2011.08.31 Wednesday

これさえあれば、1967年型ロータス49を作れる?

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



気がつけば、今日は8月31日!
皆さん、夏休みの宿題は終わりましたか(笑)?

子供たちのユートピアも今日で閉園。なんかやっぱ40近くになっても
8月31日って寂しい空気が漂うなぁ。ぐすん。

さて、そんな今週月曜のこと。
ピンポーンと我が家に届けられた小包。
早速開けると、見慣れたグリーン×黄色のロータスカラーの筒が。


蓋にはいかにもイギリス人らしい筆跡? で49GAと書いてある。おお!


そうなんです。先日Classic Team Lotus Japanで入荷したばかりのロータス49設計図
HPから注文しておいた現物が、我が家に届いたのでありました(拍手)。

日頃お手伝いしている身でありながら買うなんて、ミイラ取りがミイラになった
感じがしなくもないですが、いいんです。欲しかったんです。とても。もち自腹です。

実際届いた設計図は80cm×60cmとなかなか立派なサイズ。
光沢紙を使った印刷も良いです。ま、設計図というかポスターといった風情ですが。


ここに描かれているのは、1967年デビュー当時の49の姿。
デビュー戦となったオランダGPでいきなり優勝! 
コスワースDFVとモーリス・フィリップ設計のシャシーは、
このシーズン最速であったばかりか、後のF1の構造自体を変えてしまう名作となりました。

しかし、グラハム・ヒル、ジム・クラークという2大スターを擁したにも関わらず
ドライバーズもコンストラクターズもタイトルは獲得ならず。


その原因のひとつとなったのが、ZF製の5段ギアボックス。
この設計図にもしっかり描かれています!

エンジンをシャシーのストレスメンバーに組み込むという構造を
F1に初めて持ち込んだ49ではありましたが、
その最初のシーズンは生みの苦しみゆえの駆動系のトラブルに悩まされ続けました。

それが解決するのは、翌年にヒューランドFG400を搭載したBスペックが登場してから。
しかし、肝心な場所にクラークの姿はなく、ヒルがその意志を継いでWタイトルを
獲得したのでありました。
うーん、なんか悲しい物語が多いですよね、ロータスのマシーンには。

この4面図、おそらく製造過程で書かれたというよりも
プレゼン用、プロモーション用に書かれたものと思われるのですが
細かい部分をつぶさに見ているだけでもニンマリ。

思わず、タミヤの1/12のキットを探してきて作りたくなりますなぁ。


2011.08.30 Tuesday

野口祐子 From Italy―山形にトム・チャーダーが来る〜っ!




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極個人的な自動車偏愛日記



ミラノ在住のジャーナリスト野口祐子さんから、山形のイベント(!)の
お話が届きました。
その中身をみてビックリ! この野口祐子コラムでもお馴染み、
あのトム・チャーダーがこのイベントのために来日するというのです!
さっそくどうぞ!

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みなさん、こんにちは。

9月25日(日)に山形県寒河江市のふるさと公園で
“第5回スーパーカー・ミーティング” が開催されます。
東日本大地震のために沢山のイベントが中止されている中、逆に東北に元気を!
ということで開催されるこの催し。
今年は、山形県出身のデザイナー奥山清行氏と
イタリア在住、アメリカ人デザイナーのトム・チャーダー氏の
トークショーが行われるそうです。


チャーダーさん、実は日本は2回目。
初めての日本への旅行は、なんと新婚旅行! だったそうです。
彼の中の日本は、新婚旅行の思い出と共に残っているそうです。
「ぜひ日本の車ファンの方と実際に話をして、日本人の車の文化を知りたい」
と言っておりました。

以前書いたように、チャーダーさんはアメリカ人でありながら、
1950年代末からずっとイタリア車の世界に身を置いて来ました。
ピニンファリーナ、イタルデザイン、ギア、FIAT、その他……と
イタリア車デザイン界を生きて抜いて来た人間。
アメリカ人の彼が何故、イタリアに渡ったのか?
アメリカとイタリアの感覚の違い、文化の違い、デザインの違い、
彼の代表作のパンテーラの秘話など……
日本では語られていない物語が沢山出てくるのは?
 
一方、奥山さんは、山形から世界のKEN OKUYAMAになった方として
皆さんご存知の通り。アメリカ、イタリアと海外の第一線で活躍されてきた中から、
どんな秘話が出てくるか!

お時間がある方は是非、山形まで足を延ばして、
チャーダーさん、奥山さんと直接話をしてみてください!
山形は食材が豊富、美味しい!そして素晴らしい温泉が沢山ありますよ!




さて気になる参加資格ですが
車での参加の場合は“スーパーカーであること(基本的に70年代当時の雑誌やスーパーカー・カードに載っているものはOK)”。
参加費は3000円(その内1000円を義援金として被災地に寄付)。
お弁当も出るそうです。


また、じゃんけんミニカープレゼント、スーパーカー消しゴムレースといった
催しも予定されている他、ふるさと公園の展示室では、
70年代当時のスーパーカー・ポスターやスーパーカーが登場する映画のポスターを
展示予定。まさにスーパーカー三昧の1日となりそうです。

さらに前日の24日19時からは、前夜祭として
「奥山清行氏ならびにトム・チャーダー氏によるトークショー」も開催!

昨年の参加車は135台。観客の方で公園は溢れたそうです。
デ・トマソ パンテーラ、エンツォ・フェラーリ、パガーニ・ゾンダetc
などの車が参加される予定。
 
何十年ぶりかで、てるてる坊主を用意しようっと。
でも、25日は日本には帰ってこられない……残念!



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■第5回スーパーカー・ミーティング

開催日時:2011年9月25日 日曜日
     10:00〜15:30
会場:山形県寒河江市 最上川ふるさと総合公園
高速道路の出口寒河江PA内に設置してあるスマートICを出てすぐ。
(ETCを付けている方以外は出入りが出来ないのでご注意ください)
 
一般入場者:無料

問い合わせ:
〒991-0041山形県寒河江市大字寒河江あざ山西甲1269
ふるさと公園管理運営企業体
スーパーカー・ミーティング事務局 担当:工藤
TEL 0237-83-5195/FAX 0237-83-5315
E-mail: m-furusato.park@extra.ocn.ne.jp


詳しくは公式HPまで

2011.08.29 Monday

SOLITUDE REVIVAL Part10

 


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極個人的な自動車偏愛日記



おはようございます。
最近、GoogleでSOLITUDE REVIVALとか、PORSCHE MUSEUMとかを
検索すると、結構上位にモータープレスが来るようになりました(笑)。
これも皆さんのお陰。継続は力なり。なんつって。
というわけで、区切りの10回目の今回はソリチュードに集った英国車であります。

といっても、さすがドイツではマイノリティ。
台数的には少なかったのですが、中身的には結構濃いのがいました。


そのひとつがコレ。1963年式マーコス・ファストバックGT
(正しくはGTと付かないかも)。

1963年のロンドン・レーシングカー・ショーでデビューした
マーコス・ファストバック・スパイダー(どうも不評だったらしい)をベースに
クーペスタイルにモディファイしたもの。


当時18台が製造されたとのことですが、これが意外と評判よくて
コンペティションシーンでは好成績を残したそうな。
そんなドライバーの中には、若き日のデリック・ベルもいたそうです。

エンジンはウエーバー付きの997ccフォード105E。
当時の基本販売価格はディスクブレーキ付きで775ポンドでした。


次なる大物はコレ。果たしてなんでしょう??
正解はアストラRNR1。
あのコスティン−ネイサンの片割れで、インプのチューナーとしても有名な
ロジャー・ネイサンが、1969年に製作、発表した2シータープロト。
エンジンは1.5リッターのコヴェントリー・クライマックスFPFツインカム・ユニット。


ネイサンと言われてみれば、確かにオープンボディのコスティン−ネイサンの
面影も感じられなくはないですが、何はともあれこのクルマ、実は意外な成功作で
デビュー戦となった3月のマロリーパーク、続くシルバーストーンで優勝。
さらにニュルブルクリンク1000kmで3位、パリGPで2位に入賞した記録をもっています。

さらにシーズン途中にコスワースFVAに積み替えると、俄然戦闘力がアップ。
ブランズハッチやクリスタルパレスなどのレースで7勝を挙げる活躍を見せたのでした。


そしてコスティン−ネイサンからの繋がりでご想像のとおり、
このアストラRNRのモノコックは、なんと木製!
よってインパネもご覧のような豪華ウッド仕上げ? となっています。

でもカッコ良かったなぁ。


こちらは、海外のヒストリックカーレースではお馴染みのクーパー・モナコ。
しかもこれは、ミドに4247ccのフォード289ユニットを積む、
通称クーパー・モナコ・キングコブラで、パーネリー・ジョーンズの手によって
1964年のLAタイムスGPで優勝したCM/6/64 。

最近まで、あっちこっちのサイトにFOR SALEで出ていたクルマですね。


続いてコメント欄でも話題になったスピットファイアの登場です。
いわゆる、ル・マン・ワークス・スピットのようなノーズカウルと
ファストバックスタイルの組み合わせから、GT6か? と思ったのですが……。


エンジンは4気筒のスピットファイアでした。
(タペットカバーの形がスゴいですが)
写真からもお分かりのとおり、相当イジっているらしく
ソリチュードのパレードランごときでは、持て余している様子でしたね。


リアスタイルもワークスカーみたいで中々よろしい。
ちなみにベースにしたのは、スピットファイア4でも、Mk2でもなくMk3なんだとか。


ラリーカー部門にエントリーしていた1961年式のオースティン・ヒーリー3000MkII。
ワークスカーを意識したモディファイながら、なんとなく垢抜けない感じ。
まぁ、なんかドイツっぽくて良いかと。


今回のソリチュードでは、HMSヘセル、49&72なんて大物がいた一方で
ストリート系のロータスは不発。セブンもエリートもヨーロッパもいなくて
このエランS2のみがエントリー。リストには26Rって書いてあったけど
……うーん、どうなんでしょう?


この他にもTR2がいたり、MGAツインカムがいたり、ミニ・クーパーSがいたり
ジャガーMk1 & Mk2がいたりと、それなりに英国車のエントリーはあったのですが
カルトなドイツ車に押されて、あんまり写真を撮っていませんでした(すんません)。

ただ、このEタイプ4.2クーペはなかなか決まっていてカッコ良かったです。
リアタイヤとフェンダーの詰まり方がBowさんっぽいなぁ(笑)。

さぁ、というわけで10回に渡ってお届けしてきた
ソリチュード・リバイバルの報告はこれにて一応オシマイ。
続きは、ネコ各誌に掲載予定の記事にて……ということで。
(ホントは戦前クラスもあるのだけれど、すいません勉強不足で)

ではでは!



2011.08.28 Sunday

日本レース界の4巨頭がお台場に!

 


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先日、FLYING B(8月31日発売だそう)の取材でもお世話になった
モータープレス広報部長(!)の鮒子田寛さんから頂いたメールに

「追伸:土曜日はMega Webで、津々見さん、見崎、柳田とトークショー。」

とあったので、さっそく昨日お台場MEGA WEBに行ってまいりました。


※ちなみにFLYING B に掲載した鮒子田さん、見崎さんの記事は
あまり他のメディアで語られていない、2003年のベントレー優勝劇の裏側や
お二人のル・マン観なども語られていて、なかなか興味深い内容になってるかと思います。


これは、8月27日〜28日にかけてお台場のMEGA WEB行われる
第2回 MEGA WEB フェスタの中で行われるアトラクションのひとつとして開催された
“往年の名レーシングドライバー・トークショー・サイン会”のヒトコマ。

毎年2月に行われる富士GC同走会でもお馴染みの、
鮒子田寛さん、見崎清志さん、津々見友彦さん、柳田春人さん(左から)が
往年のレースシーンを振り返り語るというもの。


時間にしてわずか30分程度と短いものなので、あまり話せないのでは? と
(勝手に)危惧しておりましたが、ピストン西沢さんが
皆さんが持ち寄った往時の写真をネタに
いろいろと話を掘り起こし、なかなか充実した内容でございました。

個人的には、以前津々見さんに取材したときには、伺えなかった
2000GTトライアルの裏話(他の4人がピッタリ同一ラップを刻んでくるので、
気が気じゃなかった)とか、鮒子田さんのトヨタ7の苦労話とか、
見崎さんによる70年代のマカオのコース状況の描写とか
はたまた、柳田さんの「いまだから言えるけど、スーパーツーリングに
出ていたZは、シャシーもボディも軽量化したワークス仕立てのスペシャルだった」とか
いろいろ興味深いお話を聞く事が出来ました。

いやー、まる1日聞いてても飽きなかっただろうな。

あと最後に、皆さんに向けてのメッセージを……という件があったのですが、
その中で皆さん「レースはヤルものですから是非参加を!」と訴えていらした中で
鮒子田さんが、「レースはもちろんですが、そもそもクルマを運転する楽しさを
もっと味わってください」とコメントされたのには、なんか心を打たれました。
そのとおりですね。はい。


そしてトークショーの後のサイン会も大盛況。
お宝を持参してサインしてもらっているエンスー諸氏も多くいらっしゃいました。

この後チャリティーオークションも開かれ(早く帰ってすんません)たそうですが
ご覧のような雰囲気からお察しのとおり、実に楽しい、和やかな会でありました。
こういう機会がもっと増えると面白いのに! 

皆さん、ありがとうございました。


ちなみにMEGA WEB外の外周路では、様々なレースカーがデモ走行を行っておりました。
これはニスモが作った日産リーフのレースカー。
ゴトゴトゴトッと、石畳を走るタイヤの音だけが聞こえるのは、やっぱ異様。
将来的にレースが皆こんなになっちゃうと寂しいなぁ。と思わずにはいられませんでした。

だって、イヤープラグも必要なく、オイルやガソリンの匂いもしない
サーキットって変でしょう? あれ? そうでもないですか?
僕は嫌だなぁ。

ではでは







2011.08.27 Saturday

生沢徹と60台のポルシェ!?

 

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1周年を迎えたものの、いきなり1日お休みしたモータープレス(笑)。
すんません、ちょっと夏休みをいただきました。

さて、先日8月21日に69歳のお誕生日を迎えられた
生沢徹御大からこんなモノが送られてきました。


Total 911 THE PORSCHE MAGAZINE という英国のポルシェ専門誌。
その表紙に謳われた、THE MAN WITH 60 911s に注目! ということで
早速中身を見てみると……


Ultimate Collectionというタイトルで、お馴染みの顔が、お馴染みのクルマとともに……。



なんと6Pに渡り、生沢さんのインタビューと、
秘蔵ポルシェ・コレクションが紹介されていたのでした。

よーく見ると、見慣れた白×赤のビスポーク997とか、69タルガSとか、
クローン・タルガSとか、以前カー・マガジンやレンシュポルトで
紹介したクルマたちのほかに、ちょっと前に彼の地で話題になった新車同然の964とか、
スピードスター(997も!)とか、なんだか知らないうちに増幅されている
コレクションがずらずら〜っと紹介されています。

いまや総台数は60台になったんだとか!
いったい、いつの間に……(30台くらいまでなら知ってましたが)。

僕がカーマガ&レンシュポルトを離れて以来、日本のメディアで生沢情報を
扱う媒体がなくなってしまいましたが、最近は舞台をイギリスやヨーロッパにかえて
ガンガン露出しているみたい。というか、彼の地ではいまやレーサーではなく
964&タルガ・コレクターとしての方が有名なんだそうな。

相変わらず、やる時は徹底的ですねぇ。


そういえば、先日の灼熱の筑波でも、ひとり熱心に911を1台ずつ
観察していましたもんね。
生沢さんのポルシェ熱は冷めるどころか、ますます盛り上がっている様子。
なんでも、いろんなプロジェクトを画策しているようですよ。

ちょっとその中身を探ろうとしたら……
「みーんな、21日にメールやら手紙やら何やら、果てはドイツのポルシェ本社から
 直接電話まで掛かってきて“Happy Birthday!" って言ってくれてさー。
 ……そういえば、アンタからは何にもないの? バチあたるよ」
と一喝されました……。ごめんなさい。

……ということで、生沢徹情報の方も、動きがありましたら
モータープレスでも取り上げていこうと思っております。

EBBRO HP より

ちなみにエブロさんから、ついに1/43 Tetsu Ikuzawa Collection の第1弾
ポルシェ917Kもリリースされましたね!

フジミのキットに次ぐモデル化は嬉しい限り。
早めに買わないと、あーーーっと言う間に店頭から姿を消してしまうので
即ゲットです!


ではでは



2011.08.25 Thursday

Motor Press First Anniversary!

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



……という書き出しで続けてきた、
わたくし藤原よしおの個人ブログ"Motor Press"。
実は昨日、8月24日でめでたく満1周年を迎えることが出来ました。


本来なら昨日で1周年! と謳うべきだったのもしれませんが
ちょうど1年の節目でそんなことやると、妙に区切りがついた気になって
止めてしまいそうになるので、1日ずらした次第。

まぁ、飽きっぽさに関しては相当な自信がありますから(笑)、
よくぞまぁ、ほぼ毎日続けてこられたなぁと(自分でも)思います。

これもひとえに、毎日このブログを読んでくださり、
コメントやメールをくださる読者の皆さんのおかげ。
昨夏にカー・マガジン編集部を辞めて以来、改めて”読んでいただけること”
”書いたネタに対して反響があること”をしみじみ有り難いと思うようになりました。

併せて、このモータープレスのためにネタや記事を
ご提供くださる皆さんには、本当に感謝しております。
まだまだこれからも、ヒストリックカーや古いモータースポーツ史を通じた
偏愛日記は続けていくつもりですので、どうぞお付き合いのほど、よろしくお願いします。

しかし、短いようで長い? この1年。
本当に色んなことがありました。
個人的な出来事から、大地震、原発被害まで、ウン十年分の経験を
したような気になります。


そんな中でも、昨年初めて訪れたグッドウッド・リバイバル(そろそろやってきますね!)
は、僕の旧車感というか、いろんな事を刺激してくれたターニングポイントでありました。

ともすれば、丸っきりこの世界から足を洗ってやろう! とまで思っていたのに
“やっぱ、僕の人生はこのオイルの匂いと共にあるのかもな”と
思い留まらせてくれたのも、ここグッドウッド(その是非はともかく)。

一斉に唸りをあげるAタイプユニットの一郡を見て、ブルブルッと
つま先から頭まで電流が走ったときのことを、一生忘れる事はないと思います。
(コウゾウさん、ありがとうございました)




そして、この春からはこれまで取材でお世話になった
 Classic Team Lotusのお手伝いもさせていただけたりして、嬉しい限り。
(あと、生沢徹さんのお手伝いもさせてもらってます)

個人的にはメディアだけでなく、色んな形でヒストリックカー界に関わり
色んなお役に立てたらいいな……と思っております。がんばらなくっちゃ!


思えば、震災の前には富士でプラネックスの久保田社長が駆る
ロータス88Bのテストに立ち会ったりもしましたね。
今回CTLのチャンスをくださった久保田さんには本当に感謝しております。

ということで、ネコを辞めてから1年。当初は夏休みが永遠に続いて
そのまま冬休みや春休みと引っ付いちゃうんじゃないか? と不安を覚えた
時期もありましたが、お陰さまで毎日アタフタ、バタバタと過ごさせていただいてます。

ちなみに一昨日から昨日にかけては、CTL Japanで緊急入荷した
(品薄で市場からあーーーっと言う間に消えましたね)
の撮影やら、原稿書きやら、HPのアップやらをしておりました。

あ、ティーポの原稿書かないとな。

……というわけで、とりとめのない1周年ネタではありましたが
これからも、とりとめなく続けていく予定です。
どうかお付き合いのほどを。

あ、もちろんMotor Pressの看板のひとつである
ESSO RACING TEAM STORYも忘れてはいませんよ!
(鮒子田さん、解良さん、尾崎さん、高原さん、日高さん、皆さんすんません!)


これからも素晴らしい出会いがあることに期待して!!

ではでは。






2011.08.24 Wednesday

SOLITUDE REVIVAL Part9

 




Motor Press(モータープレス)
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こんにちは。
意地でもPart10までソリチュード・リバイバルをお届けする覚悟の
モータープレスです(笑)。
というか、最近は都内近郊をうろつく毎日なので
新ネタがないという話もありますが……。

閑話休題。先日のソリチュードで個人的な趣味で(←それはいつもか)
盛り上がったクルマの1台がコレ。


1977年式 マルティニMk18 フォーミュラ・ルノー。

フォーミュラ・ルノー自体は1971年から、フォーミュラ・フランスに代わって
フランス人若手レーサーの登竜門として始まったカテゴリーですが
1974年でフランスF3が終了すると、世界とのギャップを埋めるために
1.6リッター・ルノー・ゴルディーニ・ユニットで争われることとなりました。

これは1977年シーズンに、あのアラン・プロストが駆ったマシーン。
見つけた瞬間、思わずウォーって叫んでしまいました(恥)。


エンジン、タイヤ(ミシュラン)こそ同一のレギュレーションだった
当時のフォーミュラ・ルノーですが、シャシーは自由。
とはいっても大多数は、マルティニ製だったようですが
ローラやAGSといった他のメイクスのシャシーもあったみたいです。

なんかこのアルミ細工って感じの70年代のF2やF3に弱いのですよ、最近。


コックピットを覗くとなぜかアルピーヌマークのステアリング(モトリタ製)が。
ソフトパッドの付いたインパネが、なんだかフランス車らしいというか、独特です。


ついつい気になるシャシーナンバーは、Mk18−07。
果たしてこれが本当にプロストのマシーンそのものかどうかは
確認する術がないのですよ。ま。いいじゃないですか。

ちなみにプレートを良ーく見ると、マルティニって
マニクールに本拠地があったのですね。知らなかった。


アラン・プロストは1976年からフォーミュラ・ルノー・インターナショナルに
参戦しているのですが、最終戦でガス欠リタイアした以外、
13戦中12勝を挙げるという圧倒的な強さでチャンピオンに。

その勢いで1977年(このクルマの時です)にフォーミュラ・ルノー・ヨーロッパに
ステップアップ。ここでも16戦中6勝を挙げ、チャンピオンに輝くのでありました。


ヘッドにRENAULT  GORDINIと鋳込まれたR12G譲りの
1.6リッターOHVユニットは160HPまでチューンされていたそう。

この光景だけでもクラクラっときます。


ギアボックスもR12G譲りの5段M/Tを使用しているようです。

……とはいえ、フォーミュラ・ルノーってインターナショナル格式で
なかっただけに資料が少ないのですよ。ところが……


世の中にはあるんですねぇ。
これは2000年頃にWAKE UPP EDITIONSという出版社から出た
『Formula Renault Story 1971 2000』という本。

その名の通り、1971年から2000年までのフォーミュラ・ルノーの足跡が
纏められた、ある意味で貴重な本です。


もちろん、1977年のプロスト御大も載っています。
コレを見ると、今とカラーリングがチト違いますね。


で、フォーミュラ・ルノーと言ったら忘れてはイケナイのが
1973年のフォーミュラ・ルノー、1976年のフォーミュラ・ルノー・ヨーロッパで
チャンピオンに輝いた、我らがルネ・アルヌー師匠。

Fルノーのスターだっただけに、大判写真が沢山載ってます。
確かにプロストの強さも印象的ですが、アルヌーの時には
ライバルにパトリック・タンベイや、ディディエ・ピローニ、ジャン・ラニョッティなんて
大物がゴロゴロしていたんですからねぇ。やっぱスゴいわけです。


そーんなFルノーの情報が満載のこの本。何がエラいって、フランス語とともに
英語も併記されているので、アタクシでも何とか読めるというところ。

しかも1960年代後半のフォーミュラ・フランスの記事も載っているので
ヒストリック・フォーミュラ、葉巻フェチ方面の方にも十分楽しんで
いただける内容になっているのが◎。

この本、実はホビダスで一時期取り扱っていたのだけれど
あまりに売れなくて大量に余っていたのを数年前に譲って貰ったものなのでした。

まぁ表紙も悪いとは思うのですが
当時誰も見向きもせず、投げ売り(投げ捨て?)のように処分されていたからなぁ。
今思うと勿体なかったなぁ。

まだ持ってない方は、見つけたら即買いですよ。

ではでは。





2011.08.23 Tuesday

SOLITUDE REVIVAL Part8

 



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昨日はヘンタイドイツ車祭りで大いに盛り上がったモータープレスですが、
興奮のあまり、大物を取りのがしておりました。

それがコレ!


1957年式 DKW 3=6 MONZA であります。

これは、昨日ご紹介したアウトウニオン1000の祖先であるDKW 3=6 F93を
ベースにプラスティック製ボディを載せたスポーツモデル。

そもそもは、DKWのワークスドライバーであったグンター・アーレンと
アルブレヒト・ヴォルフ・マンツェルのために製作されたスペシャルで、
タイラー・バーベイと組んだアーレンは、1956年にモンザでスピードトライアルに挑戦。
1100cc以下のクラスで5つの世界記録の更新を達成したのでした。
(ちなみにこのレコードブレーカーは北米のオーナーに引き取られ
 1950年代後半からアメリカのレースやヒルクライムで活躍したそうです)

その成功を受け、1960年までに230台生産、販売されたのが
このDKW 3=6 MONZAというわけなのです。


余談? ですが、この3=6 MONZAには、
Dannenhauer & StaussとMassholderで製造されたものと
Schenkで製造されたものと、2種類のボディがあり、
ノーズ形状やCピラーのモールドが異なります(なんてカルトな話題)。

今回ソリチュードに現れたのはDannenhauer & StaussもしくはMassholder製の1台。
小さく流麗なボディスタイルと、2ストローク3気筒ユニットのエグゾーストが
なんともミスマッチでステキ。惚れました。

……というところで、今日はオシマイ。
最後に、スポーツカー&ツーリングカークラスの動画でお別れです。
メッサーシュミットから、ポルシェ956までが一緒に走るという
このイベント独特の雰囲気を感じていただけるのでは?
(ちょっと重いかも)





ではでは。


2011.08.22 Monday

SOLITUDE REVIVAL Part7

 




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最近、ポルシェ・ミュージアム・ネタの続いていた
モータープレスですが、ソリチュードにはまだまだやり残したネタが
沢山眠っております。

が、それらは9月以降に発売される、Tipo 、カーマガジン、
Rosso、レンシュポルトなど各誌で順次放出されていく予定なので、
まぁ、今回はサワリ程度に、『ソリチュードに集ったカルトなドイツ車たち』を
お届けすることにしましょうか。
(小さい写真はクリックで拡大します)


今回クラブブースも構えたりして、結構盛り上がりを見せていたNSU。
これは1971年型のNSU 1000TTS。
70psを発揮する996cc SOHCを搭載したNSUプリンツ一族の最強版。
グループ2カーとしてETCなどにも参戦し、
1000cc以下のクラスでミニ・クーパーやアバルト1000TCと
勢力争いを繰り広げたRRスポーツサルーンですね。
結局ミニとアバルトの厚い壁を破ることはできませんでしたが……。


アバルトのリアフードが開いているのは、冷却目的ではなく
空力性能の向上だったという話をエルヴィオおじさんから、
聞いたことがありますが、このTTの場合はどっちだったのでしょうか? 

何はともあれ、カッコイイのは確かですけど。


こちらは55psの1085cc SOHCを積む1000TT。
TTSがツイン・ソレックスなのに対して、こちらはシングル・ソレックス。
あんまり、クラシック、クラシックしていないカラーリングなのが良い。

こっちで見ると、なぜか無性に欲しくなる1台。


↑ の、プリンツ1000の祖となったのが、1957年発表のNSU プリンツ。
モノコックボディに、583cc空冷並列2気筒SOHCを積むRRサルーン。
いわばドイツ版フィアット600的な存在であり、BMW700のライバルでもあります。


このクルマは1958年式にプリンツ鵺 30というモデル。
リアに収まるコンパクトな583cc SOHCツインは、20psを発揮。
これでもサスペンションはなんと4輪独立懸架!

で、このピッコロ・サルーンを
進化発展させたのが、NSU 1000 TT/TTSのベースとなった
NSU プリンツ4なんですね。お分かりいただけましたか?

ちなみにこの個体、なんでもBohmというドライバーの手で
1959年6月にソリチュードで開催された、Rossfeld-Bergrennenという
レースで3位入賞を果たした個体のようです。
ドイツ語の説明でよく分かりませんでしたが。


さて問題です。これは何でしょう?
え? 東欧かどっかのクルマでしょ? と思ったら
なんと1965年のグラース1304TSでした。

このクルマは、バブルカーのゴッゴモビルを製造して”ある程度の成功”を収めた
ハンス-グラース社が、本格的な乗用車メーカーに脱皮しようとして製作した
小型サルーン、グラース1004のスポーティ・バージョンで
75ps(85ps版もあり)を発揮する1290cc SOHCユニット(ヘミヘッド!)を搭載。

その印象的なボディデザインは、初代クアトロポルテやミストラルをデザインした
ピエトロ・フルアだったりします。へぇー。


続いて、これも地元ドイツならではの車種。
1959年式アウトウニオン AU 1000。

DKWに似てるなーと思ったそこのアナタ、鋭い!
アウトウニオン1000は、それまでDKWブランドでリリースされていた中型車
 3=6 ゾンダークラッセF94の発展型として、
アウトウニオンを名乗って1957年に登場したもの。
エンジンは2ストローク直列3気筒(!) 980ccのFWDと
基本構成はDKWと同じ。


なぜかリアだけバンパーレスとなった、レーサー仕様(実は本物だったりして?)
でしたが、カラーリングといい中々決まった1台。

丁寧なレストアが施されているらしく、内外のコンディションは抜群でしたね。

ちなみに、あの津々見友彦さんが第1回日本グランプリに出場したのが
このクルマの前身たるDKW3=6です。


こちらは、パレードランに登場してきた、もう1台のアウトウニオン1000。



こうなると、VWビートルなんて……とスルーしたくなるところですが、
これはなんと、エルンスト・シュトレーレのドライブで1954年のミッレミリアに
出場して総合43位、クラス3位に入ったフォルクスワーゲン1300ポルシェ。
(シュコーからセットでミニカー化されてます)

”Dapferle”という愛称で呼ばれたこのクルマには
エントリー名どおり1300ccのポルシェ・ユニットを搭載されていたという
記述もあるんですが、すいませんビートル詳しくないんでわかりません。
誰か(B滝さま!)教えてください。


続いては個人的に好きなオペル1900GT。
1968年に発表された2シーターGTで、大衆車カデットのシャシーをベースに
流麗なボディを載せたそのスタイルから“プアマンズ・コルベット”なる
ニックネームが付けられたりしましたね。
 
新車当時、日本にも多くの台数が輸入されていましたが、
スーパーカーブームの時にはオマケキャラ的な存在だったため淘汰された個体も多く、
キレイなクルマはかえってレアだったりします。
 
こうやって、オーバーフェンダーとか付けてイジってみると
かなりカッコいい。いや、相当カッコいい。


さて、どんどん勝手にディープな世界へ入っていきます。
Steinmetz Opel Tuningというチューナーが作った
1970年のオペル・コモドーレGS3000というグループ2カーです。
むちゃくちゃカッコいいです。

コモドーレは、1967年に中型車レコルトの豪華版として登場したクルマで
このクルマには250psにチューンされた3リッター直6SOHCが積まれているのだそうな。



パレードランに出ていたオペル・カデット LSクーペ。
1965年から73年にかけて作られた、オペルのベーシックモデル、
カデットBに用意されたクーペです(ラリー・カデットではないと思う)。
1967年以降のマイチェンモデルならエンジンは1.7リッターのSOHCを積んでるはず。
ちなみにこのあとにフルチェンジを果たしたカデットCは
GMグループの世界戦略車になり、日本ではいすゞジェミニの名前で売られましたね。


なに? このアメ車?? と思ったら、これもオペル。
オペル・ディプロマートという中型車レコルトの上にあたる、
1960年代のオペルの最上級車種で、1964年登場の初代は
4.6リッター V8OHVエンジンを搭載。
兄弟車種としてアドミラル、カピテーンという4ドアサルーンも作られました。

アメ車っぽく見えるのは、基本的に親会社GMのクルマのOEMだったため。
なんだ、やっぱアメ車じゃん!


これもオペル。戦後型のオペル・ブリッツのパネルトラック。
正確にはオペル・ブリッツ1.75tというモデルで、1952年から60年にかけて
生産されたもの。当時ポルシェ・ワークスのサービスカーとして
使用されていたみたい。1/43でミニカーにもなってます。


ポルシェ・カレラ・アバルト……にしては何か変。
その名は、アパル GT。
ベルギーでVWベースのスペシャルを作ることを得意としたメーカー、アパルの作品。
(今は本社がドイツにあるのだそうな)

VWビートルのシャシーにFRPボディを載せて作った2+2クーペで、
基本はVWの空冷ユニットを搭載してたとか。
(このクルマにはどうやら356のエンジンが載せられている様子)

世の中にはまだまだ知らないクルマが沢山あるという好例?


これもドイツっぽいなーと思った1台。
1963年式メルセデス・ベンツ220SE ラリー。
メルセデスのサルーンと侮るなかれ、
実は1960年と1962年のヨーロッパ・ラリー選手権のチャンピオンカーでもあります。

このゼッケン617を付けた220SEは、1964年に
 E Bohringer/Kaise組がアルゼンチン・ラリーに出場したときの仕様。
(レベルの1/32 スロットカーにもなっていなかったっけ?)


フロントフェンダーにエアアウトレット? が付いていたり
地味ながらなかなか本気なモディファイがステキ。
ちなみにエンジンは2195ccの直6SOHC(120ps)。

かなり本物っぽいのですが、オリジナルかレプリカかは不明(ごめんなさい)。


最初の方に紹介したNSUプリンツのライバルといえば、BMW700クーペ。
当時の小排気量ツーリングカー・レースのアイドルでもあります。
ただし、今回はこの1961年式1台のみの参加。
地元なのに寂すぃー。


うぉぉぉぉ! メッサーだっ! タイガーだっ!! 

いえいえ。正式なメーカー名はFMR
(Fahrzeug-und Maschinenbau GmbH Regensburg)。
1957年からこの名前になりました。

このフィヒテル&ザックスの2ストローク493ccツインをミドに積む(!)
最強の4輪版の正式名称はTg500。
タイガー(ドイツ語だとティーガー?)というペットネームは
1957年の発表時に付けられたものですが、すでにクルップ社が商標登録してたので
販売時にはTg500という名前になったのでした。

このやる気のないグレー一色ってカラーがステキ。
そして乗ってるオジさまの雰囲気もステキ。


さぁ、いよいよ最後の1台、グートブロット・スーペリオール。
ワルター・グートブロッドが1949年に製作、発表したバブルカーの一種。

1950年から生産がはじまり、スーペリオール600、スーペリオール700など
排気量拡大とともに細かーなバリエーションを増やしていきながら
1953年までに1000台程度が生産されたと言われています。

やっぱ、こうして現地色の濃いクルマたちに出会えるのが海外イベントのいいところ。
いまこうして思い返してみると、1台、1台をちゃんと取材できなかったのは
悔いが残るなぁ。

ではでは。




2011.08.19 Friday

ロータス49好き、コスワースDFV好きには必須

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


昨日の908/3には沢山の反響をいただき、ありがとうございます。
まだまだネタはいっぱいあるので、そのうちに。

で、今日はロータスの話です。
以前、このブログでもちょろっと報告しましたが
ついに(やっと)Classic Team Lotus Japanから、
ロータス49設計図ポスターが発売されました!
(まずはPLANEX DIRECT 楽天市場店で先行発売!)

以前ヘセルにあるCTLにお邪魔した時に、奥のストレージに沢山の図面が整然と
保管されている場所を案内してもらったことがありますが、それはそれは壮観な眺めでした。

いかにも……というこの4面図は、実際に製造に使われた……というよりも
プロモーション用に書かれた可能性も否定できませんが、
何はともあれ、じーっと見ているだけで十分ワクワクできてしまうのはなぜでしょう?

ガレージや書斎のインテリアにも、模型の資料として使ってもOK。
ちなみにサイズは800mm×600mmと、なかなかのボリューム。
入荷数が少ない商品なので、早めのゲットをオススメします。
ええ、もちろん買いましたとも(笑)。あ、お値段は6500円です。


ロータス49といえば、数年前にこの49/R2がCTLでレストアされて話題になりましたね。
49/R2は、1967年のオランダGPにジム・クラークのドライブで出場し
堂々のデビューウィンを飾ったマシーンそのもの。

67年シーズンはずっとクラークのレースカーとして過ごし、
シルバーストーン、ワトキンスグレンで優勝。
68年シーズンは49Tスペックとなり、タスマンGPに参戦。
クラークのドライブで、クライストチャーチ、サーファーズパラダイス、
ウォリックファーム、サンダウンパークで優勝したという経歴をもっております。

その後1968年のF1シーズンをジョー・シファートやジャッキー・オリヴァ―の
レースカーとして過ごしたのちに、ファクトリーでアップデートされ49/R11に。
1969年の開幕戦キャラミでは、マリオ・アンドレッティがドライブ。

以後は、黎明期のロータス・ワークス・ドライバーでもあった
故ピート・ラブリーに売却され、1971年まで現役を続けたという由緒ある1台なのですね。

↑ 上の写真は、昨年のクラシック・ティーム・ロータス・フェスティバルの時の
1枚なのですが、ワークス・コーティナとの組み合わせは、
まるでタイムスリップしたかのような光景ですな。


49繋がりということで、
こちらは先日のソリチュード・リバイバルで見かけたロータス49/R6。
フィル・リード・カラーのヘルメットがステキ。


49/R6は、1968年のスパ・フランコルシャンでジャッキー・オリヴァーの
レースカーとしてデビュー(決勝5位)。
その後、モンザからヒルのレースカーとなり、メキシコGPで優勝。
69年からは、ヨッヘン・リントのレースカーとなって、この年のアメリカGPで優勝。
さらに70年のモナコで、ブラバムと熾烈な争いの末に奇跡的な優勝を遂げた
(これが49のGPにおける最後の勝利)記念すべきマシーンでもあります。


ということは、このコックピットにリントが座っていたということですね。


リアには、以前桑島マーチで話題になった、グラビナーの消化器が鎮座してました。
こんな場所に消化器なんて……これも時代ですなぁ。


そしてさらに朗報!
な、なんと、49に引き続き、72の設計図ポスターも発売されたりします(ブラボー!)。
なんでも73年にロニーがドライブした72/6が復活(写真はCTL所有の72/5)し、
HFOに参戦するなんて話もあるみたいですから、
また空前の72ブームが来るかもしれません。要注意? です。


この72の設計図に関しては、また発売された時にでもお話することにしましょうね。

ちなみにCTL Japanからは……


ながらく品切れ状態だった洋書



49/R2も走った昨年のCTLフェスティバルの模様をくまなく収録した
Coterie Pressの新刊
が、昨日から(!)発売されたりしております。

なーんで、こんなことをツラツラ書いているかというと
今、新商品のアップのラッシュだから。
この他にもスンゴイのが色々あるのだけれど、それはまた次の機会に。

ではでは。






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