2018.03.06 Tuesday

第11回『レジェンド・レーシングドライバー・スロットカーレース大会』

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんばんは。

今日はもう1本アップ!

 

まだ昨年末のサイドウェイ・トロフィーのレポートもアップしてないんじゃないの?

と言われそうですが、2月17日に横浜のBANPROMFC SLOT NEXT の主催により行われた

第11回『レジェンド・レーシングドライバー・スロットカーレース大会』のレポートです。

 

 

今回はCAR GRAPHICをはじめ、レジェンド・ドライバーズ・クラブ、WIDS/Jaguaria

そして新たにヨコハマ タイヤもスポンサードに名乗りをあげる大きなイベントとなりました。

 

集まったレジェンド&ゲストは以下の皆さん。

 

▪︎レジェンド・カップ

大久保 力/片桐 昌夫/片山 右京/北野 元/久保田 洋史/桑島 正美/多賀 弘明/高橋 晴邦

津々見 友彦/寺田 陽次郎/戸谷 千代三/長坂 尚樹/長谷見 昌弘/鮒子田 寛/見崎 清志

柳田 春人/千代 勝正/後藤 将之

 

▪︎ゲストレース

飯田 裕子/加藤 純也/河野 義和/高橋 こまち/山口 正己/田中 仁/原 富治雄

レーサー鹿島/山田 善照/橋本 哲/桂 伸一/野呂 政樹/藤原よしお/

 

 

 

このうちレジェンド・クラスで初参戦だったのが、おなじみ片山右京さんと……

 

 

F2、GC、ツーリングカー、耐久など様々なカテゴリーで活躍した長坂尚樹さん。

 

 

またスケジュールの都合で予選のみの出走となりましたが

1968年日本GPウィナーの北野元さんが久々に参戦!!

 

 

そしてモータープレスでもおなじみ、見崎清志さんも久々に参戦してくださいました。

 

 

※小さな写真はクリックすると拡大します

 

レースの方は……というと、この写真を見ていただければお分かりのとおり、終始賑やかで

和気藹々とした雰囲気で無事終了。ギャラリーの皆さんにもたくさん集まっていただき

ものすごく盛り上がった1日になりました。

 

詳しいレポートはカーグラフィック誌に飯田裕子さんが書かれるはずですので

ぜひそちらをごらんくださいませ(←手抜きですいません)。

 

 

……で、気になるレース結果の方ですが、レジェンドカップで優勝したのは

2位に2周差の113周というダントツの成績を記録した長坂尚樹さん!

なんと初参加、初優勝! これで完璧にスロットカーにハマされた様子。

 

 

2位は前回優勝の片桐昌夫さん、3位は長谷見昌弘さん。

以下、高橋晴邦さん、鮒子田寛さん、寺田陽次郎さんと続きます。

 

いやはや、今年も皆さん長い時間おつかれさまでした。

そしてMFC SLOT NEXTの田村さんをはじめとするスタッフのみなさん、BANPROの伴野さん

さらにスポンサー各位やギャラリーのみなさんもありがとうございました。

 

また来年お会いいたしましょう!

 

ではでは。

 

2017.07.24 Monday

不世出のパイオニア・レーサー 鮒子田寛の半世紀

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

ご無沙汰してすいません……

 

さて土曜日は名古屋のアウト ガレリア"ルーチェ"で開幕した

『不世出のパイオニア・レーサー 鮒子田寛の半世紀』のオープニング・パーティーへお邪魔。

 

 

主役はもちろん、鮒子田寛さん。

鮒子田さんといえば1965年のデビュー以来、国内数々のビッグレースで活躍する一方、

日本人として初めて北米F-A選手権、Can-AM、Trans-Amシリーズに挑戦、

さらに初めてル・マン24時間、F1GPへ挑戦するなど、数多くの足跡を残した人物。

そしてレーサー引退後もチーム監督、代表として活動、

2003年のル・マンでチーム・ベントレーが優勝した時の立役者のひとりとしても有名なレジェンドです。

 

このモータープレスにも何度もご登場いただいておりますが、

実は個人的に某出版社を辞めたときに、すぐに連絡をいただき、

以来、本当に色々とお世話になっている大恩人でもあります。

 

※写真はクリックで拡大します

 

会場にはトヨタ博物館の所有するトヨタ2000GTトライアルカー(再現車)、トヨタ7(474S)を筆頭に

3リッター7(415S レプリカ)、童夢S102.5、さらに1994年の東京オートサロンに展示された

トムスGB製のトムス・エンジェル(設計はロータス79のデザイナーのひとり、マーティン・オグルビー!)と

鮒子田さんに所縁のあるクルマたちが集結。

 

 

またお馴染みの”鮒子田”グラフィックの入ったヘルメットやレーシングスーツなどの

メモラビリアも多数展示。

 

 

 

「僕は徹ちゃんみたいにモノを取って置いてないよ」とよく仰ってましたが

なんのなんの、トロフィーから表彰状(船橋のゴールデンビーチトロフィーの表彰状は必見)から

非常に資料性の高いお宝が多数展示されています。

これだけのモノが公に公開されるのは今回が初めてのことです。

 

 

中には1972年の富士グラン・チャンピオン・シリーズのチャンピオン認定証も!

 

 

そして会場には岡田邦雄さんの手による、鮒子田寛ストーリー(これも必読。初めて知る話多数!)のほか

貴重な写真の数々を展示。単なるレースやマシンの写真だけでなく、様々なオフショットが満載なので

当時のレース界の雰囲気を知る上でも、とっても参考になるものばかり。

 

 

これらの展示の企画から全てを手がけるアウト ガレリア"ルーチェ"の

平松正光ディレクターと談笑する鮒子田さん。

まずはダンボール20箱分の資料を整理、分類することから始まったそうですが

ここまでの規模で鮒子田さんのレース史が体系的に整理されたことは、非常に意義深いことだと思います。

 

 

「パイオニアは僕じゃなく、生沢徹のことだと思っていますが……」と挨拶する鮒子田さん。

とはいえ、トヨタ・ワークスのエースという地位を捨て、単身アメリカに乗り込んでいった

パイオニア(アメリカ進出のきっかけを作ったのが金古真彦さんだったというのも、初めて知りました)

というのは、紛れもない事実。

 

「外貨持ち出し制限があったうえ、1ドル=360円だった当時、

 海外に制限以上の金額を持ち出すためには、いちいち日銀までいかなければいけなかった……」

という、鮒子田さんの挑戦がなければ、その後の日本人によるアメリカン・レースへの

参戦という道筋(佐藤琢磨インディ制覇もその延長線上ですからね)は

違ったものになっていたかもしれません。

 

なんてったって、1972年には日本人初のインディ500出場まで、あと一歩……

というところにまで迫っていた(初耳!)というのですから。

 

また鮒子田さんの、長年にわたる海外での経験、人脈が童夢、トムス、RTNなどを通じて

レース界にもたらした多くの”実り”も、忘れることはできません。

 

 

今回のオープニング・パーティーで乾杯の挨拶をされたのが盟友というべき、林みのるさん。

 

写真提供:鮒子田寛

 

同志社中学の「ラジオ部」で同級生同士、意気投合し……

 

写真提供:鮒子田寛

 

14歳のときに鮒子田さんが家から持ち出したスーパーカブで、モータリングに目覚め

その後、興味は4輪へと移り……

 

写真提供:鮒子田寛

 

ひとりはレーシングドライバーを目指し、ひとりはレーシングカーデザイナーを目指し

それぞれがその世界で大成し、世界に羽ばたいていく。

そしてまた同じ志でル・マンを目指す……。

 

まるで出来すぎた映画のような話のようですが、もしこの二人が出会わずに

人生の”化学変化”が起きなければ、日本のモータースポーツ界は今より、10年も、20年も遅れていたかもしれない。

そして初めてレースを初めてから半世紀以上が過ぎ、こうして笑顔で過去を語り合えるというのが

ものすごく尊く、羨ましいことに感じた名古屋での週末でした。

 

そして鮒子田さん、林さんに長らく色々なお話を伺ってきた中で、ひとつ共通して言えるのは

自分のやりたいこと、目指すものに対し、まったく物怖じせずに挑み続けるチャレンジ精神。

そして、不可能を可能にするバイタリティの強さです。

(もちろん、類稀な才能がある……というのは前提ではありますが)

 

 

 

その一端を垣間見るために、ぜひ9月18日までの会期中に、会場へ足をお運びください。

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

 

2017.03.13 Monday

富士ワンダーランドフェス! FUJI WONDERLAND FES!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



こんにちは。

この週末は富士スピードウェイに通い詰め、設立50周年を祝う記念イベント

『FUJI WONDERLAND FES!(富士ワンダーランドフェス!』にお邪魔してきました。

 

その前の3月10日にジョン・サーティースが亡くなるというショッキングなニュース

(ビッグ・ジョンの思い出ついては、また次の機会に)が入ってきたりしましたが

そういうことも含めて、モータースポーツの歴史というのは、刻一刻と進んでいくものかもしれません。

 

 

運営側としてもお手伝いした昨年秋のRICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINEとは違い、

今回はいちメディアとしての参加ですが、なにはともあれ鈴鹿に引き続いて、

富士でもヒストリックのビッグイベントが開かれるのは嬉しい限り。

 

今のところ、富士ではこの1回きり……という話みたいですが、鈴鹿の50周年がサウンド・オブ・エンジンに

結びついたように、富士でもヒストリックが盛り上がるといいな、と個人的には思っています。

 

 

当日のパドックオープンは朝7時30分からだったのですが、その時から会場にはものすごい数のお客さんが来場。

9時30分からストレート上で始まったオープニングセレモニーには、

富士のファースト・ウィナーである細谷四方洋さん、第3回日本GPウィナーの砂子義一さんをはじめとする

レジェンド・ドライバーの皆さんから、現役組までが集結。賑やかなスタートとなりました。

 

※画像はクリックすると拡大します

 

そしてパドックには1960年代のレーシング・プロトから、GCマシーン、各種フォーミュラ、ツーリングカー

グループC、スーパーGTなど、富士スピードウェイの50年を彩った珠玉のマシーンたちが集結。

富士にこれだけのマシンが集まるのは、富士フィーナーレか、タイムマシン・フェスティバル以来のことかも。

 

※画像はクリックすると拡大します

 

コース上では、富士の歴史をなぞるように、それぞれのカテゴリーのマシンが疾走!

個人的には北野元さんのドライブする日産R381の姿にシビれたなぁ。

それに合わせるように河野義和さんのタキ・ローラT70と、大嶋和也選手のドライブするトヨタ7の姿も!

 

どうせなら鮒子田さんや、見崎さん、高橋晴邦さんにドライブして欲しかったー! という気持ちもありますが

現役ドライバーがドライブするというのも、歴史を引き継ぐ上で重要なこと。

「これ意外と運転しやすいんですよ」という大嶋選手のコメントも新鮮でした。

 

 

久々にいすゞR6スパイダーの姿を見れたのもよかった。

R6といえば、浅岡重輝さん、米村太刀夫さんを連想しがちですが、実は津々見友彦さんも乗ってるんです。

その津々見さん、R6スパイダーに合わせてわざわざジェットヘルメットとゴーグルを用意。

「このクルマ、エンジンがいいんだよ!」と堪能された様子。

 

 

そしてもう1台、個人的にその勇姿を見れて嬉しかったのが、マナ09。

このリーバイス・マナ09といえば、昨年お亡くなりになった片山義美さん、もしくは従野孝司さん。

おおこれは、まさにドンピシャ!と思って従野さんにお話したら、

なんでも足が当たってしまって乗れない(!)のだとか。ということで藤井修二さんがドライブ。

「でもさあ、これであの30度バンク走ってたなんて、信じられないね!」という

従野さんは、もう1台の元愛機であるITOHAMU 89Gをドライブされていました。

 

 

あと、やっぱ富士といって欠かせないのがスカイラインGT-R。

この日のためにVICTORY 50の内田さんが精魂込めて仕上げた高橋国光車と久保田洋史車を

それぞれご本人がドライブするという大盤振る舞い! つねに2台揃ってのランデブーは泣けた!

 

 

それでもって降りてきた2人はこの笑顔! もう何も言うことありません!

 

 

さらにJCCAでおなじみ、マイナーツーリングの皆さんも大挙出場。

何台かがダンゴになってスリップストリームを使いあう、往時の様子を再現する

「魅せるレース」に徹してくださったサービス精神に乾杯。

 

なんてったって、カフェトレド・トリイ・サニーは影山正彦さん、東名サニーは影山正美さん、

浅野自動車スターレットは浅野武夫さんがドライブしてますからね。面白くないわけがない!

 

 

で、メインイベントとなったのが、1976年のF1イン・ジャパンのトリビュート。

ゆかりの深い6台のマシンがストレートに並ぶ様は圧巻のひとこと。

 

 

今回、このために英国クラシック・チーム・ロータスから来日したのが、1976年の富士で

マリオ・アンドレッティがポールtoフィニッシュを果たしたロータス77(JPS11)そのもの!

ドライブするのは、久保田克昭さん。当時と同じくポールtoフィニッシュを決めました。

 

エンスーの皆さんならご存知でしょうが、このタイプ77の1号車は、

かつて故 西田旬良さんが所有しサラブレッドF1シリーズに参戦していた個体そのもの。

CTLのマネージャーのクリス・ディネッジとともに、久々の里帰りを果たしました。

 

 

またCTLの粋な計らいで、1976年の優勝トロフィーもマシンとともに来日。

ピットに展示されていた様子をご覧になった方も多いと思います。

 

これを見ながら、クリスに「ジュンロウも上から見てるかもね」と言ったら

「ああ、たぶんな」と、二人でなんかしみじみ。

 

 

1976年にジェームズ・ハントがドライブし、フランスGP、ドイツGPで優勝した経歴を持つ

マクラーレンM23を駆るのは、オーナーのアンドレア・キラーニ。

普段FIAヒストリックF1や、モナコ・ヒストリックに出場しているキラーニさんは

映画『RUSH』の中で、このM23とともにハント役で出演した経歴の持ち主でもあります。

 

 

そして今回の白眉といえるのが、95%以上オリジナルという超絶コンディションの

1977年式フェラーリ312T2。オーナーはレースで走った直後からずっと所有しているという

アメリカのコリン・バッハさん。すっごい面白いエピソードをいろいろ聞かせてもらいました。

その話は……またどこかで(笑)。

 

 

SSOE にも参加してくださった小嶋禎一さんは、愛機ウルフWR1とともにエントリー。

このマシンがジョディ・シェクターとともに富士で暴れまわったのは、1977年のこと。

こうなるとティレルP34とか、ティレル007とか、リジェJS9とか、ブラバムBT45Bとか

いろいろ揃えたいところでしたねぇ。そんなことがいつかできる日を祈りましょう!

 

 

一方で期待のマキF101AとコジマKE007はどちらもエンジン・トラブルのため不出走。

マキにはドライバーとして速水翔こと新井鐘哲さんもいらしていただけに、余計に残念!

 

 

F1以外にも、F2、F3、F3000、フォーミュラ・ニッポン(スーパー・フォーミュラ)のマシンも出走。

これは土曜のプラクティスの様子ですが、一斉に全車がローリング・スタートする光景は迫力あります。

 

 

個人的な推しは、和歌山の上住コレクションからノバ532とともに出走したマーチ842BMW。

レーシングメイト・カラーのこのマシーンは、ex-松本恵二車。

10年以上前に初めて上住さんのガレージに伺ったときは不動だっただけに、この復活は素直に嬉しい!

 

 

さらにex-片山右京のキャビン・ローラT90/50が、

同じくキャビン・カラーのラルトRT35とランデブーする姿に号泣。もう涙腺は決壊しまくり。

右京さんはもちろん、ケン・マツウラさんも会場にいらしていたし。やっぱこの時代が僕の青春なんだな。

 

 

そして極め付けがグループCのデモンストレーション・ラン!

高橋国光さんが、タイサン・ポルシェ962Cを、関谷正徳さんがトヨタTS010を、鈴木利男さんが日産R92CPを

そして星野一義さんが日産シルビア・ターボC、寺田陽次郎さんがマツダ787B、中嶋悟さんが童夢トムス85CL

戸谷千代三さんがMCSグッピーと、それぞれ当時のマシンを駆るという豪華ラインナップ!

 

このローリングスタートはシビれたなぁ。本当はこれをSSOEでやりたかったんだよっ!

悔しいから今年のSSOEはもっと頑張りましょうね!!

 

 

あと個人的にどーしても触れておきたかったのが、ピットビル3階に展示されてたこのヨタハチ。

なんでも富士で使われていたマーシャルカーが発見され、レストアされたのだそうな。

あちこちにスポーツコーナーのパーツが使われファインチューンされているのだそう。

これは素敵。できれば原田コレクションに保存されているEタイプのマーシャルカーと並べたかった!

 

 

もうひとつ。並み居るマシンたちの中にあって、注目している人はあまり見られませんでしたが

僕個人としては、歴史に残る駄作F3000として知られるマーチ88Bの姿を拝めただけでも

このイベントに来た甲斐がありました。この薄いサンドポンツーン最高。

当時乗った方には嫌な思い出しかないかもしれませんが、僕が唯一欲しいF3000マシンがこれ!

 

 

……と、ざっくり紹介してきましたが、非常に充実した内容だった富士ワンダーランドフェス!

 

でも何かすっごく足りない気がしません?? そう、個人的に富士の50年を語るのであれば

どうしても生沢徹&ポルシェ906のコンビは欠かせないと思うのですよ!

(もちろん他にも欠かせない人や、マシンはありますが)

 

確かにこういう場に生沢さんが現れる可能性は皆無なのは、重々承知しているけれど

なんかそのまま終わられてしまうのは、画竜点睛を欠く……という気分になるのです。

どうでしょう?

 

ではでは。

 

 

2017.02.20 Monday

第10回 CAR GRAPHIC Presents Gold Star Drivers Slot Car Race

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


 

こんにちは。

 

 

土曜日は新横浜にあるバンプロで開催された、レジェンドドライバーたちによる恒例のスロットカーレース

『第10回 CAR GRAPHIC Presents Gold Star Drivers Slot Car Race』にお邪魔してきました。

 

 

なんと今回で10回目! を迎えるこのレースには

荒聖治、片桐昌夫、久保田洋史、桑島正美、多賀弘明、高橋晴邦、舘信秀、千代勝正、津々見友彦、

寺田陽次郎、戸谷千代三、長谷見昌弘、鮒子田 寛、柳田春人(五十音順、敬称略)といった

レジェンド・ドライバーのほかに

 

加藤哲也、河野義和、後藤将之、高橋こまち、高橋二郎、桂伸一、宮坂宏、山口正己、井沢エイミー、

三好正己、橋本哲、田中仁(順不同、敬称略)などのゲストドライバーも参加するという豪華な布陣。

そこに不肖フジワラもまた混ぜていただきました。

 

 

 

今回も大会スポンサーとしてご協力くださったのは CAR GRAPHIC の加藤社長と、

ワイズ/ジャガリアの後藤社長。さらにエブロの木谷社長にも日本GP用マシンのご提供をいただいたほか、

会場となったバンプロの伴野社長、さらに司会進行を務めていただいた高橋二朗さんなど

多くの皆さんのおかげで、記念すべき10回大会を行うことができました。ありがとうございます!

 

 

そして今回のために用意された1/24スケールのスロットカーたち。

もともとは、2座席時代の富士グランチャンピオン・シリーズを当時のドライバーの皆さんで再現する

という趣旨ではじまったこのイベントですが、新旧さまざまなレジェンドドライバーの皆さんに

ご参加いただくようになり、マシン・バラエティも非常に豊富になりました。

 

 

そんなマシンの製作、そしてなるべくイコールコンディションになるようにセッティングを施すなど

イベントの準備をしてくださっているのが、主催であるM.F.C(Modelcar Racing Fan Club)の

田村吉幸会長をはじめとするメンバーの皆さん。

当日は、マシンメンテナンスからさまざまなサポートにいたるまで、オフィシャルとして活動してくださいます。

いつもいつもありがとうございます。そして大事なマシンを傷つけ申し訳ございません(涙)。

 

 

10時会場、11時から予選。そして14時から決勝というスケジュールで進んだ今回のイベントですが

会場となったバンプロには、早くからギャラリーの皆さんが詰めかけ、ご覧のような大盛況。

予選と決勝の合間には、レジェンドの皆さんによるサイン会まで行われたりもするので

一緒に写真と撮ったり、お話したりすることもできたりします。
 

(※写真はクリックすると拡大します)

 

それになんといってもいいのが、皆さんの表情。

ワイワイ、ガヤガヤと楽しい時間が流れます。

 

 

さて、このスロットカーレースは、毎年6レーンのコースの合計周回数によって順位が決まるのですが

それとは別に5回を1シーズンとして、その合計ポイントによるグランチャンピオンも争われているのです。

ちなみに2008〜2012年シーズンの第1回グランチャンピオンに輝いたのは、高橋晴邦選手!

 

そして今年、第2回グランチャンピオンの可能性をもってレースに臨むのは

ディフェンディング・チャンピオンの高橋晴邦選手、前回ランキング2位の寺田陽次郎選手

(ちなみに寺田さんは1回欠場していてもこのポジション!)

そして大会名誉会長の鮒子田寛選手の3名。果たしてそのチャンピオンの行方はいかに……。

 

 

 

まず、ゲストを対象としたゲストレースで優勝を飾ったのは、ジャガリアの後藤社長。

昨年ブッチギリで優勝したので、ナロートレッドのEタイプというハンディが課せられたにもかかわらず

なんと全体を通しても最多周回数を記録! 文句無しの優勝であります。

 

 

そしてレジェンド・クラスの優勝は、昨年にひきつづき片桐昌夫選手!

この日のために日頃バンプロに通い詰め練習をしているとあって、他を寄せ付けない圧倒的な強さの優勝。

たった2回しか参加していないのに、グランチャンピオン・シリーズでも総合4位という成績は立派です。

 

 

そして栄えある第2回グランチャンピオンに輝いたのは、今年のレースでも2位になった高橋晴邦選手!

接戦が繰り広げられた決勝において、ステディに走り抜き周回を重ねていった集中力の高さはさすが。

改めて2回目のチャンピオン獲得おめでとうございます!!

 

 

また、Gold Star Drivers Club の大久保力会長からも、最多周回の後藤選手、今回優勝の片桐選手、

そしてグランチャンピオンの高橋選手に記念品が贈呈されました。

 

 

このように大盛況のうちに幕を閉じた

第10回 CAR GRAPHIC Presents Gold Star Drivers Slot Car Race。

これで一応の区切り……かと思いきや、鮒子田名誉会長から「次の10年ももちろんやります!」という

力強い発言が飛び出し、来年以降の継続開催が決定しました。

 

ということで、また来年お会いしましょう。参加された皆さん、関係者の皆さんおつかれさまでした!

 

ではでは。

 

 

 

2017.01.13 Friday

TOKYO AUTO SALON 2017

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
今日は朝から幕張メッセで開幕した東京オートサロンのプレスデーへ。
 

確か前回に行ったのは3年くらい前だったかな?
今回も広大な幕張メッセをフルに活用したものスゴイ熱気!
ただ、前回行ったときよりヤンキー臭(失礼)が薄くなった印象。個人的には見やすかったです(笑)。
 

会場に展示されている様々なカスタムカー、チューニングカー(これはS660をベースにした
無限のコンセプトカー GARU)などは、他のメディアの速報をご覧いただくとして
個人的にいくつか気になったものをご紹介しましょう。
 

まず個人的に目に止まったのが、ヨコハマ・ブースにあった極上のZ432R。
うわー、綺麗な432Rだなーと見とれていたら、なんとこの432Rが履いているタイヤ、
1981年に登場した「ADVAN HF Type D」がヒストリックカー専用タイヤとして
復刻生産されることになったんだそうですよ。おおー。
海外ではヒストリックカー用のタイヤが開発されたり、再生産されたりするのは
よくあることですが、今回のヨコハマ・タイヤの英断には素直に拍手!!
ただパターン的には、1980年以降のヤングタイマー世代のクルマの方がビンゴかもしれませんね。
 

ということでヨコハマさん、次回は是非ヨコハマ・ブランドで往年の名作G.T.スペシャルの復刻を
お願いします(できればこのスマイレージ・マークも復活させて)!!
 

また Z432以外にも、Zの展示が多かったのも今回のオートサロンの特徴でしたね。
 

もうひとつ、ヒストリック系で気になるニュースといえるのが、
ビンゴスポーツの武井真司社長とモータージャーナリストの西川淳さんによって発表された
日本発のコレクタブルカー・オークション『BH オークション』。
 
お二人の間で長年あたためていた、本格的なオークション開催の夢がついに実現し、
この夏にも国内で第1回の開催を予定しているとか。
また、それらの情報を発信する紙&WEBメディアも今春にスタートするとのこと。
その動向に注目であります。
 

また今シーズンからヤリスWRCで、久々にWRCでのワークス活動を再開する
トヨタ GAZOO Racingのブースでは、ヤリスWRCに加え……
 

WRCで戦った歴代セリカをディスプレイ。なんかラリー一色! という感じでありますが
これはこれで一見の価値アリ。
 

このほか今回はレクサスRC F GT3や、GT300用のトヨタ・マークX(マザーシャシー)などの
新型車の発表をはじめ、レーシングカーの展示が多かったのも特徴的でしたね。
ま、このオートサロンの前身が東京レーシングカー・ショーだったことを思えば
納得というか、原点回帰のような気もします。
 

またロータス・ファン的には、3・イレブンのロードバージョン(!)がお披露目されたのもトピック。
全世界311台のみの限定生産で、お値段は1495万8000円(税込)。
レースバージョンが2025万円なのを思うとバーゲンプライスかも? 今日から販売開始なので欲しい人はダッシュ!
 

あと、恒例のおねーさんの方もまたまたどーして中々すごいことになっていたので
そっち方面の方々も注目ですよ。
 
ということで、北ホールまで回る余裕なく帰ってきたオートサロンですが
15日(日曜日)まで開催中なので、お時間のある方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?
疲れたぁーーー。
 
ではでは。
 
2016.12.07 Wednesday

Gold Star Drivers Club「Year End Party」

 

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

こんにちは。
昨日は、このモータープレスでも以前告知させていただいた
Gold Star Drivers ClubのYear End Partyの会場へお邪魔。
 

Gold Star Drivers Clubは
「長い歴史の中で生まれた、輝かしい栄光と誇りを持つ
 レーサー/レーシングドライバーを選定し讃えること。
 組織会員同士及び社会との交流の場を作り、
 過去のモーターレーシングの歴史を残し後世に伝えること。
 歴史と経験を語り継ぎ、モータースポーツの更なる発展と
 社会に貢献する活動の母体となること」
を理念に掲げ、2014年に設立された、日本を代表するレジェンドドライバーの組織です。
 

お馴染みモータースポーツジャーナリストの高橋二朗さんの司会進行で行われた
今年のイヤーエンドパーティー。昨年までのクローズド・イベントではなく
一般のレースファンの皆さんも参加できるオープンスタイルとなったこともあり
多くの来場者で賑わう、盛大な会となりました。
 

この席で、これまで副会長を務められてきた大久保力さんが、新会長に就任したことを発表。
副会長に高橋晴邦さん、長谷見昌弘さん、鮒子田寛さん。
役員に砂子義一さん、高橋国光さん、多賀弘明さん、舘信秀さん、寺田陽次郎さんが
それぞれ就任されました。
 

一方で、今年5月にお亡くなりになった武智俊憲さんに加え
11月に元TEAM TOYOTAのメンバーである田村三夫さんがお亡くなりになったことも
発表されました。田村さんといえば、多摩川スピードウェイでレース
(1947年の第1回全日本モーターサイクル選手権レース)するなど、戦争直後の
日本モータースポーツの現場を知る貴重な人物だっただけに、非常に残念な想いでいっぱいです。
改めてお二人のご冥福をお祈りします。
 

そんな今回のイヤーエンドパーティーのトピックといえば
富士スピードウェイの開所当時から場内アナウンスを担当されたケン田島さんが来場し
「富士スピードウェイ開場100周年記念レース」の空想実況を披露されたことでしょう!
御年86歳ながら、往年の美声は健在! ところどころにユーモアを散りばめた
臨場感ある素晴らしい実況でした。
 

さらに富士スピードウェイの開場50周年を記念して、大久保会長から
富士スピードウェイへの感謝状の贈呈式も行われました。
 
ちなみに富士スピードウェイでは、来年3月12日に

『富士スピードウェイ50周年記念感謝祭Fuji Wonderland Fes!』と題した

50周年記念イベントも開催されます。そちらもお楽しみに。
 

 

※写真はクリックすると拡大します
 

……とにかく、あっという間に終わってしまった感のある、非常に中身の濃いパーティーでしたが
ここに写っている皆さんの表情をご覧いただければお分かりのとおり、
とても賑やかで活気のある楽しいひと時を過ごすことができました。
 

パーティーの後半には、星野一義さんと中嶋悟さんによる
スペシャル・トークショーも行われたのですが
「なんで一緒にこんなに競ってんだよ。中嶋がいなかったら、俺は楽だったのに!」
と星野さんが言うと
「じゃあ僕は言い方変えますよ。この人がいなかったら、俺は頑張らなかった」
と中嶋さんが返す(そして会場から大きな拍手!)など、大盛り上がり。
 
このお二人に限らず、ある時はライバル、ある時はチームメイト……として

共に時代を歩んだ皆さんが、時を経てこうして和やかに談笑できる場所が

あるというのは、素晴らしいと思った次第。
こういうことを含め、ソフト&ハードとともに日本のモータリングの歴史や文化を
継承していける環境がどんどん整っていくと良いですよね。
 
ではでは。

 
2016.10.31 Monday

Gold Star Drivers Club「Year End Party」のご案内

 

Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記

こんにちは。

毎年2月に開催されるストットカーレース

「CAR GRAPHIC Presents Gold Star Drivers Slot Car Race」などでも

おなじみのレーシングドライバーのOB会組織「Gold Star Drivers Club(GSDC)」
 


昨年もGSDCが主催する「Year End Party」の模様をお届けしましたが

なんと来る12月6日(火曜日)に行われる今年のYear End Partyが、

一般のモータースポーツ・ファンも参加できる形で開催されることになったそうです!
 

普段こういう仕事をしている僕らでも中々お会いできないレジェンドばかりが

一堂に集まる機会なんてそうはないですからね(去年はあまりの迫力に緊張したなぁ:笑)。

マニアのみなさんには、ずっと疑問に思っていたこと、聞きたかったことを直接ぶつけるチャンスです。

 

一般申し込み話枠は限定50名のみとのことなので、ご希望の方は是非下記へアクセスを!!
 

 

■Gold Star Drivers Club Year End Party 概要
 

■開催日        
2016年12月6日(火)
■開催時間        
午後6時〜8時30分 (受付開始 午後5時半)

■会場        
ヒルトン東京 3階 大和の間
東京都新宿区西新宿6丁目6−2 電話 03−3344−5111
◎会場までJR新宿駅西口から徒歩:10分、タクシー:5分
シャトルバス:新宿駅西口・京王デパート前バス停21番から20分間隔で運行しています
 

 

■申し込み方法

 

■人数        
最大50名まで
■参加料金    
15,000円/名(税込み)
■申込方法    
下記申込フォームに必要事項ご記入のうえ、お申し込みいただきます。
http://www.motorsport-japan.com/goldstar/mail/
■締め切り
11月8日(火)
■当選者    
お申し込み人数が50名を越えた場合は、抽選にて決定させていただきます。
■お支払い方法    
当選されたお客様には、GSDC事務局よりメールにて当選のご案内と、

お振込先の口座番号をご案内させていただきます。事前のお振込を基本とし、

振込確認できた方に再度メールにて正式な受領及び当選のご案内をさせていただきます。
 

■お問い合わせ先
NPO法人日本モータースポーツ推進機構宛
電話03-5733-4303
MAIL : info@motorsport-japan.com
 

 

ちなみにどなたが会員にいらっしゃるかは、
Gold Star Drivers ClubのオフィシャルHPを見ていただけると幸いです。
ほら、レジェンド揃いでしょ。無論僕もお邪魔します。
 
ではでは。
 
2016.10.11 Tuesday

R.I.P. Tony Adamowicz

 


Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記

こんにちは。
 
さっきヴィック・エルフォードのフェイスブックを覗いていたらこんな悲しい知らせが……。
 
1960年代から80年代にかけて活躍したアメリカ人レーシング・ドライバー
A to Z ことトニー・アダモウィッツが10月10日に75歳で亡くなったそうです。
 
Tony Adamowicz のFacebookから
 
1964年にレースキャリアをスタートさせたトニー・アダモウィッツは
1968年にトランザム・シリーズのアンダー2リッター・クラスでポルシェ911を駆りチャンピオンに。
その後、1969年北米F5000シリーズでもイーグルMk5でタイトルを獲得。
 
1970年にはNARTのフェラーリ312P、71年には512Mをドライブし、
それぞれデイトナ24時間、ル・マン24時間レースにも出場。
またデイヴィッド・パイパーのポルシェ917Kに乗ったり、
1971年のCan-Amシリーズでオートワールド・エクイップメントの
マクラーレンM8Bに乗るなどあらゆるカテゴリーで活躍。
 
1980年代にはIMSA GTUで日産フェアレディ280ZXもドライブしています。
 
日本の名レース100選 Vol.014(三栄書房 刊)
 
その実績を買われて、1971年9月の富士グラン・チャンピオン・シリーズ第4戦
富士インター200マイル・レースに酒井レーシングのマクラーレンM6B改M12で出場。
続く最終戦、富士マスターズ250kmにも同じマクラーレンでエントリーし
酒井マクラーレンM12、生沢ポルシェ917K、風戸ポルシェ908/2と死闘を繰り広げたのでした。
 
また1982年のWEC in Japanにも日産フェアレディ280ZXターボで出場するなど
日本にゆかりのあるドライバーでもありました。
 
Tony Adamowicz のFacebookから
 
実は数年前、フトしたことからフェイスブックでつながり、何度か資料を送ったりして
連絡を取り合ったことがあります。
 
「富士のことは今でも覚えているよ!」とメッセージをくれたトニーさんは
かつての愛機イーグルMk5を駆り、ヒストリック・レースに参戦するなど積極的な活動を
していたのですが、昨年癌が見つかり治療をはじめたことを公表。
以来、フェイスブックの更新もなくなり心配していた矢先の訃報となってしまいました。
 
改めてご冥福をお祈りします。

 
2016.08.01 Monday

開設80周年記念展 多摩川スピードウェイ〜日本初の常設モーターサーキット〜

 

 

Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
昨日まで川崎市市民ミュージアムを舞台に開催されていた展覧会
『開設80周年記念展 多摩川スピードウェイ〜日本初の常設モーターサーキット〜』
最終日にやっとお邪魔することができました。
 

昨年11月に田園調布せせらぎ公園で行われた回顧展をご覧になった方も多いかと思いますが
今回の展示はそのときの写真をベースに、当時の貴重な紙モノの資料を多数展示した
さらに内容の濃いものとなっておりました。
 

併せて最終日の14時から行われたギャラリートークでは
多摩川スピードウェイの会、副会長の小林大樹さんがパネルを回りながら
それぞれを解説していくというスタイルの講演を実施。
前回よりもさらに深い、様々な事実を知ることができました。
 
小林さんお疲れ様でした。
そして多摩川スピードウェイの会の皆さん、すばらしい展示をありがとうございました。
 

その帰り道にふらっと多摩川スピードウェイ跡地へ。
先日の記念プレート除幕式のときと違い、スタンド跡は鬱蒼とした雑草に埋没。
そう、実はあの除幕式でスタンドが綺麗だったのは、
イベントの前に多摩川スピードウェイの会の皆さんが、
このスタンドの除草作業をされていたからなのですね。
 
いずれにしろ、尊い皆さんの活動が礎となって、この日本自動車遺産が後世にいろんな形で
引き継がれていくことを望みます。
 
ではでは。

 
2016.05.30 Monday

80th Anniversary Tamagawa Speedway

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
この週末は文字通り世界各地で様々なイベントが行われましたね。
本当なら土曜は浅間ヒルクライムを覗きに行こうかな? と思ってたんだけれど
さすがに身体が動かず断念。
そして昨日、東京の多摩川河川敷で行なわれた
『多摩川スピードウェイ80周年記念プレート除幕式』にお邪魔してきました。



多摩川スピードウェイに関しては昨年11月に行なわれた『多摩川スピードウェイ 回顧展』
ご紹介したときにも、簡単にご紹介しましたが
1936年に日本初、アジア初の常設サーキットとして開場し、
同年6月7日に開催された『全日本自動車競争大会』を皮切りにいくつかの2輪、4輪レースを開催し
戦前〜戦後期にかけての日本モータースポーツ史の礎を築いた記念すべき場所。

その誕生から80周年が過ぎ、今も当時のメインスタンドを残す多摩川スピードウェイの
産業遺産としての史跡的価値を評価し、後世に引き継いでいくために
有志からなる『多摩川スピードウェイの会』の皆さんが行政を含めた関係各位に働きかけ
このたび80周年記念プレートを川崎市に寄贈、グランドスタンド跡に設置する除幕式が行われました。



川崎市の福田紀彦市長、ヴェテランカークラブ東京の堺正章会長、
日本クラシックカークラブの山本英継役員、そして多摩川スピードウェイの会、小林大樹副会長の
手により、80周年記念プレートをお披露目。

福田市長からも「川崎市の貴重な産業遺産として、この跡地を保存、活用していく」という
力強いスピーチがありました。



川崎市側の河川敷に残る観客席の中央部分に設置されたプレート。
これまで多摩川スピードウェイがあったことを示すものがなにもなかっただけに
写真入りで日本語/英語併記されたプレートが設置されたことは、非常に意義深いことだと思います。



それもこれも、日本モータースポーツ史の曙というべき場所を、我々の手で後世へと繋いでいこうと
数年来にわたって努力されてきた、多摩川スピードウェイの会のみなさんの努力の賜物。
その意志に川崎市、大田区をはじめとする行政が賛同してくださったのは、非常に大きい一歩だと個人的に思います。



また今回の除幕式では、かつてこの地で行なわれた全日本自動車競争大会に参加した
アート商会のカーチス号と、三井家のブガッティT35Cを、
ホンダ・コレクションホールの協力で特別展示。



昨年行なわれた回顧展に展示されていた、この写真の組み合わせが80年ぶりに
多摩川に戻るという、粋な演出でありました。



今回は、日曜日の昼間ということで一般に開放されている多摩川河川敷という場所も配慮して
ごく一部の関係者とメディアのみによる除幕式となり、多くの方々にご参加いただけなかったのが
残念ではありますが、これを期に貴重なスタンド跡が広く認知されるようになるのは嬉しい限り。



一方、コースの方は近年行なわれた改修工事で、かろうじて面影が残っていた
最終コーナーの痕跡が消えてしまったのが、なんとも残念。
でも、いつかここに当時のクルマたちを集めて、デモランでも行えるようになれば良いですね。



「今日の除幕式がゴールではなく、これからがスタート」と語る小林副会長。
7月17日から31日には、川崎市民ミュージアムで多摩川スピードウェイの写真展
開催されることとなっているなど、今後も保存、継承に関する活動を行っていく予定だとのこと。



何はともあれ、ともすれば、人々の記憶とともに消えかかりそうになっていた伝説のサーキットが
こういう形で後世に引きついでいかれることを、天国で喜んでいる人は多いだろうな
と思った、日曜の朝でありました。

みなさんもよかったら、ぜひ足を運んでみてください。

ではでは。
 
Calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
Selected Entries
Categories
Archives
Recent Comment
Recent Trackback
Links
Profile
Search this site.
Others
Mobile
qrcode
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM