2017.02.01 Wednesday

南アフリカ初上陸 !!

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
 
Facebook の方では、色々アップしてきましたが
昨日まで人生初の南アフリカ(というかアフリカ大陸自体が初めて)に
ポルシェの国際試乗会で行ってきました!
 

喜望峰、ヴァスコ・ダ・ガマ、アパルトヘイト……
歴史の授業で習ったときには、まさか自分が実際に行くなんて想像もしていませんでしたが
やっぱり百聞は一見に如かず。
 
アパルトヘイトがなくなって20年以上が過ぎたいまでも、この国を覆う
貧困と差別がまったく解消されていない事実に胸が痛みます。
車窓からスラム街を横目に見ながら、色々考えさせられました。
 
一方、南アフリカといえば、僕の敬愛するロータス・エランのデザイナーである
故ロン・ヒックマンの出身地。ほかにゴードン・マーレイやロリー・バーンの出身地でもあります。

またジム・クラークが生前最後にF1優勝を成し遂げたのは、1968年の南アフリカGPでしたね。
 

 


そんな彼の地で乗ってきたのが、新しいポルシェ・パナメーラ 4 E-ハイブリッドとポルシェ911 GTS。
一応、報道解禁は2月1日からとなっておりますが、どこがどーなって、どーだったのか?
については、これから発売されるメディアで書かせていただければと思っております。
 
勿体ぶって……と思われるかもしれませんが、そうじゃないと本が出てからの楽しみがなくなるでしょ!
 

ちなみに今回の試乗会でペアを組ませていただいたのは、清水和夫さん。
あのグループA時代、そして生沢さんとクラス優勝したニュル24時間など、色々な裏話もさることながら、
実践付きでドライビング・テクニック&マナーを教えていただけたのが、
何よりの収穫(ある意味役得ですね)でした!! 本当にありがとうございました!
 

さらに911GTS(手前の2台は911ターボ)では、サーキット走行も体験!!
舞台となったのは、ケープタウン郊外にあるKILLARNEY RACEWAY(キラーニー・レースウェイ)。
 

コースレイアウトはこんな感じ。なんか筑波と袖ヶ浦を足して2で割ったような感じですが
結構スピードの出るコースでしたね。
 

そこでのインプレも誌面にて(笑)ということで、個人的にとっても気に入ったのが
サーキットの雰囲気。1949年の設立ということでしたが、路面の状態といい、
周辺の雰囲気といい、1950~60年代の英国のサーキットの感じが色濃く残っているのですよ。
 

コントロールタワーも大戦中の管制塔みたいでいい感じでしょ。
ある意味では、グッドウッド以上に当時っぽいサーキットでした。
昔はこんな路面でレースしてたんだろうなぁ……。
 

というわけで、2泊4日の南アフリカの旅も無事終了。
最終日に喜望峰まで走って記念写真を撮ってきたんですが……見事にピンボケ。
すいませんタイマーセットした僕のミスです。みなさんごめんなさい。
ご同行いただいたジャーナリストの皆さん、ポルシェの皆さんお世話になりました。
 

あ、そうそう。試乗の中継地点にいたVWバスのカフェが、可愛かった。
他にもEタイプ Sr.1クーペやスピットファイア、ビートル、アングリア、コブラ(レプリカ)など
結構ヒストリックカーが走っていたのにもビックリしましたね。
 
ではでは。
 
2016.06.24 Friday

24 Hours Le Mans 2016 part2

Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
ル・マン観戦記のつづきです。
 

レース期間中、我々プレスがお世話になるのがパドック内(ポルシェ・ピットのすぐ裏)にある
ホスピタリティブース。ここは主にドライバー、チームスタッフ、ゲストが使用する施設で
マーク・ウェバーも、ハンス・シュトゥックもここでご飯を食べたりしてます。
この写真だと大きさがイマイチわからないけど、立派な二階建て。無論エアコン完備です。
 

中はこんな感じ。レースを中継する巨大モニターのほか、常時1号車と2号車のオンボードカメラも中継。
さらに英語の場内アナウンスもあって、常にピット状況なども伝えてくれます。
そして24時間の飲食サービス(アルコールもあるのだ)も提供。ネットもガンガン繋がる。ほんと至れり尽くせり。
 

しかも入り口にはしれっと919ハイブリッドの2リッターV4ツインターボも飾られていたりして。
 

そしてこちらはポルシェカーブのアウト側にあるポルシェ専用の観戦ブース。
ここも入れるのは、招待された顧客など関係者のみ。
ちなみに入り口の919ハイブリッドはハリボテ君です。
 

こんな感じで、ビールを飲みながらカリーヴルストを摘んでレース観戦できるわけです。
屋根もあるし、ストーブもあるし、近くに巨大モニターもあるので、24時間ここにいることもできなくもない。
 

そして白眉がこちら。昨年フォードシケインのアウト側に完成したポルシェ・エクスペリエンス・センター。
レースウィークにはシケイン周辺に各メーカーのゲスト・ホスピタリティが乱立するのですが
他が週末限りの簡易施設なのに対し、ポルシェのそれは10年契約という恒久的な3階建てビル。ものすごくでかい。
レース期間にここを使えるのは、世界中から招待された特別な顧客の皆さん、ゲスト、VIPのみ。
我々プレスも特別に許可をもらわない限り、入れてもらえません。
 

入り口を入ると、いきなり昨年優勝した919ハイブリッド19号車がデーンとお出迎え。
汚れもなにも当時のまま。周囲を柵で囲うような無粋な真似もしてません。
 

だから頼むとコクピットも見せてもらえる。ちなみに優勝車のシャシーナンバーは1504(15年の4号車?)でした。
 

館内にあるポルシェ・クラシックのブースには、以前ご紹介した
1972年のル・マン・クラスウィナーで、先日ポルシェ・クラシックで
レストアされたばかりの911 2.5S/Tが。
 

これも担当氏とお話してると、リフトアップして車体裏を見せてくれたり、
コクピットやエンジンも見せてくれる。親切。
 

さらにオフィシャルショップもある。だから上着を忘れても安心(笑)。
 

3階建ての建物には、100人ほどを収納可能なシアタールームも。ここで24時間レース中継をするほか
走行を終えたドライバー、関係者、レジェンドなどが登場してトークショーをしたりもする。
 

金曜の午後、LMP、GTの各ドライバーが大集合して行われる
レース前のプレスカンファレンスの会場もここです。
 

そしてこの施設最大の特徴が、この2階にあるレストラン。圧巻。
 

席に着くと、こんなメニューを置いてある。無論飲み物はあらゆるものが揃ってる。
 

料理はどれも絶品。とてもサーキットで出てくる食べ物とは思えない。ごちそうさま。
 

しかも窓の外はこんな景色(ちなみに3階にはシケインを一望できるバーと、テラスが)。
ちなみにここまでのレベルでホスピを展開してるのはポルシェとアウディ(こっちもすごいんだって!)の2社のみ。
あと、今年はフォードもなかなか大きなホスピを展開してましたね。
我らがトヨタもがんばっている(パドックのホスピが吹きっさらしのテントからやっと2階建のプレハブになった)
のだけれど、ゲスト用の施設を含めフォードの足元にも及ばすという状況。
確かにこうした豪華施設を建てれば良いってものではないけれど、こういう部分にまで徹底的にこだわって
自らのブランドをプロデュースする余力とセンスがあるメイクスが、
レースにおいても結果的に好成績を残しているのは事実。
ル・マンって単にテクノリジーだけの勝負ではなくて、メイクスの威信をかけた総力戦なのね
ということを改めて感じたのでありました。
ではでは。


 
2016.06.23 Thursday

24 Hours Le Mans 2016 part1

Motor Press(モータープレス)

極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
ご無沙汰しております。
 

 
今年もまた、ル・マン24時間レースに行ってきました。
もう既に皆さん結果はご存知のことと思いますが、今年のレースは
おそらく長いル・マンの歴史においても、五指に入るドラマチックなレースでしたね。
 

 
とにかく今年のル・マンは、盛り上がりっぷりがすごかった。
会場内はどこも人、人、人。スタート前のグリッドもこの有様。
クルマなんてほとんど見えない!
ちなみに今年のル・マン、事前の天気予報では降ったり、止んだりの繰り返し……ということでしたが
スタート前(この後土砂降りになるのだ!)に降った以外は、ずっとドライのままでしたね。
ということで、セーフティーカーが出たのはスタートを含め、たった4回。
そう思うと、天気予報が外れたのも、後々の波乱の引き金になったのかも??
 

そんな今年のル・マンを象徴するのは、優勝したポルシェ919ハイブリッド'16ではなく
このトヨタTS050ハイブリッドですよね!
開幕のシルバーストーン、スパ、そしてル・マンのテストデーでは、ライバルに水をあけられていましたが
予選からグッと調子を伸ばしてきたTS050。完全にル・マンに照準を合わせて開発してきたという印象。
 

フォード・シケイン、インディアナポリス、そしてユノ・ディエール最初のシケインなどで
各車の走りを見てきたのですが、最もスムーズに速くコーナーを駆け抜けていたのはTS050。
なんというか、走りに”迷い”がないんですよ。 毎周、毎周、同じラインを同じ速さで
トレースしていくように走っていく。エンジン音も淀みがなくてアクセル踏むタイミングもどこよりも早い。
ある意味、去年のポルシェのよう。
 

一方、優勝したポルシェ勢は、速いことには速いんだけど、全体的にトヨタには一歩及ばず。
コーナーの走りも遜色ないんだけど、トヨタと比べるとちょっとだけアクセルの踏み込みが遅い気がする。
そしてエンジン音が去年のような澄んだ感じじゃなくて、ちょっと濁ってる。
ただ夜中に1号車のウォーターポンプ・トラブルが出て優勝争いから脱落しても、冷静さを保って
2台のレースを続ける盤石ぶりはさすがでしたね。そのしぶとさがツキをもたらしたのかも。
 

対するアウディは週末を通じて精彩を欠いた感じでしたね。他の何にも似ていない
R18(カッコイイかどうかは別にして)は個性的で面白いんだけど
コーナーの立ち上がりで、動きが乱れたりしてたし、アクセル踏み込むタイミングも遅かった。
さらに7号車、8号車ともにトラブル続きで散々だったのに、24時間終わってみれば3位、4位というのもさすが。
 

そして大激戦(台数も増えた!)のLMP2勢はアルピーヌA460ニッサンが優勝。
地元フランス車の優勝だけに、表彰台も盛り上がりました。
ちなみにLMP2は上位9台がすべてニッサン・エンジン搭載車でした。それもすごい。
 

でも今年でそれも最後。来年からLMP2は4メイクスのシャシーにギブソン・テクノロジー製の
4.2リッターV8エンジンに統一されることになってます。
パドックにはそのGK428エンジンが展示されていましたが、こうしたレギュレーション変更が
吉と出るか、凶と出るかは不透明。個人的には自由闊達な競争があったほうがいいと思うのだけれど……。
 

そしてLM-GTE Proは昨年このル・マンでお披露目されたフォードGTが優勝。
フェラーリ488GTEとのトップ争いはなかなか手に汗握るものがありました。
思えば今年はGT40初優勝から記念すべき50周年ですもんね!
まぁ、デイトナ・フィニッシュをするためにゴールラインで順位が変わっちゃった
という故事を再現しなくて何よりでした(笑)。
ちなみにLM-GTE Amはフェラーリ458イタリアが優勝。Pro、Amともに911RSRには
厳しい結果になりましたねぇ。さすがにもうGTで911は通用しなくなってきたのかなぁ?

 

そんな今年のル・マンのハイライトは、なんといっても残り3分で起きたトヨタの悲劇につきます。
その時の顛末は来月のGENROQ誌で書かせていただこうと思っていますが
ポルシェ陣営としても99%以上、2位確定と思っていただけに、いろいろな意味でショックでした。
ちなみにレース後は、優勝したチームが自身のホスピタリティで各チームを招きパーティーをやるのが
(You Tubeなどに出てるポルシェ首脳とトヨタ首脳のエール交換は、ポルシェブースでのパーティーの模様ですね)
慣例となっているのですが、急遽決まった優勝でポルシェのホスピは大騒ぎ。
 

そんなこんなだから、レース直後にイクス、シュトゥック、ベルの各御大に
挨拶にきたマーク・ウエーバーもずっと困惑しきった表情。もう信じられないって。
でも勝ちは勝ち。こういうレースだってあるんだ、とは各レジェンドの見解。深い。
 


無論、5号車の3人が表彰台の中央に立つ光景が理想的だったのかもしれませんが

最終的にここに立てた3組それぞれに、その資格と価値があったのは事実。

やっぱル・マンで勝つってものすごいことなんだなと、改めて思ってジーンときたり。
 

 

 


個人的にはレース後の「ル・マンで勝てるチャンスが与えられれば、もちろん断ることはありません」
というロマン・デュマの言葉と、表彰式でのこの表情が印象的でしたね。
うーん、本当にすごいレースだった。
こんな歴史に残るレースの現場に立ち会えて、その空気を吸えて本当に幸せでした。
ますます、今シーズンのWECの行方が楽しみになりました。
 
ではでは。


 
2016.05.09 Monday

The Transaxle Era

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
皆さん連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?

ここ数週間、完全音信不通状態だったモータープレス。
いったいこの間に何があったのかというと……



月末の諸々の締め切りを片付けたあと、ポルシェジャパンさんのお誘いで
ユーラシア大陸横断ツアー(?)へ。
まずは4月24日に北京に飛んで北京モーターショーでのポルシェ718ケイマンの
ワールドプレミアに参加。

実はこれが人生初中国だったんですが、いろんな意味でダイナミックだったわ。
このパワー侮れないね。すごい。唯一の心残りは偽くまモンを撮り忘れたことだな。シェイシェイ。



で、今度はパリ経由でドイツ・シュトゥットガルトへ。
この4月27日からポルシェ・ミュージアムで開催されている、トランスアクスル40周年記念展に
併せて開催されたジャーナリスト向けのワークショップに参加。



いやぁ、ただでさえ濃いミュージアムの展示がさらに一層マニアックになってましたね。
今回初公開のクルマも多かったし、見ごたえは十分。
924〜968、928オーナーは必見の展示であります。


photo:Poesche Japan

さらに加えて、924、968のデザイナーであり、1990年代のポルシェ中興の祖というべき
ハーム・ラガーイさん(左)をはじめ、ノルベルト・ジンガーさんなど
トランスアクスル時代を知るレジェンドたちを独占(!)してのインタビュー取材。
しかも直々にミュージアムを案内していただき、説明してもらうという豪華っぷり。ここでまず心の失禁。



そして一夜明けて、今度は完全非公開のミュージアム所蔵庫を襲撃。
ここを訪れるのは2012年のオープン時以来2回目なのだけれど、膨大に膨れ上がったコレクションに
再び心の失禁。案内されながらボイスレコーダーを回してたんだけど「うわー、おおーー!」
しか言ってないもの(笑)。



まぁ、ここではホントに凄いものばっか見せてもらったね。
これなんて初めて見たもの。



これなんかも見る人が見たら卒倒するよね。個人的に2台目の白いのなんか、もう……。



あと、こんなところも特別にご開帳してもらったり。
いや、これはもう凄い。ホント、もう大変!



んでもって、個人的に涙したのが、この906ロングテール!
いやー1966年のル・マンに出たワークスカーが、そのままの姿で生き残っていたとは。
てっきりショートテールに戻されて、どっかに売られちゃったのかと思ってた。
これだけで感動。すいません、ここに住み込みで働かせてもらえませんか??



いやーすごかった。もうお腹いっぱい……で終わらないのが、このワークショップの凄いところ。
なんと今回のメインディッシュは、歴代トランスアクスル・モデル8台一気乗り!

3年前の911 50周年の時にもミュージアム所蔵の歴代911(今回も展示されてた)を
自由に乗れるというスペシャル・プログラムがありましたが、
今回は我々日本チームに限って特別に8台全部にガッチリ乗れるというサプライズ付き!
これまた心の大失禁。しかもどれもまた程度が良かったんだ。



ええっ、こ、こんなスペシャル・モデルにも乗っちゃっていいんですかっ!!

てな模様は今月末に発売されるGENROQ、モーターヘッド、ル・ボラン、ベストカー各誌に掲載予定。
(まだまだお仕事お待ちしてまっせ!)
そんな諸々の原稿を週末のモナコ・ヒストリックGPに出発する前に
片付けて行かなきゃいけないんだけど……ねぇ。

ではでは。

 
2016.04.07 Thursday

Porsche 911 2.5S/T

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんばんは。
本当なら先週伊勢志摩で乗せていただいた
新しいジャガーXFやXEディーゼルのことを書きたいのだけれど
日々に忙殺させて(これはまたそのうち)手をつけられず。

しかも今日の夕方になって、山口正己さんの書き込みで
あの片山義美さんが先月26日にお亡くなりになっていた……と聞き意気消沈。
ご冥福をお祈りいたします。

そんな中、今度はポルシェジャパンから見過ごすわけにはいかないリリースが。


photo:Porsche Japan

なんと、Eシリーズと呼ばれる1972年型の911Sベースをベースとした
グループ3、4カーとして24台のみが作られた911 2.5S/Tを
ポルシェ・クラシックがレストアし、今月10日まで開催されている
ヨーロッパ最大のクラシックカー・ショー、エッセン・テクノクラシカに展示中なのだとか!
(この写真撮ってる場所って、博物館近くにあるデポだね、きっと)

ちなみにこの写真、よーーっく見るとドアの後ろに72年モデルの特徴である
オイル給油ハッチがついてるのが分かりますね。


photo:Porsche Japan

無論リアビューもバッチリ。
オリジナルのナローボディもいいけれど、RS、RSRにたどり着く直前の
ダッグテールなしのワイドボディもこれはこれで魅力的。


photo:Porsche Japan

無論、911 2.5S/Tってだけでも十分にすごいんだけど、
この個体は、1971年にアメリカのマイケル・カイザーによってオーダーされ
翌72年シーズンのデイトナ6時間(この年だけ24時間ではなく6時間での開催)耐久レースでデビュー。
続くシーブリング12時間耐久レースから、ユルゲン・バルトをセカンド・ドライバーに迎え
タルガ・フローリオ、ニュルブルクリンク1000kmレースなどに出場。

そしてルイ・メルザリ・ティームとして、カイザー、バルト、シルヴァン・ギャランとともに
出場したル・マン24時間レースでは、終盤にトラブルを抱えるものの
3883.67kmを走りきり、見事総合13位、3リッター以下クラス優勝、熱効率指数賞6位という
成績を残した由緒正しい1台でもあるのです。


「ル・マンのポルシェ」 ドミニク・パスカル著 ネコ・パブリッシング刊

ほら、ここにも出てる!
ちなみにこの911S 2.5S/Tはル・マンのあともアメリカに戻ってレースを続け
1973年のデイトナ24時間レースでは総合8位(その時のドライバーのひとりが富士GCでマクラーレンに乗った
トニー・アダモヴィッツだったりする!)というリザルトも残しています。


photo:Porsche Japan

その後の911S 2.5S/Tの消息は解らないのですが
数年前、アメリカ人のコレクターがボロボロに朽ち果てた状態で発見。
ポルシェ・クラシックでレストアが施されることになったのだといいます。

これが発掘当時の写真。フツーなら見て見ぬふりをしたくなる状態ですが
こういうのをしっかりと見つけ出すのもまた、コレクターの審美眼といえますな。


photo:Porsche Japan

おそらくこのあと、クリストフォーラスあたりで事の顛末が記事になりそうな気もしますが
できれば、エッセンに行ってこの目で見て来たかったなぁ。

いずれにしろ昨年から、コンペティション・モデルのレストア、サービスにも力を入れるようになった
ポルシェ・クラシックの真骨頂というべき1台ですね。

ではでは。

 
2016.03.31 Thursday

50 YEARS PORSCHE 912



Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
グッドウッドからの帰り道。飛行機の中で暇だなーと
ヒースローで買った『Classic PORSCHE』誌をボケーっと読んでいたら
なにやらキラリと光る記事が!



ん? ポルシェ912の専門書が出版されたーーーーーっ?
世の中にポルシェおよび911を取り扱った本は、それこそ星の数ほど存在しますが
4気筒モデルの912にのみスポットを当てたという本は、ほとんど存在せず。
少なくとも僕自身、国内外の本屋さんで見つけた経験は皆無。

そうか、確かに2015年で912生誕50周年だったしね。
こういう本が出てもいい頃よね。しかも今某誌でちょうど原稿書いてたとこだし。
ということで、飛行機の中からずっと悶々としていた僕は帰国するなり
代官山 蔦屋書店の清野さんに速攻で連絡(笑)。

今ちょうど品切れ中ということ(このあと入荷予定だそう)だったのですが
無理を言って店頭サンプル用の1冊を譲っていただいたのでした。



それがこれ
『50 YEARS PORSCHE 912』( JURGEN LEWANDOWSKI 著 DELIUS KLASING刊)
であります。(価格は1万1000円:税抜  代官山 蔦屋書店

著者のユルゲン・レヴァンドフスキは、数年前に
『DIEWURZELN EINER LEGENDE PORSCHE 901』という
極初期のポルシェ901に特化した(!)名著を執筆したこともあるジャーナリスト。

本の内容の一部(911の誕生過程など)に関しては
901本と写真を含めてダブる部分があるものの、901本がドイツ語表記だったのに対して、
こちらは英語表記なので、901本で読み解けなかった部分を読めるという意味でも貴重。




我々がジーっとポルシェのプレスサイトを眺めていても、驚くほど912に関する
写真って少ないのですが、さすが912専門書だけあって、これまで見たことのない写真も多数。
いやぁもうここにタイムスリップしたい。




もちろん一部の912ファン、ソリチュード・マニアには有名な
1965年にソリチュード・サーキットで行われたプレス向け試乗会の
写真もしっかりと掲載されています。ああ、ここにタイムスリップしたい……。




また、知られているようで意外と知られていない、912のレース活動に関するページや
各年式ごとの仕様の変遷など、176ページに及ぶ本書の中には色々な資料が詰まっています。

でも完全な912本を目指すなら、神奈川県警で使用されていた912のパトカーまで
掲載して欲しかったなぁ、レヴァンドフスキさん。



そして、914亡き後の1975年に北米市場に向けてたった1年だけ製造された912Eも、もちろん収録。
このクルマに関してもちゃんと纏めた資料って皆無ですからね。非常に資料性高いです。



ということで、ナローSWB 911/912好きには
『DIEWURZELN EINER LEGENDE PORSCHE 901』とともに
書棚に収めておくことをお勧めします。
こういう本って、あーー! っと思った時に手に入れておかないと
意外とあっさり絶版になったりしますからね。


ではでは。

 
2016.03.02 Wednesday

愛しの911R


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
先週からなんか調子悪いなー。今年の花粉は酷いなーと思いつつ
昨日はQEDまで出かけて久々に69君のメンテをしてきたのですが
家に帰ってきてから極端に体調悪化。そして発熱。
花粉じゃなくて風邪でした(涙)。これから病院いってきます。
お大事に。いえいえ、どういたしまして。


© 2016 Porsche Japan KK.

さて。いま海の向こうジュネーブで開催中のモーターショーで
ポルシェが限定991台のスペシャルモデル、911Rを発表しましたね。
あの911GT3 RS譲りの4リッターNA(500ps!) を搭載し、なおかつ6速MT(!)を採用したという
この911R 。ボンネットやドアにカーボン、ルーフにマグネシウムを使用、
さらにリアシートを外した上にエアコンまでオプション設定にするという徹底的な軽量化を施した結果
GT3 RSに比べ50kgもの軽量化を実現したのだとか。


© 2016 Porsche Japan KK.

そんな新しい911Rのプレスフォトを見て、個人的に狂喜乱舞したのが、このカラーリング。
白地のボディに2本の赤いストライプはまさに、1967年にモンツァで行われたスピードトライアルを
走った911Rをモチーフにしたもの。いやー泣ける。
あえてリア・クォーター・ウインドーにルーバーをつけるような小細工をすることなく
このスピードトライアルカーを持ってくるとは! さすが、この人たちは分かってるね。
ま、どれだけ皆さんに刺さってるのかは不明ですが(笑)。


© 2016 Porsche Japan KK.

ちなみにこれがスピードトライアルカーの写真。
わずか20台しか作られなかった911Rには、いろんな伝説がありますが
リコ・シュタイネマンとディーター・ジュペリーが企画したスピードトライアルで
トヨタ2000GTの記録を打ち破り、5つの国際速度記録と14の2リッター・クラス国際速度記録を
打ち立てたのは、欠くことのできない史実ですからね。

その時の詳細については、Porsche 911 Story(二玄社 刊)でポール・フレールさんが
書いていらっしゃるので、ぜひご一読を。


© 2016 Porsche Japan KK.

ちなみにこのスピードトライアルカーに関しては、赤ストライプのほかに
緑ストライプのクルマの写真も見たことがあるんですが
どっちがホントなんだろう? ポール・フレールさんの記事を読む限りには
スペアカーがあったとは思えないんだけどなぁ。誰かご存知ですか?




こちらは昨年のレンシュポルト・リユニオンで見てきた911R。
このシャシーナンバー11899003こそが、当時のスピードトライアルカーなのだそう。
さらにこの個体は1970年のトゥール・ド・フランスで総合優勝も飾っているのですよ!



ということで、最後にポルシェのオフィシャルムービーを。
いやぁ、泣けるなぁ。



ではでは。




 
2016.02.24 Wednesday

New Porsche 911 Debut!

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
昨日は都内で開催された、新型ポルシェ911の発表会へ。



昨年9月のフランクフルト・ショーでお披露目されている新型911。
個人的にも昨年のレンシュポルト・リユニオンの会場でアンヴェールに立ち会いましたが
日本に上陸するのは、これが初めて。すでに自動車各誌で「さらに良くなった!」と
絶賛されてますからね。首をなが〜くして待っていた方も多いのでは??



991シリーズ2 というべき進化を遂げた、今回の911最大のトピックは、
排気量を3リッターに縮小したうえにターボ化された水平対向6気筒エンジン!
カレラ&カレラSともに、最高出力が20psアップされ、トルクも大幅に向上するなど
パフォーマンスはアップしているにも関わらず、エンジン自体の効率性も12%アップ。

しかも車高が10mm低くなった新しいPASMシャシーが初めて全モデルに標準装備されたほか
(そのためにリップスポイラー部で40mm上昇する、フロントアクスルリフトも装備)
カレラSにはオプションでアクティブリアアクスルステア(4WSですね)が用意されるなど
全方位的な進化を遂げています。



そうした様々な進化については、各専門媒体を読んでいただくこととして、
個人的に気になったのは新型と従来モデルの見た目の変化。
ほら、街で見かけたときに「お、新しい991走ってんじゃん」とか知った風に言いたいじゃないですか(笑)。

まずはフロントまわり。パッと見てわかるのは、フロントのウインカー周りとチンスポイラーの形状変更。
ウインカーが小さくなって、フロントインテーク周りの造形がシャープになった印象。



こちらは前期型。フロントの”ヒゲ”が新型ではなくなっていたり、
ウインカー変わったりしてるのがわかりますね。ヘッドライトの中も変わったみたい。



続いてリア周り。なんといっても最大の特徴は縦スリットとなったエンジン上のエアインテーク部分。
随分とシャープになった感じがします。



無論、これはただの見た目の変更……というわけではなく、ターボ化にあたり
エンジンとインタークーラーへの吸気を分配する必要から、新たにデザインされたもの。
この図にもあるとおり、新型はリアバンパーの脇に、放熱用の穴が開いているのも特徴。



それを踏まえて前期型を見ると、結構ディテールが変わっているのがわかりますね。
会場では気づかなかったんですが、こうしてみるとテールレンズ自体の意匠も変わってる!
おかげで新型は、リア周りがピシッと締まった印象になりました。

ただ唯一惜しいのは、リアホイール幅が0.5インチ拡大され、11.5インチとなったために
新型ではリアフェンダーに無粋なリップが付くようになったこと。
それが嫌だから前期型に拘る! っていうのも男らしくていいかも。



そして内容、見た目ともに大きく変わったのがインパネ。上が新型。下が前期型。
まず、オプションのスポーツクロノパッケージ装着車は、ステアリングに918スパイダーにような
モードスイッチが付く(写真が暗くてスイマセン)ようになり、
手元でノーマル、スポーツ、スポーツプラス、インディビジュアルなどのモード変更が可能。

さらに、インパネセンターに手書き入力も可能なマルチタッチ対応の7インチディスプレーを搭載。
スマホと接続してGoogle Earthや、AppleのCarPlayなども使えるようになりました。
これで、これまで911最大の弱点だったナビを始めとするインフォメーション系の環境が大幅に改善。
特に日常のアシとして使っている911乗りにとっては、これだけで新型に買い換える価値があると思います!

ちなみに7速MTの911カレラのお値段は1244万円(税込)。
PDKのカレラSが1584万1000円(税込)。
決して安くはありませんが、今どきMTは用意されている(しかもハンドル位置が左右両方選べる!)
スポーツカー&GTって貴重な存在ですからね。
いやぁ、早く乗ってみたいなぁ。

ではでは。



 
2015.11.30 Monday

PORSCHE MOTORSPORTS NIGHT 2015

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。

もう今日で11月も終わりなのですね。
いやぁ1年はあっという間だなー。



ということで、金曜の夜は
1年を締めくくる恒例行事、ポルシェ・モータースポーツ・ナイトへお邪魔。



毎年、こんな豪華なパーティーに呼んでいただいてありがたい限りですが
恵比寿のウエスティンホテル東京に来るたびに
「あー今年も終わったなー」と、妙に感慨深くなるのも事実。



さて。今年国内で行われたポルシェのモーラースポーツ活動を総括するこのパーティー。
そのメインとなるのは、今年で15周年を迎えたポルシェ・カレラカップ・ジャパン。
僕自身も今シーズンは2回、サーキットにお邪魔することができましたが
バックステージまでを含め、本当にレベルの高いレース・プログラムでありました。



そんな記念すべき年に見事オーバーオールでチャンピオンを獲得したのは、
リタイアはマシントラブルでの1回だけ(!)
残る9戦を圧倒的な強さで制した元嶋佑弥選手。

「ここが僕のゴールじゃない」という言葉どおり
来年以降の活躍にも期待です。
なんてったって、昨年、一昨年のチャンプは小河諒選手。
その前のチャンプは平川亮選手ですからね。今後が楽しみです。



一方ジェントルマン・クラスは、開幕4連勝を含む
シーズン5勝を挙げた武井真司選手が獲得。
オーバーオールのトップにも迫るキレッキレのドライビングでしたからね。
おめでとうございます!



2003年以来のカレラカップ復帰を果たし、2勝を挙げた久保田克昭選手はランキング4位。
来年はこのカレラカップでの経験を生かし、モナコに挑むとのこと。
そういう意味でも、今年のカレラカップ・パイロットはバラエティに富んだ顔ぶれでありました。



さらにカレラカップのステップアップ・カテゴリーとして
別のスケジュールで開催されているポルシェGT3カップチャレンジでは
カップクラス・カテゴリー1で
Aquira Stanley 選手が
そしてカテゴリー2でモータージャーナリストでもある
島下泰久 選手が
チャンピオンを獲得!
素晴らしい。おめでとうございます。ぜひ来年以降も参戦続けてください(笑)。



そんな今年のポルシェ・カレラカップ・ジャパンの模様をENGINE(新潮社 刊)誌上で
追いかけていた不定期連載が、会場で小冊子として配られました。
僕がお邪魔した第5戦、第7戦の記事も掲載していただいてます。
もしかしたら、各ディーラーさんで入手可能かも? よかったらご覧くださいませ。


ではでは。

2015.11.26 Thursday

World’s first Porsche center for classic cars

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。

今日行われたメルセデス・ベンツAクラスの発表会で
Perfumeを見られたハズなのに、2日続きの徹夜が祟ったのか?
朝起きたら11時過ぎてました(汗)。ごめんなさいごめんなさい。


photo:Porsche Japan

そんな折、ポルシェ・ジャパンからプレスリリースが。
なんでも現地時間の本日より、
オランダのアルンヘム近郊に
ポルシェ クラシックセンター・ヘルデルラントがオープンし、
あらゆる年代のツッフェンハウゼン製ポルシェ クラシックカーのサービスを開始するのだとか。

これまで日本を含む世界24カ所にポルシェ・クラシック・パートナーと呼ばれる
専用の窓口が設置されてきましたが、
クラシックスポーツカー専用のサービス、
ワークショップ、および販売設備が一棟の中に集結するのは、これが初めて。
しかもこのフォーマットは、このあと世界各地に広がる予定とのこと。



何年か前に本国のポルシェ・クラシックにお邪魔したとき、
「将来的にそういうことをやりたいんだよねー」とマネージャーのファービックさんが
言ってたけど、まさか本当にそうなるとは。有言実行。

それだけクラシック部門のビジネスが、近年のヒストリックカー市場の盛り上がりを受けて
好調に推移しているってことかもしれませんね。
一方で、ガンガン上がってたヒストリック・ポルシェの相場だけど
SWBの911とか、S、RSといった役モノ以外に関しては沈静化というか
だんだん下落傾向になってきましたね。うー。
もうちょっと待つと買えるようになるかな? なるといいな ♪



一方、2013年の段階では「ロードカーは問題ないんだけどコンペティション・モデルに
関しては難しいことが多いので、クラシックの対象外にしてるんだ」
というお話でありましたが、さる9月25日にポルシェは
ヒストリックレーシングカーに対する、可能な限りのオリジナルに忠実な
レストア、修理、そしてメンテナンスを含めた新たなサービスを
ドイツと米国のヒストリックモータースポーツを愛するユーザーに提供することを発表。

その第1弾として、先日のレンシュポルト・リユニオンの会場で、
ポルシェ・モータースポーツ・ノースアメリカがレストアをした
1970年型917K#016のお披露目をしています。



確かにこの前のレンシュポルト・リユニオンで改めて驚いたけど
アメリカのコレクターのレベルは半端ないからなぁ。ポルシェとしても本国に加えて
アメリカでこういう事業を展開するのは、各個体の情報を集めるという観点からも
とっても意味のあるものかもしれない。



さらにポルシェは、レストアと修理に加えて、ヒストリック・レーシングカーのオーナーが
クルマをレースに出場させるための広範なサービスも提供。
既存の
ヒストリックカーのレストアと修理の専門家のネットワークを確立していく
予定なのだとか。

加えて、こうしたレーシングカーのメンテナンス業務もスタート。
ファクトリーだけでなく、サーキットにおいてもあらゆる
テクニカルアドバイスとアシスタンスを提供していくそうです。

なるほど。つーことは、お金と覚悟があればクラシックの世界なら
ポルシェのワークス体制でレースをすることも夢じゃないってことですね。
現実にできるかどーかは別にして(笑)。
でも、メーカー自身がこういうアプローチをしてくれるのって
選択の幅が広がって、とっても良いことじゃないかと。
この後の動向に注目であります。

ではでは。


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