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2011.05.18 Wednesday

The New BENTLEY CONTINENTAL GT

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


さて、Facebook(始めてみると楽しいですよ!)には
ちょくちょく書き込ませていただきましたが、昨日は朝から
ベントレー モーターズ ジャパン様(敢えてこう言わせてください)のご好意で
新しくなったベントレー・コンチネンタルGTを試乗させていただいておりました。

昨夏に自動車雑誌の現場を離れてからというもの、
新車に触れる機会はプッツリで、浦島太郎状態の僕には嬉しい限り。
特にFLYING Bなる専門誌も(同時並行で!)手がけておりましたから
コンチGTのどこがどう新しくなったのかは、この目で確かめておきたかったのですよ。

……というのも、以前発表会の模様をお届けした時に書いたように
今度のコンチGT、ブランニューなのにパッと見、同じクルマ? と錯覚するほど
ウルトラキープコンセプトで登場したからなのです。


ほら……高度な間違い探しみたいでしょう?
ただ、全幅が先代の1916mmに対して1944mm(!)に広がっているので
ベントレー ジャパンの地下駐車場で対面して、その圧倒的な質量にドギマギ。
俺、こんなクルマ転がせるのかいな? と。
さらに安全対策ゆえか、スカットルもウエストラインも高くなっていて囲まれ感は倍増。
これで狭い道ヤダな……と広報の豊田さんに引きつった笑みを返し、
冷静を装いながら、心の奥でそう思っていたのでありました。


ところが! スッと走り出してみるとこれが全く先代とは違うんです。
まず、ステアリングを握っていると、クルマがギュッと凝縮されて
小さくなったように感じる(良いクルマの条件です)。

高速道路では静粛性も向上(先代に比べ3.5dbも低いんだそう)している上に
変な緊張感が伝わってこなくて疲れない。

さらに箱根ターンパイクに入ってビックリしたのが、鼻先の軽さ。
今までは多少アンダーが出ようが、もうパワーと電子制御を駆使して
グリグリ曲がっていく“パワープレイ”的な印象が強かったコンチなのに
ステアリングフィールも軽く(そしてスムーズ)、姿勢変化もみせずに
スィーッと(驚くようなスピードで)曲がっていく。

新型になって前後トルク配分をリア寄り(40:60)にしたり、トレッドを広げたり、
軽量化を図ったりはしているのですが、何がどう決定打になって
ここまでフィールングが変わったのかは不明。
ベントレーの横倉さんいわく、
「デザイン、快適性、実用性、スポーツ性全体の底上げ」
とのことですが、なにはともあれ、すっごく運転し易くなった。


そして575psもある(デビュー当時のコスワースDFVよりパワーあるんだぜ!)
6リッターW12ユニットを、まるで200ps級のスポーツカーのような
手軽さに手懐ける技術はさすが。

そんなパワーあるのに、ちっとも怖くないんだもの。
そういう意味では、今回はエンジンよりシャシーや駆動系の進歩に脱帽。

つまり、先代の派生モデルだったGTスピードや、スーパースポーツで
培った技術を還元するカタチで新しいGTは進化しているのですね。
そういう風に理解すると分かり易い。


また、先代ではミニマムとマックス以外の微妙な差が分からなかった
ダンパーコントロールが、4段階しっかり味付けされていて、
シーンによって的確なチョイスができるようになったのも朗報。

街乗りではコンフォート。高速になるとダンピングを抑えきれなくなるのでスポーツ。
ワインディングでは、その路面状態やスピードに合わせ、
中間の2モードのどちらかを選択するのがベストかと。


あと、試乗後に聞いて知ったのですが、シートがインテリアで最も
変わった部分だそうな。なんでも形状の変更および軽量化を施し
さらにレザーを変えてよりソフトな肌触りになったのだそう。

フツー、軽量化を施したシートって、なんか安普請なフィールになるので
すぐに見抜けるんですが、分からなかったなぁ。
相変わらずのリッチな掛け心地で。
裏を返せば、ベントレーの意図通りってことになるのですが……。


さらに個人的に驚いたのは、オプションの275/35 ZR21のP−ZEROを
この新型でついに履きこなしていたこと!

先代の標準は19インチで、オプションに20インチなどが用意されていましたが
正直にいって19インチと乗り比べるとバタバタ感が払拭できていなかったのは事実。
やっぱ標準にかぎるよな! と思っていたのに、
新型では、このOpの21インチ(!)にトゥーマッチ感が全然ない。
遮音も効いているので、ロードノイズも気にならない!


最後に個人的に安心したのは、変わらないと思っていたボディスタイルが
実はより彫りが深くなって洗練されていたことで、断然先代に比べて
よりフォトジェニックになったってこと。
(もう街でも見分けられるぜ)

やるなロビン・ペイジ。

どのくらい違ったのかと、先代の写真を探していたんだけれど
2008年に本社取材に行った時に英国のアングルシー・サーキットで
乗った時の写真しか出てこなかった。


それがこれ。
ほら、なんかモッタリと見えませんか?

ちなみにこん時は、みっちりとサーキットを走らされた上に
あのル・マン王者デレック・ベルの同乗体験もできたのです。

これ、すんごい楽しかった。超ウルトラスムーズなんですよ動きの全てが。
なのに速い! この辺りが耐久レースで無敵を誇った
彼の秘密のひとつなんだろうと思ったのでした。


ちなみにベルといえば、F3ボーイズ時代の生沢さんの
良きライバルのひとりでもありましたね。
「アイツ、あまりに遅くてさ。ハンシュタインの目の前で
 1コーナーでブツかったことがあるよ」
なんてエピソードを生沢さんから聞いたことがあります。

そんなベルの視線の先にあったのが……


2002年モデルのベントレーEXPスピード8。
本来なら、僕もこれに同乗走行できる予定だったのに、
ウォームアップで油圧が上がらずリタイア(悲)。
ちなみにこの翌年モデルのスピード8でベントレーは70年ぶりに
ル・マン24時間レースの優勝を果たすわけです。

そして、このスピード8の開発を担っていたのが
R.T.N(レーシング・ テクノロジー・ノーフォーク)。

そこで役員を務め、ベントレー復活劇の立役者として
活躍されていたのが、このモータープレスでもお馴染みの
鮒子田 寛さんなんです!

世界はどこかで繋がっている――というお話でした。


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