2018.09.10 Monday

20th Anniversary Goodwood Revival Meeting

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

皆さん、覚えていますか? モータープレスです(笑)。

 

7月に入ってから、スイスに行って日本に戻って

今度はマン島に行って、ミュンヘンにも行って、また日本に戻って

イギリスはマルヴァーン(発音はモルヴァンらしい)に出かけて

日本に戻ったと思ったら、すぐにアメリカ・モンテレー〜マイアミへ旅して

またまた日本に1週間いただけでイギリスに行くという……なんとも時差ボケな毎日を過ごしておりました。

(毎月イギリス行ってるわけだ)

 

おかげで溜まった仕事を処理するだけで手一杯で、モータープレスの更新をサボってました。ごめんなさい。

 

 

というわけで、9月7日〜9日に開催されたグッドウッド・リバイバル・ミーティングに行ってきました。

リバイバルは今年で20周年。思えば会社を辞めて独立した2010年に初めて行って

そのスケールのデカさに度肝を抜かれて「少なくとも20周年を迎えるまでは毎年行けるように頑張ろう!」と

固く心に誓ってから、あっという間に8年が過ぎたのですね。

 

そしてその誓い通り、この場所に通い続けられることを感謝!

 

まだその興奮さめららぬといった感じで、なにをどう書こうとか頭の中がまとまっていないのですが

20周年にふさわしく、コンテンツは盛りだくさん。そしてお客さんも超満員! さらに週末を通じてお天気は最高!!

と、最高のグッドウッド・リバイバルになりました。

 

その一方場内には、このイベントの顔のひとりだった、バリー”ウィゾー”ウィリアムが、

土曜の朝に亡くなったという悲しいニュースが流れました。

日曜のセレモニーでは、リッチモンド公爵がスピーチの中でそのことに触れ

場内から暖かい拍手が巻き起こったのが、彼の人柄を表しているようでもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細かな話は、また各媒体で書かせていただくとして、相変わらず素晴らしいレーシングを見せてもらったし

素晴らしい自動車世界を体験させてもらいました。

いまではライブ中継もあるので、日本でもリアルタイムに楽しめるようになりましたが

やっぱ現場で見て、聞いて、匂いを嗅ぐのは別格。

 

「毎年ここに来るために働いている」

 

と公言している僕ですが、やっぱ今年も来て良かった。

1年分の自動車養分を吸収できた気がします。

 

あと、あちこちで「ヤァヤァ」と色々な人に再会できたのも良かった!

 

 

あと個人的には、と〜っても楽しみにしていたリヤエンジン&ディスクブレーキFJの

チチェスター・カップを堪能できたことですね。

よし、頑張ってもうちょっと働いて、来年は69直して走るぞ‼︎

 

ではでは。

 

 

2018.03.21 Wednesday

Goodwood Revival Racing Experience

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


そうそう、今回のグッドウッドでの収穫。

レースの間に場内のモニターで流れている宣伝の中にこんなものが!

 

 

 

おおーーーー。なんだかワクワクする!

 

 

photo:Goodwood Road & Racing

 

その名も「Goodwood Revival Racing Experience」

これまで、グッドウッド・サーキットを舞台にした様々なスクールが行われていたのは知っていましたが

このたび、10台のヒストリックレーサーをスクールカーとしたレーシング・エクスペリエンスが開校したそう。

 

 

 

気になるスクールカーは……

 

ミニ・クーパーMk2

BMW 1800Ti

アルファ・ロメオ・ジュリア2000GTV

フォード・コーティナ

MGB

フォード・ファルコン

ランチア・フルヴィア

ポルシェ912

ジャガー・マーク2

オースティンA40ファリーナ

 

という顔ぶれ。ある意味、ちょいハズしの車種選択が渋い!

 

いやぁ、なかなか上手いモノを考えますねぇ。

 

詳しくはこちらをご覧あれ。

 

ではでは。

2018.03.18 Sunday

Goodwood 76th Members' Meeting

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんばんは。

ただいまグッドウッド・メンバーズ・ミーティングに来ております。

現在は17日(土曜日)の午後10時30分。

 

例年、お天気に恵まれず、寒いことで有名なイベントですが

今年はなんと雪! 気温は氷点下!! そして強風!!!

いやぁ、久々に命の危機を感じました(笑)。

 

とはいえ、イベント自体はここ数年の中でも1、2を争う面白さ!

しかしながらレポートを書く気力はないので、撮った写真の中から

何枚かをセレクトしてご紹介。

 

 

雪ですよ! 雪!! そこをF5000マシンが走る姿はシュール。

 

 

いやぁ、マジでこんなに寒いグッドウッドははじめて。

風邪ひきそう……

 

ではでは。

 

 

 

2017.09.12 Tuesday

グッドウッド・リバイバル・ミーティング 2017

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

あ、日本はこんばんはですね。

今年もまた、恒例のグッドウッド・リバイバル・ミーティングに行ってきました。

まだ全然写真整理もしていませんが、その思い出をつらつらと……。

 

 

今年のイベントを一言で表すと「雨のグッドウッド」。

ってくらい、ホントよく降りました。しかも天気予報通りに。

クライブ・チャップマンも「金曜は最悪だった」ってくらいだもん。

 

ただ激しい雨だった分、上がると、そこかしこにカッコイイ風景が出てくる……ってのも悩ましい。

 

 

今年のテーマのひとつ、エキュリー・エコス。Dタイプ、Cタイプ、XKやトジェイロも大集合。

そして27番のDタイプの助手席のお姉さんがセクシィー。

 

 

早朝パレードは、誕生60周年を迎えたフィアット500。この人たちのノリがいい。最高。

 

 

だから普段頑固なオフィシャルのお父さんも、フラッグをトリコローレにして応援中。素敵。

 

 

最近、グッドウッドに着くとまず向かうのがコース奥にあるセント・メアリーズ・コーナー。

いやらしい逆バンクになってて、ここでの走りで速い、遅いがわかったりもする。雰囲気もいいとこ。

 

 

うまい人はコーナーの手前で姿勢を作って、アクセル踏んでサイドウェイのまま立ち上がっていく。

 

 

でも予報通り、朝から降ったり止んだりの雨。そして午後からは豪雨。逃げ場もなくて濡れるだけ。

そんな中でも1.5リッターF1のグローヴァー・トロフィーの人たちは、ガンガン走る。見習わないと。

 

 

本来金曜に行われるはずのサセックス・トロフィーの予選が土曜朝に変更されたり、結構バタバタ。

いつものとこからの眺めだけど、あーグッドウッド来たわーって気になる(笑)。

 

 

そうそう、金曜の朝一にアールズコート・モーターショー(!)で新型TVRグリフィスの発表会が

行われたのも今回のトピック。さてさてゴードン・マーレイ・デザインの実力はいかに?

 

※クリックで拡大します。

 

あとアクターたちや、お客さんの服装。会場の作り物も気になる気になる……

 

 

いつものバイクのパドック。なんかこの雰囲気落ち着く。

 

 

レースの方ももちろん白熱。スペンサー御大も出てましたし。MVアグスタの4気筒がよかった。

 

 

チチェスター・カップはリヤエンジン&ドラムブレーキのFJ。

……ということは、来年はリヤエンジン&ディスクブレーキのFJの回か? それは見ないとダメなやつ。

 

 

去年のA35ワンメイクも面白かったけど、今年の50年代サルーンのセント・メアリーズ・トロフィーも

面白かったよねぇ。トム・クリ御大は最近、すっかりアメ車の人だな。

 

 

スタードライバー&VIPのパート1も、オーナードライバーのパート2もどちらも最高。

スタンドもコース脇もお客さんでいっぱいだもん。ヒストリックレースなのに。

 

 

でもって、セットリントン・カップは相変わらずかわいい。久保田さんちの麻莉ちゃんも無事完走。

 

 

今年は天候のせいもあって、あちこちでスピンやクラッシュがありました。もちろんクラッシュが

ない方がいいんだけど、そこまで本気になって遊ぶってのもこちらのヒストリックの魅力なんだな。

 

 

去年の覇者、ニックさんとロータス25。今年は残念ながら大雨の影響でリタイア。

 

 

なんと今回は常勝アンディさんのロータス25が敗れるという大波乱のグローヴァー・トロフィー。

そんな中、キラリと光ったのがリチャード・アトウッド御大。大雨の中のマシンコントロールは見事。

さすがはル・マン王者。もう77歳なんですよ。こんな走りを間近で見られてよかった!

 

 

個人的には飛行機方面も大収穫だったなぁ。P38ライトニングのフライトも観れたし。

 

 

そして土砂降りの中のラストレース、サセックス・トロフィーでのサム・ハンコックの走りもすごかった。

 

 

もうひとつのトピックとしては、今年は日本からのお客さんが多かったことですね。

まぁ確かにイギリスは遠いし、衣装もってくるのは面倒だし、ご飯は……だし、と色々ありますが

それでも一生に一度でいいから来る価値あると思うのよね。それも勢いのある今のうちに見るべし。

 

 

そういう僕自身も日曜のレースが終わったあとは「ホントひどい雨だし、もう来たくない!」

なんて思ってたのに、今になると来年は20周年だし、絶対来ようなんて思い直してる始末。

 

別に真似する必要はまったくないんだけど、このグッドウッドで見た楽しさを

鈴鹿サウンド・オブ・エンジンや、サイドウェイ・トロフィーでも実践したいな。

 

というわけで、そろそろ日本に帰ります。

 

ではでは。

 

 

2017.07.07 Friday

IGM-Ford

 

 

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こんにちは。

無事、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード & シュトゥットガルトの旅から

戻ってまいりました。いやぁヨーロッパは清々しくて気持ち良かったなぁ。

 

中でも3年ぶりに訪れたグッドウッドFoSは、なかなか中身が濃くて

いろいろご紹介したいものが多いのですが、数あるエントラントの中で個人的に驚いたのがこちら。

 

 

木曜日の午後。パドックをぶらぶら歩いていたら、1台のロータス・セブンが。

「ふーん、綺麗なセブンだねぇ。なんかのクラブマンレース仕様かしら?」と、通り過ぎようとしたら

一緒にいたカーグラフィック編集部の桐畑さんが

「あそこにいるの、ゴードン・マーレイじゃないですか?」

 

え? どこ? あっ!

 

 

本物のゴードン・マーレイだっ!!

なんか繁々と見つめちゃったりして、セブンに思い入れがあるのかな? とエントリーリストを見てビックリ。

なんとこのクルマ、南アフリカ時代のマーレイが初めて設計、製作したレーシングカーなんだそう。

 

名前は『IGM-Ford』。

今でもマーレイ本人が所有していて、今回はドライバーも務めるのだとか!

すげぇ。まったく知らなかった!!

 

 

僕らをドキドキさせた、数多くの傑作を生み出した天才の第一歩は、ここにあったんですね。

 

バッチリと、ジェットヘルにゴーグルで決めた姿が似合ってて、愛おしそうにドライブする姿が印象的だったな。

 

ちなみにこのクルマ……おっと、これ以上のお話は、

このあとに出版される各誌までナイショにしておきましょう(笑)。

お楽しみに。

 

 

そこでふと思い出したのが、この1枚(『童夢へ』 林みのる著 幻冬舎 刊 より)。

ハヤシレーシングの林将一さんがモーリス・マイナーをベースに手作りし、

若き日の林みのる青年に、強烈なインパクトを与えたという『偽ロータス・セブン』。

 

なんか、洋の東西を問わず、天才が目指す方向は皆一緒なのですね。

そういう意味でも、コーリン・チャップマンが遺した物は偉大だったのだなぁと再認識。

 

ではでは。

 

 

2017.03.26 Sunday

Farewell John Surtees

 

 

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こんにちは。

先日の75th グッドウッド・メンバーズ・ミーティングでのこと。

日曜のラストレースとして設定されていた1962年から66年までのプロトタイプ・レーシングカーに

よって競われる恒例の『サーティース・カップ』を前に、主宰であるマーチ卿が

1966年シーズンにサーティースが乗ったローラT70スパイダーに乗って現れました。

 

 

エグゾーストノートを響かせながら出走車を先導する形でゆっくりと場内を1周したマーチ卿は

グリッドの最前列にローラを止めました。

 

「ジョンはノイズが好きだったから皆んなでエンジンを掛けて、天国の彼を驚かせてやろう」

 

 

彼の呼びかけに応え、パドックに止まっていた全車が一斉にエンジンを始動し

1分間にわたって、何度もブリッピングを繰り返し、サーキット全体で偉大なるチャンピオンを偲びました。

 

 

”ジョン”とはもちろん、さる3月10日に83歳で亡くなったジョン・サーティースのこと。

WGPの350cc & 500cc クラスとF1の両方でワールド・タイトルを獲得した史上唯一のレジェンドです。

 

「あれだけの功績を残したのに”サー”の称号がジョンに与えられなかったのが残念だ」

 

とマーチ卿がいうように、モスやブラバムと違いサーティースにナイトの称号が与えられることはありませんでした。

しかしそれを「サーティースらしい」と評する人が多いのも事実。

あまり自己主張せず、誰に対しても大らかで紳士的な振る舞いをするサーティースは、

近年のグッドウッドの各イベントには欠かせない、スターの一人でもありました。

 

写真は昨年9月のグッドウッド・リバイバル・ミーティングでのもの。

確かに年々、足腰が弱ってきている印象はあったものの、矍鑠としてお元気な様子だったのに……。

 

 

このとき、グッドウッド閉鎖50周年を記念するパレードで、フェラーリ250GTOをドライブしてみせたのが

結果として公の場で見せた最後の走る姿となりました。

 

 

僕がサーティースに初めて会ったのは、1996年に筑波サーキットで行われた

クラシック・バイクのイベント『タイムトンネル』でのこと。

当時すでにネコの社員でしたが、書籍販売の売り子の一人として連れて行ってもらい

途中で仕事を抜け出して(笑)、ホンダ・コレクションというムックのRA300の写真にサインを

もらった記憶があります。

 

その後、2010年のグッドウッド・リバイバルをきっかけにグッドウッドに通うようになってからは

毎年のようにピットやパドックで顔を見かけるようになったサーティース。

カメラを向けると、いつもいい表情でポーズを取ってくれるんですよ。

 

photo:Kozo Fujiwara

 

そういえば、この2010年のグッドウッドはちょうど”サーティース・イヤー”が催されたときでもありました。

 

その前年の2009年には、FIA F2のアクシデントで長男のヘンリーを亡くしたばかり。

「このTS10とTS13は、このイベントでヘンリーと一緒にドライブしようとレストアしてたんだ。本当に残念だよ」

と語ってくれたサーティースの言葉が、とても印象に残っています。

 

photo:Kozo Fujiwara

 

息子の死を受けサーティースはHenry Surtees Foundationを設立。

この基金を通じて、交通事故に遭って障害を負った人のサポートや

モータースポーツの啓蒙、2輪、4輪の交通安全を推進などの活動を続けていました。
僕も2014年のフェスティバル・オブ・スピード(この年もサーティース・トリビュートでした)で募金。
特製のキャップを購入したら、御大自ら「せっかくだから」とサインをしてもらいました。

そのとき握手してもらった手は、20年前の筑波のときと変わらず、分厚くてしっかりしていたのを覚えています。

 

© Honda Motor Co., Ltd.

 

もちろんジョン・サーティースといえば、第1期ホンダF1でのジョイント、中村良夫さんとの関係、

生沢さんとのエピソード、1972年日本GPでの優勝、ティームオーナーとして来日した1976年F1イン・ジャパンなどなど

日本のモータースポーツ界にも様々な影響をもたらした功労者のひとりであることに間違いありません。

 

 

80歳を過ぎてからもモーターサイクルを前にすると、少年のように目をキラキラさせ

いつも以上に饒舌になって嬉々として走り出す”ビッグ・ジョン”にもう会えないんだと思うと

なぜか猛烈に寂しくなってしまいますが、改めてここにご冥福をお祈りしたいと思います。

 

ではでは

 

 

2017.03.23 Thursday

75th Goodwood Members' Meeting 2017

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



こんにちは。

この週末、イギリス・グッドウッド・サーキットで行われた恒例の

『75th グッドウッド・メンバーズ・ミーティング』に行っていました。

 

復刻版メンバーズ・ミーティングとしては4回目となるこのイベントですが

1949年に始まった第1回メンバーズ・ミーティングの優勝者はコーリン・チャップマン(!)だったそう。

 

photo:Kozo Fujiwara

 

さて、6月末のフェスティバル・オブ・スピードや、9月のリバイバル・ミーティングとは違い

戦前から90年代まで幅広い年代のレーシングカーをテーマとしたサーキット・イベントとして

年々盛り上がりを見せているメンバーズ・ミーティング。

(これからのトレンドを知るうえでも重要なイベントなのですよ)

これでヨーロッパのヒストリック・シーンもいよいよ開幕であります。

 

今年は雨こそ降らなかったものの、風が強くて終始極寒。いや、ホントに寒かった。

でもそれぞれのレースは中身も濃くてすっごく面白かった。

 

中でも個人的に注目していたのが1966年までのBMC Aタイプ・ユニットを搭載した

スポーツカーによって争われる『ウェスレイク・カップ』。

 

 

確か2010年のリバイバルで行われた『フォード・ウォーター・トロフィー』でも

モディファイド・スプリジェットが大量エントリーしたことがありましたが、今回はAタイプだけだからね。

本当にいろいろなモデルが集まりました。ホントこれは素晴らしい。

 

レースの方は途中で大きなクラッシュがあったりして、荒れた展開になってしまったのが残念だけれど

あちこちでバトルも多くて本当に楽しかった。思わずスプリジェットが欲しくなる!

 

 

今やメンバーズ・ミーティングの名物のひとつにもなっている1000cc F3による『デレック・ベル・カップ』も開催。

土曜の朝イチで予選、夕方に決勝と1日ですべて終わってしまったのが個人的に残念ではありましたが

こちらも本当に楽しかった。雨上がりのセミウエットで行われた予選をセント・メアリーズ・コーナーで

見ていたんですが、皆んなマシーン・コントロールが本当にうまい。惚れ惚れする。

 

決勝の方も、スタートから2位、3位争いが白熱していて本当に面白かった(ライブ中継みました?)。

 

 

ex-生沢号のBT21(67年に生沢さんが使っていたけどクラッシュして廃棄したシャシーを、

当時ウィリアムズのメカニックだったトニー・トリマーが蘇らせてフォーミュラ・フォードに使っていたもの

元のBT21はニューフレームでリペアされ売却。現在は生沢さんが所有)と

オーナーのマイク・パスカルさんも荒れた決勝の中で冷静にレースを進めて無事に完走しておりました。

 

 

もちろんメンバーズ・ミーティングの顔ともいえる、『ジェリー・マーシャル・トロフィー』は

土曜の60分セミ耐久と、日曜のスプリント・レースの2レースを開催。

改めてこの面白さを説明するまでもないですね(笑)。相変わらず凄いバトルの連続でした。

 

 

そこで個人的に注目したのが、このレースの冠のルーツでもあるツーリングカーの名手、

故ジェリー・マーシャルがドライブしていた1977年式のヴォクスホール・マグナムDTV。

去年ここのボナムスでオークションにかけられた個体だね。これが1台出てくるだけで深みが出る!!

 

 

一方、毎年いろいろな仕掛けをしてくるメンバーズ・ミーティングですが、今回の目玉のひとつがコレ。

1980年代から90年代まで、興隆を誇ったツーリングカー・レース、グループ A!

すでにグループCやグループBのリバイバルが盛り上がっているだけにグループAも来るだろうなと

思っていたら、やっぱ来たね(笑)。BMWが635CSiやM3をもってきてベルガーやラヴァーリアを乗せるわ

TWRローバーSDIヴィテス、XJ−Sも出てくるわ、ボルボ240ターボも来るわの大盛り上がり。

 

でも日本車が1台もいないのは惜しい! さらに場内放送が

「グループAではシエラが無敵だったけど、唯一オーストラリアでGT-Rに敗れた」

と言って、日本のグループAの歴史がまったく無いもの(ダンロップ・シミズ・シエラがいたのに!)

になっていたのが残念。やっぱこのあたりのアピールがこれから必要だね!

 

 

そしてもうひとつの目玉が1990年代のFIA GT1! こちらにはポルシェAGが協力して

911GT1-98がエントリーしていたほか、911GT1が4台も集結!!

 

エントリーリストにはジャガーXJ220Cとか、ブガッティEB110 SS GTIとか

トヨタTS020 GT-One Evo99(なんと個人所有車!)の名前もあったのですが

残念ながら姿を見せず……残念。でもこのGT1もこれから来そうな気配。

 

 

また昨年は1960〜70年台の5リッター・グループ5(512とか917とか)の特集が行われましたが

今回は1970年代の3リッター・グループ6を特集。

アルファ・ロメオ・ティーポ33/3とか、ポルシェ908/3とか、ドゥ・キャディネ・ローラT380など

これまたなかなか普段は見られないマシーンが集合。

 

 

なかでも1972年式のマトラMS670は調子も良くていい音していたなぁ。

 

 

さらに展示のみ(本当は出走する予定だったらしい)だったけど、幻のガルフ・ミラージュM6クーペの姿が!

エンジンはなんとコスワース・ウェスレイクV12。その神々しい姿を拝むことができないのが残念だけど

本物は想像以上にかっこよかった。こういう出会いがあるのも、この手のイベントのいいところ。

 

 

あと珍しいところでは、60年代GT&スポーツカーで競われるグラハム・ヒル・トロフィーに

ビル・トーマス・チータの姿がっ! おおー。走ってるとこ初めて見ました。

でもなんかトラブってるらしく、予選で姿を消してしまった。

 

 

そういえば、1984年までの250cc & 350cc 2ストローク・GPレーサーで競われる

『ヘイルウッド・トロフィー』のオープニングでホンダRC181に乗って登場したのは

あのマイク・ヘイルウッドの息子、デイヴィッド・ヘイルウッド。

 

かつての父の愛機にまたがり、サーキットを1周デモラン。

 

 

そうそう。今回も会場内のボナムスのオークションを見てきました。

なんかもう大物は出尽くして、市場も安定方向に向かっている感じがしますが

個人的に注目したのはこれ。元アラン・マン・レーシングのエスコート。

レースレディのフルレストア車。最低予想落札価格ギリギリの約2800万円で落札。むむー。

 

 

というわけで、今年もみっちり楽しみました。

細かいことや、コウゾウさんの撮ったカッコイイ写真などなどは

改めて様々なメディアでご紹介させていただけるといいなぁと思ってます。

 

ではでは。

 

 

 

 

2016.10.04 Tuesday

Goodwood Revival Meeting 2016 Part3

 

 

Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記

こんにちは。
 
もうちょっと続く予定のグッドウッド・リバイバル報告。
第3弾となる今回は、オースティンA35のセント・メアリーズ以上に
個人的に興奮した、1961~65年の1.5リッターF1によるグローヴァー・トロフィーです。
 

このレースでは、目下クラシック・チーム・ロータスのエース、アンディ・ミドルハースト
(今年のモナコ・ヒストリックのウィナーでもありますね)が、No.25のロータス25R4で5連勝中!
無論今回もその連勝記録の更新に期待がかかっていたのですが、
なんとエンジンのオーバーホールが間に合わず、今回は欠場。

No.29のニック・フェネルのロータス25R5、
そしてロータス21のダン・コリンズ、24のアンドリュー・ビューモントの3台体制での参戦となりました。
 

そんなCTL勢の前に立ちはだかるのが、ヒストリック・レース界の名手として知られる
マーティン・ストレットンの乗るロータス24BRM。昨年アンディと優勝争いを繰り広げた
ストレットンは今年も気合十分。8月にもグッドウッドでテストを行うなど万全の体制で
臨んできたこともあり、ニックの29を抑えて見事ポールポジションを獲得しました!
 

もうひとり侮れないのが、ブラバムBT7でエントリーの常連ジェームス・キング。
過去にも何度かこのグローヴァー・トロフィーを制している彼は、1970年代に
カナダ・フォーミュラ・アトランティック・シリーズで、あのジル・ヴィルニューヴと
優勝争いを繰り広げたという経歴の持ち主なのです!
 

一方、今年のモナコ・ヒストリックでもアンディの25に食らいついたジョー・コルサッコの
フェラーリ1512は不調。予選でもいまいち速さが見られませんでした(結局決勝はメカニカルトラブルでリタイア)。
チームスタッフおそろいのブルーのつなぎがイタリアン・ティームっぽくておしゃれ。
 

このように見所のおおい今年のグローヴァー・トロフィーにあって、個人的に大注目してたのが、この方。
1970年のル・マンでハンス・ヘルマンとともにポルシェに初の総合優勝をもたらした
レジェンド、リチャード・アトウッド。
 
かつては、このグローヴァー・トロフィーの常連だったアトウッドですが、
数年前に心臓の手術をして以来、ずっと欠場されていたのです。
さすがにもうF1はやらないのかな? と思っていたら、このような元気な姿で復活。素晴らしい!
 


アトウッドがドライブしたのは、かつてタスマン・シリーズなどでもドライブした経験があるという
BRM P261。本物が本物に乗って、本気のレースをする! これぞまさにリバイバルの本懐。
ちなみに御年76歳のアトウッドですが、その腕前は健在。
 
予選はトップからコンマ6秒差の4位! 決勝もスタートこそ出遅れたものの、
いぶし銀のテクニックで上位に上がり、最終的に4位でフィニッシュしてみせました。
いやー、この目でその走りを見られただけでも感動!
 
photo:Kozo Fujiwara

そして迎えた決勝レースですが、これが何度もトップが入れ替わる、手に汗握る展開に。
昨年のリバイバルではトップを伺うものの序盤でリタイア。
その後、今回に至るまでレースに出場してこなかったニックが百戦錬磨のストレットンを相手に
勝つことができるのか、ハラハラ、ドキドキしながら見守っていたのですが……
 
ということで、最近アップされたグッドウッドのオフィシャル映像。フルバージョンをどうぞ!
 

いやぁ、すごいレースでしょう?
 
最後の最後、ウッドコートでストレットンにインを突かれたときに「終わったー」と正直思ったのですが
ゴールラインを終了時間ギリギリで通過したことが、勝負のアヤとなりましたね。
グローヴァー・トロフィー史上に残る傑作レースだったと思います!
 

ついに悲願のグローヴァー・トロフィー初優勝を果たしたニックさんはこの表情!
クライブも「本当にすごい! アメージングだ」と大喜び。
これで CTLのグローヴァー・トロフィー連勝記録は6に伸びました。
本当におめでとうございます。
 
改めて自分とのレベルの差を痛感して、ちょっとフォーミュラに乗る気が失せました(笑)。
 
ではでは。

 
2016.09.30 Friday

Goodwood Revival Meeting 2016 Part2

 

Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記

こんにちは。
 
グッドウッド・リバイバル報告第2弾の今回は
あまり普段ご紹介することのない、会場の裏側? をご案内します。
 

こちらが会場正面。ゲート2と言われている一般観客用の正面玄関です。
今年のテーマのひとつが、イングランド代表サッカーW杯制覇50周年ということで
盛大にイングランドvsドイツの決勝戦の看板が立っていたりします。
 

入場ゲートのセキュリティで出迎えるのは、50年前のフーリガンたち(笑)。
実はみんな役者なんだけど、襲われそうでちょっと怖い。
 

入場すると正面がホームストレート。で、右を向くとこのような閑静な通りが。
 

そこをズイズイと歩いていくと、ちょうど地図を指差しているあたり。個人的に『グッドウッド商店街』と
呼んでいる、リバイバル・ハイストリートという場所にたどり着きます。
 

そのメインがこの交差点。いろんな店があるのはもちろん、信号があったり、公衆電話があったり、
警官がいたり、ロッカーズやモッズがたむろしていたりと、立派な街が形成されています。
 

交差点の反対側はこんな感じ。ちょうどポルシェとシェルの間の道を通ってきたことになります。
 

そんなグッドウッド商店街の今年最大のニュースが、以前にも触れたランドマーク的存在だった
スーパーマーケットTESCOが撤退して、モッズカフェになっていたこと!
 

これが在りし日のTesco(2014年撮影)。日頃店の前でモッズやロッカーズがたむろして
たまに乱闘騒ぎを起こしていたから売り上げが悪かったのかなぁ(ウソ)。
 

とにかく食料品から、日用雑貨まで、あらゆるものが当時のパッケージで売られていて
見ているだけでも面白かったのになぁ。タバコも当時のパッケージで売ってたんだよね。
個人的にゴールドリーフが欲しかったんだけど、金曜の朝イチで売り切れになってた。
 

こちらは旧TESCOの向かいにあるデロンギ・カフェ。ここが出来たのは3年くらい前。
 

中でもお茶できるんだけど、店頭においてあるランブレッタや500ジャルディニエラの荷台で作った
エスプレッソを飲むことができたりもする。
 

通りを挟んでその向かいにあるのがシェル・ショップ。昔の給油機が雰囲気。
残念ながらここにいってもガソリンは入れてくれない。でもオイルは売ってる。
 

その向かいにあるのが、ポルシェ・クラシック・グッドウッド支店。今年は店の前で
フラット6エンジンのダイナモテストのデモンストレーションをしてた。
 

ポルシェの隣にあるのは、ミシュランタイヤ・グッドウッド営業所。今年はヒーリー3000を展示。
ヒストリック系のタイヤの相談にも乗ってくれるんだけど、なぜか店員のお姉さんは不愛想(笑)。
 

グッドウッド商店街には、このSUキャブレター・ショップ(なぜか店頭が八百屋みたいになってるけど)とか、
ジャガー&ランドローバー・ブティックとか、いろんなお店があって、ここを見てるだけでも
軽く数時間は潰せたりする。こういうところにまでお金がかかってるのが、近年のリバイバルの凄いとこ。
 

ちなみにCLASSIC & SPORTSCARもしっかりクラシカルなお店を出してます。
 

さらにその先を進むと、広大なオートジャンブル・スペースが。
「あー、ネクタイ忘れた! とか、ジャケット忘れた! とかドレス破れた!」なんて緊急事態が起きても
老若男女あらゆる人の衣装が揃ってたりします。
 

でもって、一歩裏通りに入れば屋台がいっぱい出ているので朝から晩まで食べるものには困らない。
今日はHトラックでバーガー食べたから、明日はベッドフォードでドーナツにしようとか。
 

さらにさらに、こんな靴磨き屋さんもいる。まぁ、とにかくヒストリック・レースの会場なのに
なんでも揃うのが、このイベントの恐ろしいところ。
しかしながら、レースをちゃんと見ようとすると、こういうところでじっくり遊べないというのも悩みの種。
来年はみなさんもどうぞ。
 
ではでは。
 
2016.09.27 Tuesday

Goodwood Revival Meeting 2016 Part1

 

 

Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記


こんばんは。
 
ものすごくご報告が遅くなっておりますが(汗)
今年も9日から11日にかけて開催されたグッドウッド・リバイバル・ミーティングに
行って参りました。本当なら現地から報告と思ったんだけど
朝から晩まで常にバタバタ。帰国しても〆切地獄で写真整理も進まず……
はい、いつもどおりですね、すいません。
 

そんな今年のリバイバルのトピックはなんとっても、誕生から60周年を迎えた大衆車
オースティンA35(とその原初たるA30)によるワンメイク・レースとなったセント・メアリーズ・トロフィー!
すでにライブ中継をご覧になった方も多いかと思いますが、プロドライバーによる土曜(大雨!)のパート1も
オーナードライバーによる日曜のパート2も白熱!
 
特にBTCC組に加え、デイヴィッド・クルサード、ダリオ・フランキッティ、ジャン・アレジなんかが
揃ったパート1はすごかった。もうあちこちで寸止めバトルなんだもの。

舞台裏を含め、いろいろ見てきたので細ネタに関してはまた追って……ということで。
 


あと個人的に楽しみにしていたのが、1960年代初期の2リッター以下ミドシップ・スポーツによって
行われたマジウィック・カップ。このクラスで開催されるのは2011年以来のこと。
 
いやぁ、本当に見たかったんですよロータス23やエルヴァのガチバトルを!
うーん、これからは23の時代かもしれない……と勝手に盛り上がり中。
 
ちなみにこのクラスには日本から久保田さんが愛機23Bとともに参戦。
あとニック・フェネルもニック・アダムスさんも愛機23Bで参戦していました。羨ますぃ。
 

毎回、様々な年式のFJを対象として行われるチチェスター・カップはフロント・エンジンFJの出番。
今年のモナコ・ヒストリックでもお目にかかった面々が大挙エントリー。
これはさすがに日本では見られないカテゴリーだもんなぁ。
 

さらに恒例のフォードウォーター・トロフィーがなかった代わりに、金曜夕方に
1961年までの大排気量GTカーを対象とした60分のセミ耐久レース、キンララ・トロフィーが開催されたのも
今年のトピックでしたね。近年コブラやEタイプが大量エントリーするようになって
飽和状態気味のRAC TTセレブレーションへの対応策なのかもしれませんが、我々観客にとっては
週末に2回もRAC TTレースが見られるようなもの。しかも異様にフェラーリ勢の参加が多かったし。
 
なんか古き良きころのリバイバル・ミーティングが戻ってきた(最近、結構過熱気味ですからね)
感じがして個人的には嬉しかったなぁ。
 

また今年のメイン・フィーチャーは、昨年亡くなったレジェンド、ジャック・ブラバムのトリビュート。
ブラバムゆかりのマシンのなかにインディカー、BT25が参加していたのには個人的に感動。
あと、ブラバム家の3男デイヴィッドが知らない間にお父さんにクリソツになっていたのにもビックリ(笑)。
 
このほか3リッターF1 50周年を記念したウイングなし3リッターF1のトリビュートや
グッドウッド閉場50周年の記念式典などなど、今年も盛りだくさんでした。
 
惜しむらくは、土曜が大雨(当初は金曜も雨の予報でしたが……)だったこと!
レースは緊迫して面白かったものの、どこにいても写真撮れないし、びしょ濡れなんだもの(泣)。
来年は秋晴れのグッドウッドになるといいなぁ。
 

ただ、そんな大雨のなかで行われた大排気量プロトタイプによるウィットスン・トロフィーで
ロータス30(!)に乗ったティフ・ニーデル師匠(69FF乗りの大先輩なんです)の超絶テクニックを
間近で観られたのは本当に良かった! ストレートでどんなにタイヤが空転しようが
常に踏みっぱなし。ズルズル滑るクルマを腕っ節で抑えて3位に入るあたりはさすが!素晴らしい!!
ちなみにこの30は絶賛For Sale中ですが、この3位入賞で値段があがったりしてね(笑)。
 

あと残念なお知らせがひとつ。名物グッドウッド商店街の賑わいはいつもどおりでしたが
そのランドマーク的存在だった、Tescoがな、なんと撤退! モッズ・カフェになってしまいました……。
洗剤からお菓子、日用品まで当時もののパッケージでお土産にも最適だったTescoがなくなってしまうなんて……。
リバイバルの見所がひとつ減った感じで残念。復活希望!
 

と言いつつ、未だ写真整理続行中。
というわけでサービスショット。
 
全部整理し終わったら、またいろいろアップしていきたいと思っております。
あとこのリバイバルの模様は、9月26日売りのGENROQ 11月号と、12月24日売りのVINTAGE LIFEでも
掲載予定。そちらの方もよろしくお願いします。
 
ではでは。

 
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