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2017.04.08 Saturday

JAGUAR E-TYPE REBORN

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



こんにちは。

今日(あ、もう昨日ですね)ジャガー・ランドローバー・ジャパンから

1通のプレスリリースが発表されました。

 

ジャガー・クラシック、「E-TYPE REBORN」を「テクノ・クラシカ・エッセン 2017」で発表。

 

© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016

 

そう、ジャガー・ランドローバー・スペシャル・オペレーションズの一部門である

ジャガー・クラシックが、ランドローバーに続いてファクトリー・レストアを行う

”REBORN"プロジェクトを始動。その第一弾として10台限定でEタイプをレストア、販売することとなり

1号車が、この週末ドイツで開催されているテクノ・クラシカ・エッセン2017でお披露目されるというのです。

 

今回エッセンに展示されるのは、”オパレセント・ガンメタル・グレイ”

(当時の純正色はオパレセント・シルバー・グレイだった気がしますが)に塗られたシリーズ1 4.2 FHC。

1965年にカリフォルニアへデリバリーされた経歴をもつ個体だそうです。

 

© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016

 

社内のエキスポートによって選定された車輌をベースに当時の仕様に沿って、内外装および機関を

オリジナルの状態にレストアするというこのプログラム。

顧客の希望にそって、ライトウェイトEタイプのクーリングシステムや、
オール・シンクロメッシュのギアボックス(ノンシンクロの3.8をベースとする場合)、

シリーズ2用のガーリング製フロント・ディスクブレーキをエクストラで装着することも可能とのことですが

発表されたオフィシャル写真を見る限り、RHDコンバージョンされているようですね。

 

© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016

 

気になるお値段は28万5千ポンド(約3,933万円)から。もちろん仕様やオプションによって異なる

ということなのでしょうが、ベース車輌の値段込みとしても現在の相場から考えると

倍近いの値段であることは確か。もちろんフェラーリ・クラシケやポルシェ・クラシックで

レストアした車輌のように本社のお墨付きのついた新車のような1台が欲しい……というオーナーには

絶好の選択肢となるでしょうが、果たして……?

 

 

実はこのニュースを見て思い出したのが、先日の75th メンバーズ・ミーティングで見かけたEタイプ。

最初は「うわー綺麗なEタイプ・ライトウェイトだなー」と思っていたのですが

カメラのファインダー越しに見ていると、なんかどこかが変なような気が……。

 

そこでエントリー・リストを見てビックリ。

オーナーはアメリカのミリオネア、ジョン・ブレスロウ。彼こそは2014年にジャガー・クラシックが

「失われた6台」を復刻したことで話題となった、Eタイプ・ライトウェイトを購入した

6人のうちの一人だったのです!

 

つまりこのEタイプは、復刻された”新車”のEタイプ・ライトウェイト。

いつかヒストリックカー・レースに姿を現わすんじゃないか? とは思っていましたが……。

 

© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016

 

”カー・ゼロ”と呼ばれた復刻1号車に関しては、2015年のグッドウッド・リバイバルの会場で

見た記憶があるのですが、室内で見たからか「綺麗だなー」という印象はあったものの

特に違和感は感じなかったのですね。その出自はともかくクルマの出来栄えに関しては……。

 

 

しかしながら今回、初めてサーキットで走る姿を見て思ったのは、最新のスキャニング技術を使い

左右対称に作られたボディ(それが復刻版の”ウリ”だったわけですが)が却って完璧すぎて、

ものすごく不自然に見えてしまうということ。

例えるならフリーハンドで描いた直線と、定規を使ってきっちり書いた直線との違い。

 

古いクルマで左右の形が違うというのは、洋の東西を問わずよくある話ですが、

それをキッチリと補正してしまうと、すごくオモチャっぽく見えてしまうのですよ。

正直にいうと、走っている姿が全然ホンモノに見えない!

 

もちろん好みの問題もあるかと思いますが、なんでも最新の技術を使えばいいものができるのだとは

限らないのだな、と個人的には思った次第。

 

いやはや、改めてクルマって奥が深いのですね。

 

© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016

 

以前フェイスブックや、JCCAの会報誌などには書いたことがありますが、

メーカー自らが率先して過去の作品を再評価し、パーツ供給など環境が改善していくのは

オーナーにとっても、市井の各ショップにおいてもすごく良いことだと思う反面、

個人的にはメーカー自らが過去の作品を再生産するという行為には反対です。

 

というのも、先日再生産が発表されたXKSSも、Eタイプ・ライトウェイトも、

様々な要因で予定した台数に満たなかった……というエピソードを含めてひとつの歴史であるわけで、

後出しジャンケンのようにメーカー自らがその続き番号で再生産するというのは、

歴史を書き換える暴挙ですらあると思うんです。

 

もちろん「オリジナルでレースをするのはさすがにもったいないからレプリカで……」という想いは

否定しませんし、実際グッドウッドでもFIAのホモロゲを取ったリクリエーションカーの姿を多数見かけます。

でも、メーカー自らがレプリカを製造するのは話が違う。

だって自分が今まで大事に維持してきたヒストリックカーが、

ある日突然、”新車”として町にあふれたら悲しくなりませんか?

 

というわけで、先日DB4GTの復刻を発表したアストン・マーティンを含め、

自動車メーカーたるもの、オーナーや市場のことを考えて

最低限の一線は越えないで欲しいな……というのが個人的な意見。

 

そういう意味で、今回ジャガーがEタイプを”再生産”するのではなく

”レストア”する、と聞いてちょっと安心しましたが、

うまくオーナーや市場と共存、協調するような形でプロジェクトを

進めていってくれたらいいな、と思っています。

 

ではでは。

 

 

 

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