新年明けましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いします
個人的にはブログの使命は終わったかな? という気がしなくもないですが
アーカイブとして、このプラットフォームが残る限りは存続していくつもりです
今年も各媒体をはじめ、フェイスブック、Twitter、インスタなどでも情報を発信していきます
皆さんにとっても良い1年でありますように
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新年明けましておめでとうございます
結局2019年は1回しかアップしなかったモータープレス。
果たして今年は何回アップするのか?
今年もよろしくお願いします
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新年明けましておめでとうございます
なかなか、日々の原稿書きに追われ
モータープレスの更新が滞っておりますが
今年も折を見て、こちらの方でも情報を発信していければと思っております
皆様にとっていい1年となりますよう、お祈りしております
今年もどうぞよろしくおねがいします
モータープレス 藤原よしお
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こんばんは。
なんかまだ遠くで耳鳴りしてる気もするし
お尻も腰も痛いし、腕はパンパンだし、身体中がミシミシ、ガタガタ言ってますが
実はこの19日から22日まで、La Festa Mille Miglia に参加してまいりました。
先月末くらいかな? ラフェスタ・ミッレミリアのオフィシャルHPに名前が出てからというもの
各方面から「同姓同名?」「本当に出るの?」「このドライバーってもしかして……」と
様々な問い合わせ(もしくは冷やかし)をいただいておりましたが
な、なんと光栄なことに世界で行われているポルシェ70周年記念プログラムの一環として
このイベントのためだけにポルシェ・ミュージアムから空輸された1956年型の550A 1500RSスパイダーに
ポルシェジャパンの七五三木敏幸社長のコドライバーとして参加させていただくことになったのでした。
で、イベント当日にヒルトン東京お台場の地下駐車場でご対面。
いやぁ、やばいな。ビカビカじゃん。これで4日間1400km近く走るの??
ものすごい責任重大。この時点で既にじわじわプレッシャーに押しつぶされそうになってます。
しかもボディサイドにはしっかりと僕の名前が……。
うわぁ、たまんない。この部分だけパネル切り取って飾りたい(笑)。
前日の夜、ポルシェ・ミュージアムのマネージャーのアレキサンダー・クラインさんから
「いいかい、550は純レーシングカーだからね。扱いのセオリーをしっかり覚えて気をつけて乗ってほしい。
あとまだレストアが完成したばかりで、テストはしてるけど未だ長距離は走ったことがないんだ」
と言われていたのでさらにドキドキ。
っていうか、そもそもラフェスタ・ミッレミリアに出るのは初めてだし、こういうレギュラリティランの
取材には何十回と出かけているけど、取材の時にはPC競技をパスして先回りするのがほとんどで
まともに競技として出るのは人生初。しかもドライバーは七五三木社長だし、これ、万が一なんかあったら
完全に世界から抹殺されるな……(笑)。
これまで550スパイダーって何度も接する機会があったし、大昔にちょっとだけ運転させてもらったこともあるけど
じっくりと腰を据えて付き合うのは無論、これが初めて。改めてみると美しいクルマだよね。
唯一問題があるとすれば、レーシングカーゆえ車内が狭いこと。無論シートバックにスペースなんて
存在しないので、携行する荷物はミニマム。とはいえ、ルートブックやファイルは必要だし
寒いからウエアはいるし、ヘルメットも必須。だってウインドスクリーンこれしかないからね。
当然、幌もないので雨対策もマスト。というわけで、コンデジ以外のカメラを持ってくのは早々に断念。
え? 福島入ったら雨なの?? しかも寒い??? 10度以下??? どーすんのよ。
ちなみに今回、ポルシェ・ミュージアムからは他に3台の356が参加。
この1955年式356プリA1500スピードスター
パティスリー・サダハル・アオキ・パリのシェフ・パティシエであり、自身も356Bオーナーである
青木定治さんと、パリ帰りのフリーライター南陽一浩さん組。
ちなみにこのクルマ、スピードスターの生みの親でもあるマックス・ホフマンに納車された
記念すべき第1号車だったりしたんですよ。気づきました??
もう1台は1956年式の356A 1600S クーペ。
実はこれは、7月にスイスで行われたポルシェ・クラシックのワークショップに行った時に
運転させてもらった個体そのもの。ナンバーズマッチングのものすごく良い個体。
こちらのクルーは、ミュージアムのアレキサンダーさん(写真に写ってるのがそう)と
ドイツ人ジャーナリストのローランド・ローウィッシュさん組。
最後の1台が1963年式の356B 1600スーパー90。
これも先日、スイスで乗せてもらった個体。もー完璧、完調で、
毎日足に使えるほど乗りやすい1台なんですよ、これが。
ポルシェ・ミュージアムのアヒム・ステヤスカル館長と、
ドイツ人ジャーナリストのミハエル・シュローダーさんのコンビで出場。
そのほか、ドイツから動画クルーは来てるわ、PRチームやメカたちも来てるわの大所帯。
しかもこの模様は後日、ウェブやクリストフォーラスなどでバッチリ世界配信させるほか
ポルシェ・ミュージアムでも公開されるのだそうな。
あーーーー。もっとプレッシャー。
でもね……確かにありえないほどの土砂降りに見舞われたり、エキゾーストノート以外何も聞こえなかったり、
あまりの寒さにメチャクチャトイレ行きたくなったり、腰やお尻が尋常じゃない痛みに見舞われたり
まー、とにかく色々あった4日間だったのですが、いざ目の前にこんな風景が広がって
そこを気持ちよ〜く走れたりすると、ぜ〜んぶ吹っ飛んじゃうくらい楽しいんだよねー。
途中何回か七五三木社長に交代してもらって、思いっきり550スパイダーを堪能できたんだけど
1956年(550のデビュー自体は1953年だもんね)の時点でこの完成度のミッドシップ・レーシングカーを
作れちゃったポルシェの技術力ってすごいわ、と改めて思い知らされましたね。
走ってる間は会話すらままならない状況だったけど、車内は終始この表情ですからね。
どんだけ楽しかったかわかるでしょ??
そーいえば、七五三木社長は550どころか、クラシック・ポルシェに本気で乗るのは初めて
っておっしゃってたけど、スイスイ乗りこなして思いっきりハマってました(笑)。良いこと、良いこと。ウシシ。
あとね。今回参加していたもう1台の荒木一実さん、辻本淳哉さん組の550 RSスパイダーが
な、なんとミュージアムカーのシャシーナンバーと連番だったことが判明!
デリバリーから62年ぶりに同じタイミングで作られたシスターカーが奇跡の再会を果たすなんて
さすがのアヒム館長も、アレキサンダーさんも驚いてたな。
メカニックのマーカスさんに「ブレイブマン」といわれたり、「雨の藤原」と言われたりしたことなど
その道中にあったいろんなこと、感じた様々なことについては、このあと色々な媒体で書かせていただければ
と思っておりますが、超貴重なミュージアムカーを4日間しっかりと走らせて、無事にミュージアムに戻すという
重要なミッションは無事に終了。
ちゃんと走るのが精一杯でとても競技どころではなかったけど、ちゃんと完走できたし
(個人的にここ何年かヘタながら69君に乗ってきた経験を活かせたのもよかった)
本当に本当に得難い経験をさせていただきました。
今回の素晴らしいプロジェクトに参加させていただいた、ポルシェジャパン、ポルシェミュージアムの皆さん
そしてラフェスタ・ミッレミリアの事務局、スタッフの皆さん、沿道で応援してくださった皆さん
いろいろ声をかけてくれたり、写真を送っていただいたりした皆さん、ありがとうございました。
ではでは。
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こんにちは。
皆さん、覚えていますか? モータープレスです(笑)。
7月に入ってから、スイスに行って日本に戻って
今度はマン島に行って、ミュンヘンにも行って、また日本に戻って
イギリスはマルヴァーン(発音はモルヴァンらしい)に出かけて
日本に戻ったと思ったら、すぐにアメリカ・モンテレー〜マイアミへ旅して
またまた日本に1週間いただけでイギリスに行くという……なんとも時差ボケな毎日を過ごしておりました。
(毎月イギリス行ってるわけだ)
おかげで溜まった仕事を処理するだけで手一杯で、モータープレスの更新をサボってました。ごめんなさい。
というわけで、9月7日〜9日に開催されたグッドウッド・リバイバル・ミーティングに行ってきました。
リバイバルは今年で20周年。思えば会社を辞めて独立した2010年に初めて行って
そのスケールのデカさに度肝を抜かれて「少なくとも20周年を迎えるまでは毎年行けるように頑張ろう!」と
固く心に誓ってから、あっという間に8年が過ぎたのですね。
そしてその誓い通り、この場所に通い続けられることを感謝!
まだその興奮さめららぬといった感じで、なにをどう書こうとか頭の中がまとまっていないのですが
20周年にふさわしく、コンテンツは盛りだくさん。そしてお客さんも超満員! さらに週末を通じてお天気は最高!!
と、最高のグッドウッド・リバイバルになりました。
その一方場内には、このイベントの顔のひとりだった、バリー”ウィゾー”ウィリアムが、
土曜の朝に亡くなったという悲しいニュースが流れました。
日曜のセレモニーでは、リッチモンド公爵がスピーチの中でそのことに触れ
場内から暖かい拍手が巻き起こったのが、彼の人柄を表しているようでもありました。
細かな話は、また各媒体で書かせていただくとして、相変わらず素晴らしいレーシングを見せてもらったし
素晴らしい自動車世界を体験させてもらいました。
いまではライブ中継もあるので、日本でもリアルタイムに楽しめるようになりましたが
やっぱ現場で見て、聞いて、匂いを嗅ぐのは別格。
「毎年ここに来るために働いている」
と公言している僕ですが、やっぱ今年も来て良かった。
1年分の自動車養分を吸収できた気がします。
あと、あちこちで「ヤァヤァ」と色々な人に再会できたのも良かった!
あと個人的には、と〜っても楽しみにしていたリヤエンジン&ディスクブレーキFJの
チチェスター・カップを堪能できたことですね。
よし、頑張ってもうちょっと働いて、来年は69直して走るぞ‼︎
ではでは。
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こんばんは。
台風一過(?)の昨日、我らが69君が眠る(泣)QED JAPANにお邪魔してきました。
そこであったモロモロは置いておいて(笑)、皆さんにご紹介したいのがコチラ!
わかります??
このマシンの名はBELLCO(ベルコ)98C。
1973年からスタートした全日本F3選手権のルーツというべきナショナル・フォーミュラ
FJ1300シリーズに向け、横浜の鈴木板金が開発、製作した純国産FJ1300マシン
ベルコ98Aの最終進化版というべき1台なのです。
1973年のFJ1300といえば、このモータープレスで連載してきたESSO RACING STORYでおなじみ
エッソ・レーシング・チームのエッソ・エレクトラ&ユニフロ(ノバ01)が、
鮒子田寛、高橋晴邦のコンビで参戦していた年ですが、この73年に圧倒的な強さでシリーズタイトルを
獲得したのが、真田陸明のベルコ98Aだったのです!
AUTO SPORTS YEAR '74(三栄書房 刊)
これがそのオリジンたる1973年型のベルコ98A。フロントラジエーター、ボディ一体型のリヤウイング
独創的なリヤショックのマウント方法などがよくわかります。
そしてこちらが98Cの現在の姿。ホイール&タイヤは運搬用のノンオリジナル。
「リヤウイングはこのあたりですかねぇ?」とあてがうのは、ひょんなことからこの98Cを発見し
某所からサルベージしてきた(その模様はまた後日)、QEDのケン鈴木。
本来搭載されていたはずの”土屋チューン”のA12は失われてしまっていますが
それ以外のパーツは揃っており、なんとか走れるようにレストアしたいとのこと。
その模様はモータープレスでも順次お届けできれば(無論協力いただけるメディア大歓迎です)と
思っております。
ということで、まずはディテールを……。
※小さな写真はクリックで拡大します
こうしてみるとオリジナルの姿をよく保っていて、思いの外欠品も少ないようにみえます。
ステアリングなんかもオリジナルだし、足回り、モノコックなどのダメージもないみたい。
当時のダンロップ・レーシング(スリック)を履いたマグネシウム・ホイール(2セットもある!)は
神戸製鋼製との噂。となりはなんとスピードスター製のアルミホイール。
ちなみにマグの裏をみると「73 12」の刻印が。ということは73年12月の製造。
つまりこの98Cはもともと98Aとして製造されたものかもしれない。
その証拠? にモノコックに残されたシャシープレートをみると、形式のところが
98・の後、なにかを消したような跡があって、違う書体でCと打ってある。
製造番号も最初の10と次の7の位置が離れているようないないような……
もしかしたら最初は98A-10として製作されて、その後98C–107にされたのかも??
レブカウンター、油圧計、シフトレバーなどがないのが惜しいところですが、オリジナルステアリングが
残っているのは、とってもとっても貴重。
……というかFJ1300のベルコ98シリーズで現存しているのは、ほかにあるのだろうか??
ちなみにA12用のヒューランドや、ガーリングのブレーキなど、さまざまなパーツ、スペアパーツも残っています。
さらに驚くべきは、最初に紹介したマーチ743風のノーズ(もしかしたら、そのものかも?)のほかに
マーチ752風? のノーズも付属していること。一体、どちらをつけて走っていたんでしょう?
AUTO SPORTS 1978年10-15号(三栄書房 刊)
……と調べたら出てきました!
このベルコ98C(アルファスピードベルコ)をドライブしたのは田中恵。
1976年からFBレースにベルコで出場し、
FJ1300には1978年8月26〜27日の'78 筑波チャンピオンズレース第4戦と
10月1日の第5戦の2戦にのみ出場。FPとFJの混走となったこれらのレースで
第4戦では、和田孝夫、見崎清志に次いで総合3位、FJクラス1位でゴール。
第5戦では長谷見昌弘、和田孝夫、都平健二、見崎清志に次ぐ
総合5位(FJは2台のみ出走でクラス不成立)でゴールしているのです!!
AUTO SPORTS 1978年11-15号(三栄書房 刊)
ちなみに両レースとも装着していたのは752風のノーズの方。こうして残された数少ない写真をみると
当時のカラーリング、スタイルのまま残されているのがわかります。
この98Cが田中恵の元に渡る前に、どういう経緯を辿ったのかはまだ不明。
いずれにしろこの98Cの発掘劇をきっかけに、これまであまり語られる機会の少なかった
FJ1300にスポットがあたり、1台でも多くのFJ1300が走行可能な状態に復活していけばいいなと思っております。
もしかすると70sヒストリック・フォーミュラや、ヒストリックFJ1300ができるようになるかもしれない!
というわけで、さまざまな情報もお待ちしてます。
ではでは。
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こんばんは。”すぐヤル課”の藤原です(キリッ!)。
というわけで、日曜日に袖ヶ浦フィレスト・レースウェイで開催された
"Festival of SIDEWAY TROPHY 2018 Spring"の模様をお届けします!
毎回、これでもか! ってくらいに素晴らしい天気に恵まれることでも有名な
日本最高峰のヒストリック・クラブマン・レースのサイドウェイでありますが、この日も朝から
素晴らしいお天気。ちょっと暑かったんで、コスプレ的にはキツイものもありましたが
そのあたり、どんなアイデアで乗り切るか? ってのも、課題として面白いかも。
そんな今回の最大のトピックといえば、初開催となる40分間の耐久レース
”シーブリング40mトロフィー”が行われたこと! につきますね。
その分、フォーミュラ・クラスが消滅してしまったのが残念でもありますが
(ちょっと現状では、他のイベントとのスケジュールを考えるとフォーミュラやるのは難しいかな?)
いきなり21台のエントリーが集まったのは、なにはともあれ素晴らしい!
その昔は耐久といえば、ヒストリックレースの花形でしたからね(昔やってたなぁ:遠い目)
個人的にも変則ル・マン式でマシンが居並ぶ光景にはゾクゾクしましたよ。
さらに今回は、あのクレイジーケンバンドの横山剣さんが、愛機BMW 2002を引っさげて
桑島正美さんとともにエントリー! 横山さんが物凄いエンスーであることは、既に皆さんご存知かと思いますが
変則ル・マン式のスタートでタッチ役を任された際に、わざわざ顔が見えるジェットヘルで登場し
自分が運転する時には最新のフルフェイスを被り直すという、「見せ方」にプロ意識を感じました。
もうひとつはマシンに乗り込んだ時の桑島さんのこの目線!
スロットカーや、デモランでは決して見られない、この”本気の目”が見られただけでも来た甲斐がありました。
さらにあの鈴木恵一さんまでが、MGBでエントリーするという豪華っぷり。
また応援に片桐昌夫さんや、戸谷千代三さんもサーキットに姿をみせるなど、すっごく華やかな雰囲気に。
今後、オーナードライバーとレジェンドドライバーがタッグを組んで出るなんてスタイルが流行るかも?
そういう意味でも、いろいろな可能性が出てきたといえますねぇ。
しかも、桑島さんも鈴木さんも、初めての袖ヶ浦とか、久々のレースとかおっしゃる割に
すぐに袖ヶ浦の攻略法をマスターして、素晴らしい速さを見せてくれたのにもまた感動。
朝からこんな豪華な光景が繰り広げられるって、海外のヒストリックカー・レースみたい。
それにしても桑島さん、鈴木さんの服装にズケズケとダメ出しできるのは生沢さんだけだわ(笑)。
※写真はクリックすると拡大します
そんなこんなで、初めての開催ながら耐久レースは大盛況で大成功。
耐久って、みんなで和気あいあいと楽しめるのも良いですよね。
元ネコ・ヒーリー復活しないかな(笑)。
※写真はクリックすると拡大します
一方、2輪の各クラス、サルーンカーのティントップ・カップ、そしてサイドカーのフレディ・ディクソンなど
各カテゴリーともにマシンもドライバー、レーサーも精鋭ぞろいだし、レース自体の内容も
ものすごくクリーンかつ、コンペティティブですっごく楽しめたのも、今回の特徴でしたね。
あと酷いトラブルや、クラッシュの類もなかったし。みんなこのイベントの楽しみ方を熟知してる!
さて、気になるTeam Ikuzawa とエヴァーグリーン・カップの行方です。
1ヶ月前から、このレースウィークに合わせて日々のスケジュールまで調整していた(!)という生沢さん。
事前のテストも順調だったようで、この表情(横山剣さんが緊張している光景が新鮮でした:笑)。
対する関口さんと26Rも、40分の耐久レースでブッチギリ優勝を飾るなどの好調ぶり。
その争いは、朝の完熟走行から始まっていて、両車ともかなり気合の入った走りっぷり。
好条件下での開催となった予選で、どちらがどんなタイムを出すのか? に注目が集まりました。
完熟走行では、早めに出すぎてしまったために、後続車に早く追いつきすぎてクリアを取れなかったという
生沢陣営は、ちょっとタイミングを遅らせてコースイン。すると今度は集団の中での走行を強いられることになり
クリアを確保するために、予選から関口26Rと生沢911が決勝並みの先陣争いを展開。
生沢911が21秒1を出してトップに立つも、最後の最後で関口26Rが0.2秒差の20秒台に入り逆転ポールを獲得。
さらに田中宏昌さんのエランも21秒台を記録し、トップ3がかなり近接した展開に。
去年からの流れをみると、このクラスのセッティングもかなり煮詰まってきて19〜20秒台が
ひとつのターゲットになりつつありますね。当初は27秒とかでポール争いをしていたことを思うと隔世の感があります。
迎えた決勝。チーム監督の宮坂宏さんに聞くと
「スタートで前に出られたら勝機があるけど、そこで関口さんに前に行かれたら苦しい」
というコメントが……。
してその結果は……というと、生沢さんが見事なスタートを決め関口さんに並びかけるも
関口さんのスタートもまた見事で、予選順位のまま1コーナーへ突入。
4コーナーで田中エランが生沢911を攻めますが、そこはしっかりブロックして(笑)
1周目をクリア。2周目も関口26Rが先行する形となり、このまま行くか? と思われたのですが……
プロとしてのスイッチが入った(僕はそう思ってます)生沢さんが、3周目の1コーナーで
マシンを関口26Rのインにねじ込み、そのまま並走状態で3~4コーナーへ。
ここでイン側になった生沢911が関口26Rをパス。トップに立ちます。
以後はいつもの”生沢パターン”で逃げ切って2連勝!
「75歳と11ヶ月、よくやっていると思うけどなー」とはレース後のご本人の弁ですが
75歳になってもレーシングできるって、本当に素晴らしいことだし、
肉体的に衰えることがあっても、ドライビングって進化し続けられるんだってことは
我々にとってもすっごく励みになることだと思んですよね。
そういう意味でも、今回の生沢さんの鬼気迫る走りはすごかった。凄いもの見た感が半端なかった。
で、最後の表彰式での出来事。
締めの言葉として、大会顧問の生沢さんが毎回いろいろなエピソードを話してくれるんですが
今回は初めて参加する桑島さんのために(ご本人はそうじゃないというかもしれないですが)
わざわざ、1973年のポール・リカールF3での写真を大判に引き伸ばして持っていらしたのです。
そう、生沢さんってこういう”気遣い”の人なんですよ(ご本人はそうじゃないというかもしれないですが)。
昔の雑誌や映像でみるだけでは伝わらない、こういうナマの姿を見られるってのが
サイドウェイのすっごい魅力だと思うんですよね。生沢ファンはぜひ!
というわけで、次回"Festival of SIDEWAY TROPHY 2018 Winter"の開催は
12月2日(日曜日)となります。
みなさんスケジュール空けておきましょうね!
ではでは。
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こんばんは。
早速、昨日開催された"Festival of SIDEWAY TROPHY 2018 Spring"の模様をお届けしたいところですが……
昨日の朝、パドックで生沢さんにご挨拶するや否や
「アンタ、もうブログ止めたの?」と生沢さん。
ドキッ!
「そう、記事載せないのかな? 止めちゃったのかなーって?」と日登美さんまで。
ドキ、ドキッ!
すいません、なんか忙しさにかまけて更新せずに放っておいて、機会を完全に逃しておりました。
しかしながらTeam Ikuzawa復活後の活動をずーーーーーっと追っていたモータープレス的には
このまま前回のレースを語らずには、今回のレースは語れない!
つーことで、遅れ馳せながらFestival of SIDEWAY TROPHY 2017 Winter のご紹介です。
Festival of SIDEWAY TROPHY 2017 Winter が行われたのは、昨年の12月3日のこと。
そうだ、本来なら皆さんのご厚意でなんとかフォーミュラ・クラスが成立するはずだったのに
張本人が鈴鹿でブツけたりしたもんだから、クラスが不成立になったりして
個人的に結構凹んだ状態で見に行ったんだった……
(※画像はクリックで拡大します)
な〜んてことを思い出しつつ、レースの方は4輪2クラス、2輪3クラスの開催で
結構盛り上がっていたんだった!
このレースの注目は、前回のエヴァーグリーン・カップで関口26Rの後塵を拝し2位に甘んじた
生沢911が、リベンジを果たすか否か? でありました。
関口さん、生沢さんともに事前の自主練もされていたようですし、当日は天気も良く
気温も低めに安定していたので、もしかすると19秒台……いや、18秒台が出ちゃうかも?
という期待があったのですが、結果は生沢さんが1分20秒733でポールポジション!
関口さんも1分20秒880という僅差で続きます。完全にこの2台だけが頭抜けている……って感じでしたね。
迎えた決勝は心配されたフライングもなく(笑)、生沢さんが現役当時を思わせるロケットスタートで
ホールショット。そのまま関口26Rの追撃をかわしきって、見事に優勝を決めたのでした。
というわけで、改心の勝利にピットで待ち構える日登美さん以下、Team Ikuzawaのクルーも大満足!
僕らとしても、戦後日本のレースを支えたレジェンドの本気走りを見られるって、すっごく幸せなことですよ。
だって、グッドウッドでリチャード・アトウッドや、ヨッヘン・マスやデレック・ベルの
鬼気迫る本気走りをみたら、いまでもゾワゾワ〜ってするもの。それを日本でも見られるんだから、いいレースだわ。
3位に入ったのは、藤崎さんのロータス・エラン。
「エランとかジネッタ相手に911で立ち向かうのはもう限界!」
ってレース後に生沢さんが言ってましたが、確かにコース的にはエランが有利。
でもねぇ、ファン心理としては生沢さんには911で走って欲しいなぁ……
そんなことを思っていたのを、いま思い出しました(笑)。
なにはともあれ非公認レースとはいえ、75歳で優勝って
もしかしたら国内最高齢記録だったりするんじゃないでしょうか?
なんてったって、海の向こうじゃスターリング・モスも80歳までレースしてたし
70代のヒストリックグループCレーサーや、F1レーサーもいますからね。
そういう意味でも、日本のヒストリック・レース界も欧米並みになってきたって感じがしますよね!
ということで、"Festival of SIDEWAY TROPHY 2018 Spring" の記事に続きマス。
ではでは。
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こんばんは。
いま帰りのニース空港でございます。
フェイスブックの方では、随時様子をお伝えしてきましたが
11回目のモナコ・ヒストリックGPが無事に終了しました。
個人的にはこれが3回目のモナコ・ヒストリックでしたが、
今回のモナコは、ある意味これまでのどのモナコより面白かったかもしれない。
というか、これまで見てきたヒストリック・イベントの中で確実に五指に入る面白さでした。
この週末に何があったのかは、追って各媒体に書かせてもらえればな……と思ってますが
まずは膨大な量の写真の中からチョイスした数点をご紹介します。
久保田さんのレースは残念だったけど、どのレースも中身が濃かったし
なんか色々コツをつかんで、コースのあちこちに行って写真撮れたし
憧れのクルマたちを隅々まで観察できたし、本当にいい週末でした。
そして一番嬉しかったのが、様々な出会い。
あっちこっちで「おー、お前も来てたのか!」とか「今年も鈴鹿に行くよ!」とか
たくさんの人たちと再会したり、出会ったりできたのが、なによりの収穫でしたね。
歩きすぎて足が腫れて痛いけど、本当に充実した3日間でした。
最後のレースが終わったときに、やっと終わったという安堵感よりも
もう終わっちゃうの、寂しいなぁ……という気持ちになったのは久々でしたね。
やっぱクルマ好きなら、グッドウッド・リバイバル、ル・マン・クラシック
そしてモナコ・ヒストリックは絶対見ておいた方がいい!
ちょっとクルマ観というか人生観変わると思う。
ではでは。
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こんばんは。
休眠状態のモータープレスへようこそ。
最近はブログをアップするどころか、フェイスブックやインスタに
アップするのですら、億劫になりつつあります。
まぁ、人間堕落したらキリがないっつーことで。ええ。
そんな中、4月29日に筑波サーキットで行われた26th JAPAN MINI DAY の会場にお邪魔して
2018年シーズンの第2戦を迎えたHFRの観戦に出かけてまいりました。
いやぁなんか去年のSSOEでクルマをブツけてから、それまでのイケイケを反省して
ちょっとちゃんと貯金して体制を立て直そう! っと決意したはいいものの
なんかそれをきっかけに、走りたい熱がどんどん冷めちゃってたんですよ。
だからスーパーバトルオブミニの開幕戦も見にいかなかったし、先日のJCCAなんて
気がついたら寝坊してたし(ごめんなさい)……もう全然だめ。
そんな中、今回のHFRにエントリーしてたタイタンMk4の真北さんが誘ってくださったので
これ幸いとばかりに、原稿をすっぽかして行ってきたのでありました。
とにかくこの日の筑波は暖かい(いや、ちょっと暑い)し、風もないし、花粉も飛んでないし
もう絶好のフォーミュラ日和。エントリーは19台(出走18台)といつものミニデイに比べると
ちょっと少ないかな? と思ったものの、19台ですからね! 十分に台数多いです。パドックも賑やか。
※小さい写真はクリックで拡大します。
こうして朝イチに始まった予選ですが、コース全体にオイル処理のおが屑(5月から筑波のオイル処理有料になるそうです!)
が大量に巻かれていて、なかなか思うようなラインで走れないという苦しい展開。
それでもマイスター白井さんのシェブロンB15が圧倒的なスピードでポールポジションをゲット。
2位につけた山本さんのロータス59、3位の関口さんのロータス41、4位の大平さんのブラバムBT21といった
クラス3勢が「ストップ・ザ・白井」を果たすのか? はたまたさらなる伏兵が現れるのか? に注目が集まります。
迎えた決勝は、全車見事なクリーンスタート(カメラの設定間違えてその瞬間が写ってない:泣)!
やっぱこれだけの台数が集まると迫力ありますなぁ。
序盤こそ、上位陣がトップの白井さんに肉薄しますが、5周目に1分00秒164のファステストを
記録した白井さんが、往年の星野パターンを彷彿とさせる「白井パターン」で2位に26秒差をつける
独走で優勝。不敗伝説をさらに更新しております。
一方2位以下は、あちこちで接戦。山本さんの59と関口さんの41の2位争いも面白かったし
本橋さんのシェブロンB9と塩野さん、築山さんの51、福永さんのマーリンMk17、河西さんのMk11A
とのバトルも面白かったし、伊藤さんのブラバムBT29、真北さんのタイタン、清水さんのロータス59の
バトルも面白かった!! やっぱヒストリック・フォーミュラ最高じゃないかっ!
ということで、総合の暫定表彰台。優勝は白井さん。2位が山本さん、3位が関口さん。
またクラス1の優勝は1リッターながら1.6リッター・ツインカムに割って入って
総合でも5位に食い込んだ本橋さん。フォーミュラ・フォードのクラス2の優勝は
最後に築山さんをかわした福永さんとなりました。
んでもって、レース後にパドックで正式な表彰式を行ったあとにみんなで記念撮影。パシャリ。
戦い終われば和気藹々のこのアットホーム感がいいでしょ?
おかげさまで、冷め切っていたフォーミュラ熱にも少し火が入りました。
がんばって仕事して修理代貯金します(笑)。
ではでは。
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おいっす!
「おーす」
おいっす!!
「おーす」
声がちいさーい、もう一度、おいっす!!
「おいーーーーーすっ!」
シーーーっ。静かししろー!
……というわけで、もうすっかり5月。あれ?今年ももうすぐ半分じゃね?
とバタバタしてるうちに、いろいろお世話になった各媒体のご紹介を忘れておりました。
たぶんこれが3月末から4月末にかけて書かせていただいた雑誌の数々(のハズ!)。
みなさん、ご紹介が遅れてすいません。
この他にもMOTOR FAN WEBやLE VOLANT CARS MEET WEB にも書かせていただいたり
あと他にも仕事した気がするんだけど……。
で、さらに今月も迷惑をかけまくっているという……
とにかくこのGWは書店にGo! っことで。
だめだこりゃ。
ではでは。
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そうそう、今回のグッドウッドでの収穫。
レースの間に場内のモニターで流れている宣伝の中にこんなものが!
おおーーーー。なんだかワクワクする!
photo:Goodwood Road & Racing
その名も「Goodwood Revival Racing Experience」
これまで、グッドウッド・サーキットを舞台にした様々なスクールが行われていたのは知っていましたが
このたび、10台のヒストリックレーサーをスクールカーとしたレーシング・エクスペリエンスが開校したそう。
気になるスクールカーは……
ミニ・クーパーMk2
BMW 1800Ti
アルファ・ロメオ・ジュリア2000GTV
フォード・コーティナ
MGB
フォード・ファルコン
ランチア・フルヴィア
ポルシェ912
ジャガー・マーク2
オースティンA40ファリーナ
という顔ぶれ。ある意味、ちょいハズしの車種選択が渋い!
いやぁ、なかなか上手いモノを考えますねぇ。
詳しくはこちらをご覧あれ。
ではでは。
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こんばんは。
ただいまグッドウッド・メンバーズ・ミーティングに来ております。
現在は17日(土曜日)の午後10時30分。
例年、お天気に恵まれず、寒いことで有名なイベントですが
今年はなんと雪! 気温は氷点下!! そして強風!!!
いやぁ、久々に命の危機を感じました(笑)。
とはいえ、イベント自体はここ数年の中でも1、2を争う面白さ!
しかしながらレポートを書く気力はないので、撮った写真の中から
何枚かをセレクトしてご紹介。
雪ですよ! 雪!! そこをF5000マシンが走る姿はシュール。
いやぁ、マジでこんなに寒いグッドウッドははじめて。
風邪ひきそう……
ではでは。
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こんばんは。
今日はもう1本アップ!
まだ昨年末のサイドウェイ・トロフィーのレポートもアップしてないんじゃないの?
と言われそうですが、2月17日に横浜のBANPROでMFC SLOT NEXT の主催により行われた
第11回『レジェンド・レーシングドライバー・スロットカーレース大会』のレポートです。
今回はCAR GRAPHICをはじめ、レジェンド・ドライバーズ・クラブ、WIDS/Jaguaria
そして新たにヨコハマ タイヤもスポンサードに名乗りをあげる大きなイベントとなりました。
集まったレジェンド&ゲストは以下の皆さん。
▪︎レジェンド・カップ
大久保 力/片桐 昌夫/片山 右京/北野 元/久保田 洋史/桑島 正美/多賀 弘明/高橋 晴邦
津々見 友彦/寺田 陽次郎/戸谷 千代三/長坂 尚樹/長谷見 昌弘/鮒子田 寛/見崎 清志
柳田 春人/千代 勝正/後藤 将之
▪︎ゲストレース
飯田 裕子/加藤 純也/河野 義和/高橋 こまち/山口 正己/田中 仁/原 富治雄
レーサー鹿島/山田 善照/橋本 哲/桂 伸一/野呂 政樹/藤原よしお/
このうちレジェンド・クラスで初参戦だったのが、おなじみ片山右京さんと……
F2、GC、ツーリングカー、耐久など様々なカテゴリーで活躍した長坂尚樹さん。
またスケジュールの都合で予選のみの出走となりましたが
1968年日本GPウィナーの北野元さんが久々に参戦!!
そしてモータープレスでもおなじみ、見崎清志さんも久々に参戦してくださいました。
※小さな写真はクリックすると拡大します
レースの方は……というと、この写真を見ていただければお分かりのとおり、終始賑やかで
和気藹々とした雰囲気で無事終了。ギャラリーの皆さんにもたくさん集まっていただき
ものすごく盛り上がった1日になりました。
詳しいレポートはカーグラフィック誌に飯田裕子さんが書かれるはずですので
ぜひそちらをごらんくださいませ(←手抜きですいません)。
……で、気になるレース結果の方ですが、レジェンドカップで優勝したのは
2位に2周差の113周というダントツの成績を記録した長坂尚樹さん!
なんと初参加、初優勝! これで完璧にスロットカーにハマされた様子。
2位は前回優勝の片桐昌夫さん、3位は長谷見昌弘さん。
以下、高橋晴邦さん、鮒子田寛さん、寺田陽次郎さんと続きます。
いやはや、今年も皆さん長い時間おつかれさまでした。
そしてMFC SLOT NEXTの田村さんをはじめとするスタッフのみなさん、BANPROの伴野さん
さらにスポンサー各位やギャラリーのみなさんもありがとうございました。
また来年お会いいたしましょう!
ではでは。
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こんばんは。
ブログを更新する余裕がなくってごめんなさい。
まずは遅ればせながらの今月の推薦図書から。
最初にご紹介するのは、ENGINE 2018年4月号(新潮社 刊)。
巻頭は毎年恒例の『エンジン大試乗会』!
今年も名だたるジャーナリスト諸氏に混ぜていただいて
大磯プリンスホテルの駐車場に集まった世界の名車たちに乗せていただきました。
なにがどーだったかは、本誌をご覧いただければと思います!
続いては GENROQ 2018年4月号(三栄書房 刊)。
本誌では、ベントレーのプレオウンドと、911S2.4のレストアレポートでお世話になってます。
結構、911のレストア進みましたよ!
また LE VOLANT 2018年4月号(学研プラス 刊)では
本誌ではなく、別冊付録の IMPORT CAR DATA BOOK の方で書かせてもらっております。
これ、サイズもコンパクトで結構便利です。普段使ってます(笑)。
さらに! 3月1日発売のMotor Magazine 2018年4月号(モーターマガジン社 刊)で
初めてモーターマガジン誌に原稿を書かせていただきました(拍手)。
今回は巻頭がポルシェ大特集ということで、ポルシェ・クラシック探訪記と、ミュージアム探訪記を
あわせて10Pも書かせていただいております(多謝)。
なかなかこれまで書くことができなかったこととか、色々書きました。ぜひ。
あと3月7日発売の GENTLEMAN/DRIVERS 04(三栄書房 刊)にも書かせてもらっています。
今回取材させていただいたのは、日本を代表するコレクタブルカー・スペシャリストのひとり
三浦商事の三浦社長。なかなかメディアには登場しない三浦さんの元を訪ね
いろいろと深いお話を聞いてきました。個人的にすっごく刺激を受けた取材でしたね。はい。
あと、紹介し忘れてすでに最新刊が発売されちゃってますが、
2月6日発売の Tipo 345号(ネコ・パブリッシング刊)では、ポルシェのグッズコレクターである
新関さんの元を訪ね、貴重なコレクションを見せていただいております。
いやぁ、いけないいけない……と思いつつも、最近356に惹かれる自分にフト気づくんだよね。
この取材はそういう意味でも本当に危なかった。
しかも東京に大雪が降った日だったから、別の意味で帰り道も危なかった(笑)。
な〜んて言ってるうちに、もう次号の締め切りが迫ってますね。
がんばりますぅ〜。
ではでは。
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こんばんは。
早速ですが、本日2月1日に発売された各誌をご紹介。
まずは CAR GRAPHIC 2018年3月号(カーグラフィック 刊)。
いま、各メディアで話題の新型アルピーヌA110の表紙が目印であります。
photo:ポルシェジャパン
その中でカラー4Pにわたって(拍手!)、ポルシェ・ミュージアムの
1964年型ポルシェ901-057のレストアに関する記事を書かせていただきました。
無論、書かせていただいた媒体すべて書き下ろしとなっておりますので、
ご覧いただけると幸いであります。
そして Racing on 493号(三栄書房 刊)は泣く子も黙る? 70年代F1キットカー特集!
昨年のSSOEに出場した、ヘスケス308やら、黎明期のウィリアムズの話やら
まー、とにかくマニアックな内容。その中で……
日本人初のF1ドライバーであり、70年代の日本人ドライバーの中で唯一
ヨーロッパのコンストラクターから参戦した経験をもつ高原敬武さんに
マーチ、サーティース、そしてコジマに乗ったときのお話を伺ってきました。
とにかく、色々と興味深く面白いお話ばかりだった(詳しくは本編にて!)のですが
紙面の都合で掲載できなかったエピソードを……。
「僕の鉄則だけど、レースって基本的にマシンが8。乗るのが2。
でもクルマを8にするのはドライバーのセッティング能力ね。それからエンジニアの能力。
8まで仕上げちゃったら、そこそこのドライバーなら誰が乗ってもいいところにいける」
と、レースに対する姿勢を語る高原さん。
しかし一方で「人と同じことやってたら絶対勝てないよ」ともおっしゃる。
そのために、当時自分の愛車をサーキットに持ち込み、全部コースのアウトを走った場合、
全部真ん中を走った場合、全部インを走った場合をオドメーターで計測し、
どのラインで走るのが最短距離なのかを測ったり、それでタイムがどう変化するのかを
計測するなど、様々な研究を重ねたのだとか。
そういう知られざる努力があるから、GCとF2000で連戦連勝を飾っていたのですね。
実はこの他にも、いろいろと興味深いお話をお聞きしたのですが、それはまた別の機会に。
そしてもうひとり。70年代に「F1に最も近かった男」といえば、桑島正美さん。
単身イギリスに乗り込んで、F3、F2を戦い、どのようにしてF1へのアプローチを探ったのか?
74年富士でのF1デモラン、そして76年富士の舞台裏で何があったのか? など
いろいろ伺ってまいりました。
そちらも詳しくは本編をお読みいただくとして、紙面には載せられなかったけど
印象的だった桑島さんのお話の一部をご紹介。
「ロジャー・ウィリアムソンなんか、本当に仲がよかった。あとはトニー・ブライズやトム・プライスね。
みんな、俺より先にF1行って死んじゃったけど。あれはけっこう堪えたよね。
あとジャック・ラフィーも仲良かったな。
少なくとも、俺がイギリス人だったら、間違いなくF1には乗れていただろうね。
だって周りはみんな行ったわけだから。ただあそこで乗っていたら俺も死んでいたかもしれないけどね」
この他にも桑島さんのお話は、「裏 RUSH」を観ているかのような面白いエピソードばかり。
できればもっと深堀りして纏めてみたいなぁ……。ねぇ?
ちなみに桑島さんは2月17日に行われる
『第11回 CAR GRAPHIC Presents Legend Drivers Slot Car Race』に出場予定。
直接ご本人から、いろいろなお話を聞いてみるのもアリかも??
その他にもSSOE 2017のレポートを書かせていただいたり、原富治雄さん、佐原輝夫さんの連載
『レジェンド 追憶の瞬間』でCan-Amシリーズの解説をさせていただいたり、色々書かせていただきました。
さらにもう1冊!
Pen 2018年2/15号(CCC メディアハウス 刊)。
なんとついに表紙を飾った乃木坂46の白石麻衣ちゃんにインタビュー……
ではなく……、昨年末に来日したアウトモビリ・ランボルギーニの
ステファノ・ドメニカリ社長兼CEO(これもすごい!)へのインタビュー記事を書かせていただいております。
というわけで、雪が降って寒いけど書店へダッシュ!
ではでは。
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こんにちは。
またもご紹介が遅くなってしまいましたが
今月の推薦図書のお時間です。
まずはすでに新年早々に発売されている ティーポ344号(ネコ・パブリッシング 刊)。
もう次号分の原稿、校了してるタイミングだもんね。ごめんなさい。
その特集内で、昨年末にドイツ・シュトゥットガルトのポルシェ・ミュージアムで取材してきた
バーンファインドの1964年型ポルシェ901-057のレストアに関するレポートを
3ページにわたって書かせていただいてます。
記事内では、ちょろっと非公開のバックヤードのお話にも触れております。ぜひぜひ。
そしてGENROQ 2018年3月号(三栄書房 刊)でも、ミュージアムの901-057のお話を。
photo:ポルシェジャパン
ちなみにこちらが、発掘直後の901-057。
これをどういう手を使って、オリジナルに拘ってレストアしたのか? については本編をごらんください(笑)。
思えば生沢さんのイエロー・タルガをレストアした時も彼らの仕事ぶりの凄さに驚きましたが
今回も彼らの本気度には圧倒されました。
実は個人的にもポルシェ・クラシックの工場には2013年にも一度お邪魔したことがあるんですが、
GENROQで、ここ2年以上にわたって埼玉のグループ・エムで行われている1972年型911Sの
レストアレポートをず〜っと担当させていただいていることもあって、ポルシェ・ミュージアムの
レストア部門やクラシックの鈑金工房が、今どんな仕事をしているのかに、すっごく興味があったんですよ。
確かにそういう意味でも、今回のワークショップは本当に楽しかったし、目ウロコだった!
ちなみにこの写真はグループ・エムで絶賛ボディ・レストア中の911Sであります。
ただね、工場を見学する一方で、どうしても901-057ばかりに集中できなくて
ついつい、たまたま居合わせたこんなクルマのディテールを床に這いつくばりながら
ガシガシ撮っていたのはナイショだよ。
さらにル・ボラン 2018年3月号(学研プラス 刊)でも、巻頭のコラムで
901-057のお話について書かせていただいております。
photo:ポルシェ ジャパン
そんな話題? の901-057ですが、4月8日まで特別展として本国のミュージアムで一般公開中。
写真のように外したオリジナルパーツで再生できなかったものと一緒に展示されているので
一体どこをどのレベルでレストアしたのか、よーっく分かるようになってます。
お近くにお立ち寄りの際はぜひ。
で、もひとつ。
BRITISH VINTAGE LIFE(ネコ・パブリッシング 刊)
こちらは過去にVINTAGE LIFE誌で書いたグッドウッドのネタなどがごっそりまとめて掲載されてます。
えーっと、このほかにも今月はバタバタといろいろな仕事をさせていただいた気がするのだけれど
表に出てたり、出ていなかったり、発売されていたり、まだ発売されていなかったり
色々なので、またの機会に。
ではでは。
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こんにちは。
新年のご挨拶をしたかと思ったら、もう1月の末。
雪が降ったり積もったり、いろいろ大騒ぎな2018年でありますが
やはり、伸び伸びになっていたこのネタに触れないわけにはいきますまい……。
というわけで『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』のHFR編であります。
昨年につづき、愛機ロータス69君とともにエントリーさせていただいたのですが
今にして思えば、エントリーしたときも、レースの前も、そして現地に着いてからも
いつものようなドタバタ、準備不足で皆さんに迷惑をかけてばかり……。
一応、レースの数日前にQED JAPANにお邪魔してあちこち増し締めしたり、
オイルやフルードの量をチェックしたり、バッテリー充電したり、最低限のことだけはしたものの
いろいろやりたいと思っていたことは、またもお預け。
photo:浅井浩次
でもって、初日11月18日は予報通り雨……。しかも結構な降り方。
ここでいきなりドカーンとなるのはイヤなので(誰だってそうだ)、とにかく1周だけ計測してもらって
ゆっくり無事に帰ってこよう。そう思ってしずしずとコースインしていきます。
photo:浅井浩次
僕の前をロイヤルRP2の浅井さん、後ろをロータス41の三枝さん、といったオーダーで走り始めた
記憶があるのですが、なにせウォータースクリーンで前も後ろもな〜んにも見えない状態。
水煙の向こうにぼんやり見える浅井さんのテールランプを追いかけながら、そろりそろりと走ります。
なんとか1周回ってきて、ホームストレートでアクセル踏めば、
ズシャーとハイドロプレーニングが起きるほどの雨量。ヒャー怖い〜っと思ってたら
いきなり水煙の中から浅井さんのロイヤルのリアビューが!! ギャーっといいながらブレーキングしたり(汗)。
でもね。久しぶりに乗ったにもかかわらず、なんか調子は悪くない。
少しずつペースアップしていっても、お尻や背中を通じてクルマの挙動が素直に伝わってきてすっごく良い感じ。
逆バンクでリヤがツーっと流れて、360度スピン(三枝さんごめんなさい)したけれど
どこにもブツかんなかったし、コースに復帰した後でまた浅井さんに追いつけたり、
本人的には無理してるつもりもないのに、実はクルマ、ドライバーともになかなか調子がよろしい。
結局チェッカーが出るまで走りきって、戻ってきてみたらタイムは3分36秒877で全体の7番目。
すっげぇ、69君に乗り始めてこんな上位に入るの初めて。
無論、こんなコンディションなので、周りの皆さんも一切無理していなかったけれど
本人的には、苦節3年やっとちょっとクルマとの対話が進んだかも? と気分良く走行終了。
……しかし好事魔多し。この調子の良さが悲劇のはじまりでありました。
photo:浅井浩次
いやぁ、調子いいのは嬉しいんだけど、この雨の中で前の方のグリッドから
スタートするのは緊張するなぁ。とにかくエンストだけしないように気をつけなくちゃ……
と思っていたところ、なんと土曜午後の決勝レースは主催のSSOE側がグリッドを指定する変則ルール。
そんなことを知らずに取材先からピットに戻ってきたら「藤原さん、ポール・スタートね」と告知が。
え、え、僕が32台のエントラントを引き連れてポールポジションからスタートすんの??
もうその時点から平静を装いつつ、内心ソワソワ、ドキドキ、舞い上がってました(笑)。
photo:浅井浩次
ピットロードの出口に並んでる時点で、喉はカラカラ。
今回はじめて実感したんですが、30台オーバーのエントラントが整列するまでって
結構時間がかかるんですね。エンジンかけっぱなしでいたら水温上がっちゃうし(エンジン1回切った)
コクピットの中で、あたふた、わさわさするばかり……。
photo:浅井浩次
やっとコースイン。フォーメーションラップ。
でもね、ポールスタートはじめてで「いったいどんなスピードで走ったらいいんだろう?」とか
この時点で頭の中は大混乱(笑)。無論路面はひえひえのビショビショのツルツルなので
なにをしようがグリップ感なんてまったくありません。
でもね、まだこの時は「朝も調子良かったし、なんとかなるだろう」という余裕はちょっとあった。
photo:浅井浩次
いざグリッドに。目の前にな〜んも遮るものがなく鈴鹿の1コーナーが広がる光景は圧巻。
なんかそこでグオーーーって緊張感がみなぎってきて、バイザーが真っ白(笑)。
ちょっとバイザーを開けて、フラッグタワーを見るんだけど32台が並ぶのに時間もかかるし
正式なレースではないので、スタート1分前のボードも出ない(知らなかった!)。
いつスタートすんのかな? まだかな? と思ってるうちにレッドシグナルが点き出して
慌てて1速(でも間違えないように慎重に)入れて、あっと言う間にブラックアウト。
photo:モビリティランド
とにかくエンストだけはしないで! とクラッチミートしたものの、完全にスタート失敗(笑)。
2番手スタートの福永さんのマーリンMk17が右からサーっと抜いていったかと思いきや
左サイドからは真北さんのタイタンMk4がズバババーっとオーバーテイク。
「ひえ〜後ろからどんどん抜かれる!」と焦ったそのとき、
ヘルメットのバイザーが上がりっぱなしなのに気付きました(笑)。
いやいや、ここで焦ったら危ない。もう抜かれてもいいから慎重についていけば大丈夫と1コーナーへ。
そして2コーナーを立ち上がり、そっとアクセルペダルに力を入れた瞬間。
本人はステアリングもまっすぐにした状態で安全に加速してた(つもり)なのに、突然リアがサーッと流れる。
いや、もう、今思い出しても身の毛がよだつほど(笑)。
こんなところでタコ踊りして、後続を巻き込んだら大事だし、フォーミュラって結構小さくクルって回って止まるから
ブレーキ踏んでステアリング切ったままにしたら、止まるだろうな。そしたら最後尾から走ればいいやと
意外と結構冷静だったんだけど、やっぱスピードが乗ってたのか、グリーンにタイヤが乗ったら最後
そのまま加速するように(イメージ的に)ツルーとタイヤバリアに向かって滑ってく。
ああ、お願い、当たらないで。いや、こんなスピードで当たるわけないでしょ。あれ? 止まんない、止まんないー!
っと言ってるうちに左フロントからガーン! あ、やっちゃった! と思ったら反動でクルリと回って左リヤもドーン!!
あーやっちゃった。とりあえず体は痛くないし、怪我もしてないみたいだけど
当たった衝撃的に再走は無理っぽいな。とりあえずグリーン上に止まってて
コースの邪魔にはなってないみたいだから、メインスイッチをカットオフして車外に出よう。
あ、ヘルメット被ったままバリアの外に退避しないとだった。早く、早く……。
で、タイヤバリアの奥に避難して。2周目を迎えた全車を見送ったところで、クルマのダメージを
確認したいと思うんだけど、右サイドはたぶん問題なし。左サイドは……リヤタイヤ曲がってんな。
たぶん左フロントも曲がってるよな。カウルが割れるような音はしなかったけど、どうなんだろう。
それにしてもオープニングラップの2コーナーでイン巻きしてクラッシュって最高にカッコ悪いな
とか、いろいろな感情が頭の中を駆け巡ります(笑)。
そんなとき、レーシングスーツのポケットをまさぐったら携帯が(笑)。
ヘルメット被ってるから電話できないけど、あ、写真なら撮れるわ。
と、撮ったのがこの1枚。ちゃんとコース上にクルマがいるときに撮ろうと思ったのは職業病。
お、一応フロントカウルも生きてる。やっぱフロントサスもダメかなぁ。さすがにこれはすぐに直らないかな?
とタイヤバリアの後ろをウロウロ。いやはや、フルコース7周のレースがこんなに長いとは思わなかった……。
レース終了後。オフィシャルの皆さんがレッカーに乗ってきてくださったところで現車確認。
あ……リヤ足ダメじゃん。フロントも明後日の方向向いてるし……
というわけで、動かないクルマをローダーに載せるだけでも大騒ぎ。オフィシャルの皆さんご迷惑かけました。
そして本当にありがとうございました。
ちなみに……。ぶつかったタイヤバリアにはなんのダメージもなさそうに思われましたが
やはりそうは問屋がおろさないそうで、施設修繕費で約10万円の請求がやってきます。みなさん、気いつけなはれや。
もちろんピットに戻ってからも大騒ぎ。
とにかく左足は前後ともに当たっていて転がすこともできないので
TEAM QED総出で、なんとか転がる状態にと突貫工事開始。
鈴木さん、畔柳さん、大西さん、そのほかドライバー、サポーター、関係者のみなさん
本当にありがとうございました(涙)。
最初に当たった左フロントは、タイロッドが曲がってたり、アッパーAアームも少し曲がってるみたいだけど
思ったほど酷い状態じゃないかも……しれない。
リヤはこんな感じ。アップライト割れてたら最悪だな……と思ってたけど、たぶん、きっと大丈夫そう。
むろん、全部チェックが必要だけど、ロワーのラジアスアームがグニャリと曲がってくれたおかげで
ショックを結構吸収してくれたのかもしれないなぁ。
とりあえず、曲がってたところを叩いて伸ばして、なんとか転がる形になった69君は日曜の展示要員に。
カウルやボディにダメージもなく、たぶんフレームにもダメージがなさそうなのは良かったけど
タイヤとか、ホイールとか、各アーム類とか、まぁ直すにはそれなりの出費が必要ですなぁ。
というわけで、いろいろ片手間にやってると、いつまでたっても進歩がないので
ここで一旦体制を立て直してから、ちゃんと復帰させることに決めました。
たぶん2018年シーズンは活動休止かな……?
いずれにしろ、HFRのみなさん、TEAM QEDのみなさん、そしてSSOE事務局、鈴鹿サーキットのみなさん
大変ご迷惑をおかけしました。ここに改めてお詫びいたします。
あと、このクラッシュのおかげで2週間後のサイドウェイ・トロフィーにも出られずに
迷惑をかけてしまいました……。反省……。
なんか、新年早々湿っぽいスタートだなぁ。しくしく。
ではでは。
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明けましておめでとうございます。
今年はモナコ・ヒストリックGPとル・マン・クラシックのある年!
まだ、どこのイベントに顔を出すかスケジュールを決めておりませんが
今年も色々な場所に出かけて、色々な物を見ていこうと思ってます!
皆さんにも良い1年になりますように!!
ではでは。
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こんばんは。
えー、いま改めて数えてみたら2017年のモータープレスの投稿は
今回を入れてもたったの52回。
始めた当初は毎日更新! を心に誓っていたのに、まったくもって面目無い。
まぁそれだけ毎日、忙しくさせていただいた証拠でもあります。
皆様ありがとうございます。
ということで、まだまだ続く
『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』
今回は1960年代のレーシングスポーツ編です。
photo:モビリティランド
昨年も行われた『60's Racing Machine』と題されたカテゴリーですが
今年は50年代、60年代、70年代のGT、ツーリングカーも混走というスタイルで開催。
60年代レーシングプロトタイプと一緒に走れる!というのは、エントラントのみなさんにとっても
普段ではなかなか味わえない貴重な経験だったと思いますが、
本当なら、海外のイベントのようにプロトタイプのみ、GTのみ、ツーリングカーのみと
カテゴリー分けして開催したいところ。
逆にいうと、それだけのエントラントを集められるようになれば、SSOEの未来は安泰ですな。
そんな同カテゴリーのトピックといえば、長谷見昌弘さんのドライブで日産R382が出走したこと。
おそらく現役時代にテストでもR382が鈴鹿を走ったことはないはず。
それだけでもすごいのに、一般エンスー諸氏所有のクルマたちとデモレースとはいえ
一緒にスタンディングスタートしたというのは、昨年のR380 & 54B とともに快挙というべき出来事。
こうした日産ワークスの懐の広い対応には、本当に頭が下がります。
また今回はニューカマーとして、ポルシェ907が登場したのもトピックのひとつ。
聞けばシャシーナンバー907-002とのことですが、そうだとすると1967年のル・マン・テストデイで
ミッターやリンゲがドライブした41号車ということになりますね!
こちらはex-瀧レーシングティームのローラT70 MkIIIを従えて走るGT40
(いわゆるコンティニュエーションというべき個体)。
GT40も、T70も現役時代にそれぞれ鈴鹿には出走歴がありますが、両車が同じ舞台で相見えたことはないので
これはこれで貴重なショット。しかもこのGT40をドライブしていたのは……
おなじみ、鮒子田寛さん。
あれ? 鮒子田さんとGT40って?? とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが
実は鮒子田さんはトヨタ・ワークス時代にここ鈴鹿で、ヤマハ所有のGT40をテストした経験の持ち主。
「ストレートだけは全開。あとはゆっくり走るよ」
なんていいながら、かなり良いペースで走行されていました! 流石です。
もうひとつ、個人的なトピックだったのが「チーム・マクランサ」の復活!
左から童夢40周年&林みのる引退式でお披露目されたマクランサ。
真ん中は1969年の鈴鹿500kmなどに田中慶治さんのドライブで出場したマクランサLM。
そして右に写るのは、JCCAなど国内のヒストリックカー・レースでおなじみの杉田さんのマクランサ。
実は林さんと田中さんのマクランサを復刻する際に、3Dスキャンのベースになったのが杉田さんの
オリジナル・マクランサだったのですね。
この復刻劇に協力したメンバーとオーナーが揃い踏みして記念撮影。
これで数年かけて行われた「マクランサ復刻プロジェクト」が一応の完成をみたわけです。
そして田中慶治オーナー自らのドライブで、48年ぶりに蘇ったマクランサLM!
当時のドライバーが当時のマシンに乗って、ゆかりのサーキットをドライブするって
なににも増していい光景だなぁ。
その光景をピットウォールに寄りかかって見つめるのは……
マクランサの製作者であり、チーム・マクランサの監督であり、
今回の復刻プロジェクトの首謀者でもある林みのるさん。
R382や907の姿には目もくれず、マクランサが通るときだけじっと見つめる林さん。
きっと50年前(当時はピットウォールはなかったけど)もこうして自身の作った作品の
走る姿を見つめていらっしゃったんでしょうね。
走行中は何も語らず、ただただじっと見つめていた林さんですが、ゴールした瞬間にこの笑顔。
このシーンを見られただけでも、鈴鹿に来た甲斐がありました。ある意味グッドウッドより感動的だったかも。
ということで、いろいろな出来事(!)の起きたHFRのレポートまでにはたどり着けませんでしたが
これで一応、2017年のモータープレスはおしまい。
少なすぎる更新の中、お付き合いいただいたみなさん、本当にありがとうございました。
そして来年も引き続きよろしくお願いします。
もうすぐ新年ですが、皆さんもよいお年をお迎えください!
ではでは。
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こんにちは。
さてさて、2017年も残り少なくなってきましたが
今年最後の「今月の推薦図書」のお時間であります。
まずご紹介するのは、3号目を迎えた GENTLEMAN DRIVERS 03 (三栄書房 刊)。
ニコラ・ブルガリの貴重なクラシックカー・コレクションなど、今回もハイエンドな
クルマ趣味の世界を掲載しているのですが……
その中で、今年のラ・フェスタ・ミッレミリアに新たな愛機ランチア・ラムダで参戦した
堺正章さんへのインタビューとか、2017年シーズンのポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)で
史上初のオーバーオール&ジェントルマン・クラス王者に輝いた武井真司さんのインタビューとか
カナダ、アメリカ、メキシコGPのザポートレースで優勝を果たした久保田克昭さんのレポートを
書かせていただいております。
しかしながら、25日に発売されるや否や速攻で完売。在庫なしとのこと(驚)。
書店で見かけたら、即買いです。
また ENGINE 2018年2月号 (新潮社 刊)では、不定期連載中のPCCJのレポートで
11月末に行われたポルシェ ナイト オブ チャンピオンズ ジャパン2017の模様をご紹介。
さらにアストンマーティン・レーシングのサポートを続けるImmun' Age(イミュナージュ)の林理事長を
青山にオープンしたアストンマーティン青山ハウスでインタビュー。
さらに GENROQ 2018年2月号(三栄書房 刊)では、
連載中の1972年式ポルシェ911Sのレストアレポートのほか
11月に行われたRICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 のレポートを掲載!
鈴鹿サウンド・オブ・エンジンのレポートは、LE VOLANT 2017年2月号 (学研プラス 刊)でも
ご報告させていただいております。こちらもぜひ!
あと、いつもいつもご報告が遅くなって申し訳ありませんが
12月6日に発売済みの Tipo 343号(ネコ・パブリッシング 刊)では
ギリシア・クレタ島で試乗してきた新型ポルシェ・カイエンの試乗記を掲載していただいております。
加えて、15日に発売された モーターファン別冊 新型メルセデス・ベンツ Sクラス徹底解剖 (三栄書房 刊)でも
歴代Sクラスのヒストリーのページを担当させていただいております。
そして現在、モーターファンweb の方では【年末特別企画】ポルシェ クラシックの世界 と題して
今月の13日にドイツ・シュトゥットガルトで行われたポルシェ・クラシックのワークショップの模様を
4回にわけてレポート中!
3年前に発掘された1964年型のポルシェ901 シャシーナンバー300 057のレストア記や
ポルシェ・クラシック探訪記などをレポートしております。
ちなみにこの模様は、これから各媒体でも順次ご紹介させていただきたいと思っております。
ではでは!
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こんにちは。
締め切りに追われたり、海外に高飛びしたりしているうちに
開催から1ヶ月が経とうとしておりますが
『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』の続きです。
今回のSSOEでマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンと並んで大盛況だったのが
昨年からはじまったグループCマシンによるデモンストレーション・レース。
去年は、海外からXJR-8、XJR-9、962CKが来日して12台という陣容でしたが
今回は国内に生息するグループCだけで12台(もしLC2が参加していたら13台だった!)!!
それって本当にすごいことだと思いませんか?
やっぱちゃんと走れる環境さえ整えば、走る台数はどんどん増えていくんですね。
ちょっと来年に期待しちゃうな(笑)。
そんな中、白眉だったのが長谷見昌弘さんのYHPと、星野一義さんのカルソニックという
2台の日産R92CPを持ち込んだ日産ワークス。もちろんドライブするのはご本人。
それだけでも感動なのに、なんと雨の土曜も、ドライの日曜も、2台が組んず解れつの接近戦を
展開し続け、往時のJSPCを再現するという大サービスっぷり。
こういうことをOKしてくれた日産の見識の深さに感謝。ブラボー。
そして個人的に嬉しかったのが、走り終えたあとの長谷見さん、星野さんのこの表情。
いくつになられても、何年たっても、マシンに触れているときの表情が全く変わらないってのは素敵です。
こういう光景が見られるだけで、来た甲斐があるってもんですよ。
そして今回はトヨタ・ワークスもTS010を擁して初参戦! V10サウンドが唸る!!
そのドライバーを務めたのは片山右京さん。
場内実況のカーグラフィック編集部早田さんも絶賛していましたが、雨でも、晴れでも、縁石使って
現役当時さながらのラインでガンガン攻めまくる右京さんの走りにも脱帽。
しかも日曜のでもレースでは、久保田さんのR90CKと「本気」のバトルを展開してくださって
場内も大盛り上がり。結局、ガス欠(そんなに攻めてたのよ!)になって終盤にTS010はリタイアしてしまいましたが
降りてきた右京さんは汗びっしょりでこの表情!
「トレーニングもしてないから、途中で腕が上がっちゃって」なんて仰ってましたが
グループCの現役時代を見たことがないファンにも、当時の熱気を伝えられたのではないでしょうか?
それも歴史を繋いでいくうえで、重要なパフォーマンスだと思います。
さらにマツダ・ワークスからは、昨年のル・マン優勝車につづき、JSPC仕様の787Bが登場。
個人的に55番も好きですが、スプリント用カウルをつけたJSPC仕様って大好物なんすよ。
ドライバーはもちろん「ミスター・ル・マン」寺田陽次郎さん!
ファンのために魅せて、聞かせる走りを……といつも仰っているとおり、今回もストレートで
見事なロータリー・ミュージックを披露。
そんな走りを見ていると忘れてしまいそうになりますが、今年、寺田さんは70歳。
そういえば星野さんも70歳。長谷見さんは72歳!
いやぁ〜、70歳超えてもバリバリとグループCマシンを振り回せるなんて……。
そこで大事なのは、ヨーロッパやアメリカでヒストリック・グループCが盛んになっているとはいえ
これだけのメーカー所有のワークスカーに本物が乗って、一斉に走るという光景を見られるのは
世界広しといえども、この鈴鹿サウンド・オブ・エンジンだけ!!!! であること。
そうなんです、R92CPと787BとTS010のバトルは、ル・マン・クラシックに行っても見られないんですよ!
また金曜日にエントラントを対象に行われたウェルカム・パーティーでは、宮城光さんを司会に
長谷見さん、星野さん、右京さん、そして途中から参加の寺田さんの4人でのトークショーも開催。
なんか半分くらい書けない話だった気もしますが(笑)。
今回のSSOEには、何台かのニューカマーがやってきたのも特徴。
まずは久保田さんがもちこんだ、ex-ノバ・エンジニアリングのフロム・エー日産R90CK。
1991年のJSPCに(当時はR91CKというネーミングでした)出場していたシャシーナンバー6で
長らく座間の記念庫に保管していた個体ですね。
昨年のSSOEでは展示のみでしたが、約1年にわたるレストアを終え、見事復活。
金曜がシェイクダウンという状態だったにも関わらず、ブッチギリの速さで走っちゃうあたりに
改めてレストア、メンテを担当するハナシマレーシングの凄さを感じました。
もう1台。こちらも本邦初お目見えの日産R86V。R86Vが走るってだけでもすごい話ですが
こういう貴重なマシンが個人エンスージャストのもとで保管されているというのもすごい話。すごく良いこと。
そして様々なイベントでおなじみのチャージ・マツダ767BもSSOE初お目見え。
2台のマツダ・ロータリーが居並ぶ光景にはジワっときます。
3月の富士50周年で、ひさびさに日本のファンの前で勇姿を披露しら国江コレクションの
童夢トムス85C-LもSSOEに初参加! 今見ても、この童夢デザインは美しい。個人的にベストCカーのひとつ。
またエムズバンテックからエントリーのポルシェ962C-134も今年の目玉。
なんてったって、1989年のJSPCで高橋国光/スタンリー・ディケンズ組がタイトルを獲得した
チャンピオンカーそのものですからね。美しくレストアされて良かった。
残念ながら日曜の決勝には姿を見せなかったものの、ロードバージョンのシュパン962LMも見参。
そしてモータープレスでおなじみ、上住コレクションのマーチ83G シルビア・ターボC・ニチラも
元気に走る姿をみせてくれました。
こうしてワークスのみならず、プライベート・コレクションでも貴重なCカーたちが
動態保存されているってのはうれしい限りです。
最後にご紹介するのは、同じく上住コレクションのMCSグッピー。
これも日本じゃないと絶対見られないマシンのひとつ。
来年あたり、誰か他にC2マシンを買って出てくれたりしないなかぁ?
そうすると、よりグループCっぽくなるんだけどなぁ(笑)。
ということで、グループCデモレースの模様はこれでおしまい。
SSOE 2017の続きはまた次回。
ではでは。
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こんにちは。
すっかりご報告が遅れてしまいましたが
さる11月18日、19日の2日間、鈴鹿サーキットを舞台に
今年も『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』が開催されました。
今回の目玉は、なんといってもついに日本初上陸を果たした Masters Historic Formula One !
これまでも日本においてレーシングパレスの原田淳さんや、ヒストリックF1のパイオニアである
故 西田旬良さんが誘致活動を行ったり、個人的にもモナコやグッドウッドなどで見るたびに
なんとか日本でこういう超ド級のヒストリックカー・レースが見られないものか……と思ってきましたが
ついに、やっと、日本で見ることができるようになりました。いや、ホントにこれは凄いこと。
無論、このために長い間交渉を重ねてきた鈴鹿サーキットと、ロン・メイドン率いるマスターズのおかげなのですが
現役で活躍している久保田克昭さん、そしてこれまで様々な形でヒストリックF1に関わってきたオーナー、
関係者のみなさんの長年にわたるアプローチがなければ実現できなかったこと。
そういう意味でも、ヒストリックの世界に大事なのは継続することなんですねぇ。
今回、ヨーロッパとアメリカからやってきたのは、13台のマシンと13人のドライバー。
すでにご紹介してきたとおり、マスターズ・シリーズや、モナコ・ヒストリック、かつてのサラブレッドGPなどで
活躍している、世界でも有数のベテランばかり。
噂によると、今年の春にデモレースの開催が決まり、ロンさんがメンバーに「鈴鹿行きたい人!」と聞いたら
30人以上が手を挙げ、断腸の思いで現在のメンバーに絞り込んだとか!!
実際、来日した面々に話を聞くと、皆んなが鈴鹿に特別な想いをもっていて、走りたかった! と言ってくれるし
走ってみた感想を聞いても、コース、環境、ホスピタリティともに最高! と言ってくれる。
(彼らからすると、日本でしか見られないマシンの姿を観れたのも良かったらしい)
そんな話を聞く、僕も嬉しい(笑)。
もちろん、マスターズのボスのロンさんも好意的で
あとはファンの声さえあれば、日本で本場と同じFIA選手権を開催することも出来そうな気配。
今から鈴鹿サーキットにどんどん、開催熱望のメールを送りましょう(笑)。
この画像は、金曜の夜にエントラントを対象に行われたウェルカムパーティーの様子なんだけど
海外と日本のエントラントが一同に集まって交流する……という試みが行われたのも今回のSSOEの良かったところ。
ちなみにパーティー内では、長谷見さん、星野さん、右京さん、そして飛び入り参加の寺田さんによる
スペシャルトークショーが開催されたり、マスターズのゲストとして来日した
ロベルト・モレノさんのトークショーがあったりと、盛りだくさん。それもまた良かった。
あと海外勢にも好評だったのが、土日の昼に行われたグリッドウォーク。
マシンのまわりに無粋な柵などがない状況にもかかわらず、誰もマシンを触ったりせず
熱心に見入ったり、写真を撮ったりするマナーの良さに、マスターズの面々も感心しておりました。
実際、海外のイベントにいっても、あらゆる方向から間近で見たり、撮ったりできる機会って
なかなかないですからね。それだけでも十分に元がとれる気がする(笑)。
あわせて当日会場で受付されたグリッドキッズも好評。これも良い試み。
photo:モビリティランド
で、肝心のデモレースの方なんだけど、10台以上のDFV F1が一斉にローリングスタートする!
という光景は、やっぱり圧巻。残念ながら土曜のレース1は、雨やトラブルの影響もあって中止に
なってしまったけれど、フォーメーションに向かうシーンだけでも十分に鳥肌が立ったもんね。
あと、見に来たお客さんにちょっと分かりづらかったのは、会場に来ていたマスターズと他のF1の違い。
「なぜコジマやウルフやF2003GAがマスターズに出ないの?」という声を聞きましたが
マスターズに出られるのは、1966年から85年までの3リッターNAマシンのみで
FIAによって発行されるHTP(ヒストリック・テクニカル・パスポート)を取得したマシンであることと
ドライバーが国際C級以上のライセンスを持っていることが条件。
そういう目であたらめてみると、ブラバムBT49Cや、ウィリアムズFW08のロールバーがオリジナルの時より
高くなっていたでしょう? そうしたロールバーや消火設備、燃料タンク、フレームやモノコックのクラックテストなど
厳しい条件をパスしたうえで、マシン自体がオリジナルで履歴がしっかりした個体じゃなければいけないんですね。
今回は、大事な初開催ということもあり、ロンさんとしてもマスターズを熟知したベテラン勢のみでの
デモレースとしたいという意向があって、このような人選になっていたのですが
条件さえみたせば、今後は日本からのスポット参戦もOK! と言っていたので、新たな日本人ドライバーの
参戦の可能性もあるというわけなのです。
……ということで、1台ずつじっくりご紹介……といきたいところですが、
さすがに時間もないので、そのあたりに関してはこのあと、
様々なメディアから出てくる媒体をご覧になってください。
ただ、そんな中でも個人的に感動したのが、世界的なティレル・コレクターである
ジョン・ディレインさんが持ち込んだティレル001。個人的にやっぱ70年のF1好き。
去年のモナコ・ヒストリックでも見た1台だけど、鈴鹿で拝めるのは格別。
あと歴代ロータスF1の中でも、なぜかすれ違いばかりで見るチャンスのなかった
1983年のタイプ92に出会えたのも感激。雨の中で走るグレッグさん上手かった!
こんな形なのに、87とも88Bとも、91ともモノコックが同じであることを確認できたのも◎。
あとね、やっぱロータス76とヘスケス308Bのランデブーには萌えたね。
なんてったって、76で動態保存されているのは、これ1台だけだし
これだけでもチケット代、十分に元取れた。
また久保田さんと88Bの本気走り(笑)もすごかったね。
この日のために、DFVも本番用のハナシマ・チューンに載せ替えたり、ツインシャシーのダンパーを
オーバーホールしてしっかり仕上げたり……と本気モードでした。
そしてリシャール・ミル御大は、数あるコレクションの中からマクラーレンM23とともに登場。
春の富士に来たのとは別の個体。1年で2台もM23の走る姿を日本で見られるなんて最高だな。
来年はリシャールさん、ティレルP34を持ってきてくれないかな(笑)。
あとね、個人的に嬉しかったのが、モレノさんがいろんなマシンに乗って嬉々として走ってたこと。
マシンのオーナーにもいいことだし、僕らにとっても嬉しいこと。
こういうレジェンドがアドバイザー的にいるシリーズって素敵だわ。
そうそう。会場ではこんな出会いも。かつてマキチームのセカンドドライバーとして登録され
チームに帯同していた速見翔こと新井鐘哲さん(右)と、
1975年のオランダ、イギリスの予選に出走した鮒子田寛さん。
こうした日本の歴史が、ここ鈴鹿で繋がったこともすっごく意義深いことですよね。
よし、来年は鮒子田さんにも新井さんにもマキに乗ってもらおう。って僕が決めることじゃないけど。
他にもいっぱい書きたいことや、見せたい写真もあるけど、何はともあれF1編はこのあたりで。
ちなみに鈴鹿サーキットでは、終日LIVEでイベントの動画を配信していたんだけど
それが今もYou Tube上で見られるのを知ってましたか?_
それこそ、1日まるごとなので9時間以上ありますが、コツコツと見ていただくだけで
SSOEがどんなイベントがわかっていただけると思います。
SSOE 11月18日(土曜日) フル動画
SSOE 11/19(日曜日)フル動画
※土曜のマスターズの津川哲夫さん、日曜のマスターズ予選の金子博さん、そしてグループCでの
カーグラフィックの早田さんの愛ある解説は必聴。
いずれにしろ、日本でこうした”魅せる”エンターテイメントとしてのヒストリックカー・レースが
行われるようになったのは、個人的に素晴らしいことだと思います。
もちろん「自分も出たい!」という気持ちもわかりますが、然るべきクルマが然るべきシチュエーションで
走るハイエンドのイベントがあると、必ず参加型のクラブマン・イベントも盛り上がる。
海外でずっと、そうしたケースを見てきただけに、日本もやっとそういう環境が整いつつあるのかもな……
と思った次第。
この続きはまた後日。
ではでは。
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こんばんは。
いつものように、早く更新しよう、更新しようと
思いつつ、またもこんな時期になってしまいました。
というわけで今月の推薦図書のお時間であります。
まずは Tipo 2017年12月 #342号(ネコ・パブリッシング 刊)
その中のSynchronicity という定例ページにおいて、1973年型のジャンニーニ 127NPなんて
レアなモデルのインプレッションを書かせていただいております。
生憎の雨の中の試乗だったんだけど、この娘はいい子だった。
個体のコンディション、オリジナリティといい、乗り味といい。
ジアコーサもすごいけど、ジャンニーニもすごい。
こちらも既に発売中の F1速報 メキシコGP号(三栄書房 刊)。
photo:Masters Historic Racing
ここでは、連載中のF速ヘリテイジ・クラブにおいて
オースティンで行われたF1アメリカGPのサポートレースとして開催された
マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンのレース2で見事な逆転優勝を遂げた久保田さんの模様をレポート。
レース後にアメリカに国際電話をかけて、いろいろお聞きした生の声が入ってます!
さらにこちらも発売済みの F1速報 ブラジルGP号(三栄書房 刊)。
photo:Masters Historic Racing
ここでもオースティンにつづき、メキシコ・シティでも昨年に続く2連勝を飾った
久保田さんのレースレポートを掲載しております。
確かこの時は出張中の台湾かどこかにお電話してインタビューしたんだけれど、
同じアルミモノコックでも78と81じゃ違うとか。高地メキシコならではの作戦の立て方とか
あまりフィーチャーされない面白い話を聞くことができました。
さらに11月8日発売済みの モーターファン別冊インポートシリーズ ルノー・メガーヌのすべて(三栄書房 刊)
でも、いつものヒストリーページの編集、執筆を担当させていただいてます。
どうしてもスケジュールが合わなくて、新型メガーヌの試乗会にお邪魔できなかったんだけど
乗った人たちに聞くと、なんかとっても良いんだそうですね。うわー乗りたい。今度貸してもらおう。
そして半年ほど前につづき、おしゃれなライフスタイル誌
KINFOLK JAPAN 19号(ネコ・パブリッシング 刊) では
先日のフランクフルトでデビューを飾った新型ベントレー・コンチネンタルGT に関する
お話を書かせていただきました。
新型ベントレー・コンチネンタルGTに関しては、アメリカン・エキスプレスのオフィシャルマガジンである
IMPRESSION GOLD 11/12月号(アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc 刊)の方でも
書かせていただいております。アメックスの会員の方はよかったら是非。
そして26日に発売になったばかりの LE VOLANT 2018年1月号(学研プラス 刊)は
「まるごとポルシェ」というタイトル通りのポルシェ大特集!
な、なんとポルシェ ジャパンの所有する14台の広報車をひがな1日、とっかえひっかえ
全部乗り倒す! というメチャクチャ幸せな取材に参加させていただきました。
いやぁ、先日クレタ島で乗ってきた新型カイエンもよかったのだけれど
正直言って、どのポルシェも良いわ(笑)。
でも個人的には、MTの911カレラと、V6のパナメーラはツボだったなぁ。
ちなみに3代目となった新型ポルシェ・カイエンの海外試乗記は、Motor Fan Web の方に
書かせていただいておりますので、よかったらそちらもどうぞ。
さらに新型アストン・マーティン・ヴァンテージが眩しい GENROQ 2018年1月号(三栄書房 刊)では
特別付録の小冊子『ASTON MARTIN』の中で、DB11 V12とV8の比較記事を書かせていただいたり
連載中の1972年式911Sのレストアレポートを書いたりしているのですが……
巻頭コラムにおいて、先日のWEC富士6時間のお話と、現在シュトゥットガルトのポルシェ・ミュージアムで
開催中のカイエンの特別展のレポートも書かせていただいておりまする。
加えて、巻頭がBMW大特集の ENGINE 2018年1月号(新潮社 刊)の中でも
WEC 富士6時間のレポートを書かせていただきました。
またメディアのお仕事……ではありませんが、さる11月23日にポルシェセンター横浜青葉で
ポルシェ・クラシック・パートナーになったことを記念して行われた
“Porshe Center Yokohama Aoba Classic Day” というスペシャルイベントにお呼ばれして
ジャーナリストの飯田裕子さんとともに、お恥ずかしながらポルシェ・クラシックに関する
トークショーをやってまいりました。
photo:Akira Gunji
最初は20人程度かな? ……なんてお話でしたが、蓋を開けてみたら40人の定員に対し
50人ものお客さんが集まるという大盛況で、ハラハラ、オロオロするばかりでしたが
マニアックで熱心なみなさんにのせられて(笑)、予定時間を大幅にオーバーしてしまいました。
お集まりいただいたみなさん、関係者の方々、本当にありがとうございました。
……このほか、SSOEのプログラムのお手伝いをしたりと(クレタ島に行ったのも今月だった!)
改めて振り返ってみると、本当に嵐のような11月でありました。
いやぁ、よく1冊も白紙で出さずに済んでよかった。
でも、このくらいバタバタしたら少しくらい痩せてもいいと思うんだけどなぁ……。
というわけで、大盛り上がり&波乱(笑)だった
RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 のご報告はまた後日。
ではでは。
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こんにちは。
さてさて、すでに店頭に並んでいる26日売り各誌のご紹介であります。
まずは新型アルファ・ロメオ・ジュリアの登場を記念してアルファ・ロメオ大特集の
ENGINE 2017年12月号(新潮社 刊)
今回も無理を言って、身近なアルファ・エンスーの皆さんにご登場いただいてます(笑)。
こちらは元カー・マガジン編集部で、現在は航空カメラマン、乗り物ライターとして活躍中の
ムラッチョ先生こと、村田尚之さん。
もはや155っていうだけで、結構レアな感じになってしまいましたが
10年付き合い続けている村田さんの155ライフがまたディープ……。詳しくは本文を。
そしてHFR & QED人脈で、ロータス乗りの三枝佳五さんとご家族にもご出演いただいてます。
これまでずーーーっとフランス車を乗り続けてきた三枝さんが、突如ジュリエッタを買った!
という話を知ったのは、この夏のフェイスブック上でのこと(笑)。
いったいなぜアルファなのか?? というお話を中心に聞いてまりました。
皆さん、ご協力ありがとうございました。ペコ。
photo:ポルシェジャパン
そして不定期連載のポルシェ・カレラカップ・ジャパンは、F1日本GPでの最終戦の模様をレポート。
今回、ピックアップさせていただいたのは、台湾から参戦中のブライアン・リー選手。
しかも取材後の日曜の決勝レースで、自己最高位となるクラス2位でフィニッシュ! ってのもまたラッキーでした。
さらにImmun'Age(イミュナージュ)でおなじみの大里研究所の林幸泰さんの軽井沢のマナーハウスにお邪魔して
1937年式のアストン・マーティン15/98ツアラーのお話を伺ってきたり……
お台場のメガウェブで行われたトヨタ2000GTオーナーズクラブ・ジャパン主催の
2000GT 誕生50周年祭の模様をレポートさせていただいたりしております。
原稿の納品は綱渡りでしたが(汗)、無事に本が出てホッとしております。
巻頭の歴代12気筒FRフェラーリの話など、今月も見所満載のGENROQ 2017年12月号(三栄書房 刊)
こちらでは、先日のグッドウッド・リバイバル・ミーティングについてのレポートを。
レポートといっても、いわゆるイベントの詳細というよりは、今回のリバイバルで
個人的に感じた想いをつらつらと……
また先月ドイツ・デュッセルドルフでまる1日お勉強してきた新型ポルシェ・カイエンの
ワークショップでのお話も書かせていただいておりますよ。
そのほか、連載中のグループMでのナロー911レストア記もございます。
こちらもまた、新型アルファ・ロメオ・ジュリアが表紙のル・ボラン 2017年12月号(学研プラス 刊)。
ここでも巻頭のコラムでグッドウッド・リバイバルのことを書かせていただいたのですが
他とは違って、近年どんどん盛り上がる一方のペダルカーレース”セットリントン・カップ”のお話。
最後にご紹介するのは、タイトル争いも佳境になってきた F1速報 アメリカGP号(三栄書房 刊)。
連載中のF速ヘリテイジ・クラブでは、先日の日本GPで開催されたウィリアムズ40周年記念展示と
それに合わせて来日したウィリアムズFW04、FW08のお話。
ちなみにこの2台は、11月18~19日に開催される RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 での
マスターズ・ヒストリックF1にも出場しますからね。そちらもお楽しみに。
ということで、また次回。
ではでは。
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こんにちは。
もうすぐ26日発売の各誌が書店に並ぶころですが
その前に、すでに発売済みの各誌のご紹介でございます。
まずは6日に発売済み(遅くなってすんません)のTipo 341号 (ネコ・パブリッシング刊)
巻頭の英国車特集にあわせて、先日のグッドウッド・リバイバルの模様を
カラー2Pでレポートしております。
そして12日に発売済みの F1速報 日本GP号(三栄書房 刊)でも
連載中のF速 ヘリテイジ・クラブにおいて、グッドウッド・リバイバルの
グローヴァー・トロフィーの模様を中心に(渋い!)ご紹介!
こちらは表紙がリニューアルされて大人っぽくなった
モーターファン別冊ニューモデル速報 ボルボ XC60のすべて(三栄書房 刊)。
その中でいつものヒストリーページを6Pほど担当させていただいております。
17日に発売済みでございます。
さらにモーターヘッド特版の ポルヘッドIII (三栄書房 刊)
でも、空冷911の市場動向なんかについて書かせていただきました。
いやぁ、なんか原稿書くのに世界中の市場をチェックしながら相場を調べるのは毒だったわ(笑)。
もう少し頑張れば、買えるようになる……かもね。
で、もうひとつ。大変ご紹介するのが遅くなってしまいましたが
写真家 柏木龍馬さんが発行している SUPER FILM 08 にも
コラムみたいなものを書かせていただいておりました。
こちらはライカ銀座店やポルシェセンターなどでも入手できるはず。
……というわけで、バタバタですが
海の向こうアメリカ・オースティンではF1のサポートレースで久保田さんが優勝したし
明日からは東京モーターショーも始まるしで、大騒ぎですな。
そんな話もまた後日。
ではでは。
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こんばんは。
さて、すっかりご紹介が遅くなりましたが
いよいよ今年の『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE』の開催が
1ヶ月後の11月18日〜19日に迫ってまいりました!!
すでに前売り券の販売もスタート(詳細はコチラ)し、色々準備が整ってきましたが
個人的にとっても嬉しく思うのは、SSOEに出場するためにマシンを探している! という声を
結構あちこちで聞くようになったこと!! こういう動きが出てくると
イベント自体が盛り上がるのはもちろん、必ず他のヒストリック・イベントにも波及します!
大げさなようですが、日本のヒストリックカー文化を作るのは誰でもない、我々ですからね。楽しみです!!
ということで、まずは今年初開催となるマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンのお話から。
すでにSSOEの公式HPで発表されているとおり、今回の参加車たちが決定しました!!
1970 Tyrrell 001 John Delane
デレック・ガードナーの手で密かに開発され、デビュー戦となった70年の第11戦カナダGPでポールポジションを獲得。残るレースでもジャッキー・スチュアートの手でトップ争いを展開した001。オーナーはマスターズでもお馴染みのティレル・コレクター、ジョン・ディレーンで、鈴鹿でもドライブの予定。
1972 Brabham BT37 Jamie Constable
バーニー・エクレストンが新たに代表に就任したモータースポーツ・ディベロップメント(ブラバム)が72年用に用意したマシン。ジェイミー・コンステーブルの所有するBT37-2(現在はBスペック)は、カルロス・ロイテマンのレースカーとして第5戦ベルギーGPでデビュー。第11戦カナダGPでは4位に入賞した。
1974 Lotus 76 Andrew Beaumont
複葉式のリヤウイング、ヒューランドFG400に電磁クラッチを組みあわせたセミオートマ・システム、さらにダブル・ブレーキの4ペダル式を採用するなど新機軸を満載するも失敗に終わった76。アンドリュー・ビューモントの76はシャシーナンバー76/1で、74年ドイツGPで4位に入ったヒストリーをもつ。
1975 Hesketh 308B James Hagan
レース好きの貴族、アレキサンダー・ヘスケス卿が設立。気鋭の新人ジェームス・ハントを擁して73年からF1へと進出したヘスケス。ジェームス・ヘイガンの所有する308は、74年に製作されたシャシーナンバー1。ハントのドライブでBRDCインターナショナル・トロフィーで優勝した個体そのものである。
1974 Maki F101C Fred Fatien
日本初のプライベートF1チームとして74年から挑戦を開始したマキ・エンジニアリングが1975年用に用意したF101C。チーフデザイナーは三村建治で、小野昌朗がシャシー設計を担当した。これは75年のイギリスGPとオランダGPで鮒子田寛がドライブしたシャシーナンバー002。もちろん日本初上陸だ。
photo:MOBILITYLAND CORP.
1975 Williams FW04 Ron Maydon
FW04はフランク・ウィリアムズ・レーシングカーズが75年用に用意したマシン。第11戦ドイツGPではジャック・ラフィーが2位でフィニッシュしチーム初の表彰台を獲得した。これは女性ドライバーのレッラ・ロンバルディが乗ったFW04/2で、今年のF1日本GPの前座でもデモランを披露した、マスターズのボスであるロン・メイドンがドライブする。
1976 Penske PC4 Doug Mockett
ジョン・ワトスンのみのワンカー・エントリーながら、フランスGP、イギリスGPで3位入賞。第11戦オーストリアGPで初優勝を果たすなど、侮れない速さを見せたペンスキーPC4。モナコ・ヒストリックの常連でもあるダグ・モケットのPC4は、オーストリアGPで優勝したシャシーナンバー001そのもの。
photo:Masters Historic Racing
1976 March 761 Bob Blain
前作751のロングホイールベース仕様で、量産メーカーらしくモノコックなどはF2と共用。ボブ・ブレインが所有するこの個体は、ワークスのヴィットリオ・ブランビラが使用していたシャシーナンバー761/1で、非選手権のレース・オブ・チャンピオンズで4位。オランダGPでも6位に入った経歴をもっている。
1976 McLaren M26 Frank Lyons
M23の後継車としてゴードン・コパックが設計、76 年途中にデビューしたM26。ジェームス・ハントが使用したのは77年第5戦スペインGPからで、イギリスGPと日本GPで優勝している。フランク・ライオンズのM26は主にヨッヘン・マスが使用したM26/1で、77年のイギリスGPで4位入賞を果たした個体。
1981 Brabham BT49C Joaquin Folch
79年終盤、不審にあえぐアルファ・ロメオV12を諦め、BT48に急遽DFVに載せ誕生したBT49。BT49Cは81年用の改良型で、ネルソン・ピケが3勝を挙げドライバーズ・タイトルを獲得した。スペインのホアキン・フォルチが所有するBT49-10は、81年の非選手権南アフリカでピケが乗り2位となった個体。
1982 Williams FW08 Tommy Dreelan
82年シーズン、ディジョンで行われたスイスGPでの優勝を含む44ポイントを挙げチャンピオンに輝いたケケ・ロズベルグの愛機、FW08。トニー・ドリーランの所有するFW08/1はロズベルグのレースカーで、ドイツGPで3位、オーストリアGPではトップに0.05秒差の2位に入ったヒストリーをもっている。こちらも今年のF1日本GPの前座で走った個体そのもの!
photo:Masters Historic Racing
1984 Tyrrell 012 Ian Simmonds
フラットボトム規定となった1983年用に、モーリス・フィリップの指揮のもと完成した012。スリムなカーボンモノコックと小さなサイドポンツーンをもつシャシーにショートストロークのDFVを搭載していた。イアン・シモンズの012-01はミケーレ・アルボレートがオランダGPで6位入賞を果たした個体だ。
photo:Masters Historic Racing
1983 Lotus 92 Greg Thornton
ナンバー2のナイジェル・マンセル用として、ルノーV6ターボの代わりにコスワースDFVを搭載した92。大きく重すぎるシャシーと新開発のアクティブ・サスが機能せず失敗。ノーマル・サスに戻した後、この92/10がデトロイトで唯一の6位入賞を果たしている。数年前にClassic Team Lotusがレストアした。ドライバーは現在ヨーロッパのマスターズでチャンピオン争いを展開中のグレッグ・ソーントン。
photo:Ford Motor Company
1976 McLaren M23 Richard Mille
さらにメインスポンサーのRICHARD MILLEのオーナーであり、エンスージァストとしても有名なリシャール・ミルが今年持ち込むのが1976年式のマクラーレンM23。もうこのクルマに関しては説明する必要はありませんね。これでマスターズF1に参戦するということは……鈴鹿でM23とM26の共演が見られる! ということでもあります。
1981 Lotus 88B Katsuaki Kubota
そして迎え撃つ唯一の日本人、久保田さんが持ち込むのが幻のツインシャシーF1、ロータス88B。日本でも過去に何度かデモランを披露している個体ですが、もともとは久保田さんがサラブレッドGPなどで使用していたバリバリのヒストリック・レーサー。当時は一度も実戦の場に出ることがなかった88Bが、実際にレースでどういう走りをするのか? これも必見。
というように、なんと今回のデモレース(FIA公認ではないので、あくまでデモレースです)には
最大で15台ものF1マシンが参加する予定。これって本物のF1GP以外では、もちろん過去最大規模。
そして写真を見てもおわかりのように、参加するマシン、メンバーはいずれもモナコ・ヒストリックや
マスターズF1などで活躍する腕利きばかり。
とにかく現地で見るたびに、なんとかしてこの本物のコンペティションの迫力を日本のファンの皆さんに
お見せしたい! と思い続けてきただけに、イベントが始まる前からすでに感無量(笑)。
いやほんと、絶対損はさせません。這ってでも鈴鹿にきてください!!
また、これ以外の年式のF1によるデモラン『Legend of Formula 1』も開催。
つまり、F1の走行枠が2つもあるってことですよ。なんてお得なんだろう……。
加えて去年大盛況だった グループCのデモレース の方もさらに充実。
ついに今年はトヨタTS010もエントリーということで、トヨタvs日産vsマツダのワークス対決が実現。
もちろんタイサン・ポルシェ962Cも走ります!
昨年は栄光の55号車でしたが、今年の787BはJSPC仕様(こっちも好き)。それを寺田さんがドライブ!
また昨年のル・マン・クラシックにも挑戦した童夢トムス85C-Lも、ついに鈴鹿に降臨!
photo:MOBILITYLAND CORP.
さらになんとランチアLC2も、この日のためにしっかりとマルティニ・カラーにレストアされ登場予定。
さらにさらに去年は展示のみだった、久保田さんの日産R90CK(ex-NOVA)もレストアが完成して参戦!!
これらに加え、日産シルビア・ターボC(マーチ83C)や日産R86V(!!)、日産R92CP、MCSグッピー、
マツダ767B、ポルシェ962LMなども姿を見せるということで、気付ば去年よりもすごい規模に。
うわっ、これは大変だっ!!!
photo:日産自動車
そして 60s Racing Machine のクラスには、な、なんと日産からR382が登場。
もしかしてR382が鈴鹿を走るのは史上初? でしょうか。これと河野さんのタキ・ローラT70が
ランデブーしたら泣くな……と思ったら、今年はポルシェ907、フォードGT40、シェブロンB16などの
姿も見られるそうですよ。うぉーっ!
加えて、今回はマクランサが3台、コニリオが1台(間に合って!!)走る予定。
そのうちの1台は、たった1台だけが作られ1969年の全日本鈴鹿自動車や、1970年の鈴鹿300kmにも
出場した、ロングノーズ&テール・マクランサ! しかもドライバーは当時このマシンをドライブした
田中慶治さん本人! という噂。これにも注目。
photo:MOBILITYLAND CORP.
そしてそして、去年も好評を博したHFR(ヒストリック・フォーミュラ・レジスター)も開催決定。
今年はすでに32台ものエントリーがあったそうですよ。しかも今回は2日間ともフルコース!!
いやはや、もう盛りだくさんすぎるね。
え? お前はどうするのかって?? ええ、もちろん走りますとも。
18日までにすべての原稿が終わっていれば……ですが(汗)。
ではでは。
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こんにちは。
今日はお相撲で有名な両国国技館で行われた
フェラーリ70周年記念日本イベント"Driven By Emotion" のプレスカンファレンスにお邪魔。
もう両国駅前からフェラーリ一色って感じなのですが、上京して早20ウン年。
もしかしてもしかすると、両国国技館に来るの、初めてかも……。ごっつぁんです。
※クリックで拡大します。
そして会場には、250GT SWBや275GTB/4から、SP1、セルジオ、
さらに70周年記念のカリフォルニアTなど、40台近い歴代モデルが集結!!
そしてフェラーリ・ジャパン&コリアのリノ・デパオリ社長と
極東・中東エリア統括のディーター・クネヒテルCEOのスピーチのあと
La Ferrari Aperta のアンヴェール!
先月のマラネロ・オークションで、追加で1台作られたアペルタが830万ユーロ(約11億円ですか……)で
落札されて話題になりましたが、209台限定のレギュラーモデル(?)でさえ、約4億円なんですってね。
いやぁ眼福、眼福。おそらくこれが最初で最後のフェラーリの土俵入りでしょう(笑)。
そんな会場でフト疑問に思ったんですが『フェラーリ70周年』って、
一体なんの70周年なんでしょうか?
ちなみにエンツォ・フェラーリが、スクーデリア・フェラーリの前身たる
『ソシエタ・アノニーマ・スクーデリア・フェラーリ』を設立したのは1929年。
アルファ・コルセと決別したエンツォが『アウト・アヴィオ・コルトルツィオーニ』を設立したのは1940年。
ちなみに、エンツォの開発したオリジナル車両第1弾は、アウト・アヴィオ・コルトルツィオーニ815
(アルファから4年間フェラーリを名乗ることを禁止されてたのは有名ですよね)で、その発表も1940年。
そしてマラネロにフェラーリ社の工場を構えたのは、第2次世界大戦が終了した1945年のこと。
ということは、フェラーリ・ブランドを名乗った最初の作品、125Sの誕生から70周年なのね……
といきたいところなんだけど、実は正式にはフェラーリが125Sをプレス発表したのは1946年12月のこと。
じゃあなんで70周年なの? と今日のプレスカンファレンスを聞いていたら
完成した125Sが、マラネロの工場から初めて路上に出たのが1947年3月12日
(ちなみにピアチェンツァでのレースデビューは5月11日)なんだそう。
つまり、フェラーリの名を冠した最初のモデル、125Sが公に走り始めて
今年で70周年ということなんですね。
なるほど。だから今年のグッドウッドでも、フェラーリ創立70周年とか
フェラーリ誕生70周年とかいわずに、ただ「フェラーリ70周年」と言ってたわけだ。
実は我々の職業的にこういうのって、結構落とし穴だったりして
なにを基準にした⚪︎⚪︎周年か、って調べておかないと、間違ったこと書いたりしちゃう。
ま、今回は「フェラーリ創立70周年……」とフェイスブックに書きそうになって
あれ? ちょっと待てよ??と思ったのがきっかけなんだけど(笑)。
でも、こんな細かいことばっか気にしてると女の子にはモテないから、ほどほどにしといた方がいいぞ!
というわけで、明日のお昼までなら両国国技館でこれら40台のフェラーリを見ることができるそう。
その後、名古屋〜伊勢神宮に向けて、70台のフェラーリによる70周年記念ラリーがスタートするそうです。
ではでは。
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こんばんは。
なんか、あーーーっという間に1ヶ月が過ぎて
また「今月の推薦図書」のお時間がやってまいりました。
というか、もう10月ってことは楽しかった2017年もそろそろ締めということなのですね。
オロオロ、オロオロ……。
ということで、まずはGENROQ 2017年11月号(三栄書房 刊)
今回はフェラーリ・ポルトフィーノ登場記念のV8フェラーリ特集ということで……
歴代V8エンジンの歴史のページを担当させていただきました。
ちょっと前までV8の歴史をまとめるのって、そんなに大変なことではなかった気がするのですが
いまやフェラーリの主力エンジンですからね。その長い歴史とバリエーションの多さを痛感したでござる。
このほか巻頭のコラムで、先日のグッドウッド・リバイバルで発表されたばかりの
ゴードン・マーレイ・デザインによる新型TVRグリフィスの話を書いたり
マラネロで開かれたフェラーリ70周年記念オークション“Ferrari Leggenda e Passione”に
出品されたバーン・ファインドのデイトナの話を書いたり……
8月29日にポルシェ・ミュージアムで発表された新型ポルシェ・カイエン&カイエンS
そしてフランクフルト・ショーで公開されたカイエン・ターボに関する記事も書いております。
photo:Pebble Beach Company
さらに山崎元裕さん、西川淳さんによる8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンス&モンテレーの報告や
連載中のグループ・エムによるナロー911のレストア・レポートなどなど
新旧様々なクルマの記事を担当させていただきました。あー楽しかった(笑)。
また LE VOLANT 2017年11月号(学研プラス 刊)では
「人生を変えるこの一台」という特集にあわせ、名だたる執筆陣の中に
混ぜていただいて、人生を変えた1台について一言。
僕が何を選んだのか……は、本誌を見てね!
あっ、発売日が前後してた(というか、もう新刊出るタイミングだ)
Tipo 2017年10月号(ネコ・パブリッシング刊)では……
7月にドイツで試乗させてもらった、ポルシェ911ターボSエクスクルーシブのレポートと
新しいエクスクルーシブ部門のレポートを書いてます!
そして F1速報 イタリア GP号(三栄書房 刊)では
連載中のF速ヘリテイジ・クラブで『ヒストリックF1の買い方』を……
F1速報 シンガポールGP号 では、シルバーストーン・クラシックで行われた
FIAマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンに出場した
久保田さんとティレル012のお話を書かせていただいております。
さらにさらに、10月1日に発売された Pen 10/15号(CCC メディアハウス 刊)は
ちょっと古いクルマと、新しいクルマを織り交ぜた、久々のクルマ特集。
ということで、巻頭のスタジオグラビアのページの執筆などをやらせていただきました。
思えば、こんな撮影を見届けてそのまま羽田からカイエンの発表会に行ったんだった。
あれからまだ1ヶ月くらいしか経ってないのか……。
なんだか1年くらいに感じる濃さだったな、この1ヶ月。
同じ10月1日発売の レーシング オン 491号 (三栄書房 刊)はグループA特集。
しかもディビジョン3(渋い)。
photo:Jakob Ebrey Photography/Masters Historic Racing Ltd
そこでも、マスターズF1の模様を中心に、シルバーストーン・クラシックの話を書かせていただいてます。
そういえば、いよいよマスターズの面々が来日する鈴鹿サウンド・オブ・エンジンも近づいてきましたね。
一方で、このシルバーストーンで行われた、フォーミュラ・フォード50周年レースについて
「書いてもいいぞー!」なんて気前のいい媒体があったら、いっぱい書いちゃうんだけどな。
まぁ、それも近いうちにこのモータープレスで書きましょう。
書きたいな……書けるとといいな……そんなことしてる場合なのかな?
エヘヘ。ではでは。
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こんにちは。
あ、日本はこんばんはですね。
今年もまた、恒例のグッドウッド・リバイバル・ミーティングに行ってきました。
まだ全然写真整理もしていませんが、その思い出をつらつらと……。
今年のイベントを一言で表すと「雨のグッドウッド」。
ってくらい、ホントよく降りました。しかも天気予報通りに。
クライブ・チャップマンも「金曜は最悪だった」ってくらいだもん。
ただ激しい雨だった分、上がると、そこかしこにカッコイイ風景が出てくる……ってのも悩ましい。
今年のテーマのひとつ、エキュリー・エコス。Dタイプ、Cタイプ、XKやトジェイロも大集合。
そして27番のDタイプの助手席のお姉さんがセクシィー。
早朝パレードは、誕生60周年を迎えたフィアット500。この人たちのノリがいい。最高。
だから普段頑固なオフィシャルのお父さんも、フラッグをトリコローレにして応援中。素敵。
最近、グッドウッドに着くとまず向かうのがコース奥にあるセント・メアリーズ・コーナー。
いやらしい逆バンクになってて、ここでの走りで速い、遅いがわかったりもする。雰囲気もいいとこ。
うまい人はコーナーの手前で姿勢を作って、アクセル踏んでサイドウェイのまま立ち上がっていく。
でも予報通り、朝から降ったり止んだりの雨。そして午後からは豪雨。逃げ場もなくて濡れるだけ。
そんな中でも1.5リッターF1のグローヴァー・トロフィーの人たちは、ガンガン走る。見習わないと。
本来金曜に行われるはずのサセックス・トロフィーの予選が土曜朝に変更されたり、結構バタバタ。
いつものとこからの眺めだけど、あーグッドウッド来たわーって気になる(笑)。
そうそう、金曜の朝一にアールズコート・モーターショー(!)で新型TVRグリフィスの発表会が
行われたのも今回のトピック。さてさてゴードン・マーレイ・デザインの実力はいかに?
※クリックで拡大します。
あとアクターたちや、お客さんの服装。会場の作り物も気になる気になる……
いつものバイクのパドック。なんかこの雰囲気落ち着く。
レースの方ももちろん白熱。スペンサー御大も出てましたし。MVアグスタの4気筒がよかった。
チチェスター・カップはリヤエンジン&ドラムブレーキのFJ。
……ということは、来年はリヤエンジン&ディスクブレーキのFJの回か? それは見ないとダメなやつ。
去年のA35ワンメイクも面白かったけど、今年の50年代サルーンのセント・メアリーズ・トロフィーも
面白かったよねぇ。トム・クリ御大は最近、すっかりアメ車の人だな。
スタードライバー&VIPのパート1も、オーナードライバーのパート2もどちらも最高。
スタンドもコース脇もお客さんでいっぱいだもん。ヒストリックレースなのに。
でもって、セットリントン・カップは相変わらずかわいい。久保田さんちの麻莉ちゃんも無事完走。
今年は天候のせいもあって、あちこちでスピンやクラッシュがありました。もちろんクラッシュが
ない方がいいんだけど、そこまで本気になって遊ぶってのもこちらのヒストリックの魅力なんだな。
去年の覇者、ニックさんとロータス25。今年は残念ながら大雨の影響でリタイア。
なんと今回は常勝アンディさんのロータス25が敗れるという大波乱のグローヴァー・トロフィー。
そんな中、キラリと光ったのがリチャード・アトウッド御大。大雨の中のマシンコントロールは見事。
さすがはル・マン王者。もう77歳なんですよ。こんな走りを間近で見られてよかった!
個人的には飛行機方面も大収穫だったなぁ。P38ライトニングのフライトも観れたし。
そして土砂降りの中のラストレース、サセックス・トロフィーでのサム・ハンコックの走りもすごかった。
もうひとつのトピックとしては、今年は日本からのお客さんが多かったことですね。
まぁ確かにイギリスは遠いし、衣装もってくるのは面倒だし、ご飯は……だし、と色々ありますが
それでも一生に一度でいいから来る価値あると思うのよね。それも勢いのある今のうちに見るべし。
そういう僕自身も日曜のレースが終わったあとは「ホントひどい雨だし、もう来たくない!」
なんて思ってたのに、今になると来年は20周年だし、絶対来ようなんて思い直してる始末。
別に真似する必要はまったくないんだけど、このグッドウッドで見た楽しさを
鈴鹿サウンド・オブ・エンジンや、サイドウェイ・トロフィーでも実践したいな。
というわけで、そろそろ日本に帰ります。
ではでは。
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こんにちは。
なんかまるで更新できていませんが
取り急ぎ今日までに発売された各誌のご紹介でごわす。
まずは ENGINE 10月号(新潮社 刊)
今月もいろいろお世話になったのですが……
恒例のポルシェ・カレラカップ・ジャパンのレポートは、8月に富士で行なわれた第7戦、第8戦が舞台。
今回は文字通りカレラカップを足元から支えるタイヤのお話を、
ミシュラン・モータースポーツ・マネージャーの 小田島広明さんに伺ってきました。
さらに9月22日から公開される映画『スクランブル』の試写会にもお邪魔してきたので
その模様もご紹介。この映画、結構いろんなクルマが出てくるんだけど、
娯楽大作として結構楽しめますよ。しかも良く見てると隅々に
いろんな自動車映画へのオマージュ的な場面も隠されてるし。
続いては新型ファントムのインパクトがすごい表紙の GENROQ 10月号(三栄書房 刊)。
今月は巻頭コラムでポルシェのLMP1撤退の話題や、先日開催されたオートモービル・カウンシル2017の
レポート、さらに連載中のナロー911のレストア記などを担当させていただきましたよ。
さらにドイツ車大特集の ル・ボラン10月号(学研プラス 刊)にもお邪魔。
先日ドイツで見学してきたツッフェンハウゼンにあるポルシェ・エクスクルーシブ・アヌファクトゥアを
はじめとするドイツメーカーのビスポーク&クラシック部門のお話を書きました。
さらにさらにF1ヘリテイジ・クラブを連載中の F1速報 ハンガリーGP号(三栄書房 刊)では
6月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのレポート第2弾を。
そして F1速報 ベルギーGP号(三栄書房 刊)では、11月18〜19日に開催される
リシャール・ミル 鈴鹿サウンド・オブ・エンジン2017のマスターズF1参加車リストを公開。
どうすか。すごい顔ぶれでしょ。
もうちょっと落ち着いたら、このモータープレスでもガッツリ紹介しますので、しばしお待ちを。
あと、昨日までドイツに行って、新型ポルシェ・カイエンの発表会に行ってきたんですが
その時の速報が、モーターファン Web (https://motor-fan.jp/)の方にアップされてます。
実はそれに合わせてポルシェ・ミュージアムで行われていたカイエンの特別展も
見所が多くて面白かったんだけど、これはまたどっかで書かせてもらえると嬉しいな。
てなわけで、今月もバタバタ(来週グッドウッドだし)ですが
どうぞ宜しくお願いします。
ではでは。
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こんにちは。
早速ですが、今月の推薦図書の第2弾です。
まずご紹介するのが、9日に発売された GENTLEMAN DRIVERS 02 (三栄書房 刊)
これまでにない切り口のハイエンドなモーターライフにフォーカスを当てた雑誌として
春に出た創刊号は、かなり話題を呼んだようですが、この第2号はさらにパワーアップ。
あの330P4や412P、さらにP4/5 byピニンファリーナのオーナーである
ジェームズ・グリッケンハウスのガレージを訪問し、インタビューをしてるわ
フェラーリ進化論と題して、富士スピードウェイに288GTOエボリューション、F40ライトウェイト
そしてF40LMを揃えて走らせるわの大騒ぎ。
実はその3台そろい踏みの現場にお邪魔させていただいて、細部をいろいろ観察させてもらいながら
原稿を書かせていただいたのでした。
合わせてドライブした同誌発行人であり、PCCJでも活躍する武井真司さんと、飯田章選手のインプレも
お伺いしたのですが、この3台を同時比較する機会ってなかなかない(当たり前だけど)だけに
非常に面白い感想を聞くことができました。
また予告として、来年1月の東京オートサロンの会場で開催される、
BH AUCTIONの出品車の一部がちらりと掲載されていましたが、これがまた凄い。
走行4km(!)未登録のR34 GT-Rなんて、この世に存在するんだー。
そんな話も本誌でどうぞ。
あ、あまり書店流通はしていないようなのでコチラをチェック。
http://gentlemandrivers.jp/
そして発売日が前後してしまいましたが、6日発売の Tipo 339号(ネコ・パブリッシング 刊)でも
巻頭特集の中で、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの模様を
4Pにわたって書かせていただいております。
こちらは、イベントレポートというよりもグッドウッドの見方、楽しみ方に
フォーカスを当てた内容。あ、ザンザーラの写真を掲載してもらったのは、かなり個人的な趣味が入ってます(笑)。
ということで、夏休みのお供にぜひ1冊。
ではでは。
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こんにちは。
この週末もオートモービル・カウンシルをはじめ
スーパーGTがあったり、モトGPがあったり、色々盛りだくさんでしたねぇ。
そんな中、ご紹介がおくれましたが今月1日に発売になった各紙のご紹介!
まずは、CAR GRAPHIC 678号 2017年9月号(カーグラフィック 刊)
アルファ・ロメオ・ステルヴィオ(グッドウッドで初めてホンモノ見たけど、結構カッコよかった)の
試乗記の速報や、MT特集など読みどころが多い中で……
編集部の桐畑さん、そして渡辺編集長に挟まれる形で(恐縮です)
3ページにわたってグッドウッドFoSに集まったクルマやレジェンドたちの紹介記事を書かせていただきました。
車種選択を含め、かなり自由にやらせていただいたので、個人的にはゴードン・マーレイの
処女作であるIGM-フォードのことが書けてスッキリ(笑)。
一応立ち話ながら、なんでロータス・セブンに似てるんだろう? という個人的な疑問に対して
マーレイ御大から聞き出したコメントも盛り込んでおります。
もしかして、もしかしたらブラバムに行ってなかったかも……とか。
なにはともあれ、本誌をお読みいただけると幸いです。
さらに1日発売の レーシングオン 490号(三栄書房 刊)でも
グッドウッドFoSのレポートを2Pで書かせていただいております。
ちなみにこの号には、特別付録で1990年のマカオGPと富士インターF3のDVDがついてる!
これもお得。買っとくべし。
ということで是非お近くの書店へGo!
ではでは。
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こんばんは。
今日は朝から、本日開幕のAUTOMOBILE COUNCIL 2017(オートモービル カウンシル)へ。
会場に入ると、いきなりドーンとアルファTZとメルセデス220SEbと、コルヴェア・モンツァの
3台がお出迎え。いやいや、もうこれだけで入場料の元は十分とれる。
というか、これは絶対見ておかないとダメなやつ。
会場に入ると、一瞬「あれ? 去年より小じんまりした?」と思うところなんですが、
つーっと1周回って、そのあともう一度、じっくりと各車をみていくと
1台、1台のクオリティというか、車種選択というか、いろいろ濃くなっているのがわかるはず。
WAKUI MUSEUM のレストア中のコーニッシュ・クーペとか、
アウディ・ブースのワークス・スポーツ・クワトロS1、スポーツ・クワトロ直接比較とか
メーカーブースもショップブースも(特に話を聞いてみると)色々面白い。
でもまぁ、とにかく今回の目玉はこれですよね。
1965年のトリノ・ショーで展示されたアルファ・ロメオTZ(シャシーナンバー#95)。
おそらく世界で唯一の未走行(!)という奇跡のTZ。
とにかく、なんだかんだ言うだけ野暮ってもんです。
とにかくその目で見ておいてください。絶対損なし。
そしてもうひとつ、個人的に見ていただきたいのが Classic Car.jp のブース。
海外のインドア・ショーで良くみるようなディスプレイを再現しているセンスはさすが小嶋さん。
来年はこういうブースが増えるといいな!
そこでぜーーーーったい見ていただきたいのはコチラ。
1962年のシトロエンDS19 コンコルド・パール・シャプロン。
実は隣に同じシャプロン製のデカポタブルもあるんですが、日本でシャプロンが2台揃うなんてありますか?
しかもクーペが拝める日がくるなんて(ウルウル)。個人的にTZとシャプロンで昇天です。
で、上の写真見て「奥にあるの、OSCA ドロモスじゃん!」と思った貴方は変態。
そして変態の僕はもう失神。あのエルコーレ・スパーダさんがキャリア後半の最高傑作という1台。
しかもとなりはカレラ6。……幸せです。
さらにCG CLUBのブースには、シトロエン2CV 4×4サハラ!!
いやはやこれも凄い。こんな程度のいいサハラ初めてみたかも。
ということで、幕張は緊急シトロエン祭り。シトラー(そんな呼び方はしない)は来ないと後悔する。
そして、ちょっとポルシェにうつつを抜かしつつ(912タルガいいなぁ。ブツブツ……)……
エムズバンテックのブースに鎮座するフェラーリ308/Gr.4。
左がBianco で右がArgento。
面白い、カッコイイ! そして2台揃うと尚良い!
実は先日富士でBiancoの走る姿を見たんですが、迫力あるんですよ、これが。
で、もうひとつ個人的に見る事ができて嬉しかったのがコチラ。
マツダ・ブースに展示されていたコスモ・スポーツのプロトタイプ。
確か上野の国立科学博物館にも初期生産の1台が展示されていた記憶があるのですが
やっぱプロトタイプっていろいろ結構違うのね。としみじみ観察。
今年のマツダ・ブースもマニアックで濃くて、勉強になります。
コックピットの意匠も違うんですね。これはこれでカッコイイ。
やっぱ、他の何にも似ていないオリジナリティのあるコスモ・スポーツのデザインが
今になってヨーロッパで高く評価されているのがわかりますよね。
シルバーに白いトップって組み合わせもシックで素敵。
で、Cピラーにはこんなマークがありました。かわいい。
今日は平日だっていうのに、一般公開のはじまったお昼からお客さんがドカドカッとやってきて
会場はやんややんやの大にぎわい。
なかなか夏場にヒストリックカー・イベントは開きにくいだけに、こうしたインドア・イベントが
あるっていうのは、日本のヒストリックカー・シーンを思ったうえでもすごくいいこと。
というわけで、幕張メッセの第4、第5ホールを舞台に日曜まで開催中!
ではでは。
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こんばんは。
実はあまりのバタバタぶりで、しれっと先月分をすっ飛ばしている
今月の推薦図書のお時間でございます。お世話になった方々すいません。
まずはすでに26日に発売されている GENROQ 8月号(三栄書房 刊)
巻頭特集は『ポルシェ最新事情』ということで……
先日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会期中に
グッドウッド・サーキットを借り切って行われた”公道最速の911" 新型ポルシェ911GT2RSの
発表会の模様(これが本来の目的だったのだ)をレポートさせていただいております。
さらにこの後、シュトゥットガルトに移動してポルシェ911ターボSエクスクルーシブを
製作するエクスクルーシブ部門にも潜入。こちらはこちらで面白かったので
関係各位の皆さん、お仕事お待ちしております(笑)。
そしてもちろんグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの模様もレポート。
ここ数年「やっぱグッドウッドはリバイバルとメンバーズ・ミーティングっしょ!」と
あちこちで吹聴しておりましたが、いやいやなんのFoSも十分以上に面白かった。
そのあたりについて、つらつら書かせていただいてます。
このほか、ベントレー本社のセールス、マーケティング、アフターセールスの
担当取締役を務めるDr.アンドレアス・オファーマン氏のインタビューや
いつもの1972年式ナロー911のレストア記。さらにこの度リニューアルオープンした
コーンズ東雲サービスセンター探訪記など(よく書き終わったなって自分でも感心する)を
書かせていただいております。
ちなみに先月号のGENROQ誌では、6月の富士で取材させていただいた
ポルシェミュージアムの936/77と956についてもギッチリと書かせていただいております。
すいませんバックナンバー買って読んでください(笑)。
つづいて ENGINE 9月号(新潮社 刊)。
こちらは新型登場に伴うゴルフ大特集。
その中で……
オーナーインタビューとして、元の職場の人脈を駆使し(笑)
元HBJ、クラブマン編集部の百瀬さんにご登場いただいたり……
アルピーヌA110エンスーでもあるカメラマンの赤松孝さんにご登場いただいたりしております。
本当、皆さんお忙しい(そして暑い)中ありがとうございました。
皆さんのゴルフ愛、ひしひしと感じました。どー感じたのかは、ぜひ本誌にて(笑)。
このほか、巻頭コラムでグッドウッドのお話も書かせていただいてますよん。
さらに LE VOLANT 9月号(学研プラス 刊)でも
グッドウッドの模様と、911GT2RS発表会の模様をレポートさせていただいております(多謝)。
あとこちらも既に発売中の F1速報 イギリスGP号(三栄書房 刊)。
最近のF1ってレース数が多すぎて、速報誌のペースについていけなくなりつつありますが……
ここでも連載中のヒストリックF1ページでグッドウッドの模様をレポートさせていただきました。
いやぁ、それにしても今回の目玉はブラバムBT46Bファンカーだったよねぇ。
いっぱい、いーーっぱい書きたいことあるんだけどな……お仕事待ってます(笑)。
そしてここからは、先月発売だけどまだ入手できそうな本のご紹介。
まずは KINFOLK Vol.17 (ネコ・パブリッシング 刊)
まるで縁のなさそうなオシャレなファッション誌でありますが、こちらでベントレーについての
お話をつらつらと書かせていただいたりしております。
ちなみにこちらの本を作ってるのは、圓角航太編集長。
そう、元カーマガのエンガク君なのです。もう、みんな出世しちゃって凄いなぁ。
すでに6月初旬に発売されている
モーターファン別冊インポートカー・シリーズ アウディQ2のすべて(三栄書房 刊)
のヒストリーページも書かせていただきました。
ご報告遅くなってすいません。ところでQ2良さそうですね。ふむふむ。
最後にご紹介するのは6月末に発売された
VINTAGE LIFE Vol.20(ネコ・パブリッシング 刊)
こちらでは、スプリジェット祭りとなったグッドウッド・メンバーズ・ミーティングの様子を
結構ページを割いてレポートさせていただいているほか
ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブルの試乗記なんかも書かせていただいております。
ふぅー。
なんかほかにも原稿を書いたような、書かなかったような記憶があるのですが
もし紹介から漏れている本があったらすいません。
いずれにしろ、おヒマな時にでもチラリとお読みいただけると幸いです。
ではでは。
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こんにちは。
ご無沙汰してすいません……
さて土曜日は名古屋のアウト ガレリア"ルーチェ"で開幕した
『不世出のパイオニア・レーサー 鮒子田寛の半世紀』のオープニング・パーティーへお邪魔。
主役はもちろん、鮒子田寛さん。
鮒子田さんといえば1965年のデビュー以来、国内数々のビッグレースで活躍する一方、
日本人として初めて北米F-A選手権、Can-AM、Trans-Amシリーズに挑戦、
さらに初めてル・マン24時間、F1GPへ挑戦するなど、数多くの足跡を残した人物。
そしてレーサー引退後もチーム監督、代表として活動、
2003年のル・マンでチーム・ベントレーが優勝した時の立役者のひとりとしても有名なレジェンドです。
このモータープレスにも何度もご登場いただいておりますが、
実は個人的に某出版社を辞めたときに、すぐに連絡をいただき、
以来、本当に色々とお世話になっている大恩人でもあります。
※写真はクリックで拡大します
会場にはトヨタ博物館の所有するトヨタ2000GTトライアルカー(再現車)、トヨタ7(474S)を筆頭に
3リッター7(415S レプリカ)、童夢S102.5、さらに1994年の東京オートサロンに展示された
トムスGB製のトムス・エンジェル(設計はロータス79のデザイナーのひとり、マーティン・オグルビー!)と
鮒子田さんに所縁のあるクルマたちが集結。
またお馴染みの”鮒子田”グラフィックの入ったヘルメットやレーシングスーツなどの
メモラビリアも多数展示。
「僕は徹ちゃんみたいにモノを取って置いてないよ」とよく仰ってましたが
なんのなんの、トロフィーから表彰状(船橋のゴールデンビーチトロフィーの表彰状は必見)から
非常に資料性の高いお宝が多数展示されています。
これだけのモノが公に公開されるのは今回が初めてのことです。
中には1972年の富士グラン・チャンピオン・シリーズのチャンピオン認定証も!
そして会場には岡田邦雄さんの手による、鮒子田寛ストーリー(これも必読。初めて知る話多数!)のほか
貴重な写真の数々を展示。単なるレースやマシンの写真だけでなく、様々なオフショットが満載なので
当時のレース界の雰囲気を知る上でも、とっても参考になるものばかり。
これらの展示の企画から全てを手がけるアウト ガレリア"ルーチェ"の
平松正光ディレクターと談笑する鮒子田さん。
まずはダンボール20箱分の資料を整理、分類することから始まったそうですが
ここまでの規模で鮒子田さんのレース史が体系的に整理されたことは、非常に意義深いことだと思います。
「パイオニアは僕じゃなく、生沢徹のことだと思っていますが……」と挨拶する鮒子田さん。
とはいえ、トヨタ・ワークスのエースという地位を捨て、単身アメリカに乗り込んでいった
パイオニア(アメリカ進出のきっかけを作ったのが金古真彦さんだったというのも、初めて知りました)
というのは、紛れもない事実。
「外貨持ち出し制限があったうえ、1ドル=360円だった当時、
海外に制限以上の金額を持ち出すためには、いちいち日銀までいかなければいけなかった……」
という、鮒子田さんの挑戦がなければ、その後の日本人によるアメリカン・レースへの
参戦という道筋(佐藤琢磨インディ制覇もその延長線上ですからね)は
違ったものになっていたかもしれません。
なんてったって、1972年には日本人初のインディ500出場まで、あと一歩……
というところにまで迫っていた(初耳!)というのですから。
また鮒子田さんの、長年にわたる海外での経験、人脈が童夢、トムス、RTNなどを通じて
レース界にもたらした多くの”実り”も、忘れることはできません。
今回のオープニング・パーティーで乾杯の挨拶をされたのが盟友というべき、林みのるさん。
写真提供:鮒子田寛
同志社中学の「ラジオ部」で同級生同士、意気投合し……
写真提供:鮒子田寛
14歳のときに鮒子田さんが家から持ち出したスーパーカブで、モータリングに目覚め
その後、興味は4輪へと移り……
写真提供:鮒子田寛
ひとりはレーシングドライバーを目指し、ひとりはレーシングカーデザイナーを目指し
それぞれがその世界で大成し、世界に羽ばたいていく。
そしてまた同じ志でル・マンを目指す……。
まるで出来すぎた映画のような話のようですが、もしこの二人が出会わずに
人生の”化学変化”が起きなければ、日本のモータースポーツ界は今より、10年も、20年も遅れていたかもしれない。
そして初めてレースを初めてから半世紀以上が過ぎ、こうして笑顔で過去を語り合えるというのが
ものすごく尊く、羨ましいことに感じた名古屋での週末でした。
そして鮒子田さん、林さんに長らく色々なお話を伺ってきた中で、ひとつ共通して言えるのは
自分のやりたいこと、目指すものに対し、まったく物怖じせずに挑み続けるチャレンジ精神。
そして、不可能を可能にするバイタリティの強さです。
(もちろん、類稀な才能がある……というのは前提ではありますが)
その一端を垣間見るために、ぜひ9月18日までの会期中に、会場へ足をお運びください。
ではでは。
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こんにちは。
無事、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード & シュトゥットガルトの旅から
戻ってまいりました。いやぁヨーロッパは清々しくて気持ち良かったなぁ。
中でも3年ぶりに訪れたグッドウッドFoSは、なかなか中身が濃くて
いろいろご紹介したいものが多いのですが、数あるエントラントの中で個人的に驚いたのがこちら。
木曜日の午後。パドックをぶらぶら歩いていたら、1台のロータス・セブンが。
「ふーん、綺麗なセブンだねぇ。なんかのクラブマンレース仕様かしら?」と、通り過ぎようとしたら
一緒にいたカーグラフィック編集部の桐畑さんが
「あそこにいるの、ゴードン・マーレイじゃないですか?」
え? どこ? あっ!
本物のゴードン・マーレイだっ!!
なんか繁々と見つめちゃったりして、セブンに思い入れがあるのかな? とエントリーリストを見てビックリ。
なんとこのクルマ、南アフリカ時代のマーレイが初めて設計、製作したレーシングカーなんだそう。
名前は『IGM-Ford』。
今でもマーレイ本人が所有していて、今回はドライバーも務めるのだとか!
すげぇ。まったく知らなかった!!
僕らをドキドキさせた、数多くの傑作を生み出した天才の第一歩は、ここにあったんですね。
バッチリと、ジェットヘルにゴーグルで決めた姿が似合ってて、愛おしそうにドライブする姿が印象的だったな。
ちなみにこのクルマ……おっと、これ以上のお話は、
このあとに出版される各誌までナイショにしておきましょう(笑)。
お楽しみに。
そこでふと思い出したのが、この1枚(『童夢へ』 林みのる著 幻冬舎 刊 より)。
ハヤシレーシングの林将一さんがモーリス・マイナーをベースに手作りし、
若き日の林みのる青年に、強烈なインパクトを与えたという『偽ロータス・セブン』。
なんか、洋の東西を問わず、天才が目指す方向は皆一緒なのですね。
そういう意味でも、コーリン・チャップマンが遺した物は偉大だったのだなぁと再認識。
ではでは。
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こんにちは。
さて、遅くなりました(もう1ヶ月だもんね)が、5月28日に行われた
Festhival of SIDEWAY TROPHY ヒストリック・フォーミュラ編です。
2015年の12月に開催以来、なかなかタイミングが合わず(SBOMやSSOEの直後だったり)に
開催が危ぶまれてきたヒストリック・フォーミュラ・カップですが、今回9台
(エントリーは10台だったのに1台欠場)集まって、久々に開催。
メンバーはゼッケン4 マーリンMk11Aの河西さん、No.71 マーリンMk17の福永さん。
唯一のツインカム・クラスの参戦となったNo.5 ロータス41の関口さん(26Rとダブルエントリー!)、
そしてNo.32 ロータス51Aの谷口さん、さらにNo.2 マーリン11Aの鈴木さん、No.58 ロータス51Aの築山さん、
No.26 ロイヤルRP2の浅井さんといった、いつもの顔ぶれに加えて……
LOC(レジェンド・オブ・クラシック)でチャンピオンを獲得するなど、クラシックバイク界で
知らない人はいない土井敬一さんが、アレクシスMk14を手に入れ参戦。
精鋭ぞろいのレースとなりました。
で、我らが69君はいつもどおり。あれ? もしかして古いタイヤ履いたままなの僕だけですか?
すいません、参戦活動費がカツカツなので、もうタイヤを買う余裕なんてありません。地味に走ります(笑)。
といいつつ、サイドウェイの雰囲気に合わせて(?)今回はリアカウルを外した状態で参加。
(ブラバムBT16乗りの中山さんからいただいた、新しいヘッドレストが光ってます!)
個人的には、デイブ・ウォーカーのワークス59Aを狙ったつもりなんだけどな。
「え? カウルどーしたの? 調子悪いの??」
というのが、大方の皆さんの反応でしたね(泣)。しくしく。
朝イチで行われた完熟走行(自分で走ってるので写真のバリエーションが少ないのは勘弁してね)では
久々の袖ヶ浦ということもあって、どこをどー走るのか? から覚え直す始末。
(いきなり1コーナーで縁石飛び越えてフロア擦るし……)
確か前回のベストは決勝で記録した1分21秒182でしたから、少なくともそれは超えたいな。
でもここのところの筑波を見ればおわかりのとおり、タイム更新どころか自己ベストに遠い状況が続いてますからね。
完熟ではタイム計測がないので正確なタイムはわかりませんが、手元の簡易ラップタイマーでは、だいたい22秒台。
なんかイマイチ、コースを飲み込めてない状態なので、こんなもんでしょう。
ここで20秒くらい出てると気分も上がるんだけどな……。
確か前回のサイドウェイでフォーミュラ・フォードのトップは真北さんの18秒台
だったので、今回も上位はそのくらいのタイムかと。となると20秒切りたいよねぇ……。
でも69君、なんかクラッチの切れが悪い気がする……。
迎えた午前中の予選。
ピットロードに出て、一旦止めようとクラッチを切るもクルマがズリ、ズリっと前へ。
あー完全に切れてないわ。
でもどうしようもないので、なんとかごまかしつつコースイン。
前を走る41の関口さんについていきながら、「あーもっとクリップ奥に取るんだ!」
などとラインを覚えさせてもらって、すこーしずつ、すこーしずつペースアップ。
でも1コーナーと8コーナーの進入で恐怖心からどうしてもスピードを落としすぎ。
これまで鬼門だった3〜4コーナーはなんとか調子よく攻められるようになったものの
パドック裏の5〜7コーナーのスピードの乗せ方が悪いことも発覚。
うーん、うーんと唸ってるうちに予選終了。
ベストは5周目の1分21秒984。前回の予選は22秒785だったからタイムアップはしてますが
ポールは福永さんの1分17秒345 !
えーー!17秒台ですか!! ということで、またもトップから4.6秒落ち。
前回の筑波に続き、気持ちが深ーく、深く沈んだのはいうまでもありません。
さらに、パドックに戻ってみると、クラッチが切れなくなる症状はかなり深刻。
鈴木さんと畔さんの手を煩わせて、休み時間にクラッチ調整していただきました。
併せて皆さんの話を聞きながら、自分の走り方をちょっと修正。
前回にくらべると、各所で頑張って踏んでるつもりなんだけどなぁ。スピンもしてないし……。
そしていざスタート!
これは現在発売中のクラッチ マガジン 2017年8月号(エイ出版 刊)に載せていただいた
ピットロードで待機中の1枚。
撮影してくださったのは、グッドウッド・リバイバルにもいらしている前田宏行カメラマン。
ちなみに今号ではサイドウェイの様子を8Pにわたって紹介。必見ですよ。
で、レースは7番グリッドからのスタート。
しかしながら、この写真のようなカッコのいいもんじゃなくて、中身はクタクタ。
まずスタートで妙に緊張しすぎて回転上げすぎて、大ホイールスピン。
ちょっとクラッチ焦げた匂いもして大失敗。
そして加速が鈍る間に後ろのNo.32 谷口さんにズバーンと1コーナー手前でぬかれ8位に後退。
すると、今度は4コーナーで前を走ってたNo.4 河西さんがオーバーラン。
その横を通り抜け、がんばって谷口さんを追います。
唯一の救いは、インターバルの間の復習が効いたのか?
予選ではビビってた各コーナーでスピードが乗せられるようになったこと。
2周目の4コーナーの立ち上がりで谷口さんとの車間をぐっと詰めることができて
(追いついたのは、谷口さんが水漏れ症状起こしていたこともありますが)
8コーナーでなんとかインに入ってオーバーテイク。
その前を行く関口さんの41を追いかけます。
そこでまた関口さんのライン、ブレーキングポイントを観察させてもらいながら
だんだんと走り方がわかってきて、さらにペースアップ。
5周目に1分20秒955というベストも出て、関口さんの姿が大きく近づいてきて、
なんとか抜きたい! 抜けたらサイコー!! なんて調子に乗ってるときに
バックミラーになにやら影が……。そう、後方から追い上げる河西さんのマーリンが近づいてきたのでした。
「ん? 確か今は5周目くらい。パンフには6周レースって書いてあったから、
この1周を抑えきれば河西さんの前でゴールできる!」
と、スケベ心が出たところから、一気に平常心を失いました(笑)。
後ろから余裕で仕掛けてくる河西さんに抜かれまいと、無理くりブロックラインを通り(河西さんごめんなさい)
4コーナーや8コーナーの立ち上がりで大きくスライドするわ(スピンしなかった。えらい)
ブレーキはロックさせるわ、大騒ぎしながらホームストレートへ。
あれ? まだチェッカーじゃないの??
でもなんとか抜かれまいと、めちゃくちゃな走りになってタイムはガタ落ち。
せっかく追いつきかけていた関口さんは遠くに。そしてミラーに映る河西さんは大きく(涙)。
結局レースは9周で終了。後半の走りはメチャクチャでしたが、そのまま6位でのゴールとなりました。
レースの方は、3番手スタートから見事な攻めをみせた鈴木さんのマーリンが優勝。
2位は0.9秒差で福永さんのマーリン。
3位に入ったのは、ロイヤルの浅井さん。
ちなみにレース中のファステストは、築山さんの1分17秒808(ほかの皆さんも18秒台)。
それでもまだ3秒近い差があるのですね……。いくらタイヤが古いとはいえ19秒台にいきたかったな……。
そして閉会式での正式表彰。
お三方おめでとうございます。いやー、表彰台はまだまだ遠いな……。
というわけで、これまでのようにちょっと姿勢を崩すだけでスピンしてしまうこともなく
リヤがブレイクしてもコントロールできるようになったり、前とは比べものにならないくらい
クルマとの対話は進んできたのですが、やっぱどうにもタイムが伸びない。
あと、後ろから迫られたときのメンタル弱すぎ(笑)。
なんか、この感覚が残ってるうちに2〜3回筑波か袖ヶ浦で練習できたら、
それなりに乗れそうな気がするんだけどなぁ……。
残念ながら、今季の活動資金が完全に枯渇したため、これで少なくとも上半期の活動は終了。チーン。
なんとか秋のSSOEで走れるように頑張って働きます。
いやぁ、もっと練習したい! 速くなりたい!!
ではでは。
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こんにちは。
いや、こんばんは。
なんか毎月、毎月更新される「史上最大のピンチ」ですが、今月は久々にすごかった。
うーん別にサボってるつもりないんだけどなー。なぜか7日連続で朝日を拝みました(泣)。
そんなこともあって(言い訳)、すっかり遅くなった
5月28日開催のフェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィーのご報告です。
フェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィーとして袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで
行われるようになってから、記念すべき10回目(拍手!)を迎えた今回の大会。
ここ数年、じわっじわっと盛り上がり、2&4のヒストリックレースとして定着しつつあるのを実感してましたが
今回は2輪、4輪ともにたくさんのエントラントが集合。
日本を代表するクラブマン・レースへと成長した……って感じです。素晴らしい!
(各写真はクリックすると拡大します)
今回は久々にフォーミュラ・クラスが成立(忙しい中エントリーしてくださった皆さんありがとうございます)
したこともあって、写真を撮るどころか、他のレースをじっくり見ることが中々できませんでしたが
2輪、4輪ともにニューカマーも多かったりして、バラエティに富んでいたのが特徴。
さらに特筆すべきはイベントを通じて大きなアクシデントはもちろん、スピンなども非常に少なく
コースのオイル漏れなどでスケジュールが遅れることも少なく、非常にスムーズに進行したこと!
こればっかりは主催者がどんなに頑張っても実現しないことですからね。
参加するエントラントひとりひとりが10回かけて積み重ねた素晴らしい姿勢だと思います!
そんな今回のフェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィー。
レース前に漏れ伝わって(笑)きたのは、スポーツ>カー・レース
”エヴァーグリーン・カップ”に出場するお二人の噂。
「生沢さんと911が練習を積み重ねているらしい」とか
「関口さんも全てが整って、積極的に練習したり、レースに出たり準備を進めてるらしい」とか
かなり今回のレースにかけていることが分かる様子が伝わってきました。
いくらアマチュアとはいえ、レースはレース。
場合によっては命にも関わることですから、しっかりと準備したりするのは大事なこと。
トップを争うお二人のそういう姿勢には頭が下がります。
で、迎えた朝のプラクティス。
タイム計測はないものの、ストレートで見ている限り生沢911と関口26Rの速さは別格。
むむ? これはかなり接戦になりそうな予感。
その予感は見事に的中! 予選が始まるやいなや、飛び出した生沢911と関口26Rがタイム合戦。
生沢さんが2周目に1分20秒757を叩き出し、トップに躍り出るも関口さんがすぐに更新。
4周目にはなんと1分20秒009 を記録!!
生沢さんもタイムアタックを継続しますが、なにせエントリー台数25台ということもあり
コースは大混雑。クリアラップを取ることができず、グリッドが確定しました。
その差、わずか0.66秒!! 走る方はプレッシャーだと思いますが、見てる方は相当面白い。
迎えた決勝。生沢さんが2番グリッドからスタートするのは(この前の再スタート時は別として)
これまでなかったのではなかろうか??
果たして関口さんが1コーナーまでに抑え込むか? それとも生沢さんが見事なダッシュを決めるのか?
いつも以上にグリッドの緊張感が高い!!
そしてスタート!
今回は関口さんも、生沢さんも好スタート。1コーナーで生沢さんが刺すか……と思われましたが
関口さんが見事に抑え込んでトップを死守。1周目で早くも1秒以上離して快走します。
ところが、2周目の第2ヘアピンで、挙動を乱しコースアウトしそうに。
そこで生沢さんが一瞬追いつくも、3周目にしっかり1分19秒657とベストラップを記録した
関口さんが、独走態勢を築いて見事、ガチンコ勝負での完全勝利を飾りました。
ということで、オーバーオールの1位はロータス26Rの関口好夫さん。
2位は生沢さん。3位はエラン・レーシングの藤崎直人さんという結果に。
「いやぁ、本当に関口さんは上手く、速くなった!」と生沢さんも認める
素晴らしいレースでありました。
皆さんおめでとうございます!
レース後の表彰式で「15歳で初めて浅間のレースに出てから今年で60年。富士の日本グランプリ、
英国F3、ニュル500kmで優勝してから今年で50年。ずーっとレースをしてきたのは好きだったから」
と昔の写真を前にスピーチする、今年で75歳を迎える生沢さん。
会場でその話を聞いていた皆さんに、現役当時(今もそうですが:笑)からずっと
「レースはホビー」と言い続けてきた生沢さんの真意が伝わったでしょうか?
戦後の日本のモータースポーツ界を牽引し、海外で活躍する道を切り開いたレジェンドが
いまこうして、僕らエンスーと同じ土俵で、同じように楽しんでレースをしてくれているという事実は
よーっく、よーっく考えると、本当に素晴らしいことだし、贅沢なこと。
そういう意味でも、ただ見た目のコスプレだけでなく、グッドウッド・リバイバルの精神を
一番ピュアに継承した日本のヒストリック・イベントといえるかもしれませんね。
そんな生沢さんの50年前の偉業に敬意を表して、スペシャルプライズを贈呈。
いやぁ、これでますます秋のフェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィーが楽しみになりました。
ちなみに次回の開催は12月3日(日曜日)。鈴鹿サウンド・オブ・エンジンの2週間後です(笑)。
……ところで、お前のフォーミュラはどうだったんだ? という声がチラホラ聞こえそうですが
それに関しては、また次回。
まぁ、あの……あっさりとお伝えします。
ではでは。
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こんにちは。
今日、東京ミッドタウンで行われた
ポルシェジャパンのル・マン24時間パブリックビューイングと
今後のEV、PHEVモデルの展開に関する発表会。
なんとポルシェのみならず、ライバルであるトヨタTS050ハイブリッドと
Gazoo Racing Companyの北澤重マーケティング・ディレクターも参加して
ポルシェジャパンの七五三木敏幸社長とトークショーを行い、エールを交わすという粋な演出。
両社で今年のル・マン、そして富士でのWEC6時間を盛り上げようという気持ちがヒシヒシと伝わります。
ちなみに会場に展示されていたTS050ハイブリッドは、一見違いが良くわからないけど
フロントパネル(でいいのかな?)が低い2016年仕様。
あとでコックピットを覗いたら、シャシーナンバー16-02 って書いてあったから
2016年の2号車。もちろんホンモノ。
しかーし! そこで僕が注目したのはポルシェの方。
コックピットが真っ黒に塗りつぶされた展示オンリーのモックアップなんだけれど
去年のモデルを今年用に色を塗り替えたんだな……と思ったらなんか、すごく違う。
こちらは昨年のWEC富士で撮ったホンモノ。2016年仕様。
ほら、ヘッドライトの印象が強いけど、フロントホイールアーチとか、
その後ろのサイドポンツーンの形状とかリアフェンダーとか、なんか色々違う。
おおー、やっぱりコレ2017年仕様になってる。こういう芸の細かいとこ好きだなぁ。
ということは、世界中にある919ハイブリッドのドンガラ君たちも2017年仕様にアップデートされてるんだね。
これは昨年のル・マンの画像。モノコック自体は2015年以来変わっていないはずなんだけど
サイドポンツーンが2017年仕様では完全に独立してファットな形状になったのが
この写真からも良くわかります。
アップで撮るとこんな感じ。もう完全にフォーミュラカーみたい。
もちろんモックアップだから、実際にル・マンを走るホンモノとはまた細部が違うんだろうけど
こうして前年型との違いを比較できるのは、とっても貴重。
なんかボーッと写真みたり、映像見てたりするだけだと良くわからないもの。
でもなんだな。せっかくここまで作り込んでるのに、バックミラー付け忘れてるんじゃない?
ポルシェにしてはツメが甘いなー……と内心思っていたら……。
ポルシェジャパンの七五三木社長自ら「ここ見ました? 面白いですよね〜」と
教えてくださったのが、新しいバックミラーの処理。
おおー、フェンダー埋め込み型なんだ。しかも透明なカバーまでついてる。
微妙な角度調整とかどうすんだろ? もしかして電動式??
今すぐに思い出せないけど、昔のレーシング・プロトにもフェンダーにミラー埋め込んだのあったよね。
なんか萌えるなぁ、こういうディテール。好き。
そんな2017年型のポルシェ919ハイブリッドも展示されるポルシェジャパン主催の
ル・マン24時間レース・パブリック・ビューイングが行われます。
⬛︎ porsche Le Mans Gallery
日時:2017年 6月18日(日曜日) 11:00~23:00
会場:G735 Gallery(東京都中央区銀座7-3-5 1F http://www.g735gallery.com/)
会場では過去18回の優勝ポスターの展示や、ポルシェ・ドライバーズ・セレクションの販売
さらにドイツビールや料理の販売(これはいい!)もあるとか。
今年はル・マンお留守番組なので、僕も締め切り終わらせたら見に行こうっと。
ではでは。
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こんにちは。
本来なら5月のサイドウェイ・トロフィーのレポートとか
先週のジャッキー・イクス来日の模様なんかをご報告しなくちゃいけないんですが
真夜中に海の向こうから凄いニュースが入ってきました。
Photo:Masters Historic Racing
な、なんとF1カナダGPのサポートレースとして日曜に開催された
マスターズUSAヒストリック・フォーミュラ・ワンのレース2で
Classic Team Lotus Japanの久保田さんが、ロータス78で優勝!
昨年のオースティン、メキシコシティに次ぐ快挙を成し遂げたというのです!!
photo:Kevin Smith
これは久保田さんの女房役というべきCTLのメカニック、ケヴィン・スミスがアップしていた表彰台の写真!
今回はマスターズ・ヨーロッパの開幕戦で優勝したロータス91のグレッグ・ソーントンもいるし
CTLのベテラン、ビューモントさんもロータス81で参加しているし、あのエディ・ローソンのウルフWR4はいるわ
ベルギーのマーティンのティレル009は相当速いらしいわで、さすがの久保田さんにも
勝ち目はないかもしれないなぁ(失礼)と思っていただけにビックリ!
そんなグレッグとローソンを従えての優勝はすばらしいの一言です。おめでとうございます!
Photo:Masters Historic Racing
ちなみに、久保田さんが3位に入った土曜のレース1で優勝したのは、グレッグのロータス91。
つまりCTLは週末のレースで2連勝を飾ったことになります。いやぁめでたい。
このご利益、ちょっと分けて欲しい(笑)。
そんなマスターズUSAカナダ・ラウンドの詳細なレポートが
早速Classic Team Lotus JapanのHPにアップされているので、是非そちらもご欄ください。
いやぁ、なんとかローソンさんウルフとともにSSOEにこないかなぁ? 来たら最高だなぁ〜!
ではでは。
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こんばんは。
突然ですが、すごい映像見つけちゃった。
1979年に英国国内のF1選手権として開催された『オーロラ AFX』シリーズ。
現役時代とはまったく違うカラーリングに彩られたF1マシンが、F5000やF2と混走する
このシリーズのことは、写真や記事で目にしたことはありましたが
なかなか動く映像で見ることはありませんでした。
……が、なんとその動画がアップされてたのですよ。
これは1979年にブランズハッチで行われたレースの模様。
アロウズA1Bに乗るルパート・キーガン、リカルド・ズニーノ。
ウルフWR6(エントリーはセオドール・レーシング)のデヴィッド・ケネディ(!)。
フィッティパルディF5Aのガイ・エドワーズなどなど、渋いマシンと渋いドライバーが勢ぞろい。
さらにエミリオ・デ・ピロータの乗る、真っ黄色の MADOMカラーに塗られたロータス78も出てくる。
実はこの78は、マリオ・アンドレッティ、グンナー・ニルソンのレースカーとして使われたのち
ヘクター・レバークに売却された経緯をもつ78/1(JPS15)。
近年 CTLから、あのリシャール・ミルの手に渡ったマシンそのものだったりします。
photo:Kozo Fujiwara
それ以上に驚いたのが、ドライバーであるデイヴィド・パーレイが自分自身のためにコンストラクターを
立ち上げ製作するも、1977年のイギリスGPで大クラッシュを起こし、瀕死の重傷を負ってしまった
幻のF1マシン、LEC-CRP1の動く姿が拝めること!
実はこれ、1979年に再度製作されたCRP2とも呼ばれる2号車なのですが、なにはともあれ
現役当時に動いている映像を見るのは、これがはじめて。
さらにさらに、マールボロ・カラーのウィリアムズFW06(!)で出場していた
ジャコモ・アゴスティーニ(!!)が、接触、スピンするも見事な回避能力で復帰するシーンとか
とにかく見所がいっぱい!
いやはや、興奮しちゃった(笑)。
ではでは。
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こんにちは。
今週は、月曜の朝から佐藤琢磨選手がインディ500で日本人初優勝を遂げたという
素晴らしいビッグニュースが飛び込んできましたが、その一方でこんな悲しいニュースも入ってきました。
© Ford Motor Company
イギリスのレーシングカー・コンストラクター、ローラ・カーズの創始者である
エリック・H.ブロードレイが5月28日に88歳で亡くなったそうです。
ブロードレイは学生時代に建築学を学んだのちに、建築会社に積算エンジニアとして就職。
その傍にホビーとして1956年にオースティン・セブンを改造した”ブロードレイ・スペシャル”を
製作したところから、彼のレーシングカー・デザイナーとしてのキャリアが始まります。
いくつかのレースで活躍したブロードレイ・スペシャルは注目を浴び、ブロードレイの元に
レーシングカー製造の依頼が舞い込むようになります。
そこで彼は自身の作品を、映画『Damn Yankees』に出てくる魔女ローラにちなみ、ローラと命名。
1957年に開発した、コヴェントリー・クライマックスFWAを搭載するスポーツカー、ローラMk1は
1959年にグッドウッドで開催されたRAC トゥーリスト・トロフィーでクラス優勝を飾るなど
”ロータス・イーター”として、その評価を高めていくことになりました。
(ローラ・カーズとしての会社設立は1958年)
1966年のインディ500。この年、ローラT90でレースを制したグラハム・ヒル(右)と、
同僚のジャッキー・スチュアート(左)とともに © Ford Motor Company
その後に、彼の作り出したレーシングカーたちの活躍については改めてここで説明するまでもないでしょう。
少なくともはっきりといえることは、ローラがなかったら、フォードGT40も、ホンダRA300も
この世に生まれることはなかった、ということ。
さらにいえば、第2回日本グランプリにローラMk3 FJが登場して以来、
ローラが作り出したマシンが日本レース界の一時代を作り上げていたといっても過言ではないと思います。
もしかしたら今頃、一足先に天国に行ってしまったジョン・サーティースと再会して
ヤァヤァと、やっているのかもしれませんね。
改めてレース史に残る偉大なエンジニアのご冥福をお祈りいたします。
ではでは。
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こんばんは。
なんかあっという間に今年も半分が終わりそうですが
今月の推薦図書をお送りします。
まずは ENGINE 2017年7月号(新潮社 刊)。
真っ赤な356が神々しい表紙からもおわかりのように、今月の巻頭はポルシェ大特集。
現行モデルのインプレや、村上編集長のポルシェ・ミュージアム訪問&356試乗記も
さることながら、今月のピカイチは大井貴之さんの930ターボ復活劇。これ必読です!
そんな中、僕は何組かのポルシェ・オーナーさんのインタビュー記事を担当。
目もくらむようなコレクションを楽しむ、某氏を筆頭に……
いつもHFRでお世話になってるロータス41乗りの服部さんとGT3に
無理言ってご登場いただいたり……。
フトしたきっかけで取材することができた「25年間911を眠らせてしまった」
牧村さんの元を訪ねたり……様々なポルシェ・ライフをお聞きしてきました。
なんかこれを書くと負けを認めたようで非常に悔しい(?)のですが
もう取材してる先々で「ポルシェ欲しい病」が再発につぐ再発。
最近はこれまでのナロー911 & 912熱に加えて、914ブームもキテたりするので非常に始末が悪い。
そういう時に限って、某サイトで見つけた914/6のレース仕様とか出てくるし……。
さらに、今シーズンも盛り上がりをみせているポルシェ・カレラカップ・ジャパンについて
ポルシェジャパンの執行役員・マーケティング部長である山崎香織さんにインタビュー。
これまた楽しいお話を聞けました。あ、そうそう今週末は富士でイクスが936 & 956に乗る
『Porsche Experience Day 2017』も開催されますからね。こちらもお忘れなく。
続いてご紹介するのは、GENROQ 2017年7月号(三栄書房 刊)
今回も様々なコンテンツが用意されている中で、連載中の911Sのレポートに加えて
最近12気筒モデルを斬る! 特集にもちょっとお邪魔。
先日、福島のブリティシュヒルズに行くなど、じっくり、じっくり味あわせていただいた
ベントレー・コンチネンタルGTスピードのお話を書かせていただいておりますよ。
いやはや、本当にこの個体は内外装のカラーコーディネートといい、実に良かった。
買うならV8よりもW12だな。
さらに創刊5周年を迎えた NAVI CARS Vol.30(ボイス・パブリケーション刊)にも
お邪魔させていただいて、ベントレー・コンチネンタルGTスピード・コンバーチブルの
お話を書かせていただいております。
なんかGTが良い! なんて言ったあとに言うのもなんですが
このコンバーチブルがまた良かったの。銀座から福島までひとっ飛び。瞬間脱出装置。
ま、GTもコンバーチブルも、ついでにフライングスパーもミュルザンヌもベンテイガも
ぜ〜んぶガレージに収められるのが理想なんですが(笑)。
そんなベンテイガと、コンチネンタルGTスピード・コンバーチブルの話は
Rosso 2017年7月号(ネコ・パブリッシング 刊)の方にも書かせていただいてます。はい。
また、すでに5月8日に発売になっている F1速報 ロシアGP号(三栄書房 刊)では
新連載『F-SOKU Heritage Club』で、FIAマスターズ・ヒストリックF1の開幕戦
スペイン・バルセロナの模様をレポート。
Photos:Masters Historic Racing Ltd
今シーズンのマスターズF1はいつになく盛り上がってるようですからね。
土曜のレース1、日曜のレース2のリザルトとともに、トピックをいろいろご紹介してます。
さらに5月18日発売の F1速報 スペインGP号(三栄書房 刊)では
この秋、鈴鹿のSSOEに来日するマスターズF1のボス、ロン・メイドン氏へのインタビューを掲載。
こちらの方もお読みいただけると幸いであります。
ということで、また次回。
ではでは。
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こんばんは。
気づけばもう5月も後半戦。トホホ……。
大変ご無沙汰しておりました。
このGWは、家族サービスもせず、子供の運動会にもいかず、4月29日のJAPAN MINI DAY で
行われたHFR(ヒストリック・フォーミュラ・レジスター)の開幕戦を見にでかけた以外
ずーっとお家に篭って、カリカリ、コトコトとキーボードを叩き続ける毎日を送っておりました。
それにしても、HFRの開幕戦は26台と台数も多かったし、クリーンファイトだったし
ロータス・ツインカムを搭載したクラスIII勢が大躍進してくるなど、見どころの多いレースでしたね。
各所で皆さんの走りを見ながら、ふむふむと勉強させてもらい7日に再び筑波サーキット。
ええ、家族を犠牲にしてGWの最終日に行われた三和トレーディング主催のスーパー・バトル・オブ・ミニ
第2戦のフォーミュラ・クラシックスに出場してきたのでありました。
ちなみにお天気は、第1戦、そしてJAPAN LOTUS DAYに続いて快晴。
いやぁ、やっぱり最初からドライで走れるのは嬉しい。
HFRのわずか1週間後というスケジュールにもかかわらず、出走台数は11台。
その内訳はロータスTCを積んだクラスIIIが3台、フォーミュラ・フォードのクラスIIが8台というもの。
相変わらずの強豪揃いなので上位入賞は夢のまた夢ではありますが、なんとか目標の8秒台に入れよう。
あとは壊さずに無事に帰ろうと、眠い目を擦りながら太陽に誓いました。
今回もまたバタバタしまくって、事前の準備を鈴木さんに任せっきりにしてしまったのですが
前回の筑波や富士で迷惑をかけたバッテリーを新品に交換。
もうスターター一発でキュルンとエンジンが掛かっていい感じ。
富士でシートポジションが決まったしな。なんだか今日はイケそうな気がするぅ。
早速予選スタート。
改めて富士のポジションのまま筑波を走ってみても、腰からのインフォメーションもしっかりしてるし、
首も痛くないし、視界もいい。クルマ自体についても、エンジンもギヤボックスの調子もいい。
ちゃんとコントロールできてるし、前回から色々と学習したライン取りやブレーキングを
試しながら走る余裕もある。
これまで躊躇してたダンロップ下や、最終コーナーも速く走れているし、しっかり踏めてる。
これでなんとか8秒台は出るようになったんじゃないかな。少なくとも9秒は余裕でしょう。
……と予選結果を見てみたら、1分10秒615で9位。
ちょ、ちょっとこれって自己ベストに遠く及ばないどころか、
メタメタだった前回の決勝のベストより遅いじゃん。しかも2周10秒台で走っている以外は
ずーっとコンスタントに11秒台。
もう完全に撃沈。意気消沈。せっかくの楽しいGWなのに。この日のためにずっと引きこもってたのに……。
決勝までのインターバルの間に、皆さんの走り方とか色々レクチャーを受けてなんとか解決策を模索。
正直にいうとセクター1で2秒、セクター2で2秒、セクター3で1秒、他のFF勢にくらべて遅い。
わかった。とにかく順位はどうでもいいから、しっかり走ってまずは9秒を目指そう。
そう思い直して決勝に向かいます。
そして決勝。スタートだけはいつもいいからな。今回も頑張ろう!
と気合入りすぎて空回り。ミートのタイミングは悪くなかったけどホイールスピン多すぎて前に進まない。
キャー! と焦って、焦って、1コーナーも1ヘヤも最終コーナーもヨレヨレ。
後ろから来た浅井さん、中山さんにあっさりと抜かれてビリに転落。
こんなはずじゃなかったのに〜と涙目になりながらも、とにかく皆さんのアドバイス通りに走ろうと
心がけて、黙々と周回。すると前をいく中山さんのブラバムに追い付き始めて、ついにパス。
でもペースは上がらず、後ろから中山さんにつつかれまくって、ファイナルラップの最終コーナーで
ラインを外す大失態。最終的に中山さんと1/1000まで同タイムでゴールというのは
レース的には面白かったのだけれど(中山さん遊んでいただきありがとうございました)
とにかく終始不甲斐ない走りでさらに意気消沈。
でもって、決勝のベストタイムも1分10秒054と参加車中一番遅いタイムで終了。
唯一セクター1で27秒台が出たのは朗報だけど、頑張ったはずのセクター2、3のタイムに
まったくの進歩が見られず撃沈。嗚呼……。
気になる結果の方は、オーバーオールで三枝さん&ロータス41が築山51を抑えて念願の初優勝!
クラスIIIの2位は予選でフロントローからスタートしたブラバムBT21の内野さん。
そしてクラスIIはおなじみの面々。優勝はロータス51の築山さん。2位はマーリンMk11Aの河西さん、
3位はマーリンMk11Aの鈴木さん。うーん、表彰台は遠すぎるな。
唯一の救いは、一度もスピンしなかったことと、クルマを壊さなかったことだけれど
あまりの進歩のなさには正直ガックリ。僕がチームオーナーなら、こんなドライバーは乗せないね。
ということで、早くも選手生命の危機に直面しています。
月末のサイドウェイ・トロフィーも見込みなさそうだな。オロロ〜ン。
ではでは。
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ジャジャーーーン!
GW真っ只中にポルシェジャパンから飛び込んできたビッグニュース!!
な、なんと6月3日〜4日に富士スピードウェイで開催される
『Porsche Experience Day 2017』にあわせて、ポルシェミュージアム所蔵の
ポルシェ936/77と、ポルシェ956(現時点でシャシーナンバーなどは不明)が上陸。
しかも、あのジャッキー・イクス御大も来日し、両車のデモ走行を行うことが発表されました。
うぉぉぉぉぉぉーーーーー!
その昔、マツダ・コレクションにも936があった時代があると思いますが、ミュージアム所蔵の
ワークスカー(2013年のホッケンハイムに来たマシンであれば936-001だ)が日本のサーキットを
走るのは、おそらくこれが初めてのことではなかろうか?
しかもロスマンズ・カラーの956を富士でドライブするなんて、もしかしたら1984年の
WEC-JAPAN 富士1000km以来のことかもしれないっ!!
ここ数年、クラシックに力を注いで様々な活動をしているポルシェジャパン
(昨年は鈴鹿に917Kを持ってきてるし!)ですが、まさかこんな号泣モノの
プログラムを用意してくれたとはっ!!
ポルシェ・ファンならずとも、ジャッキー御大のスムーズなドライビングを貴重なレンシュポルトと
ともに目に焼き付ける絶好のチャンスです。この機会をお見逃しなく!
それにしても先日のSSOEの発表といい、ここ最近の日本のヒストリック事情って
なんか急にものすごいことになってきている気がしませんか?
もしかするとバブル期以来の盛り上がりっぷりかも。この流れをこのまま維持したいなー。
Photo:Porsche Japan
このほか会場では、ポルシェ・カレラカップ・ジャパン(PCCJ)第5戦、第6戦が行われるほか
ポルシェ・カレラカップ・アジア( PCCA)ジャパン・ラウンドも開催。
さらに昨年行われて大好評だったPCCJとPCCA混走のエキシビジョンレースも行われます。
これ、本当にすごいバトルで面白かった!! 必見です!!
ちなみにこれらのプログラムは、『ザ・ワンメイク祭り2017』の中での開催となるため
このほかに86/BRZレースや、ヴィッツ・レースも開催。
しかも入場料はたったの1000円と超お得だったりもします。
『Porsche Experience Day 2017』に関する詳細は
近くのポルシェ正規販売店もしくは公式HP http://www.porsche.co.jp/experience_day/ まで。
うわー、本当すごいことになってきた。
ではでは。
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こんにちは。
なんかここ数日、頭がぼーっとするし(それはいつもだ)、眠いし(それもいつもだ)
鼻が詰まるし、鼻が出るし、くしゃみも酷いし(それは春の恒例)、きっとなにかの
花粉が悪さして花粉症が再発しているのだろう、とずーっと思い込んでいましたが
どうも季節はずれの風邪をひいたみたい。ズルズルズル……。気ぃつけなはれや。
ということで、遅れ馳せながら今月の推薦図書のお時間です。
まずはROSSO 2017年6月号(ネコ・パブリッシング 刊)。
個人的にはP114以降のコアな連載の塊が、いつも好みだったりします。必読。
先日の75th グッドウッド・メンバーズ・ミーティングのレポートを4Pにわたって書かせていただきました。
このモータープレスでも何度か書いていますが、3月のメンバーズ・ミーティングって今後のヨーロッパの
ヒストリック・レース・シーンのトレンドを占うという意味でも、すっごく貴重な場所なんですよ。
そんなことを含め、今年の様子をつらつらと書かせていただいてます。
そしてGENROQ 2017年6月号(三栄書房 刊)。
西川淳さんによるブガッティ・シロンの試乗記がなんといっても目玉ですが
福野礼一郎さんの連載「昭和元禄」のいすゞプラザ(まだ行けていないのだ!)訪問記は必見。
めちゃくちゃ行きたい。
そこでも今回のグッドウッド・メンバーズ・ミーティングのレポートと、
連載中のナロー911のレストア・レポートを書かせていただいております。
ありがたいことに、僕がグッドウッドに通いつめるようになってから、GENROQ誌にはずっと
各イベントのレポートを書かせてもらっているのですが、改めて過去の記事から通してみると
ヨーロッパのヒストリックカー界がどう変わって、どう発展してきてるのか、
定点観測的に読んでいただけると思います。
つづいてENGINE 2017年6月号(新潮社 刊)。
今回の特集は「毎日が”移動祝祭日”になるライフスタイル・カーに乗ろう!」というものですが
この特集の中で職人サイトーこと、齋藤浩之さんが書いているシトロエンC4カクタスの原稿は
ぜひ皆さんに読んでいただきたい! 勉強になります。
ENGINE誌では巻頭のコラムで、グッドウッドで行われたボナムズのオークションの模様をご紹介。
ヒストリック・レース&イベントにもトレンドがあるように、今のオークションは
こんなトレンドになっているんですよ、というお話です。
毎年恒例の 世界の自動車オールアルバム 2017年版(三栄書房 刊)。
最近、各社から似たようなコンセプトの本が続々と発売されていることからも
お察しのとおり、この本、売れてるんです。
確かにこれ1冊あれば、いまの世界で作られ売られている自動車の情報が
すべて丸わかりですからね。一家に一冊常備しておくと、本当に便利だったりします。
というわけで、GWの旅のお供にぜひ1冊。
ではでは。
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こんにちは。
すでに各ネットメディアで配信されているとおり
今年の11月18日〜19日に鈴鹿サーキットで開催される
『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』
(今年も冠スポンサーにRICHARD MILLE が決定!)において
欧米で開催されているヒストリックF1選手権、FIAマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンに
参戦しているマシン、メンバーが来日し、本番同様のデモレースを行うことが決定しました。
photo: Masters Historic Racing Ltd.
このモータープレスでも過去に何回かご紹介したように、マスターズF1シリーズはFIA公認のもとで
開催されている本格的なヒストリックカー・レース(ドライバーは国際C級ライセンス以上を取得。
マシンは最新のフューエルセルなど安全装備を施したうえ、クラックテストなどFIAヒストリックの
厳格なレギュレーションに合格したもののみ参加が可能)で、1966年から85年までのノンターボF1マシンが対象。
年式、グラウンドエフェクトの有無などで4つのクラスに分けて開催されています。
すでに今シーズンのヨーロッパ・ラウンドはスペイン・バルセロナで開幕(F1速報でレポートします)。
北米ラウンドも5月19日からのラグナ・セカ・ラウンドで開幕することとなります。
今回の正式発表にあわせ、鈴鹿2&4レースが開催されていた鈴鹿サーキットに、マスターズ・シリーズの
主催者であり、自身もエイモンF1などで参戦を続けているロン・メイドン氏が来日。
土曜、日曜とたっぷりインタビューして参りました(お仕事待ってます:笑)!
「我々はこれまで、シンガポール、アメリカやメキシコなど各地でも開催してきたがいずれも成功してきた
きっと鈴鹿もそうなるだろうと思っている」
とおっしゃるように、鈴鹿での開催に関して大きな期待と希望を寄せている様子。
すでにFIAのスケジュールが確定し、チャンピオンシップがスタートしていることもあり
今回はデモレースという体裁(なんだか74年のデモランを想像しちゃう!)ですが、今後どういうビジョンを
持っているのか、またどういうことを鈴鹿でやろうとしているか? などについては
様々なメディアで書かせていただければと思っております。
インタビューのあと、ロンさんは今シーズン全日本F3選手権F3-Nクラスに参戦している久保田さんの元へ。
「カツはマスターズを代表するファイターで、鈴鹿での開催における重要なアンバサダーだ」とロンさん。
昨年来マスターズ側との交渉を続けてきたモビリティランドの上甲さんとともにパチリ。
いやー、いつか日本で本物のヒストリックF1レースを!! と思い続けてきましたが、念ずれば叶うものなにですね(涙)。
このあと、7月ごろに参戦マシン&ドライバー(無論カツ・クボタも参戦!)が発表されるとのことですから
そちらの方も楽しみになってきましたね。
そしてRICHARD MILLEの元で開催されることが決まった今年のSSOEの方は
昨年好評だった新旧F1デモランも、グループCデモ・レースも、60年代プロトも、HFRも
継続して開催される(新たな参戦マシンが増えるとの噂も!)ことが決定。
名実ともに日本最大のヒストリックカー&バイク・イベントへと成長していきそうです。
こういうフラッグシップ的なイベントが定着し、走る場所を確保していくことが
日本で貴重なヒストリックレーサーやスポーツカーを維持するうえで非常に重要なこと。
(思えば、むかし茂木でネコ・ヒストリック〜を始めたときもそういうコンセプトでしたしね)
これが盛り上がれば、日本中で開催されているヒストリック・レース、イベントにも良い効果が
波及していくと個人的に考えています。
というわけで、11月18日、19日は鈴鹿サーキットへ是非!
絶対損はさせませんぜ。
ではでは。
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こんにちは。
またまた今月の推薦図書のお時間です。
2月に発売されたオフシーズン号でも書かせていただいた
F1速報の2017年中国GP号(三栄書房 刊)から、新たに「F-SOKU Heritage Club」という
クラシックF1を対象とした連載が始まることになりました(拍手)!
記念すべき第1回のネタは、3月に行われた富士ワンダーランド・フェス!のレポート。
海外からやってきた3台のマシン、ロータス77、マクラーレンM23、フェラーリ312T2の履歴や
参加されたオーナー&ドライバーの皆さんの様子などをご紹介しています。
photo: Masters Historic Racing Ltd./Kozo Fujiwara
そしてなんと次号バーレーンGP号(4/20発売)から、ヨーロッパと北米を舞台に開催されている
FIA公認のヒストリックF1レース、「FIAマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワン選手権」の
全戦レポートが掲載されることとなりました!
日本のメディアでヒストリックF1を全戦にわたってフォローしていくというのは、これが初めての試み。
今年も例年以上に盛り上がっているようですから、迫力ある本場のヒストリックF1シーンを
お届けできると思っております。しかも日本からは久保田さんがヨーロッパのシルバーストーン戦、
さらにF1の前座で行われる、カナダ・モントリオール、アメリカ・オースティン、メキシコ・シティに
参戦を予定しているとのことで、そちらの活躍の方もフォローしていければと思っております。
昨年鈴鹿で行われたRICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE、そして富士ワンダーランド・フェス!
をきっかけに日本でにわかに盛り上がりを見せはじめたヒストリックF1……ひいては
様々なヒストリック・フォーミュラの楽しみ方がこのまま定着するといいなという個人的な想いも
込めてお届けしていきます。うーん、となるとどっか本戦を見に行きたいなー。
ではでは。
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こんにちは。
またまた推薦図書のお時間です。
雨の火曜日。我が家に届いたのは
4月10日に創刊された「 GENTLEMAN DRIVERS 01」 (BHJ / 三栄書房 刊)
ここ最近、日本でもヒストリックが注目され色々な媒体がでていますが
何回か「モーターヘッド」の高田編集長とお仕事をさせていただく中で
こうしたテイストの雑誌が出たら、もっとヒストリックの世界も奥深くなるのになーと
思っていたら、高田さんが出してくれました(笑)。
1月の東京オートサロンで国内初の本格的カーオークションとして、設立が発表された
「 BH AUCTION」を母体に、世界中のヒストリックカー、プレミアムカー、カーオークションなどの
情報を発信していくという「 GENTLEMAN DRIVERS」。
そのコンセプトのとおり、創刊号はヨーロッパ、アメリカ、そして日本を股にかけた
様々なジャンルの記事で埋め尽くされております。
とにかくビジュアル、デザインが美しい。そしてまぁ、とにかく中身の作りが贅沢。
あんまり事細かに書くと営業妨害になるので(笑)、ぜひ手にとってご覧くださいませ。
その中で僕もちょろっと書かせていただいたのは、ベントレーの特装車部門であるマリナーのお話。
そして先日の富士50周年イベント、富士ワンダーランド フェス! のレポート。
こうやって色々な角度から、様々な媒体がヒストリックカーの世界を取り上げて、
広く浅くならなくていいので、もっともっと深く盛り上がっていってくれるといいなと
個人的には思っております。
ではでは。
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こんにちは。
今日(あ、もう昨日ですね)ジャガー・ランドローバー・ジャパンから
1通のプレスリリースが発表されました。
ジャガー・クラシック、「E-TYPE REBORN」を「テクノ・クラシカ・エッセン 2017」で発表。
© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016
そう、ジャガー・ランドローバー・スペシャル・
ジャガー・クラシックが、ランドローバーに続いてファクトリー・レストアを行う
”REBORN"プロジェクトを始動。その第一弾として10台限定でEタイプをレストア、販売することとなり
1号車が、この週末ドイツで開催されているテクノ・クラシカ・エッセン2017でお披露目されるというのです。
今回エッセンに展示されるのは、”オパレセント・ガンメタル・グレイ”
(当時の純正色はオパレセント・シルバー・グレイだった気がしますが)に塗られたシリーズ1 4.2 FHC。
1965年にカリフォルニアへデリバリーされた経歴をもつ個体だそうです。
© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016
社内のエキスポートによって選定された車輌をベースに当時の仕様に沿って、内外装および機関を
オリジナルの状態にレストアするというこのプログラム。
顧客の希望にそって、ライトウェイトEタイプのクーリングシステムや、
オール・シンクロメッシュのギアボックス(ノンシンクロの
シリーズ2用のガーリング製フロント・ディスクブレーキをエクストラで装着することも可能とのことですが
発表されたオフィシャル写真を見る限り、RHDコンバージョンされているようですね。
© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016
気になるお値段は28万5千ポンド(約3,933万円)から。もちろん仕様やオプションによって異なる
ということなのでしょうが、ベース車輌の値段込みとしても現在の相場から考えると
倍近いの値段であることは確か。もちろんフェラーリ・クラシケやポルシェ・クラシックで
レストアした車輌のように本社のお墨付きのついた新車のような1台が欲しい……というオーナーには
絶好の選択肢となるでしょうが、果たして……?
実はこのニュースを見て思い出したのが、先日の75th メンバーズ・ミーティングで見かけたEタイプ。
最初は「うわー綺麗なEタイプ・ライトウェイトだなー」と思っていたのですが
カメラのファインダー越しに見ていると、なんかどこかが変なような気が……。
そこでエントリー・リストを見てビックリ。
オーナーはアメリカのミリオネア、ジョン・ブレスロウ。彼こそは2014年にジャガー・クラシックが
「失われた6台」を復刻したことで話題となった、Eタイプ・ライトウェイトを購入した
6人のうちの一人だったのです!
つまりこのEタイプは、復刻された”新車”のEタイプ・ライトウェイト。
いつかヒストリックカー・レースに姿を現わすんじゃないか? とは思っていましたが……。
© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016
”カー・ゼロ”と呼ばれた復刻1号車に関しては、2015年のグッドウッド・リバイバルの会場で
見た記憶があるのですが、室内で見たからか「綺麗だなー」という印象はあったものの
特に違和感は感じなかったのですね。その出自はともかくクルマの出来栄えに関しては……。
しかしながら今回、初めてサーキットで走る姿を見て思ったのは、最新のスキャニング技術を使い
左右対称に作られたボディ(それが復刻版の”ウリ”だったわけですが)が却って完璧すぎて、
ものすごく不自然に見えてしまうということ。
例えるならフリーハンドで描いた直線と、定規を使ってきっちり書いた直線との違い。
古いクルマで左右の形が違うというのは、洋の東西を問わずよくある話ですが、
それをキッチリと補正してしまうと、すごくオモチャっぽく見えてしまうのですよ。
正直にいうと、走っている姿が全然ホンモノに見えない!
もちろん好みの問題もあるかと思いますが、なんでも最新の技術を使えばいいものができるのだとは
限らないのだな、と個人的には思った次第。
いやはや、改めてクルマって奥が深いのですね。
© JAGUAR LAND ROVER LIMITED 2016
以前フェイスブックや、JCCAの会報誌などには書いたことがありますが、
メーカー自らが率先して過去の作品を再評価し、パーツ供給など環境が改善していくのは
オーナーにとっても、市井の各ショップにおいてもすごく良いことだと思う反面、
個人的にはメーカー自らが過去の作品を再生産するという行為には反対です。
というのも、先日再生産が発表されたXKSSも、Eタイプ・ライトウェイトも、
様々な要因で予定した台数に満たなかった……というエピソードを含めてひとつの歴史であるわけで、
後出しジャンケンのようにメーカー自らがその続き番号で再生産するというのは、
歴史を書き換える暴挙ですらあると思うんです。
もちろん「オリジナルでレースをするのはさすがにもったいないからレプリカで……」という想いは
否定しませんし、実際グッドウッドでもFIAのホモロゲを取ったリクリエーションカーの姿を多数見かけます。
でも、メーカー自らがレプリカを製造するのは話が違う。
だって自分が今まで大事に維持してきたヒストリックカーが、
ある日突然、”新車”として町にあふれたら悲しくなりませんか?
というわけで、先日DB4GTの復刻を発表したアストン・マーティンを含め、
自動車メーカーたるもの、オーナーや市場のことを考えて
最低限の一線は越えないで欲しいな……というのが個人的な意見。
そういう意味で、今回ジャガーがEタイプを”再生産”するのではなく
”レストア”する、と聞いてちょっと安心しましたが、
うまくオーナーや市場と共存、協調するような形でプロジェクトを
進めていってくれたらいいな、と思っています。
ではでは。
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こんにちは。
遅くなりましたが日曜に富士スピードウェイで行われた
『JAPAN LOTUS DAY 2017』にお邪魔してきました。
僕と69君がお邪魔したのは、ピット内で歴代ヒストリック・ロータスを展示する『HISTORIC MUSEUM』。
思えば昨年はまさにバケツをひっくり返したような大雨に見舞われましたが
今回は完全ドライ&快晴。ちょっと風は冷たかったけれど風もなく絶好のサーキット日和。
あれ? 前回のスーパーバトルオブミニについで晴れだなんて、やっとツキが戻ってきた……かも?
無論会場となった富士のパドックはヒストリックだけでなく、現行モデルでビッシリ!
昨年より若干参加台数が減った(去年の雨で懲りたのかしら?)とはいえ、最終的に550台以上の
ロータスが集まったそうです。いやぁ、やっぱ日本のロータス愛は深いな、と再認識。
HISTORIC MUSEUM の方も今年はF1が不在(久保田さんは岡山で全日本F3に参戦中なのだ)で
ちょっと寂しくもありましたが。それでもイレブンからM100エランまで20台以上のマシンが集結。
しかも相変わらずオリジナリティの高い個体が多いので、1台、1台見ていくだけで
結構勉強になります。ごちそうさまでした。
こんな錚々たる面々の中に混ぜていただいて非常に恐縮ですが、うちの69君も
本当にたくさんの方に見ていたきました。ありがとうございます。
で、お昼に行われた20分のデモランにもQED JAPAN完全ワークス体制のもとで参加(笑)。
去年はなにをしてもズザーっと滑りまくるひどいコンディションでしたが、今回は完璧。
前回の筑波で失敗したシートポジション補正して、クルマの状態も完璧。
(レリーズベアリングの音が大きくなったように思ったのは勘違いだった:笑)
とはいえ、レースでもないし、スピンとか粗相したら皆さんに迷惑かけるし大人しく走ろうと
ツインカムを積んだ2台のロータス59についてコースイン……してみると、これがなかなか調子いい。
シートポジションもやっと決まって、しっかりお尻からのインフォメーションもあるし
グリップの高い富士のコースも走りやすい。
ギア比が筑波のままなので、ストレートの途中でスロットルを緩めないといけないのだけれど
59にもちゃんとついていける。それどころか先行してコースインしていた皆さんにも
追いついて次々とパスしていけちゃう。おおー超気持ちいい。
なんか69君を手に入れてはじめて、ちゃんと乗れた気がする(笑)。
こうなるともっと乗りたくなるのが人情というもの。あ、その前にバッテリー変えなくちゃだな。
photo:竹内耕太
しかも今回はNAVI CARSさんのお手伝いで、HISTORIC MUSEUM の案内ツアーの解説役を
やらせていただいたり、午後のステージでNAVI CARSの河西編集長とジャーナリストの飯田裕子さんと
トークショーをやらせていただいたりと、個人的にも楽しませていただきました。
一緒に遊んでいただいた皆さん、関係者の皆さんお疲れ様でした。
またよろしくお願いしますね。
ではでは。
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こんにちは。
なんかバタバタしすぎてご紹介が遅くなりましたが
今月(先月)の推薦図書のお時間であります。
まずは先月26日発売の NAVI CARS Vol.29(ボイス パブリケーション 刊)。
可愛らしい赤いヨタハチの表紙が印象的な今号は、トヨタ特集。
その中で、この1月に本館常設展示のリニューアルが完成したトヨタ博物館の訪問記を書かせていただいてます。
個人的にトヨタ博物館にお邪魔するのは……たぶん10年ぶりくらい。
日本一、というか世界的に見ても屈指の総合自動車博物館として有名ですが、
改めてじっくりと見せていただいて勉強になりました。
博物館って一度完成したらおしまいではなくて、時間の経過とともに進化していくもんなのだなと思った次第。
しばらく行ってない(もしくは1度も行ってない)という人にはオススメです。
こうなると、名古屋にあるトヨタ産業技術記念館(あの林みのるさんもお薦め)にも行ってみたかった!
photo:安田慎一
併せてTEAM TOYOTA キャプテンであり、2000GTの開発にも深く携わった細谷四方洋さんにも
久々にお会いして、NAVI CARSの田中理子さんとともにインタビューしてまいりました。
ちなみに取材が行われた日は、細谷さん79歳のお誕生日!
相変わらず矍鑠としていらして、いろいろと面白いお話がきけました。
続いて GENROQ 2017年5月号(三栄書房 刊)では、現在埼玉のGruppe M でレストア中の
1972年式ナロー911Sをレポート。詳しくは本編をご覧いただきたいのですが
レストア現場のすべてをありのまま見せていただくたびに、どんどん目だけ肥えていってしまって
求めるクオリティのハードルが高くなりすぎて怖い(笑)。
これじゃあいつになったら、自分でナローを買えるようになるのか……。
さらに創刊200号を迎えた ENGINE 2017年5月号(新潮社 刊)でも
「小説とファッションとクルマ」というお題にあわせ、クルマの出てくる小説の話を
そうそうたる面々になぜか混じって書かせてもらってます。はい。
あと忘れてましたが、先月6日に発売(もう新刊が出ちゃう!)された
Tipo 334号(ネコ・パブリッシング 刊)で、南アフリカで乗ってきたポルシェ911GTSと
パナメーラ4 E-ハイブリッドの試乗記と、1月のクラシックカー・ラリー沖縄のレポートを
書かせていただきました。紹介おくれてごめんなさい。
さらに今月1日発売の CAR GRAPHIC 2017年5月号(カーグラフィック 刊)においても
クラシックカー・ラリー沖縄のレポートを1P書かせていただいてます。
いやぁ1ヶ月過ぎるのって早いですよね。こんなこと言ってる間に次号の締め切りが迫ってますし……。
しかもこれから毎週のようにヒストリック系のイベントも盛りだくさん。
頑張らねば!
ではでは。
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こんにちは。
先日の75th グッドウッド・メンバーズ・ミーティングでのこと。
日曜のラストレースとして設定されていた1962年から66年までのプロトタイプ・レーシングカーに
よって競われる恒例の『サーティース・カップ』を前に、主宰であるマーチ卿が
1966年シーズンにサーティースが乗ったローラT70スパイダーに乗って現れました。
エグゾーストノートを響かせながら出走車を先導する形でゆっくりと場内を1周したマーチ卿は
グリッドの最前列にローラを止めました。
「ジョンはノイズが好きだったから皆んなでエンジンを掛けて、天国の彼を驚かせてやろう」
彼の呼びかけに応え、パドックに止まっていた全車が一斉にエンジンを始動し
1分間にわたって、何度もブリッピングを繰り返し、サーキット全体で偉大なるチャンピオンを偲びました。
”ジョン”とはもちろん、さる3月10日に83歳で亡くなったジョン・サーティースのこと。
WGPの350cc & 500cc クラスとF1の両方でワールド・タイトルを獲得した史上唯一のレジェンドです。
「あれだけの功績を残したのに”サー”の称号がジョンに与えられなかったのが残念だ」
とマーチ卿がいうように、モスやブラバムと違いサーティースにナイトの称号が与えられることはありませんでした。
しかしそれを「サーティースらしい」と評する人が多いのも事実。
あまり自己主張せず、誰に対しても大らかで紳士的な振る舞いをするサーティースは、
近年のグッドウッドの各イベントには欠かせない、スターの一人でもありました。
写真は昨年9月のグッドウッド・リバイバル・ミーティングでのもの。
確かに年々、足腰が弱ってきている印象はあったものの、矍鑠としてお元気な様子だったのに……。
このとき、グッドウッド閉鎖50周年を記念するパレードで、フェラーリ250GTOをドライブしてみせたのが
結果として公の場で見せた最後の走る姿となりました。
僕がサーティースに初めて会ったのは、1996年に筑波サーキットで行われた
クラシック・バイクのイベント『タイムトンネル』でのこと。
当時すでにネコの社員でしたが、書籍販売の売り子の一人として連れて行ってもらい
途中で仕事を抜け出して(笑)、ホンダ・コレクションというムックのRA300の写真にサインを
もらった記憶があります。
その後、2010年のグッドウッド・リバイバルをきっかけにグッドウッドに通うようになってからは
毎年のようにピットやパドックで顔を見かけるようになったサーティース。
カメラを向けると、いつもいい表情でポーズを取ってくれるんですよ。
photo:Kozo Fujiwara
そういえば、この2010年のグッドウッドはちょうど”サーティース・イヤー”が催されたときでもありました。
その前年の2009年には、FIA F2のアクシデントで長男のヘンリーを亡くしたばかり。
「このTS10とTS13は、このイベントでヘンリーと一緒にドライブしようとレストアしてたんだ。本当に残念だよ」
と語ってくれたサーティースの言葉が、とても印象に残っています。
photo:Kozo Fujiwara
息子の死を受けサーティースは『Henry Surtees Foundation』を設立。
この基金を通じて、交通事故に遭って障害を負った人のサポートや
そのとき握手してもらった手は、20年前の筑波のときと変わらず、分厚くてしっかりしていたのを覚えています。
© Honda Motor Co., Ltd.
もちろんジョン・サーティースといえば、第1期ホンダF1でのジョイント、中村良夫さんとの関係、
生沢さんとのエピソード、1972年日本GPでの優勝、ティームオーナーとして来日した1976年F1イン・ジャパンなどなど
日本のモータースポーツ界にも様々な影響をもたらした功労者のひとりであることに間違いありません。
80歳を過ぎてからもモーターサイクルを前にすると、少年のように目をキラキラさせ
いつも以上に饒舌になって嬉々として走り出す”ビッグ・ジョン”にもう会えないんだと思うと
なぜか猛烈に寂しくなってしまいますが、改めてここにご冥福をお祈りしたいと思います。
ではでは
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こんにちは。
この週末、イギリス・グッドウッド・サーキットで行われた恒例の
『75th グッドウッド・メンバーズ・ミーティング』に行っていました。
復刻版メンバーズ・ミーティングとしては4回目となるこのイベントですが
1949年に始まった第1回メンバーズ・ミーティングの優勝者はコーリン・チャップマン(!)だったそう。
photo:Kozo Fujiwara
さて、6月末のフェスティバル・オブ・スピードや、9月のリバイバル・ミーティングとは違い
戦前から90年代まで幅広い年代のレーシングカーをテーマとしたサーキット・イベントとして
年々盛り上がりを見せているメンバーズ・ミーティング。
(これからのトレンドを知るうえでも重要なイベントなのですよ)
これでヨーロッパのヒストリック・シーンもいよいよ開幕であります。
今年は雨こそ降らなかったものの、風が強くて終始極寒。いや、ホントに寒かった。
でもそれぞれのレースは中身も濃くてすっごく面白かった。
中でも個人的に注目していたのが1966年までのBMC Aタイプ・ユニットを搭載した
スポーツカーによって争われる『ウェスレイク・カップ』。
確か2010年のリバイバルで行われた『フォード・ウォーター・トロフィー』でも
モディファイド・スプリジェットが大量エントリーしたことがありましたが、今回はAタイプだけだからね。
本当にいろいろなモデルが集まりました。ホントこれは素晴らしい。
レースの方は途中で大きなクラッシュがあったりして、荒れた展開になってしまったのが残念だけれど
あちこちでバトルも多くて本当に楽しかった。思わずスプリジェットが欲しくなる!
今やメンバーズ・ミーティングの名物のひとつにもなっている1000cc F3による『デレック・ベル・カップ』も開催。
土曜の朝イチで予選、夕方に決勝と1日ですべて終わってしまったのが個人的に残念ではありましたが
こちらも本当に楽しかった。雨上がりのセミウエットで行われた予選をセント・メアリーズ・コーナーで
見ていたんですが、皆んなマシーン・コントロールが本当にうまい。惚れ惚れする。
決勝の方も、スタートから2位、3位争いが白熱していて本当に面白かった(ライブ中継みました?)。
ex-生沢号のBT21(67年に生沢さんが使っていたけどクラッシュして廃棄したシャシーを、
当時ウィリアムズのメカニックだったトニー・トリマーが蘇らせてフォーミュラ・フォードに使っていたもの
元のBT21はニューフレームでリペアされ売却。現在は生沢さんが所有)と
オーナーのマイク・パスカルさんも荒れた決勝の中で冷静にレースを進めて無事に完走しておりました。
もちろんメンバーズ・ミーティングの顔ともいえる、『ジェリー・マーシャル・トロフィー』は
土曜の60分セミ耐久と、日曜のスプリント・レースの2レースを開催。
改めてこの面白さを説明するまでもないですね(笑)。相変わらず凄いバトルの連続でした。
そこで個人的に注目したのが、このレースの冠のルーツでもあるツーリングカーの名手、
故ジェリー・マーシャルがドライブしていた1977年式のヴォクスホール・マグナムDTV。
去年ここのボナムスでオークションにかけられた個体だね。これが1台出てくるだけで深みが出る!!
一方、毎年いろいろな仕掛けをしてくるメンバーズ・ミーティングですが、今回の目玉のひとつがコレ。
1980年代から90年代まで、興隆を誇ったツーリングカー・レース、グループ A!
すでにグループCやグループBのリバイバルが盛り上がっているだけにグループAも来るだろうなと
思っていたら、やっぱ来たね(笑)。BMWが635CSiやM3をもってきてベルガーやラヴァーリアを乗せるわ
TWRローバーSDIヴィテス、XJ−Sも出てくるわ、ボルボ240ターボも来るわの大盛り上がり。
でも日本車が1台もいないのは惜しい! さらに場内放送が
「グループAではシエラが無敵だったけど、唯一オーストラリアでGT-Rに敗れた」
と言って、日本のグループAの歴史がまったく無いもの(ダンロップ・シミズ・シエラがいたのに!)
になっていたのが残念。やっぱこのあたりのアピールがこれから必要だね!
そしてもうひとつの目玉が1990年代のFIA GT1! こちらにはポルシェAGが協力して
911GT1-98がエントリーしていたほか、911GT1が4台も集結!!
エントリーリストにはジャガーXJ220Cとか、ブガッティEB110 SS GTIとか
トヨタTS020 GT-One Evo99(なんと個人所有車!)の名前もあったのですが
残念ながら姿を見せず……残念。でもこのGT1もこれから来そうな気配。
また昨年は1960〜70年台の5リッター・グループ5(512とか917とか)の特集が行われましたが
今回は1970年代の3リッター・グループ6を特集。
アルファ・ロメオ・ティーポ33/3とか、ポルシェ908/3とか、ドゥ・キャディネ・ローラT380など
これまたなかなか普段は見られないマシーンが集合。
なかでも1972年式のマトラMS670は調子も良くていい音していたなぁ。
さらに展示のみ(本当は出走する予定だったらしい)だったけど、幻のガルフ・ミラージュM6クーペの姿が!
エンジンはなんとコスワース・ウェスレイクV12。その神々しい姿を拝むことができないのが残念だけど
本物は想像以上にかっこよかった。こういう出会いがあるのも、この手のイベントのいいところ。
あと珍しいところでは、60年代GT&スポーツカーで競われるグラハム・ヒル・トロフィーに
ビル・トーマス・チータの姿がっ! おおー。走ってるとこ初めて見ました。
でもなんかトラブってるらしく、予選で姿を消してしまった。
そういえば、1984年までの250cc & 350cc 2ストローク・GPレーサーで競われる
『ヘイルウッド・トロフィー』のオープニングでホンダRC181に乗って登場したのは
あのマイク・ヘイルウッドの息子、デイヴィッド・ヘイルウッド。
かつての父の愛機にまたがり、サーキットを1周デモラン。
そうそう。今回も会場内のボナムスのオークションを見てきました。
なんかもう大物は出尽くして、市場も安定方向に向かっている感じがしますが
個人的に注目したのはこれ。元アラン・マン・レーシングのエスコート。
レースレディのフルレストア車。最低予想落札価格ギリギリの約2800万円で落札。むむー。
というわけで、今年もみっちり楽しみました。
細かいことや、コウゾウさんの撮ったカッコイイ写真などなどは
改めて様々なメディアでご紹介させていただけるといいなぁと思ってます。
ではでは。
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こんにちは。
この週末は富士スピードウェイに通い詰め、設立50周年を祝う記念イベント
『FUJI WONDERLAND FES!(富士ワンダーランドフェス!』にお邪魔してきました。
その前の3月10日にジョン・サーティースが亡くなるというショッキングなニュース
(ビッグ・ジョンの思い出ついては、また次の機会に)が入ってきたりしましたが
そういうことも含めて、モータースポーツの歴史というのは、刻一刻と進んでいくものかもしれません。
運営側としてもお手伝いした昨年秋のRICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINEとは違い、
今回はいちメディアとしての参加ですが、なにはともあれ鈴鹿に引き続いて、
富士でもヒストリックのビッグイベントが開かれるのは嬉しい限り。
今のところ、富士ではこの1回きり……という話みたいですが、鈴鹿の50周年がサウンド・オブ・エンジンに
結びついたように、富士でもヒストリックが盛り上がるといいな、と個人的には思っています。
当日のパドックオープンは朝7時30分からだったのですが、その時から会場にはものすごい数のお客さんが来場。
9時30分からストレート上で始まったオープニングセレモニーには、
富士のファースト・ウィナーである細谷四方洋さん、第3回日本GPウィナーの砂子義一さんをはじめとする
レジェンド・ドライバーの皆さんから、現役組までが集結。賑やかなスタートとなりました。
※画像はクリックすると拡大します
そしてパドックには1960年代のレーシング・プロトから、GCマシーン、各種フォーミュラ、ツーリングカー
グループC、スーパーGTなど、富士スピードウェイの50年を彩った珠玉のマシーンたちが集結。
富士にこれだけのマシンが集まるのは、富士フィーナーレか、タイムマシン・フェスティバル以来のことかも。
※画像はクリックすると拡大します
コース上では、富士の歴史をなぞるように、それぞれのカテゴリーのマシンが疾走!
個人的には北野元さんのドライブする日産R381の姿にシビれたなぁ。
それに合わせるように河野義和さんのタキ・ローラT70と、大嶋和也選手のドライブするトヨタ7の姿も!
どうせなら鮒子田さんや、見崎さん、高橋晴邦さんにドライブして欲しかったー! という気持ちもありますが
現役ドライバーがドライブするというのも、歴史を引き継ぐ上で重要なこと。
「これ意外と運転しやすいんですよ」という大嶋選手のコメントも新鮮でした。
久々にいすゞR6スパイダーの姿を見れたのもよかった。
R6といえば、浅岡重輝さん、米村太刀夫さんを連想しがちですが、実は津々見友彦さんも乗ってるんです。
その津々見さん、R6スパイダーに合わせてわざわざジェットヘルメットとゴーグルを用意。
「このクルマ、エンジンがいいんだよ!」と堪能された様子。
そしてもう1台、個人的にその勇姿を見れて嬉しかったのが、マナ09。
このリーバイス・マナ09といえば、昨年お亡くなりになった片山義美さん、もしくは従野孝司さん。
おおこれは、まさにドンピシャ!と思って従野さんにお話したら、
なんでも足が当たってしまって乗れない(!)のだとか。ということで藤井修二さんがドライブ。
「でもさあ、これであの30度バンク走ってたなんて、信じられないね!」という
従野さんは、もう1台の元愛機であるITOHAMU 89Gをドライブされていました。
あと、やっぱ富士といって欠かせないのがスカイラインGT-R。
この日のためにVICTORY 50の内田さんが精魂込めて仕上げた高橋国光車と久保田洋史車を
それぞれご本人がドライブするという大盤振る舞い! つねに2台揃ってのランデブーは泣けた!
それでもって降りてきた2人はこの笑顔! もう何も言うことありません!
さらにJCCAでおなじみ、マイナーツーリングの皆さんも大挙出場。
何台かがダンゴになってスリップストリームを使いあう、往時の様子を再現する
「魅せるレース」に徹してくださったサービス精神に乾杯。
なんてったって、カフェトレド・トリイ・サニーは影山正彦さん、東名サニーは影山正美さん、
浅野自動車スターレットは浅野武夫さんがドライブしてますからね。面白くないわけがない!
で、メインイベントとなったのが、1976年のF1イン・ジャパンのトリビュート。
ゆかりの深い6台のマシンがストレートに並ぶ様は圧巻のひとこと。
今回、このために英国クラシック・チーム・ロータスから来日したのが、1976年の富士で
マリオ・アンドレッティがポールtoフィニッシュを果たしたロータス77(JPS11)そのもの!
ドライブするのは、久保田克昭さん。当時と同じくポールtoフィニッシュを決めました。
エンスーの皆さんならご存知でしょうが、このタイプ77の1号車は、
かつて故 西田旬良さんが所有しサラブレッドF1シリーズに参戦していた個体そのもの。
CTLのマネージャーのクリス・ディネッジとともに、久々の里帰りを果たしました。
またCTLの粋な計らいで、1976年の優勝トロフィーもマシンとともに来日。
ピットに展示されていた様子をご覧になった方も多いと思います。
これを見ながら、クリスに「ジュンロウも上から見てるかもね」と言ったら
「ああ、たぶんな」と、二人でなんかしみじみ。
1976年にジェームズ・ハントがドライブし、フランスGP、ドイツGPで優勝した経歴を持つ
マクラーレンM23を駆るのは、オーナーのアンドレア・キラーニ。
普段FIAヒストリックF1や、モナコ・ヒストリックに出場しているキラーニさんは
映画『RUSH』の中で、このM23とともにハント役で出演した経歴の持ち主でもあります。
そして今回の白眉といえるのが、95%以上オリジナルという超絶コンディションの
1977年式フェラーリ312T2。オーナーはレースで走った直後からずっと所有しているという
アメリカのコリン・バッハさん。すっごい面白いエピソードをいろいろ聞かせてもらいました。
その話は……またどこかで(笑)。
SSOE にも参加してくださった小嶋禎一さんは、愛機ウルフWR1とともにエントリー。
このマシンがジョディ・シェクターとともに富士で暴れまわったのは、1977年のこと。
こうなるとティレルP34とか、ティレル007とか、リジェJS9とか、ブラバムBT45Bとか
いろいろ揃えたいところでしたねぇ。そんなことがいつかできる日を祈りましょう!
一方で期待のマキF101AとコジマKE007はどちらもエンジン・トラブルのため不出走。
マキにはドライバーとして速水翔こと新井鐘哲さんもいらしていただけに、余計に残念!
F1以外にも、F2、F3、F3000、フォーミュラ・ニッポン(スーパー・フォーミュラ)のマシンも出走。
これは土曜のプラクティスの様子ですが、一斉に全車がローリング・スタートする光景は迫力あります。
個人的な推しは、和歌山の上住コレクションからノバ532とともに出走したマーチ842BMW。
レーシングメイト・カラーのこのマシーンは、ex-松本恵二車。
10年以上前に初めて上住さんのガレージに伺ったときは不動だっただけに、この復活は素直に嬉しい!
さらにex-片山右京のキャビン・ローラT90/50が、
同じくキャビン・カラーのラルトRT35とランデブーする姿に号泣。もう涙腺は決壊しまくり。
右京さんはもちろん、ケン・マツウラさんも会場にいらしていたし。やっぱこの時代が僕の青春なんだな。
そして極め付けがグループCのデモンストレーション・ラン!
高橋国光さんが、タイサン・ポルシェ962Cを、関谷正徳さんがトヨタTS010を、鈴木利男さんが日産R92CPを
そして星野一義さんが日産シルビア・ターボC、寺田陽次郎さんがマツダ787B、中嶋悟さんが童夢トムス85CL
戸谷千代三さんがMCSグッピーと、それぞれ当時のマシンを駆るという豪華ラインナップ!
このローリングスタートはシビれたなぁ。本当はこれをSSOEでやりたかったんだよっ!
悔しいから今年のSSOEはもっと頑張りましょうね!!
あと個人的にどーしても触れておきたかったのが、ピットビル3階に展示されてたこのヨタハチ。
なんでも富士で使われていたマーシャルカーが発見され、レストアされたのだそうな。
あちこちにスポーツコーナーのパーツが使われファインチューンされているのだそう。
これは素敵。できれば原田コレクションに保存されているEタイプのマーシャルカーと並べたかった!
もうひとつ。並み居るマシンたちの中にあって、注目している人はあまり見られませんでしたが
僕個人としては、歴史に残る駄作F3000として知られるマーチ88Bの姿を拝めただけでも
このイベントに来た甲斐がありました。この薄いサンドポンツーン最高。
当時乗った方には嫌な思い出しかないかもしれませんが、僕が唯一欲しいF3000マシンがこれ!
……と、ざっくり紹介してきましたが、非常に充実した内容だった富士ワンダーランドフェス!
でも何かすっごく足りない気がしません?? そう、個人的に富士の50年を語るのであれば
どうしても生沢徹&ポルシェ906のコンビは欠かせないと思うのですよ!
(もちろん他にも欠かせない人や、マシンはありますが)
確かにこういう場に生沢さんが現れる可能性は皆無なのは、重々承知しているけれど
なんかそのまま終わられてしまうのは、画竜点睛を欠く……という気分になるのです。
どうでしょう?
ではでは。
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こんにちは。
この週末は鈴鹿サーキットでモータースポーツ・ファン感謝デーであったりして
ホンダRC166に乗る星野一義さんの勇姿を見に行きたいなーと思っていたのですが
仕事より遊びを優先して(笑)、三和トレーディングさん主催の SUPER BATTLE of MINI
2017年開幕戦に出場してまいりました。
思えば僕が初めてQED JAPANのケン鈴木所有のブラバムBT16に乗せてもらったのは、
ちょうど3年前のSUPER BATTLE of MINIの開幕戦。その後、69君を手に入れて初めてレースしたのも
2014年11月のSUPER BATTLE of MINIでありました。
もう3シーズン目を迎えるというのに、未だロクな結果も出していない本レポートではありますが
個人的な備忘録でもあるので、今回も包み隠さずありのままにお伝えしていければと思います。
いざレース! ……という前に、まずやらなきゃいけないのがメンテナンス。
というか、昨年の鈴鹿サウンド・オブ・エンジンを走って以来、3ヶ月以上放置しっぱなし……。
甲斐性がなくてごめんね。とか言いながら、各部の増し締めとか、ブレーキ&クラッチフルード、
冷却水などのチェックを進めていきます。
鈴鹿の初日で突如死亡してしまったスミスのクロノメトリック。
こんな貴重なものをレースで酷使するのはどうよ?という意見もありましょうが、
やっぱ雰囲気は大事だからね。目の前でカチカツッと針が動く様はいいよね。
とかいいつつ、実際は走っている時にタコメーターなんか凝視している暇はないのですが……。
で、いざメーター本体が壊れてたらオーバーホール高そうだな……とビクビクしていたのですが
繋いでいたケーブルが短くなってて外れていたのが原因とわかり一安心。これでメーター復活。
また溶接部が割れてしまった1番のエキゾーストパイプは、補強してもらったうえで溶接して復活。
これでまた割れてしまうようなことがあったら、ステーを追加するとか他の方法を考えましょう。
最後にエンジンオイルとともに、ヒューランドMk9のギアオイルも交換。
(実は筑波&袖ヶ浦のギア比のまま鈴鹿を走ってるのでギアの交換はなし)
特に大した問題もなく終了。あとはQED Racing Teamのトランポに載せてもらって筑波を目指すのみ。
そして迎えた日曜の筑波サーキットは、朝方こそ冷え込んだものの風もなく快晴!
レースウィークをこんないい天気で迎えたのは初めてのことではなかろうか?
今回のエントリーは、なんと14台! モウ皆んな走りたくてウズウズしてたのね。
しかも強豪ぞろいなので、この時点で僕の上位入賞は望み薄だったりします(泣)。
あと、ニュータイヤを投入したマシンが多かったのも今回の特徴。タイムアップが期待されます。
ちなみにうちのタイヤは2014年にレストアが完成したときのまま。
新品タイヤと比べて触るとゴムが硬化してるのがよくわかる。やっぱタイヤは大事。でも先立つものがない!
そして出走前に鈴鹿でちょっと気になっていたドライビングポジションを改良。
前々から腰まわりのサポートが足りない気がしたので、お風呂マットを切って対応。
さらにちょっと背中を起こした方が楽かも? と思い、お風呂マットを貼りつけ。おお、これはいい感じかも。
photo:浅井浩次
いざ予選。まだ8時台だと路面温度も低いのでちょっと注意が必要ですが、ドライバーの体調もクルマの調子もいい。
ドラポジもいい感じだし、これまで躊躇していたコーナーもしっかり入ってアクセルも踏めてる。
直線での伸びもいい! いつもクルマの挙動が掴めずスピンだらけだけど、気持ちも落ち着いててスピンもしない。
1コーナーの走りが相変わらずヘボいけれど、これなら今日目標にしてた8秒台に入るかも……
と淡い期待を抱いていたのですが……。
な、なんと結果は1分12秒199という、予想以上に悪いタイムで10番手。
トップスピードも151km/hと全然伸びていない。
トップの築山さんの4秒台は別格として、フォーミュラ・フォード勢の上位が6〜7秒台に固まっているのをみると
いくら目の前で、何台かのスピンに遭遇してクリアラップを取りづらかったとか、タイヤが古いとか
言い訳を並べてもこれはあまりにも酷すぎ。ちょっとショックで立ち直れないほど。
ノリノリなのに、なんでタイムが出ないんだろう……。
photo:沼尻建
そして迎えた決勝。なんかここのところ、スタートがうまく決まっているのですが、今回もタイミングがぴったりで
前にいたNo.34中山さんをパスしたうえに、その前のNo.71 福永さんにも追いつくいきおい!
photo:沼尻建
1コーナー手前で福永さんのインに並びかけるも、さすがにオーバーテイクするには至らず。
でもポジションアップ。背後に No.11 三枝さんの姿が見えるけど、なんとか抑えきれそうな感じ。
というか、前を走るNo.7の遠藤さんにもついていける! なんかちゃんとレースできてんじゃん!
……と結構いい感じで序盤は進んでいたのです。
その後、予選でトラブルに見舞われ下位からのスタートとなったNo.19の横田さんに
1コーナーでインをズバッとさされ後退。これは予想どおり。
それからもしばらく三枝さんのロータス41を抑えようと頑張るんだけど
背後にぴったりついていた三枝さんにホームストレートでブチ抜かれてポジションダウン。
うーん悔しい。でも負けない(キリッ!)と、追いついていこうとするんだけど
この辺りから、だんだんと右コーナーで首が痛くなって、頭を支えられなくなる始末。
もうファイナルラップなんて、コーナーごとに頭を外にもっていかれてメタメタ。
その時初めてわかったんです。ドラポジ変えたの失敗だったんだ。
状態を起こしすぎて首に負担かかっちゃてるって……。
(いま思えば、予選の1ヘアで浅井さんに撮ってもらった写真も完全に顎が上がっちゃってるもんね)
もちろん、そう気付いても後の祭り。結局順位をひとつ落として12位でゴール。
ベストラップも5週目の1分10秒378が限界。
で、気になるレースの方はというと、総合&クラスII優勝を飾ったのは4番グリッドから見事なスタートで
ホールショットを奪い、そのまま築山さんの追撃をかわした鈴木さんのマーリンMk11A。
2位はロータス51の築山さん、3位は5番グリッドからジャンプアップしたマーリンMk11Aの河西さん。
クラス3の方は、マーチ702の大西さんが見事に優勝! 2位はロータス41の三枝さん。
3位に入ったのは、マーチ705の馬場さん。皆さん、おめでとうございます!
いま思えば、最初に走った時もポジションを起こして失敗してるんだよね。
今日なんか朝から首が痛くて痛くて泣きそうだもの……。あーせっかくクルマも絶好調なうえ
良いコンディションで走れたのに……。こんな不甲斐ない結果だなんてもったいない!
とにかくまずはこの状態で、このクルマのベストラップである8秒5を出せるようにならないと。
うー悔しい。悔しいから今年はもっと走る! その前にカラカラのバッテリーは要交換。
ではでは。
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こんにちは。
今月も推薦図書のお時間が……って、いくら2月が28日しかないからといって
1ヶ月過ぎるのが随分と早くないかい? 本当大丈夫なのだろうか??
とかなんとか言いながら、早速本題。
まずはENGINE 4月号(新潮社 刊)。
今回の巻頭特集は『恒例企画! エンジン大試乗会!! 2017年はこのガイシャと暮らそう。』
であります!
ということで、著名なジャーナリストの皆さんに混ざって大磯での試乗会に参加してきました。
確かこの日は南アフリカにいく前日だったんだよなぁー。
写真を撮るとき、路面に水を撒くんだけど、撒いたそばから凍っていくような超寒い日だったなー。
そんななか、ミニJCWコンバーチブル、アウディR8、アストン・マーティンDB11、ルノー・ルーテシア、
BMW M240i、シトロエンDS5ディーゼル、ケータハム・セブン620Rと、いつもながら凄いクルマばかりに
乗せてもらえたのでありました。さらに前日のロケでも色々乗ったなぁ……。
その中でも色々な意味で一番印象に残ってるのがこれ、620R。
ホント、これを公道で乗るのはフォーミュラ・フォード乗るより100倍(盛りすぎ)難しい。
でも一方で、こんなクルマにナンバーつけて乗れる日本は平和で幸せ。
さらにこの大試乗会の前に行ってきた、クラシックカー・ラリー沖縄2017の模様も
4Pに渡って掲載していただきました。
なによりここで注目して欲しいのは、柏田芳敬カメラマンによるメインカット!
すっげぇ気持ち良さそうでしょ? いやホント、天気のよかった今回は気持ちよかった。
できれば来年は自分のクルマで出てみたい! ほら911タルガとかEタイプ・クーペとか……。
続いては GENROQ 4月号(三栄書房 刊)。
先日、南アフリカで乗ってきたポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドと911GTSに
ついてのコメントを寄せさせていただいたり、グループ・エムでレストア中の
911S のレポートを掲載させていただいたりしてます。
加えてこちらでもクラシックカー・ラリー沖縄2017の模様を2Pにわたりレポート(多謝!)。
古宇利大橋を渡るラゴンダV12のカットをメインで使わせていただいたりしてます。
ぜひご一読を!
また今月は ROSSO 4月号(ネコ・パブリッシング 刊)にもお邪魔。
先日亡くなったカウンタックの父、パオロ・スタンツァーニさんの追悼特集は必見。
思わず、ウルウルしてしまいました。
photo:Porsche Japan
そこで僕が書かせていただいてるのが、南アフリカで乗ってきた911GTSの記事。
詳しくは本誌を読んでいただきたいのですが、そもそもターボ化されて991-IIになった時点で
相当よかった911ですが、このGTSはさらによかった。倍率ドン、さらに倍、って感じ(by巨泉)。
続けて、パナメーラ4 E-ハイブリッドもレポート!
これがね、またね、良かったのよ。確かにパナメーラ・ターボLOVEなんだけど
ハイブリッドでも、もちろんOK!! 誰れか僕に1台ください。
さらにさらに、今月は LE VOLANT 4月号(学研プラス 刊)にもお邪魔。イエイ!
別冊付録『IMPORT CAR DATA BOOK 2017』のお手伝いをさせていただきました。
またまたこちらでも、クラシックカー・ラリー沖縄2017の模様をレポート。
いやはや、ホントありがとうございます。
そうそう、カー・マガジン466号(ネコ・パブリッシング 刊)の中でも
クラシックカー・ラリー沖縄のレポートが掲載されていたりするのですよ。
改めて今月はあちこちでお世話になりました。
ありがとうございました。
でもこれだけありながら、今のご時世ひとつもweb媒体がないってのも珍しいね。
ビバ、紙媒体!
ではでは。
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こんにちは。
来月はいよいよ富士スピードウェイで50周年記念イベントが開催されるし
今年は生沢さんの日本GP&英国F3&ニュル500km優勝50周年だし
コスワースDFV生誕50周年でもあるし、色々50周年の節目を迎えるなぁ……と思っていましたが
肝心なことを忘れておりました!!
そう、今年2017年は愛するフォーミュラ・フォードが誕生して50周年に当たる年でもあるのです!!
photo:Ford Motor Company
フォーミュラ・フォードは、スクールカーとして1100ccのFJや1000ccのF3を使用していた
モーター・レーシング・ステーブルズのオーナー、ジェフ・クラークとマネージャーのジョン・ウェブが、
高価で壊れやすいコスワース・エンジンの代わりに、スクールカーのシャシーに
普通のフォード・ケントOHVを載せて使うようになったのが、そもそもの始まりと言われています。
その後、クラークらは1966年にF3由来のシャシーにケント・エンジン、市販のスチールホイール、ラジアルタイヤを
履かせたフォーミュラ・フォードの原形を構想。クーパー、マクラーレン、ブラバム、ロータスなど
各コンストラクターにクルマの開発と製造を打診。それに応えたのが、ロータスのコーリン・チャップマンで
1967年にタイプ31F3をベースにした試作車を完成させます。この写真はそれをテストするデニス・ハルム。
これは1962年のジム・ラッセル・レーシング・スクールの様子。
この流れにジム・ラッセル・レーシングスクールも参画。
当初はロータスにスクールカーの製作を依頼するも破談となり、アレクシスと共同でラッセル・アレクシスを開発。
ヒューランド・ギアボックスの採用など、より本格的な内容をもっていたラッセル・アレクシスは
好調なセールスを記録するようになります。
そうした流れに手応えを感じたクラークたちは、フォーミュラ・フォードによるエントリー・レースを画策。
1967年7月2日にブランズハッチで、フォーミュラ・フォードによる初のレースが開催されることになりました。
photo:Ford Motor Company
F3に比べ遥かに安価でイコールコンディションのエントリー・レースというコンセプトが受け、
多くの若手ドライバーが飛びついたフォーミュラ・フォードには、様々な新興コンストラクターが参入。
英国のみならず、ヨーロッパ各地に普及していくことになります。
そして市販車のコンポーネンツを使用した底辺フォーミュラというコンセプトは
形を変えて各国でもスタート。日本におけるFJ1600もその流れを汲んだものといえます。
photo:浅井浩次
それから半世紀。フォーミュラ・フォードは色々な紆余曲折を経て、いまでも各国で継続して開催。
多くのドライバーを育てあげているのは、ご存知のとおり。
その一方、F3より安価で本格的というコンセプトは、ヒストリックの世界でも引き継がれ
ここ数年日本でもヒストリック・フォーミュラ・フォードの台数が急増、HFRを始めとする
各レースが盛り上がりをみせているのは、改めて言うまでもないことですね。
そんな記念すべき年に、肝心のフォードが日本市場から撤退してしまっているのは非常に残念ではありますが
やっぱここはひとつ、日本のフォーミュラ・フォード乗りも積極的に走って盛り上げないといけないのでは?
と思った次第。
あー時間がないだとか、お金がないだとか、腰が痛いだとかいわず、ウチの69君も積極的に
走らせなきゃいかんですね。
じゃあ最後に以前もご紹介したフォードの広報フィルムで気分を盛り上げてください。
ではでは。
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こんにちは。
土曜日は新横浜にあるバンプロで開催された、レジェンドドライバーたちによる恒例のスロットカーレース
『第10回 CAR GRAPHIC Presents Gold Star Drivers Slot Car Race』にお邪魔してきました。
なんと今回で10回目! を迎えるこのレースには
荒聖治、片桐昌夫、久保田洋史、桑島正美、多賀弘明、高橋晴邦、舘信秀、千代勝正、津々見友彦、
寺田陽次郎、戸谷千代三、長谷見昌弘、鮒子田 寛、柳田春人(五十音順、敬称略)といった
レジェンド・ドライバーのほかに
加藤哲也、河野義和、後藤将之、高橋こまち、高橋二郎、桂伸一、宮坂宏、山口正己、井沢エイミー、
三好正己、橋本哲、田中仁(順不同、敬称略)などのゲストドライバーも参加するという豪華な布陣。
そこに不肖フジワラもまた混ぜていただきました。
今回も大会スポンサーとしてご協力くださったのは CAR GRAPHIC の加藤社長と、
ワイズ/ジャガリアの後藤社長。さらにエブロの木谷社長にも日本GP用マシンのご提供をいただいたほか、
会場となったバンプロの伴野社長、さらに司会進行を務めていただいた高橋二朗さんなど
多くの皆さんのおかげで、記念すべき10回大会を行うことができました。ありがとうございます!
そして今回のために用意された1/24スケールのスロットカーたち。
もともとは、2座席時代の富士グランチャンピオン・シリーズを当時のドライバーの皆さんで再現する
という趣旨ではじまったこのイベントですが、新旧さまざまなレジェンドドライバーの皆さんに
ご参加いただくようになり、マシン・バラエティも非常に豊富になりました。
そんなマシンの製作、そしてなるべくイコールコンディションになるようにセッティングを施すなど
イベントの準備をしてくださっているのが、主催であるM.F.C(Modelcar Racing Fan Club)の
田村吉幸会長をはじめとするメンバーの皆さん。
当日は、マシンメンテナンスからさまざまなサポートにいたるまで、オフィシャルとして活動してくださいます。
いつもいつもありがとうございます。そして大事なマシンを傷つけ申し訳ございません(涙)。
10時会場、11時から予選。そして14時から決勝というスケジュールで進んだ今回のイベントですが
会場となったバンプロには、早くからギャラリーの皆さんが詰めかけ、ご覧のような大盛況。
予選と決勝の合間には、レジェンドの皆さんによるサイン会まで行われたりもするので
一緒に写真と撮ったり、お話したりすることもできたりします。
(※写真はクリックすると拡大します)
それになんといってもいいのが、皆さんの表情。
ワイワイ、ガヤガヤと楽しい時間が流れます。
さて、このスロットカーレースは、毎年6レーンのコースの合計周回数によって順位が決まるのですが
それとは別に5回を1シーズンとして、その合計ポイントによるグランチャンピオンも争われているのです。
ちなみに2008〜2012年シーズンの第1回グランチャンピオンに輝いたのは、高橋晴邦選手!
そして今年、第2回グランチャンピオンの可能性をもってレースに臨むのは
ディフェンディング・チャンピオンの高橋晴邦選手、前回ランキング2位の寺田陽次郎選手
(ちなみに寺田さんは1回欠場していてもこのポジション!)
そして大会名誉会長の鮒子田寛選手の3名。果たしてそのチャンピオンの行方はいかに……。
まず、ゲストを対象としたゲストレースで優勝を飾ったのは、ジャガリアの後藤社長。
昨年ブッチギリで優勝したので、ナロートレッドのEタイプというハンディが課せられたにもかかわらず
なんと全体を通しても最多周回数を記録! 文句無しの優勝であります。
そしてレジェンド・クラスの優勝は、昨年にひきつづき片桐昌夫選手!
この日のために日頃バンプロに通い詰め練習をしているとあって、他を寄せ付けない圧倒的な強さの優勝。
たった2回しか参加していないのに、グランチャンピオン・シリーズでも総合4位という成績は立派です。
そして栄えある第2回グランチャンピオンに輝いたのは、今年のレースでも2位になった高橋晴邦選手!
接戦が繰り広げられた決勝において、ステディに走り抜き周回を重ねていった集中力の高さはさすが。
改めて2回目のチャンピオン獲得おめでとうございます!!
また、Gold Star Drivers Club の大久保力会長からも、最多周回の後藤選手、今回優勝の片桐選手、
そしてグランチャンピオンの高橋選手に記念品が贈呈されました。
このように大盛況のうちに幕を閉じた
第10回 CAR GRAPHIC Presents Gold Star Drivers Slot Car Race。
これで一応の区切り……かと思いきや、鮒子田名誉会長から「次の10年ももちろんやります!」という
力強い発言が飛び出し、来年以降の継続開催が決定しました。
ということで、また来年お会いしましょう。参加された皆さん、関係者の皆さんおつかれさまでした!
ではでは。
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