2014.08.04 Monday

Jaguar XJR series

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
またまたご報告が遅くなりましたが
今月発売のRacing on誌(三栄書房 刊)でも
モナコ・ヒストリックの記事を書かせていただいております。


これでモナコ関係の記事は打ち止めって感じですかね?
いろいろ露出にご協力いただいた媒体の皆様、ありがとうございます。
是非再来年は、これを契機に皆さんも観戦にお出かけください。
見て回るという意味では、本家F1モナコGPより自由度も高いので面白いと思いますよ。


そんな今月のRacing onには、グッドウッドを走ったMAKI F101の
シェイクダウンの模様も掲載されていましたね。
本当は広島でのシェイクダウンも見ておきたかったのですが
ちょうどイタリア放浪中のタイミングで、伺えませんでした。

その代わり、次号のRacing onでは
グッドウッドの模様をご報告させていただければと思っております。


さて。表紙でお分かりのとおり、今月のRacing onはジャガーXJRシリーズ特集。
これまで色んな媒体で、ポルシェ956/962やマツダ787Bなどが特集されていますが
TWRジャガーだけの特集というのは、前代未聞では(少なくとも日本で)なかろうか。

ちなみにこちらは、今年のル・マン24時間で見かけた1991年仕様のXJR-12。
ターボカーXJR-11の信頼性がいまいちだったため、ル・マンなどの長距離レースで
使われたV12 NA仕様であります。
個人的にこの91年のパープルカラー、嫌いじゃないです。


幸運にもパドックで、XJR-12の中身を仔細に観察するチャンスもありました。ムフ。
これは91年だから、シリーズ最大の7.4リッターに拡大されたV12ですね。


そしてコックピット。メーターを含めて結構アナログなんですよね。
たぶん手前に見える後方確認用のモニターが後付けされてる以外は
オリジナルの状態をキープしているかと。


この個体のシャシーナンバーは、TWR J12C 891。
デリック・ウォリック/ジョン・ニールセン/アンディ・ウォレスが
ドライブして91年のル・マンで4位に入った個体であります。

余談ですが、このXJR-12のオーナー氏は超ド級のCカー・コレクターでありまして
思わず目玉が飛び出そうになるような(言えない!)スゴいクルマを持ってました。


そしてこちらは、今年のグッドウッドFOSで見かけた88年式のXJR-9LM。
ゼッケン2番ということは、この年のル・マンを制した
ヤン・ラマース/ジョニー・ダンフリース/アンディ・ウォレス組の
シャシーナンバーTWR J12C 488のはずなんですけどね。
すいません、確認できませんでした。


こうして見ると、XJR-12とほとんど意匠が変わっていないのが分かりますね。
しかしながら、この中に閉じ込められて夜のル・マンを走るのは勇気いるだろーなー。


残念ながらシャシーナンバーは助手席側のドアの内側に付いているために
確認できなかったのですが、カーボンモノコックのサイドシルに
なにやらこんなナンバー入りのプレートが。

86.TWR.0094 って読めますね。86年に作った、もしくは認証を取ったとかいう意味でしょうか。
だれか教えてください。


無論、この貴重なXJR-9LMをドライブしたのは、アンディ・ウォレス御大。
いつもグッドウッドで逢うと、眉間に皺をよせて難しそうな表情をしてるので
近付き難かったんですが、カメラを向けたらこんなスマイル。
なんだ、いい人じゃん(←単純)。

ではでは。





2011.06.02 Thursday

GROUP C RACING 第2戦スパ 速報

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


英国特派員のB-Rev 藤原さんから、
往時のCカーによるヒストリックレース、GROUP C RACINGの 第2戦
スパ・フランコルシャンの速報が届きました。


今回も日産R90CKで出場した
Classic Team Lotus 日本代表でもある久保田克昭選手は
決勝2位入賞!!


スパを自分の庭としている2台のザウバー・メルセデス勢に割って入っての2位。
前回が3位、今回が2位ということは、次は……!?


詳報はまた後日お届けしたいと思っています。
個人的にはランチアLC2にも惹かれますが、その後ろを走っている
ISEKIポルシェに萌え! ですね。
藤田直広、片山義美、バーン・シュパン! といった名手がJSPCで
活躍しましたよね。

あーーーなんかグループCっていい!


2011.05.10 Tuesday

GROUP C RACING 開幕戦 ドニントン

 



Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


以前、速報でお届けした
往時のCカーによるヒストリックレース、GROUP C RACINGの 開幕戦。
その模様を写した写真が届いたのでお届けしましょう。

今年からこのレースに、唯一の日本人パイロットとして
愛機1990年型日産R90CKとともに参戦しているのが、久保田克昭さん。

開幕戦ということもあり、ドタバタだったとのことですが
予選では9位を獲得。

そして5月1日、ドニントン・サーキットを舞台に1時間で争われる
決勝レースには、18台のマシーンが出走しました。


なんという壮観な眺め!
まるで最盛期のグループCを見ているよう。

ちなみにポールポジションを獲得したのはBob BerridgeのメルセデスC11。
久保田さん曰く、「鉄仮面早かったです! でも次戦は負けません!」


そんな久保田さんの乗るR90CKのリア翼端板には
“日本のために祈ります We Pray for Japan."
とティームからのメッセージが描かれていました。


しかし……


なんとスタート直後の1コーナーでコースアウト!
その原因は、カーボンブレーキ車初体験ゆえに感覚が違ったとのこと。
これで最後尾に落ちてしまうのですが、
ここから怒濤の追い上げが始まります。

もちろんこの他にもコース上はバトル、バトル、バトル。


ホームストレートで競り合う2台。

右は、1989年に突如デビューし、1年だけで表舞台から去っていった
アストン・マーティンAMR1。ドライブするのは、スポーツカーの名手で
デイトナ24時間3勝を挙げた、あのアンディ・ウォレス!
確か当時はブライアン・レッドマンやスタンレイ・ディケンズがドライブしてたはず。

そのAMR1と競り合うのは、1991年から日本のJSPCに参戦していた
フロムエー・日産R90CK。ノバ・エンジニアリングがR90CKに
独自のモディファイを加えた1台で、当時はマウロ・マルティニや
ハインツ-ハラルド・フレンツェン(懐かしい!)が乗ってましたね。

(訂正。1991年のR90CK改をドライブしたのは、中谷明彦/フォルカー・ヴァイドラー組。1992年はR91CKベースとなって、マウロ・マルティニ/ヴァイドラー組に。しかしシーズン途中でヴァイドラーが病気で帰国し、急遽H.H.フレンツェンが合流したのでした。オタクな話ですんません)


今回ドライブするひとりは、プロヒストリックレーサーでもあるMartin Stretton。
いやぁ、ヒストリックレースとはいえ、役者揃いです。


なかにはこんなクルマも!
1984年型ランチアLC2。
当時、アレッサンドロ・ナンニーニや、ボブ・ウォレック、パウロ・バリッラ、
マウロ・バルディなんかがドライブし、果敢にポルシェ956に
立ち向かっていく姿が泣けました。



さらに1990年型のジャガーXJR11(手前)と、1989年型のXJR9(奥)とのバトル!
ヘッドライト以外、一見同じように見えるものの、
こうして並べてみるとフロントフェンダーのアールが違うんですねぇ。



レースは1時間におよぶ耐久レース形式。
途中、25分から35分の間にピットストップ&給油!が
義務づけられるという本格的なもの。

ドライバー交替も可能ですが、久保田さんのように
ひとりで走りきるティームも多く見られます。



さて、最後尾から追い上げをはかる久保田さんは
今回ファステストを記録したメルセデスC11のわすかコンマ1秒落ちという
ラップを刻み総合3位まで順位を挽回!

昨年のHSCC HistoricF2で年間チャンピオンに輝いた腕はカテゴリーを移しても健在。
この調子なら、ポディウムの真ん中に日の丸が上がるのは、時間の問題かも。


結局レースはBob BerridgeのメルセデスC11が圧倒的な強さで優勝。
2位は久保田さんと一緒に写る、ジャガー遣いのJustin LawのXJR9
(さきほど紹介したゼッケン14のマシーン)。

「彼がジャギュワー(Jaguar)オタクの、ジャスティン・ ローです。
 ヒストリック・ルマンも勝ってます! 負けた」

とは久保田さんのコメント。
さすがの久保田さんも1時間レースをして筋肉痛になったとか。
気になる第2戦は、5月27日〜29日のスパ・フランコルシャン。
その模様は後日またご紹介したいと思います。

なんかこうして写真見ているだけでも
GROUP C RACING、実際に見に行きたくなりますよね。

いずれ日本でも開催してもらえないものでしょうか?
トヨタ、日産、マツダが動態保存しているクルマに当時の
ドライバーの皆さんを乗せたりしたら
Fポンよりお客さん入ると思うんですが。

ねぇ?


※モータープレスでは、ESSO RACING TEAMはもとより
往時のレースシーンにまつわる皆様からの情報をお待ちしております。
コメント欄に載せたくないもの、または画像を添付したい
といった情報については、今後 

motorpress.jp@gmail.com

まで、メールにてお寄せください。
基本的に受信専用のアドレスのため早急なお返事ができない
可能性もありますが、どうぞよろしくお願いします。





2011.05.03 Tuesday

GROUP C RACING 開幕戦 速報!

 

Motor Press(モータープレス)は
 極個人的な自動車偏愛日記 




以前このモータープレスで、HF1(FIA Historic Formula One)をはじめとする
海外ヒストリックレースに参戦している久保田克昭さんが
今年は、ヒストリックCカーレースを主催する
GROUP C RACINGに舞台を移し、日産R90CKを駆り
全戦に参戦するという情報をお届けしました。

その開幕戦となる、Donington Historic Festival が
さる4月30日から5月1日かけて英国ドニントン・サーキットで行われたのですが、
なんと久保田さんが予選9位からのスタートで、決勝3位表彰台を果たした
という速報が飛び込んできました!

開幕戦ドニントンのスタート直後の様子

エントリーリストに載っているクルマは計26台!
日産勢は5台、ほかに2台のジャガーXJR9やザウバー・メルセデスC11など
多種多彩な顔ぶれがいたようです。

久保田さんからの速報メールには

「なんとか3位でした。
 スピンはあまりしないのですが、今回は2回もスピンしました。
 あととにかく、ドタバタでした……
 スタート直後に飛び出して最後尾からの追い上げとなったので……これが限界でした。
 ファステストはコンマ1秒負けましたが、ジャガーより1秒以上速かったので
 日産エンジンのすごさが発揮できたと思います」

というコメントが。


ファステストラップのコンマ1秒落ちまで迫る追い上げ! というのがスゴい。
ご本人からその顛末を早く聞いてみたいですね!

ということで、詳報は追って写真とともにご報告します。
上のスタート写真を見て、おおおーランチアLC2がいるじゃないかっ!
と震えたそこのアナタ、お楽しみに。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

閑話休題。最近(といってもここ2ヶ月ほどですが)、日本版の運用もはじまった
Facebookを始めてみました(実名主義なので個人的にミクシィより馴染むかな?)。
さすが世界と繋がっているだけあって、その広がり方がスゴい。

先日、山口正己さんのコメントを見て、アクセスしてみたら
なんと、Tony Adamowicz(トニー・アダモウィッツ)と友達になれました!

AUTOSPORT 三栄書房 刊 より

1971年の富士マスターズ250kmなど、数度日本にも来日している
アメリカ人レーサー。この時は酒井レーシングのマクラーレンM12(M6B改)に
乗って、生沢917、風戸908、酒井M12と死闘を繰り広げたのでした。

ちなみに彼は、NARTのフェラーリ512Mでル・マンに出たり、
イーグルでF5000(69年のチャンプ!)やインディに出たりしている職人。
IMSAではDATSUN 280Zで出てたりしましたね。
どうやら今でも積極的にヒストリックカーレースに出てるみたい。

よし、この勢いでギ・リジェと友達になってやろうと
画策する今日この頃です(笑)。


……さて。モータープレスは家族サービスという至上命令を受け
連休中はお休みさせていただく事になりました(笑)。
皆さんも、どうぞ良い休日を! ではでは。



※モータープレスでは、ESSO RACING TEAMはもとより
往時のレースシーンにまつわる皆様からの情報をお待ちしております。
コメント欄に載せたくないもの、または画像を添付したい
といった情報については、今後 

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2011.04.08 Friday

ヒストリックCカー・レースに日産R90CKが復活!

 

Motor Press(モータープレス)は
 極個人的な自動車偏愛日記 


昨日の深夜もまた大地震。
なんか揺れていないのに、揺れてる錯覚に陥りませんか?
一刻でも早い事態の収束を願いたいですね。

さて、そんな折、海の向こう英国在住のB-Rev 藤原さんから
こんな写真が送られてきました。


1990年のWSPCの写真……ではなく、これは立派な2011年4月の写真。
英国ドニントン・サーキットで、ヒストリックCカーレースを主催する
GROUP C RACINGのテストが行われたのです。

ドニントンはF1復帰を目指していましたが途中で空中分解。
その雰囲気が残る中で行われた、4月末のドニントン・クラシックに向けた
テストだったのですが、今年最大のトピックは、
HF1(FIA Historic Formula One)に唯一参戦する日本人パイロットであり
昨年のHSCC HistoricF2のチャンピオンでもあり、
日本正規代理店もつとめる久保田克昭さんが
日産R90CKを駆り、参戦する事が決定した事!

日本人が日本のクルマで海外のヒストリックレースに参戦する。
もちろん、誰でもできるような事ではありませんが
とても意義のあることだと思います。
先人たちが築いたモータースポーツの歴史は、継承して初めて意味をもつものですから。
そういう意味では、日本の歴史を日本人が守るのは当然の事。
こうした動きが、比較的新しいグループCの世界にまで出てきた事は
非常に嬉しい事だと思うのです。


そんな久保田さんのR90CKのリア翼端板には、ティームからの
“We Pray for Japan. 日本の為に祈ります”
というメッセージが描かれていました。


このGROUP C RACINGは、4月30日〜5月1日にかけて行われる
ドニントン ヒストリック フェスティバルを皮切りに
スパ・フランコルシャン(5月27日〜29日)、ブランズハッチ(7月1日〜3日)、
シルバーストーン(7月22日〜24日)、ポール・リカール(10月7日〜9日)、
アルガーブ(10月21日〜23日)というスケジュールで行われます。

モータープレスでは、この模様も出来る限りレポートしていきたいなと思っております。

今回久保田さんがドライブする日産90CKは、
1989年に日産がローラに委託して製作したR89Cのアップデート版といえるもので
WSPCにワークスとして参戦していたNME(Nissan Motorsports Europe)と
ローラの共同開発で生まれたマシーン。
IMSAに参戦していたNPTI(Nissan Performance Technology Inc.)でも使用されてます。
一方この年、国内追浜組は独自に開発したR90CPで参戦。
結局この派閥争いというか、北米組、欧州組、日本組バラバラの体制が仇となり
体制的に唯一勝てるチャンスだったル・マンを落とす結果となるのですが……。

ちなみに、この年の欧州組NMEの監督として急遽就任したのが、あの生沢徹。
ご本人から「年明けになって急に要請があって、なんの準備もできなかった。
当然ル・マンで勝てるとも思えなかったので、最初からP.P.狙いだった」という
エピソードを聞いた事があります。

その野望を実現するため、生沢はエンジン開発の責任者だった林義正に
予選用スペシャルエンジンの開発を依頼、ブースト圧1.8、最高出力1100HP!
という予選専用エンジンを積んだマーク・ブランデル車が
もくろみ通りP.P.を獲得するのです。

You Tubeにその時の動画を見つけました。たぶんテレビ朝日の映像じゃないかしら?
よーく見てると生沢さんも映ってます。


ところで、藤原さんから送られてきた写真の中には、
他のエントラントたちの姿も。いやー懐かしい。
どうぞスペースの許す限りお楽しみください。

これはC2カテゴリーのマシーン。なんだろう? タイガとかアルバとか
ありましたが……わかりません。どなたか教えてください。たぶんタイガ?

これはC2カテゴリーでメジャーだったスパイス。
ゴードン・スパイス自らステアリングを握ってましたよね? 元気なんですかね?
WEC in JAPANだとマルカツ・カラーでした。

これは1993年の北米IMSA GTPに参戦した日産NPT90。
R90CP系をベースに作られた北米仕様で、たしかデレック・ベルがドライブしてた。

これはジャガーXJR8。ゼッケン4は1987年にエディ・チーバーと
ラウル・ボゼールがドライブしたもの。懐かしい、そしてカッコイイ〜。

そしてこんなクルマも! 1991年、あのマツダ787Bが総合優勝を果たした年に
カテゴリー1クラス優勝を果たした見崎清志/長坂尚樹/横島久組の
FEDCO スパイスSE91C! うおおー生き残って今も走っているんだぁ。感動。
見崎さんに教えてあげよう!


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