2018.01.25 Thursday

RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 part4

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

新年のご挨拶をしたかと思ったら、もう1月の末。

雪が降ったり積もったり、いろいろ大騒ぎな2018年でありますが

やはり、伸び伸びになっていたこのネタに触れないわけにはいきますまい……。

 

 

というわけで『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』のHFR編であります。

昨年につづき、愛機ロータス69君とともにエントリーさせていただいたのですが

今にして思えば、エントリーしたときも、レースの前も、そして現地に着いてからも

いつものようなドタバタ、準備不足で皆さんに迷惑をかけてばかり……。

 

一応、レースの数日前にQED JAPANにお邪魔してあちこち増し締めしたり、

オイルやフルードの量をチェックしたり、バッテリー充電したり、最低限のことだけはしたものの

いろいろやりたいと思っていたことは、またもお預け。

 

photo:浅井浩次

 

でもって、初日11月18日は予報通り雨……。しかも結構な降り方。

ここでいきなりドカーンとなるのはイヤなので(誰だってそうだ)、とにかく1周だけ計測してもらって

ゆっくり無事に帰ってこよう。そう思ってしずしずとコースインしていきます。

 

photo:浅井浩次

 

僕の前をロイヤルRP2の浅井さん、後ろをロータス41の三枝さん、といったオーダーで走り始めた

記憶があるのですが、なにせウォータースクリーンで前も後ろもな〜んにも見えない状態。

水煙の向こうにぼんやり見える浅井さんのテールランプを追いかけながら、そろりそろりと走ります。

 

なんとか1周回ってきて、ホームストレートでアクセル踏めば、

ズシャーとハイドロプレーニングが起きるほどの雨量。ヒャー怖い〜っと思ってたら

いきなり水煙の中から浅井さんのロイヤルのリアビューが!! ギャーっといいながらブレーキングしたり(汗)。

 

でもね。久しぶりに乗ったにもかかわらず、なんか調子は悪くない。

少しずつペースアップしていっても、お尻や背中を通じてクルマの挙動が素直に伝わってきてすっごく良い感じ。

逆バンクでリヤがツーっと流れて、360度スピン(三枝さんごめんなさい)したけれど

どこにもブツかんなかったし、コースに復帰した後でまた浅井さんに追いつけたり、

本人的には無理してるつもりもないのに、実はクルマ、ドライバーともになかなか調子がよろしい。

 

結局チェッカーが出るまで走りきって、戻ってきてみたらタイムは3分36秒877で全体の7番目。

すっげぇ、69君に乗り始めてこんな上位に入るの初めて。

無論、こんなコンディションなので、周りの皆さんも一切無理していなかったけれど

本人的には、苦節3年やっとちょっとクルマとの対話が進んだかも? と気分良く走行終了。

 

……しかし好事魔多し。この調子の良さが悲劇のはじまりでありました。

 

photo:浅井浩次

 

いやぁ、調子いいのは嬉しいんだけど、この雨の中で前の方のグリッドから

スタートするのは緊張するなぁ。とにかくエンストだけしないように気をつけなくちゃ……

と思っていたところ、なんと土曜午後の決勝レースは主催のSSOE側がグリッドを指定する変則ルール。

そんなことを知らずに取材先からピットに戻ってきたら「藤原さん、ポール・スタートね」と告知が。

 

え、え、僕が32台のエントラントを引き連れてポールポジションからスタートすんの??

もうその時点から平静を装いつつ、内心ソワソワ、ドキドキ、舞い上がってました(笑)。

 

photo:浅井浩次

 

ピットロードの出口に並んでる時点で、喉はカラカラ。

今回はじめて実感したんですが、30台オーバーのエントラントが整列するまでって

結構時間がかかるんですね。エンジンかけっぱなしでいたら水温上がっちゃうし(エンジン1回切った)

コクピットの中で、あたふた、わさわさするばかり……。

 

photo:浅井浩次

 

やっとコースイン。フォーメーションラップ。

でもね、ポールスタートはじめてで「いったいどんなスピードで走ったらいいんだろう?」とか

この時点で頭の中は大混乱(笑)。無論路面はひえひえのビショビショのツルツルなので

なにをしようがグリップ感なんてまったくありません。

 

でもね、まだこの時は「朝も調子良かったし、なんとかなるだろう」という余裕はちょっとあった。

 

photo:浅井浩次

 

いざグリッドに。目の前にな〜んも遮るものがなく鈴鹿の1コーナーが広がる光景は圧巻。

なんかそこでグオーーーって緊張感がみなぎってきて、バイザーが真っ白(笑)。

ちょっとバイザーを開けて、フラッグタワーを見るんだけど32台が並ぶのに時間もかかるし

正式なレースではないので、スタート1分前のボードも出ない(知らなかった!)。

 

いつスタートすんのかな? まだかな? と思ってるうちにレッドシグナルが点き出して

慌てて1速(でも間違えないように慎重に)入れて、あっと言う間にブラックアウト。

 

photo:モビリティランド

 

とにかくエンストだけはしないで! とクラッチミートしたものの、完全にスタート失敗(笑)。

2番手スタートの福永さんのマーリンMk17が右からサーっと抜いていったかと思いきや

左サイドからは真北さんのタイタンMk4がズバババーっとオーバーテイク。

「ひえ〜後ろからどんどん抜かれる!」と焦ったそのとき、

ヘルメットのバイザーが上がりっぱなしなのに気付きました(笑)。

 

いやいや、ここで焦ったら危ない。もう抜かれてもいいから慎重についていけば大丈夫と1コーナーへ。

そして2コーナーを立ち上がり、そっとアクセルペダルに力を入れた瞬間。

本人はステアリングもまっすぐにした状態で安全に加速してた(つもり)なのに、突然リアがサーッと流れる。

いや、もう、今思い出しても身の毛がよだつほど(笑)。

 

こんなところでタコ踊りして、後続を巻き込んだら大事だし、フォーミュラって結構小さくクルって回って止まるから

ブレーキ踏んでステアリング切ったままにしたら、止まるだろうな。そしたら最後尾から走ればいいやと

意外と結構冷静だったんだけど、やっぱスピードが乗ってたのか、グリーンにタイヤが乗ったら最後

そのまま加速するように(イメージ的に)ツルーとタイヤバリアに向かって滑ってく。

 

ああ、お願い、当たらないで。いや、こんなスピードで当たるわけないでしょ。あれ? 止まんない、止まんないー!

っと言ってるうちに左フロントからガーン! あ、やっちゃった! と思ったら反動でクルリと回って左リヤもドーン!!

 

 

あーやっちゃった。とりあえず体は痛くないし、怪我もしてないみたいだけど

当たった衝撃的に再走は無理っぽいな。とりあえずグリーン上に止まってて

コースの邪魔にはなってないみたいだから、メインスイッチをカットオフして車外に出よう。

あ、ヘルメット被ったままバリアの外に退避しないとだった。早く、早く……。

 

で、タイヤバリアの奥に避難して。2周目を迎えた全車を見送ったところで、クルマのダメージを

確認したいと思うんだけど、右サイドはたぶん問題なし。左サイドは……リヤタイヤ曲がってんな。

たぶん左フロントも曲がってるよな。カウルが割れるような音はしなかったけど、どうなんだろう。

それにしてもオープニングラップの2コーナーでイン巻きしてクラッシュって最高にカッコ悪いな

とか、いろいろな感情が頭の中を駆け巡ります(笑)。

 

そんなとき、レーシングスーツのポケットをまさぐったら携帯が(笑)。

ヘルメット被ってるから電話できないけど、あ、写真なら撮れるわ。

と、撮ったのがこの1枚。ちゃんとコース上にクルマがいるときに撮ろうと思ったのは職業病。

 

 

お、一応フロントカウルも生きてる。やっぱフロントサスもダメかなぁ。さすがにこれはすぐに直らないかな?

とタイヤバリアの後ろをウロウロ。いやはや、フルコース7周のレースがこんなに長いとは思わなかった……。

 

レース終了後。オフィシャルの皆さんがレッカーに乗ってきてくださったところで現車確認。

あ……リヤ足ダメじゃん。フロントも明後日の方向向いてるし……

というわけで、動かないクルマをローダーに載せるだけでも大騒ぎ。オフィシャルの皆さんご迷惑かけました。

そして本当にありがとうございました。

 

ちなみに……。ぶつかったタイヤバリアにはなんのダメージもなさそうに思われましたが

やはりそうは問屋がおろさないそうで、施設修繕費で約10万円の請求がやってきます。みなさん、気いつけなはれや。

 

 

 

もちろんピットに戻ってからも大騒ぎ。

とにかく左足は前後ともに当たっていて転がすこともできないので

TEAM QED総出で、なんとか転がる状態にと突貫工事開始。

鈴木さん、畔柳さん、大西さん、そのほかドライバー、サポーター、関係者のみなさん

本当にありがとうございました(涙)。

 

 

最初に当たった左フロントは、タイロッドが曲がってたり、アッパーAアームも少し曲がってるみたいだけど

思ったほど酷い状態じゃないかも……しれない。

 

 

リヤはこんな感じ。アップライト割れてたら最悪だな……と思ってたけど、たぶん、きっと大丈夫そう。

むろん、全部チェックが必要だけど、ロワーのラジアスアームがグニャリと曲がってくれたおかげで

ショックを結構吸収してくれたのかもしれないなぁ。

 

 

とりあえず、曲がってたところを叩いて伸ばして、なんとか転がる形になった69君は日曜の展示要員に。

カウルやボディにダメージもなく、たぶんフレームにもダメージがなさそうなのは良かったけど

タイヤとか、ホイールとか、各アーム類とか、まぁ直すにはそれなりの出費が必要ですなぁ。

 

というわけで、いろいろ片手間にやってると、いつまでたっても進歩がないので

ここで一旦体制を立て直してから、ちゃんと復帰させることに決めました。

たぶん2018年シーズンは活動休止かな……?

 

いずれにしろ、HFRのみなさん、TEAM QEDのみなさん、そしてSSOE事務局、鈴鹿サーキットのみなさん

大変ご迷惑をおかけしました。ここに改めてお詫びいたします。

あと、このクラッシュのおかげで2週間後のサイドウェイ・トロフィーにも出られずに

迷惑をかけてしまいました……。反省……。

 

なんか、新年早々湿っぽいスタートだなぁ。しくしく。

ではでは。

 

 

 

 

2017.06.26 Monday

Festival of SIDEWAY TROPHY 2017 Spring Part2

 

 

 

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極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

さて、遅くなりました(もう1ヶ月だもんね)が、5月28日に行われた

Festhival of SIDEWAY TROPHY ヒストリック・フォーミュラ編です。

 

 

2015年の12月に開催以来、なかなかタイミングが合わず(SBOMやSSOEの直後だったり)に

開催が危ぶまれてきたヒストリック・フォーミュラ・カップですが、今回9台

(エントリーは10台だったのに1台欠場)集まって、久々に開催。

 

メンバーはゼッケン4 マーリンMk11Aの河西さん、No.71 マーリンMk17の福永さん。

 

 

唯一のツインカム・クラスの参戦となったNo.5 ロータス41の関口さん(26Rとダブルエントリー!)、

そしてNo.32 ロータス51Aの谷口さん、さらにNo.2 マーリン11Aの鈴木さん、No.58 ロータス51Aの築山さん、

No.26 ロイヤルRP2の浅井さんといった、いつもの顔ぶれに加えて……

 

 

LOC(レジェンド・オブ・クラシック)でチャンピオンを獲得するなど、クラシックバイク界で

知らない人はいない土井敬一さんが、アレクシスMk14を手に入れ参戦。

精鋭ぞろいのレースとなりました。

 

 

で、我らが69君はいつもどおり。あれ? もしかして古いタイヤ履いたままなの僕だけですか?

すいません、参戦活動費がカツカツなので、もうタイヤを買う余裕なんてありません。地味に走ります(笑)。

 

といいつつ、サイドウェイの雰囲気に合わせて(?)今回はリアカウルを外した状態で参加。

(ブラバムBT16乗りの中山さんからいただいた、新しいヘッドレストが光ってます!)

 

 

個人的には、デイブ・ウォーカーのワークス59Aを狙ったつもりなんだけどな。

「え? カウルどーしたの? 調子悪いの??」

というのが、大方の皆さんの反応でしたね(泣)。しくしく。

 

 

朝イチで行われた完熟走行(自分で走ってるので写真のバリエーションが少ないのは勘弁してね)では

久々の袖ヶ浦ということもあって、どこをどー走るのか? から覚え直す始末。

(いきなり1コーナーで縁石飛び越えてフロア擦るし……)

 

確か前回のベストは決勝で記録した1分21秒182でしたから、少なくともそれは超えたいな。

でもここのところの筑波を見ればおわかりのとおり、タイム更新どころか自己ベストに遠い状況が続いてますからね。

 

完熟ではタイム計測がないので正確なタイムはわかりませんが、手元の簡易ラップタイマーでは、だいたい22秒台。

なんかイマイチ、コースを飲み込めてない状態なので、こんなもんでしょう。

ここで20秒くらい出てると気分も上がるんだけどな……。

 

確か前回のサイドウェイでフォーミュラ・フォードのトップは真北さんの18秒台

だったので、今回も上位はそのくらいのタイムかと。となると20秒切りたいよねぇ……。

 

でも69君、なんかクラッチの切れが悪い気がする……。

 

 

迎えた午前中の予選。

ピットロードに出て、一旦止めようとクラッチを切るもクルマがズリ、ズリっと前へ。

あー完全に切れてないわ。

でもどうしようもないので、なんとかごまかしつつコースイン。

 

前を走る41の関口さんについていきながら、「あーもっとクリップ奥に取るんだ!」

などとラインを覚えさせてもらって、すこーしずつ、すこーしずつペースアップ。

 

でも1コーナーと8コーナーの進入で恐怖心からどうしてもスピードを落としすぎ。

これまで鬼門だった3〜4コーナーはなんとか調子よく攻められるようになったものの

パドック裏の5〜7コーナーのスピードの乗せ方が悪いことも発覚。

 

うーん、うーんと唸ってるうちに予選終了。

ベストは5周目の1分21秒984。前回の予選は22秒785だったからタイムアップはしてますが

ポールは福永さんの1分17秒345 !

えーー!17秒台ですか!! ということで、またもトップから4.6秒落ち。

前回の筑波に続き、気持ちが深ーく、深く沈んだのはいうまでもありません。

 

 

さらに、パドックに戻ってみると、クラッチが切れなくなる症状はかなり深刻。

鈴木さんと畔さんの手を煩わせて、休み時間にクラッチ調整していただきました。

 

併せて皆さんの話を聞きながら、自分の走り方をちょっと修正。

前回にくらべると、各所で頑張って踏んでるつもりなんだけどなぁ。スピンもしてないし……。

 

 

そしていざスタート!

これは現在発売中のクラッチ マガジン 2017年8月号(エイ出版 刊)に載せていただいた

ピットロードで待機中の1枚。

 

 

撮影してくださったのは、グッドウッド・リバイバルにもいらしている前田宏行カメラマン。

ちなみに今号ではサイドウェイの様子を8Pにわたって紹介。必見ですよ。

 

 

で、レースは7番グリッドからのスタート。

しかしながら、この写真のようなカッコのいいもんじゃなくて、中身はクタクタ。

 

まずスタートで妙に緊張しすぎて回転上げすぎて、大ホイールスピン。

ちょっとクラッチ焦げた匂いもして大失敗。

そして加速が鈍る間に後ろのNo.32 谷口さんにズバーンと1コーナー手前でぬかれ8位に後退。

 

すると、今度は4コーナーで前を走ってたNo.4 河西さんがオーバーラン。

その横を通り抜け、がんばって谷口さんを追います。

 

唯一の救いは、インターバルの間の復習が効いたのか?

予選ではビビってた各コーナーでスピードが乗せられるようになったこと。

2周目の4コーナーの立ち上がりで谷口さんとの車間をぐっと詰めることができて

(追いついたのは、谷口さんが水漏れ症状起こしていたこともありますが)

8コーナーでなんとかインに入ってオーバーテイク。

その前を行く関口さんの41を追いかけます。

 

そこでまた関口さんのライン、ブレーキングポイントを観察させてもらいながら

だんだんと走り方がわかってきて、さらにペースアップ。

5周目に1分20秒955というベストも出て、関口さんの姿が大きく近づいてきて、

なんとか抜きたい! 抜けたらサイコー!! なんて調子に乗ってるときに

バックミラーになにやら影が……。そう、後方から追い上げる河西さんのマーリンが近づいてきたのでした。

 

「ん? 確か今は5周目くらい。パンフには6周レースって書いてあったから、

 この1周を抑えきれば河西さんの前でゴールできる!」

 

と、スケベ心が出たところから、一気に平常心を失いました(笑)。

後ろから余裕で仕掛けてくる河西さんに抜かれまいと、無理くりブロックラインを通り(河西さんごめんなさい)

4コーナーや8コーナーの立ち上がりで大きくスライドするわ(スピンしなかった。えらい)

ブレーキはロックさせるわ、大騒ぎしながらホームストレートへ。

 

あれ? まだチェッカーじゃないの??

 

でもなんとか抜かれまいと、めちゃくちゃな走りになってタイムはガタ落ち。

せっかく追いつきかけていた関口さんは遠くに。そしてミラーに映る河西さんは大きく(涙)。

 

結局レースは9周で終了。後半の走りはメチャクチャでしたが、そのまま6位でのゴールとなりました。

 

 

レースの方は、3番手スタートから見事な攻めをみせた鈴木さんのマーリンが優勝。

2位は0.9秒差で福永さんのマーリン。

 

 

3位に入ったのは、ロイヤルの浅井さん。

ちなみにレース中のファステストは、築山さんの1分17秒808(ほかの皆さんも18秒台)。

それでもまだ3秒近い差があるのですね……。いくらタイヤが古いとはいえ19秒台にいきたかったな……。

 

 

そして閉会式での正式表彰。

お三方おめでとうございます。いやー、表彰台はまだまだ遠いな……。

 

 

というわけで、これまでのようにちょっと姿勢を崩すだけでスピンしてしまうこともなく

リヤがブレイクしてもコントロールできるようになったり、前とは比べものにならないくらい

クルマとの対話は進んできたのですが、やっぱどうにもタイムが伸びない。

あと、後ろから迫られたときのメンタル弱すぎ(笑)。

 

なんか、この感覚が残ってるうちに2〜3回筑波か袖ヶ浦で練習できたら、

それなりに乗れそうな気がするんだけどなぁ……。

残念ながら、今季の活動資金が完全に枯渇したため、これで少なくとも上半期の活動は終了。チーン。

 

なんとか秋のSSOEで走れるように頑張って働きます。

いやぁ、もっと練習したい! 速くなりたい!!

 

ではでは。

 

 

2017.05.22 Monday

SUPER BATTLE of MINI 2017 Rd.2

 

 

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極個人的な自動車偏愛日記

 


こんばんは。

気づけばもう5月も後半戦。トホホ……。

大変ご無沙汰しておりました。

 

 

 

このGWは、家族サービスもせず、子供の運動会にもいかず、4月29日のJAPAN MINI DAY で

行われたHFR(ヒストリック・フォーミュラ・レジスター)の開幕戦を見にでかけた以外

ずーっとお家に篭って、カリカリ、コトコトとキーボードを叩き続ける毎日を送っておりました。

 

それにしても、HFRの開幕戦は26台と台数も多かったし、クリーンファイトだったし

ロータス・ツインカムを搭載したクラスIII勢が大躍進してくるなど、見どころの多いレースでしたね。

各所で皆さんの走りを見ながら、ふむふむと勉強させてもらい7日に再び筑波サーキット。

 

 

 

ええ、家族を犠牲にしてGWの最終日に行われた三和トレーディング主催のスーパー・バトル・オブ・ミニ

第2戦のフォーミュラ・クラシックスに出場してきたのでありました。

 

ちなみにお天気は、第1戦、そしてJAPAN LOTUS DAYに続いて快晴。

いやぁ、やっぱり最初からドライで走れるのは嬉しい。

 

 

 

HFRのわずか1週間後というスケジュールにもかかわらず、出走台数は11台。

その内訳はロータスTCを積んだクラスIIIが3台、フォーミュラ・フォードのクラスIIが8台というもの。

相変わらずの強豪揃いなので上位入賞は夢のまた夢ではありますが、なんとか目標の8秒台に入れよう。

あとは壊さずに無事に帰ろうと、眠い目を擦りながら太陽に誓いました。

 

 

 

今回もまたバタバタしまくって、事前の準備を鈴木さんに任せっきりにしてしまったのですが

前回の筑波や富士で迷惑をかけたバッテリーを新品に交換。

もうスターター一発でキュルンとエンジンが掛かっていい感じ。

富士でシートポジションが決まったしな。なんだか今日はイケそうな気がするぅ。

 

 

 

早速予選スタート。

改めて富士のポジションのまま筑波を走ってみても、腰からのインフォメーションもしっかりしてるし、

首も痛くないし、視界もいい。クルマ自体についても、エンジンもギヤボックスの調子もいい。

ちゃんとコントロールできてるし、前回から色々と学習したライン取りやブレーキングを

試しながら走る余裕もある。

 

これまで躊躇してたダンロップ下や、最終コーナーも速く走れているし、しっかり踏めてる。

これでなんとか8秒台は出るようになったんじゃないかな。少なくとも9秒は余裕でしょう。

 

……と予選結果を見てみたら、1分10秒615で9位。

 

ちょ、ちょっとこれって自己ベストに遠く及ばないどころか、

メタメタだった前回の決勝のベストより遅いじゃん。しかも2周10秒台で走っている以外は

ずーっとコンスタントに11秒台。

 

もう完全に撃沈。意気消沈。せっかくの楽しいGWなのに。この日のためにずっと引きこもってたのに……。

 

 

決勝までのインターバルの間に、皆さんの走り方とか色々レクチャーを受けてなんとか解決策を模索。

正直にいうとセクター1で2秒、セクター2で2秒、セクター3で1秒、他のFF勢にくらべて遅い。

 

わかった。とにかく順位はどうでもいいから、しっかり走ってまずは9秒を目指そう。

そう思い直して決勝に向かいます。

 

そして決勝。スタートだけはいつもいいからな。今回も頑張ろう!

と気合入りすぎて空回り。ミートのタイミングは悪くなかったけどホイールスピン多すぎて前に進まない。

キャー! と焦って、焦って、1コーナーも1ヘヤも最終コーナーもヨレヨレ。

後ろから来た浅井さん、中山さんにあっさりと抜かれてビリに転落。

 

こんなはずじゃなかったのに〜と涙目になりながらも、とにかく皆さんのアドバイス通りに走ろうと

心がけて、黙々と周回。すると前をいく中山さんのブラバムに追い付き始めて、ついにパス。

でもペースは上がらず、後ろから中山さんにつつかれまくって、ファイナルラップの最終コーナーで

ラインを外す大失態。最終的に中山さんと1/1000まで同タイムでゴールというのは

レース的には面白かったのだけれど(中山さん遊んでいただきありがとうございました)

とにかく終始不甲斐ない走りでさらに意気消沈。

 

でもって、決勝のベストタイムも1分10秒054と参加車中一番遅いタイムで終了。

 

唯一セクター1で27秒台が出たのは朗報だけど、頑張ったはずのセクター2、3のタイムに

まったくの進歩が見られず撃沈。嗚呼……。

 

 

 

気になる結果の方は、オーバーオールで三枝さん&ロータス41が築山51を抑えて念願の初優勝!

クラスIIIの2位は予選でフロントローからスタートしたブラバムBT21の内野さん。

 

 

そしてクラスIIはおなじみの面々。優勝はロータス51の築山さん。2位はマーリンMk11Aの河西さん、

3位はマーリンMk11Aの鈴木さん。うーん、表彰台は遠すぎるな。

 

 

 

唯一の救いは、一度もスピンしなかったことと、クルマを壊さなかったことだけれど

あまりの進歩のなさには正直ガックリ。僕がチームオーナーなら、こんなドライバーは乗せないね。

ということで、早くも選手生命の危機に直面しています。

月末のサイドウェイ・トロフィーも見込みなさそうだな。オロロ〜ン。

 

ではでは。

 

 

 

2017.04.06 Thursday

JAPAN LOTUS DAY 2017

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



こんにちは。

遅くなりましたが日曜に富士スピードウェイで行われた

『JAPAN LOTUS DAY 2017』にお邪魔してきました。

 

 

僕と69君がお邪魔したのは、ピット内で歴代ヒストリック・ロータスを展示する『HISTORIC MUSEUM』。

思えば昨年はまさにバケツをひっくり返したような大雨に見舞われましたが

今回は完全ドライ&快晴。ちょっと風は冷たかったけれど風もなく絶好のサーキット日和。

あれ? 前回のスーパーバトルオブミニについで晴れだなんて、やっとツキが戻ってきた……かも?

 

 

無論会場となった富士のパドックはヒストリックだけでなく、現行モデルでビッシリ!

昨年より若干参加台数が減った(去年の雨で懲りたのかしら?)とはいえ、最終的に550台以上の

ロータスが集まったそうです。いやぁ、やっぱ日本のロータス愛は深いな、と再認識。

 

 

HISTORIC MUSEUM の方も今年はF1が不在(久保田さんは岡山で全日本F3に参戦中なのだ)で

ちょっと寂しくもありましたが。それでもイレブンからM100エランまで20台以上のマシンが集結。

しかも相変わらずオリジナリティの高い個体が多いので、1台、1台見ていくだけで

結構勉強になります。ごちそうさまでした。

 

こんな錚々たる面々の中に混ぜていただいて非常に恐縮ですが、うちの69君も

本当にたくさんの方に見ていたきました。ありがとうございます。

 

 

で、お昼に行われた20分のデモランにもQED JAPAN完全ワークス体制のもとで参加(笑)。

去年はなにをしてもズザーっと滑りまくるひどいコンディションでしたが、今回は完璧。

前回の筑波で失敗したシートポジション補正して、クルマの状態も完璧。

(レリーズベアリングの音が大きくなったように思ったのは勘違いだった:笑)

 

とはいえ、レースでもないし、スピンとか粗相したら皆さんに迷惑かけるし大人しく走ろうと

ツインカムを積んだ2台のロータス59についてコースイン……してみると、これがなかなか調子いい。

シートポジションもやっと決まって、しっかりお尻からのインフォメーションもあるし

グリップの高い富士のコースも走りやすい。

ギア比が筑波のままなので、ストレートの途中でスロットルを緩めないといけないのだけれど

59にもちゃんとついていける。それどころか先行してコースインしていた皆さんにも

追いついて次々とパスしていけちゃう。おおー超気持ちいい。

 

なんか69君を手に入れてはじめて、ちゃんと乗れた気がする(笑)。

こうなるともっと乗りたくなるのが人情というもの。あ、その前にバッテリー変えなくちゃだな。

 

photo:竹内耕太

 

しかも今回はNAVI CARSさんのお手伝いで、HISTORIC MUSEUM の案内ツアーの解説役を

やらせていただいたり、午後のステージでNAVI CARSの河西編集長とジャーナリストの飯田裕子さんと

トークショーをやらせていただいたりと、個人的にも楽しませていただきました。

 

一緒に遊んでいただいた皆さん、関係者の皆さんお疲れ様でした。

またよろしくお願いしますね。

 

ではでは。

 

2017.03.06 Monday

SUPER BATTLE of MINI 2017 Rd.1

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



こんにちは。

この週末は鈴鹿サーキットでモータースポーツ・ファン感謝デーであったりして

ホンダRC166に乗る星野一義さんの勇姿を見に行きたいなーと思っていたのですが

仕事より遊びを優先して(笑)、三和トレーディングさん主催の SUPER BATTLE of MINI

2017年開幕戦に出場してまいりました。

 

 

思えば僕が初めてQED JAPANのケン鈴木所有のブラバムBT16に乗せてもらったのは、

ちょうど3年前のSUPER BATTLE of MINIの開幕戦。その後、69君を手に入れて初めてレースしたのも

2014年11月のSUPER BATTLE of MINIでありました。

 

もう3シーズン目を迎えるというのに、未だロクな結果も出していない本レポートではありますが

個人的な備忘録でもあるので、今回も包み隠さずありのままにお伝えしていければと思います。

 

 

いざレース! ……という前に、まずやらなきゃいけないのがメンテナンス。

というか、昨年の鈴鹿サウンド・オブ・エンジンを走って以来、3ヶ月以上放置しっぱなし……。

甲斐性がなくてごめんね。とか言いながら、各部の増し締めとか、ブレーキ&クラッチフルード、

冷却水などのチェックを進めていきます。

 

 

鈴鹿の初日で突如死亡してしまったスミスのクロノメトリック。

こんな貴重なものをレースで酷使するのはどうよ?という意見もありましょうが、

やっぱ雰囲気は大事だからね。目の前でカチカツッと針が動く様はいいよね。

とかいいつつ、実際は走っている時にタコメーターなんか凝視している暇はないのですが……。

 

で、いざメーター本体が壊れてたらオーバーホール高そうだな……とビクビクしていたのですが

繋いでいたケーブルが短くなってて外れていたのが原因とわかり一安心。これでメーター復活。

 

 

また溶接部が割れてしまった1番のエキゾーストパイプは、補強してもらったうえで溶接して復活。

これでまた割れてしまうようなことがあったら、ステーを追加するとか他の方法を考えましょう。

 

 

最後にエンジンオイルとともに、ヒューランドMk9のギアオイルも交換。

(実は筑波&袖ヶ浦のギア比のまま鈴鹿を走ってるのでギアの交換はなし)

特に大した問題もなく終了。あとはQED Racing Teamのトランポに載せてもらって筑波を目指すのみ。

 

 

そして迎えた日曜の筑波サーキットは、朝方こそ冷え込んだものの風もなく快晴!

レースウィークをこんないい天気で迎えたのは初めてのことではなかろうか?

今回のエントリーは、なんと14台! モウ皆んな走りたくてウズウズしてたのね。

しかも強豪ぞろいなので、この時点で僕の上位入賞は望み薄だったりします(泣)。

 

あと、ニュータイヤを投入したマシンが多かったのも今回の特徴。タイムアップが期待されます。

 

 

ちなみにうちのタイヤは2014年にレストアが完成したときのまま。

新品タイヤと比べて触るとゴムが硬化してるのがよくわかる。やっぱタイヤは大事。でも先立つものがない!

 

そして出走前に鈴鹿でちょっと気になっていたドライビングポジションを改良。

前々から腰まわりのサポートが足りない気がしたので、お風呂マットを切って対応。

さらにちょっと背中を起こした方が楽かも? と思い、お風呂マットを貼りつけ。おお、これはいい感じかも。

 

photo:浅井浩次

 

いざ予選。まだ8時台だと路面温度も低いのでちょっと注意が必要ですが、ドライバーの体調もクルマの調子もいい。

ドラポジもいい感じだし、これまで躊躇していたコーナーもしっかり入ってアクセルも踏めてる。

直線での伸びもいい! いつもクルマの挙動が掴めずスピンだらけだけど、気持ちも落ち着いててスピンもしない。

1コーナーの走りが相変わらずヘボいけれど、これなら今日目標にしてた8秒台に入るかも……

と淡い期待を抱いていたのですが……。

 

な、なんと結果は1分12秒199という、予想以上に悪いタイムで10番手。

トップスピードも151km/hと全然伸びていない。

 

トップの築山さんの4秒台は別格として、フォーミュラ・フォード勢の上位が6〜7秒台に固まっているのをみると

いくら目の前で、何台かのスピンに遭遇してクリアラップを取りづらかったとか、タイヤが古いとか

言い訳を並べてもこれはあまりにも酷すぎ。ちょっとショックで立ち直れないほど。

ノリノリなのに、なんでタイムが出ないんだろう……。

 

photo:沼尻建

 

そして迎えた決勝。なんかここのところ、スタートがうまく決まっているのですが、今回もタイミングがぴったりで

前にいたNo.34中山さんをパスしたうえに、その前のNo.71 福永さんにも追いつくいきおい!

 

photo:沼尻建

 

1コーナー手前で福永さんのインに並びかけるも、さすがにオーバーテイクするには至らず。

でもポジションアップ。背後に No.11 三枝さんの姿が見えるけど、なんとか抑えきれそうな感じ。

というか、前を走るNo.7の遠藤さんにもついていける! なんかちゃんとレースできてんじゃん!

……と結構いい感じで序盤は進んでいたのです。

 

その後、予選でトラブルに見舞われ下位からのスタートとなったNo.19の横田さんに

1コーナーでインをズバッとさされ後退。これは予想どおり。

 

それからもしばらく三枝さんのロータス41を抑えようと頑張るんだけど

背後にぴったりついていた三枝さんにホームストレートでブチ抜かれてポジションダウン。

うーん悔しい。でも負けない(キリッ!)と、追いついていこうとするんだけど

この辺りから、だんだんと右コーナーで首が痛くなって、頭を支えられなくなる始末。

もうファイナルラップなんて、コーナーごとに頭を外にもっていかれてメタメタ。

 

その時初めてわかったんです。ドラポジ変えたの失敗だったんだ。

状態を起こしすぎて首に負担かかっちゃてるって……。

(いま思えば、予選の1ヘアで浅井さんに撮ってもらった写真も完全に顎が上がっちゃってるもんね)

 

もちろん、そう気付いても後の祭り。結局順位をひとつ落として12位でゴール。

ベストラップも5週目の1分10秒378が限界。

 

 

で、気になるレースの方はというと、総合&クラスII優勝を飾ったのは4番グリッドから見事なスタートで

ホールショットを奪い、そのまま築山さんの追撃をかわした鈴木さんのマーリンMk11A。

2位はロータス51の築山さん、3位は5番グリッドからジャンプアップしたマーリンMk11Aの河西さん。

 

 

クラス3の方は、マーチ702の大西さんが見事に優勝! 2位はロータス41の三枝さん。

3位に入ったのは、マーチ705の馬場さん。皆さん、おめでとうございます!

 

 

いま思えば、最初に走った時もポジションを起こして失敗してるんだよね。

今日なんか朝から首が痛くて痛くて泣きそうだもの……。あーせっかくクルマも絶好調なうえ

良いコンディションで走れたのに……。こんな不甲斐ない結果だなんてもったいない!

 

とにかくまずはこの状態で、このクルマのベストラップである8秒5を出せるようにならないと。

うー悔しい。悔しいから今年はもっと走る! その前にカラカラのバッテリーは要交換。

 

ではでは。

 

 

2017.02.23 Thursday

50th anniversary of Formula Ford

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



こんにちは。

来月はいよいよ富士スピードウェイで50周年記念イベントが開催されるし

今年は生沢さんの日本GP&英国F3&ニュル500km優勝50周年だし

コスワースDFV生誕50周年でもあるし、色々50周年の節目を迎えるなぁ……と思っていましたが

肝心なことを忘れておりました!!

 

そう、今年2017年は愛するフォーミュラ・フォードが誕生して50周年に当たる年でもあるのです!!

 

photo:Ford Motor Company

 

フォーミュラ・フォードは、スクールカーとして1100ccのFJや1000ccのF3を使用していた

モーター・レーシング・ステーブルズのオーナー、ジェフ・クラークとマネージャーのジョン・ウェブが、

高価で壊れやすいコスワース・エンジンの代わりに、スクールカーのシャシーに

普通のフォード・ケントOHVを載せて使うようになったのが、そもそもの始まりと言われています。

 

その後、クラークらは1966年にF3由来のシャシーにケント・エンジン、市販のスチールホイール、ラジアルタイヤを

履かせたフォーミュラ・フォードの原形を構想。クーパー、マクラーレン、ブラバム、ロータスなど

各コンストラクターにクルマの開発と製造を打診。それに応えたのが、ロータスのコーリン・チャップマンで

1967年にタイプ31F3をベースにした試作車を完成させます。この写真はそれをテストするデニス・ハルム。

 

これは1962年のジム・ラッセル・レーシング・スクールの様子。

 

この流れにジム・ラッセル・レーシングスクールも参画。

当初はロータスにスクールカーの製作を依頼するも破談となり、アレクシスと共同でラッセル・アレクシスを開発。

ヒューランド・ギアボックスの採用など、より本格的な内容をもっていたラッセル・アレクシスは

好調なセールスを記録するようになります。

 

そうした流れに手応えを感じたクラークたちは、フォーミュラ・フォードによるエントリー・レースを画策。

1967年7月2日にブランズハッチで、フォーミュラ・フォードによる初のレースが開催されることになりました。

 

photo:Ford Motor Company

 

F3に比べ遥かに安価でイコールコンディションのエントリー・レースというコンセプトが受け、

多くの若手ドライバーが飛びついたフォーミュラ・フォードには、様々な新興コンストラクターが参入。

英国のみならず、ヨーロッパ各地に普及していくことになります。

 

そして市販車のコンポーネンツを使用した底辺フォーミュラというコンセプトは

形を変えて各国でもスタート。日本におけるFJ1600もその流れを汲んだものといえます。

 

photo:浅井浩次

 

それから半世紀。フォーミュラ・フォードは色々な紆余曲折を経て、いまでも各国で継続して開催。

多くのドライバーを育てあげているのは、ご存知のとおり。

その一方、F3より安価で本格的というコンセプトは、ヒストリックの世界でも引き継がれ

ここ数年日本でもヒストリック・フォーミュラ・フォードの台数が急増、HFRを始めとする

各レースが盛り上がりをみせているのは、改めて言うまでもないことですね。

 

そんな記念すべき年に、肝心のフォードが日本市場から撤退してしまっているのは非常に残念ではありますが

やっぱここはひとつ、日本のフォーミュラ・フォード乗りも積極的に走って盛り上げないといけないのでは?

と思った次第。

 

 

あー時間がないだとか、お金がないだとか、腰が痛いだとかいわず、ウチの69君も積極的に

走らせなきゃいかんですね。

 

じゃあ最後に以前もご紹介したフォードの広報フィルムで気分を盛り上げてください。

ではでは。

 

 

2016.12.19 Monday

RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2016 番外編

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

こんにちは。
ご無沙汰してます。まだ年末進行の嵐は続いておりますが、まずは朗報。
さる11月19日〜20日に開催された
ですが、なんとRICHAED MILLEの冠スポンサーのもと
来年2017年11月18日(土曜日)〜19日(日曜日)に開催されることが
決定しました(拍手!)。こういう大きなヒストリック・イベントが続くというのは
素晴らしいこと! ぜひ来年の予定を空けておいてください。
 

というわけで、ずっと伸ばし伸ばしにしてきたSSOEでの我が69君の参戦記です。
現状のレギュレーションでは1971年製のロータス69FFは
HFR(ヒストリック・フォーミュラ・レジスター)に出場できないのですが
今回は皆さんの温情で賞典外としてのエントリーを許可していただきました。
 
となると、まずやらなければイケナイのがゼッケンの変更(すでに3番の車両がいるため)。
取り敢えず、ゼッケンサークルと3番の文字だけは手持ちがあったので、
それをベースに新しい番号を思案(これが意外とないのだ)。
たまたま空きのあった36番(トムスのエースナンバーでありますが)に決定したのです。
 
「いやー、カッティングシート貼るのなんて楽勝っしょ!」なんて余裕こいたものの失敗。
QED JAPANのケン鈴木師匠に(いつものように)手伝ってもらいながら
なんとかイベント3日前に完成。思えばレースに出るのは3月のスーパーバトルオブミニ、
走らせるのは4月のJAPAN LOTUS DAY以来! マシン自体に問題はないものの
なんとも不甲斐ない1年だったなぁ。
 
実はこの準備のとき、鈴木さんが「ガソリン満タンにします?」と言ってくれたんですが
「あー鈴鹿でやります」と返事をしたのが、後々大きな問題なるのです……
 

 

QEDから出発したトランポ隊は金曜夕方に到着。僕自身は金曜の早朝から

鈴鹿入りしていたんですが、バタバタして自分のクルマに触れるようになったのは、周りが暗くなってから。

 

よーし、まずはガソリン満タンにしておこうかな、と20リッターのジェリ缶を持ち上げたときに事件が。
 

「ピーン」って音が腰でしたんですよ。「あ、ヤバイ」とは思いつつ、「ピキッ」って感じではないから

大丈夫。ぜったいオレはギックリ腰なんかにはなっていない。ちょっと腰がいたいだけ。

いやちょっとというか、大分腰が痛いけど、これはギックリ腰じゃない。

と自分に言い聞かせて、亀山市の亀八食堂に向かいました(笑)。
 

 

迎えたイベント初日19日の朝。外は天気予報どおりの雨模様。
土砂降りではないものの、路面はしっかり濡れているし、雨もシトシト降っている。
しかもこの日のHFRはフルコースを走行。ちなみにフルコース(というか鈴鹿)を走るのは
2000年に童夢P-2(!)で走って以来。しかも腰痛は昨日より確実に酷くなってる。
 
photo:浅井浩次
 
そんな中、朝8時35分から始まった予選を兼ねたプラクティスがスタート。
ドラミの直後ということもあって、バタバタして出走時間に出遅れる始末。
しかも変なドラポジでシートベルトを締め上げてしまって、すっごい運転しにくい。
路面も濡れて滑るし(目の前でいろんなクルマが飛んでいく:笑)、
フルコースにも慣れないし(不思議と腰の痛みは感じないけど)、なんかヤバそうなんで
とにかく慎重に、慎重すぎるくらいに周回を重ねていきます。
 
ただ34台というエントリーもあって、フルコースといえどコース上は混雑。
なかなか思うようなペースで走れません。
 
photo:浅井浩次
 
そうしていたら、前方にロータス18で出場している宮島さんを発見。
よーっし、ストレートで追い越してペースを上げよう! と横に並んでシフトミス(爆)。
あれ? どこにも入らなくなっちゃった……と焦っているうちに、
今度は左のミラーがカタカタと震え始める始末(この写真、左のミラーが下がり気味なのわかります?)。
その後、やっと宮島さんに追いついたところでプラクティス終了。
 
しかもチェッカー後に1コーナーを立ち上がったところで、ミラーがガクッと落ちそうに!
ヤバイと左手で支えようとした瞬間にS字でスピン……。チェッカー後にスピンだなんて
本当ならコントロールタワーに呼び出しモノですね。ごめんなさい。
結局予選は33台出走中の28位。タイムは……聞かないでください。
 
photo:浅井浩次
 
決勝を前に、サポートで来ていた大西さんにミラーを直してもらいながら
なんかしっくりこないドライビングポジションを再調整。完全に準備不足が露呈してます。
 
そして決勝。出走台数は34台! なんとか雨は止んだものの、路面はセミウエットという
状態でレースがスタート。なんか上手くスタートが決まって、何台かパスして1コーナーに進入。
目の前でバンバンとポジションアップしていく加藤さんのアルピーヌについていこうと
したんだけど、逆に焦って姿勢を乱して置いていかれる始末。
 
さらに目の前で何台かスピンアウトしていく光景を見てビビッてるうちに

スタートで抜いた皆さんにも抜き返されてしまいました(トホホ)。

 

その後、中山さんのブラバムが前の方に見えてきたもののこの頃からクラッチ踏むたびに腰に激痛が……

しかも不吉なことに目の前のスミス・クロノメトリックが死亡。
 

photo:浅井浩次
 
結局、スピンなどの粗相はないものの、見せ場もなく、淡々と周回を重ねてレース終了。
結果は24位。いやまぁ自分でいうのもなんですが、酷いもんでしたね(笑)。
 
レース後「もう、なんであんなに遅いの?」と、ピットで見ていた久保田さんから一言。
あー、あそこってそう走るんですか、えー、あんなところでブレーキ踏んでちゃダメなんですね
と、目ウロコのアドバイス。明日の東コースは頑張ります。……でもなんか腰がヤバイんですけど。
 
photo:浅井浩次
 
20日(日曜日)は朝から快晴! ちょっと路面は湿りっぽいけど、昨日よりは全然良好。
本当なら今日もフルコースを走りたいところだけど、日曜のHFRは東コースで開催。
よーっし、昨日の久保田さんのアドバイスどおりに走るぞーと、乗り込もうとするんですが
こ、こ、腰が痛い……。もう乗り込むだけで泣きそう。
 
photo:浅井浩次
 
走り出してもクラッチを踏むたびに「ギャー!」と言いたくなるような激痛が響くんだけど
路面が乾いていくにつれ、コース自体はグリップして走りやすくなっていく。
なんか朝から1コーナーの内側やS字にもお客さんが多いから、粗相のないように……
と気をつけて走りつつもペースアップ。ちょっと気持ちいいかも(笑)。
 
photo:浅井浩次

無論、僕がペースアップした分、周りの皆さんもペースアップしてたので予選は25位だったけど
昨日とは打って変わって気持ち良く走ることができたのは収穫。久保田さんありがとうございます。
でも、でも……実は腰が限界。写真は笑顔だけど、やっぱこれギックリ腰ですわ。
歩けないほどじゃないけど、立派なギックリ腰。うーん困ったどうしよう……。
 
photo:浅井浩次
 
もちろん午後の決勝になっても腰の状態は変わらず(むしろ酷くなってる)。
仕方ないので痛み止めを飲んで、グリッドに向かいます。しかしながら、この台数は改めてすごい!
しかもグランドスタンドにもお客さんがいっぱい。さらにピットバルコニーも黒山の人だかり!
 
photo:浅井浩次
 
そしてスタート! 実は今回もタイミングはそんなに悪くなくて、何台か抜いたうえに
背後にいたロイヤルRP2の浅井さんに追いつかれそうになるものの、なんとか抑えて1コーナーへ。
よーっし、前を行く近藤さんのロータス61についていこうとアクセルを踏むも妙な失速感。
 
あ〜前が離れていくぅ〜と焦ってラインを外したりしていたら
後続が大渋滞(汗)。いやぁ参ったなぁ〜と思っているうちに今度はエンジンから異音……。
あーーーーっ、またエキパイ割れちゃった……。
 
ここであんまり無理すると症状が悪化して完全に割れてしまうので
なんとか誤魔化しつつ、アルヌー師匠直伝の「妖怪とうせんぼジジイ」走法で凌ぎます。
でもブロック虚しく、1コーナーでズバッと浅井さんに抜かれて後退。
その後、追い上げてきた梅田さんのロータス31を排気量の差にものを言わせてストレートで離して
抑え切るという姑息な走りでゴール。結果は24位でダメダメでしたが、何事もなく(?)
レースを楽しむことができました。HFRの皆さん、サポートしてくださったQED RACING TEAMの
皆さん、本当にありがとうございました。
 
photo:浅井浩次
 
そんな状態だったので、鈴鹿からの帰りの車中は、それはもう悶絶モノだったのですが(笑)
初めてのHFR、ほぼ初めての鈴鹿を存分に楽しむことができました。
やっぱ日頃の運動不足はもとより、連日の徹夜のままレースに出たらイケません。
あと来年は、もうちょっとでいいから走る機会を増やして練習しないとね。
 
ではでは。



 
2016.04.18 Monday

JAPAN LOTUS DAY 2016

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
昨日は朝から富士スピードウェイで開催された
エルシーアイ主催の『JAPAN LOTUS  DAY 2016』へ。



その中で今回のメインプログラムとして開催された
歴代市販&レーシング・ロータスを集めた『Revolution of LOTUS』に
69君とともに参加させていただきました。

んが、ちょうど26日売り各誌の締め切りが重なったこともあって
某誌の原稿を書き終えたのは、当日の朝4時。
そのまま会場入りしたので、魂が完全に抜けておりました(これは自業自得)。

さらに朝から降り始めた雨が、当初の予報を上回る大雨、暴風になる始末。
あさからテンションだだ下がりです。



ちなみにTEAM QEDからは、三枝先生のイレブンSr.1も参加。
オリジナルティの高さでは日本屈指の1台(元マツダ・コレクション所蔵車)であります。



このほか、ロードカー、レーシングカー合わせて40台あまりの歴代ロータスが集結。
そのどれもが非常にコンディションの良い、素晴らしい個体ばかりでありました。
外が荒天でも、これを見てるだけで気分が上がりまくりです。まったく現金なものです。



ね、47GTや26Rはもちろん、エリート、エラン、コーティナ、セブン、ヨーロッパ、エスプリ……
なんでも揃ってる。素敵。やっぱロータスは良いよなぁ、とそう心を新たにするわけです(笑)。



そんなエントリー車輌の中で個人的に注目したのがこの23B。
シャシーナンバー23-S-85をもつこの個体は、1963年にアメリカのSpan Int'l Incに
デリバリーされた1台。



ステアリングといい、非常に雰囲気のいいコクピット。
当初はロータス・ツインカムを搭載してデリバリーされたらしいのですが
アメリカに渡ってからポルシェ356のフラット4やBMW 1800Tisaの直4ユニットを
搭載してUSRRCシリーズなどに参戦していた模様。



現在はBMW 1800Tisa 直4ユニットを搭載した状態。この23 BMWは2011年のグッドウッド・リバイバルにも
出場した経歴をもっているんですよね。いやぁこれまた良いもの見せていただきました。


Photo:高桑秀典

で、13時からはじまった『Revolution of LOTUS』のデモラン。
時間が刻々と迫ってきても外は大雨&大風。いやー、正直走りたくないなーと
思っていたら、ロータス88B(!)で参加の久保田さんが
「当然走るでしょう! 去年のアメリカGPに比べたら平気ですよ。ほら向こうのレースだとこんな天気よくあるでしょ。
 逆に練習しようと思っても、こんなコンディションで走れないんだから、良い機会だと思えばいいんじゃない?」
と超ポジティブ発言をされて、レインタイヤにチェンジしているのを見て、気合再注入。

とはいえ、なにか粗相をしてイベントに水を差してはいけないので、そろーり、そろーりとコースイン。
(ハッサンがその瞬間を撮ってくれました。多謝)
もうハンドル切ってもまっすぐ行くわ、ブレーキかけるとズルっとくるわ、ドキドキハラハラしながら
走らせていただきました。

ごめんなさい、緊張しすぎてあまりクルマの印象ありません(笑)。
強いて言えば、こういう状況でも意外と富士の路面ではエイヴォンがグリップすることだったな。
無論無理は禁物のレベルですが。


photo:富永和男

なんとか3周目に入ろうとしていた頃、バックミラーの奥に水煙を発見。
うわー、88Bだぁーと、1コーナーをすぎてから大きく進路を開けて道を譲ったのですが
通りざまにボディ後ろから吐き出されるような水煙を吹き上げて走り去る88Bを見られたのは感動。
やっぱグラウンド・エフェクトカーってすごい!
あとこういうコンディションでもアクセル踏める久保田さんもすごい!!


photo:水野晃

でもってデモラン後にちょっと88Bのコクピットのお邪魔。
実は97Tよりちょっと広くて、意外と居心地がよかったりする(笑)。
でもそれで走るのは別問題。よくこのクルマであのコンディションの中を走りましたねぇ。
本当すごいわ。

ということで、参加された皆さん、スタッフの皆さん、ギャラリーの皆さん
本当にお疲れさまでした。
帰りは鮎沢パーキングに入ったところで気絶。
起きたら真っ暗でしたね(笑)。

ではでは。


 
2016.03.07 Monday

SUPER BATTLE of MINI 2016 Rd.1


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
昨日は、朝から筑波サーキットへ。
個人的なモータースポーツの開幕戦となるSUPER BATTLE of MINI 2016 第1戦の
FORMULA CLASSICSに参加してきました。



今回集まったのは、フォーミュラ・フォードのクラス2が7台と、F2/FBのクラス3が1台の計8台。
ちょっと寂しい台数となってしまいましたが、
河西マーリンMk11A、築山ロータス51、福永マーリンMk17、安室フォースグリーニMk12
田中フォースグリーニMk12、中山ブラバムBT16(ここまでがクラス2)、そして三枝ロータス41と
いすれも強豪揃い。また心配されていたお天気も回復して、ドライコンディションの中での開催となりました。



我が69君も、昨年秋のサイドウェイ・トロフィー以来、放りっぱなしでしたが
先週QEDに赴きメンテをし、エンジン&ギアボックスのオイルも交換して準備万端。
しかし、ドライバーの方は花粉症をごじらせ副鼻腔炎になって先週いっぱい寝込んでいたために
体調は最悪(言い訳ともいう)。終始頭の中がボケーっとしたまま出走を迎えます。



その前に、袖ヶ浦で宮坂宏さんにいただいたアドバイスをもとに、
フロントのスタビライザーを強めにセッティング。
前後の空気圧は低めの12psiに設定。果たしてどんな風に変わるのか??



迎えた予選。河西さんの後ろについてコースイン。最初はタイヤも冷え冷えでグリップしないので
温めながら慎重にラップしていきます。
ただ妙に団子状態になった3周目、ダンロップ下で前のクルマに近づきすぎて慌ててブレーキング、そしてスピン。
幸いどこにも当たらなかったものの、たぶん後続の中山さんに迷惑かけたはず(すいません)。

気を取り直して再走。今度は完全なる単独走行(笑)。
久しぶりの走行で、いまいち感覚が取り戻せないものの、落ち着きのなかったフロントのフィールも
改善された(気がする)ので、少しずつペースアップ。
そして4周目にはこれまでの自己ベストを更新する1分10秒287を記録。
よーっし頑張るそー! と臨んだ5周目の1コーナー、早めにアクセルを開けすぎて再度スピン(号泣)。

相変わらずスピン癖の治らないまま、走行を続け8周目に1分9秒502という
ベストラップを記録して当座の目標であった10秒切りを達成。
そして調子に乗った12周目、1ヘアの突っ込みでブレーキングした瞬間にリアが流れて3回目のスピン(大号泣)。
しかもエンジンストールさせたうえに、再始動にとまどりヘアピンのインにしばらく停車するという大失態。
あー、もう完全に集中力切れてるわ、これ以上走ってもダメだわとピットイン。予選終了となりました。

気になるグリッドは安室フォースグリーニに次ぐ5番手。
しかしながら、ポールの築山さんは、な、なんと1分4秒998というスーパーラップを叩きだし
ついに4秒台に突入。その差がまた5秒近くに開きました。トホホ(泣)。



そのピットに帰る道すがら、なんかエンジン音がボソボソと言ってる気がしたので
プラグをチェック。3番が多少黒いものの、極めて正常。ん? 気のせいかな??
と思ったら、なんと築山さんがマフラーが途中で抜けているのを見つけてくれました(汗)。
よく見ると、マフラー後端のステーにもクラックが。
以前エキマニが割れたのも、やっぱこの振動が原因なのかも。
抜本的な対策は後日として、スーパーメカの畔柳さんの手で応急修理。
築山さん、工具、針金を貸していただいた河西さん、畔柳さんありがとうございました。



いよいよ決勝。なんだかんだドタバタしたけれど、一応10秒切りはしたので
今日の体調(そしてメンタル)を考えてあまり無理はしないように…‥と心に誓って出発。



そしてスタート!気張りすぎてホイールスピンが多すぎたものの、
なんとか安室さんの後を追って……と思ったら、予告通り三枝41のツインカム・パワーに
ブチ抜かれ、ポジションを1つ落として1コーナーへ。

すると立ち上がりで安室フォースグリーニがスピン! あわわ、あわわと避けているうちに
先頭集団の3台は見えなくなり、三枝さんは遥か先。そしてバックミラーには中山さんのブラバムが大きく映ってる。
でも、予選でのスピンのトラウマが抜けきらず、1周目はかなり慎重に走行。
2周目からペースを上げるも、ダンロップ下と最終コーナーはなんか怖くてビビり気味。

それでもなんとか三枝さんの後ろ姿が近づいてきて、抜けないものか? と頑張るものの
バックストレートとホームストレートでバビーンと引き離されるパワーを見せつけられ意気消沈。
6周目くらいから集中力も体力も尽きて、ヘロヘロ。
結局、そのまま総合5位、クラス4位でのゴールとなりました。

しかもレース中のベストは1分10秒472……。
ファステストを出した築山さんは1分5秒246。うーん、中々うまくいきませんなぁ。



レースの方は、1周目に築山ロータスの牙城を切り崩した河西さんが
築山さん、福永さんとの接戦(2位の築山さんとの差は0.226秒!!)を制して見事優勝。
この3台の緊張感のあるバトルは、会場に来た皆さんにも満足いただけたのでは??



そしてクラス3は三枝さん(去年のクラス3チャンピオンでもあります)の優勝。
できればクラス3も、もう何台かエントリー増えると楽しいですよね。
でもそうすると、また僕のポジションが下がるだけか……。



というわけで、なんか不完全燃焼気味ではありましたが
もう少しスムーズに走れば8秒台は出そうな気配がしているし、クルマも壊さずに済んだし
これで良しとすることにしましょう。

次回69君が走るのは、4月17日のJAPAN LOTUS DAY 2016。
レースはいつになるか未定だけど、ちょっと筑波か袖ヶ浦で練習したいなり。

ではでは。

 
2015.12.11 Friday

Festival of SIDEWAY TROPHY 2015 Part2

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
日曜のFestival of SIDEWAY TROPHY。今回は決勝の模様をお届けします。


photo:中尾博

予選のあと、しばらくインターバルがあったおかげで
クルマの掃除とチェック(この写真よく見ると、クルマの下に土が落ちてるのがわかります 笑)。
午後になって曇って気温が下がってきたので、前後の空気圧をちょい下げ。
フロント15psi、リヤ17psiにセット。ガソリンの残量も大丈夫そうです。

そんな時、レース・エンジニアの宮坂宏さんがピットにいらして
リヤタイヤが仕事をしていない、というご指摘に加え
フロントのスタビライザーなど、クルマのセッティングについての
アドバイスをいただきました。
確かに今の僕のレベルだとリアの挙動にもう少しドッシリ感が欲しいところ。
このあたりの対策がオフシーズンのひとつの課題でしょうか。


photo:後藤将之

とかなんとか言いながら、いよいよ決勝。
去年はもう完全にテンパってて、あまり記憶がありませんでしたが
今回はちょっと余裕。最後尾6番グリッドからなので失うものもないし。
な〜んて言ってて、グローブつけるの忘れてますね(汗)。


photo:奥村純一

ポールはブラバムBT28ツインカムの手塚さん。
以降、FF勢トップの真北タイタン、林タイタン、福永マーリン、鈴木ブラバムと続きます。
天気は曇ってますが路面はドライ。


photo:中尾博

そしてスタート!
実はここんとこ、スタートのタイミングだけはバッチリ。
ポールの手塚ブラバムがスタートミスしたため多少の混乱はあったものの
今回もうまく加速できて、福永マーリンのお尻を見ながら1コーナーへ。
そして2コーナー立ち上がりで4速にシフトアップ……というところで
ギアが抜けて失速! あわわ、あわわとギアを入れ直すのに手間取ってる間に
他の皆さんは3コーナーの彼方へ。嗚呼。

しかしながらクルマ自体のフィーリングは予選よりもいい感じ。
苦手意識のあった4コーナーも色々なアプローチを試して
うまく立ち上がれるようになったし、1コーナーから2コーナーへのスピードの乗りも
よくなった。相変わらず7コーナーと最終コーナーのポイントが掴みにくいのだけど
乗ってる本人はかなりの好感触。前のクルマたちとの間隔もあまり離れてない。


photo:Masato Oka

しかし、好事魔多し。
4周目で1分21秒182を記録するなど、ペースも上がってきたのに比例して
調子にも乗ってきた5周目のインフィールド8コーナーへのアプローチ。
ちょっとオーバースピード気味だったかな……と思ったものの時すでに遅し。


photo:Masato Oka

ズザーっとリヤが流れて、なす術なくイン側に巻き込むという、恥ずかしいスピンを披露。


photo:Masato Oka

ズザザザザーッ! バサバサバサー(刈り込んだ枯れ草が入ってくる音)。
あーやってもうた。調子にのってもうた。


photo:Masato Oka

せめてエンジンだけはストールしないように……と必死の抵抗を試みるもストール(号泣)。
キュルキュルキュルと虚しくスターターの音が響き、無限の時が流れます。


photo:南陽一浩

去年だとここでカーっと頭が真白になるところでしたが「落ち着けー、落ち着けー」と
自分に言い聞かせて走行再開。でも焦ってリアランプのスイッチが入ったままに
なっているところを激写されてますね(笑)。


photo:南陽一浩

結局、この日のベストはスピンする前に記録した1分21秒182で、目標の20秒台には
載せられませんでしたが、ファステストを記録した鈴木ブラバム(1分18秒096)の
約3秒落ちというタイムは個人的に上出来。

しかも最後の3周は、二度とスピンしないように無理をしなかったにも関わらず
手応えを感じながら、気持ちよく走れたのが何よりの収穫。
なんかやっと69君の感触がつかめるようになってきた気がします。



なにはともあれ、やっとドライでも何回か走れたし、タイムも少しずつ縮まってきたし
クルマを壊したり、傷つけることもしなかったし、
無事にシーズンを終えることができて大満足。

なんとかこの感覚を忘れずに来年もスキルアップしていけたらな、と思ってます。
QED RACING TEAMをはじめとする関係各位の皆様、ありがとうございました。また来年も遊んでやってください。

ではでは。

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