2011.10.31 Monday

JAPAN LOTUS DAY 2011

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



さぁ、おまちかね(?)
土曜に富士スピードウェイで開催されたJAPAN LOTUS DAY 2011の報告です。
もちろんClassic Team Lotus JapanのHPにもレポートが載りますので
モータープレスはそのダイジェストとこぼれネタを。


今回のJAPAN LOTUS DAY、なんといってもその目玉のひとつは
手前味噌ながらClassic Team Lotus Japanが持ち込んだ3台のF1マシーン!
実は78、97T、88Bが日本で一同に会するのはこれが初めて。
ヒストリックミュージアムをプロデュースされていたAC MINDSの坂田社長の
ご配慮で、こーんな良い位置で展示させていただきました。
ありがとうございました。


そして88Bは、CTL Japan 代表 Kastu久保田のドライブでドライブを披露。
このモータープレスでは3月に富士で行ったプライベートテストの模様を掲載しましたが、
日本の公の場で88Bが走るのは、これが初めて。

本場仕込みの鋭い走り(本人曰く80%ほどとのことでしたが)を
お楽しみいただけたはず! 今回はメンテナンスを引き受ける
ハナシマ・レーシングの面々もJPSジャケットに身を包み、
まるでJPS ティーム・ロータスといった雰囲気でありました。


我々CTLのピットには、ノバエンジニアリングの猪瀬良一さんも
遊びにきてくださいました。
果たしてグレート猪瀬は88Bに何を想ったのでありましょうか?



またCTL Japanのオフィシャルショップも開店。
「モータープレス見てますよ〜」とホントに多くの方に声を掛けていただきました。
ありがとうございます! 
そして、このブログでもご紹介したコーリン・チャップマン・キャプは
お陰さまで超大人気。沢山入荷したのに、一部のサイズは品切れになってしまうほど。




そんなCTLブースには、これまたCTLスタッフ(といっていい)F1解説でお馴染みの
小倉茂徳さんも登場! 多くのファンの皆さんとお話いただいたのですが
そんな中のひとり、チーム・ロータスF1ブック日本語版を買っていただいた
この方(写真右)は、な、なんと“大改造!!劇的ビフォーアフター”の音楽を
作曲された音楽家の松谷卓さん!
大のF1ファン、セナ・ファンとのことで、小倉さんと大盛り上がり!


さて、LOTUS DAYを名乗るだけあって、本国にも負けず劣らずの
バラエティに富んだロータスたちが集まっていたのですが
その中でも僕が注目したのがこのクルマ。


品川56のナンバーを付けたロータス・ヨーロッパ・スペシャル。
フェンダーミラー(!)付きの非常にオリジナリティの高い1台で
コンディションも御覧のように素晴らしいもの!
アトランティック物のディーラー車なのでしょうか?
(オーナーさんを見つけられなかった……)


いやぁ素晴らしい。まだまだ良いヨーロッパがいるんだなぁ。
このカンメタのJPSカラーも新鮮ですね。ステキ。


こちらは、これまたモータープレスでお馴染み、
いつもお世話になっているロータス研究家の大塚さんは愛車
コーティナ・ロータスMk1 S1で登場。
長らくガレージ・フェイズワンで行われてきた初期化作業も仕上がり
より一層すんごいコンディションになっておりました。
おそらく日本で一番キレイでオリジナルなコーティナではなかろうか?

あーいいなぁ(ため息)。


そして、熱烈な生沢ファンとして有名な、愛知の清水さんは
新たにロータス41を手に入れ参加。BT21につづき41なんて!
「だってブラバムだとロータスのイベントに出られないじゃないですか」だって。
いやぁ参りました。脱帽です。


おや? このエスプリS1は?? と思ったら
永遠ボディーの松村さんでした。これもキレイなクルマだわ。さすが。


今回のLOTUS DAYに現れた大物。ロータス30!!
(シャシーナンバー確認できませんでした、すんません)
日本で走るロータス30の姿が見られるのって、本当に随分久しぶりのはず。
ドルルルルーッ! と野太いフォードV8サウンドを響かせながら
ピットアウト時に軽くホイールスピンしてみせたりして、もうそれだけで興奮(笑)。
一度でいいから、30に乗ってグッドウッド・リバイバルに出てみたいものです。はい。


ピットで見つけたロータス・ホンダ。
アクティブサスペンションは付いていなさそうだったけれど
その代わりにコンパクトにたためるらしい。


というわけで、非常に濃いJAPAN LOTUS DAY
(本当はもっともっとネタはあるのだけれど)でございました。
お会いできた皆さん、出来なかった皆さん、お疲れさまでございました。
最後に夕焼けの中、富士山をバックに34年前に富士を走った78-4の記念撮影!

いやー、すげぇ疲れたけど、すげぇ面白かった!

ちなみに我々Classic Team Lotus Japanは11月13日に
横浜大さん橋で行われるホビーフォーラムに出展するほか、
12月4日に東京 お台場のMEGA WEBで開催されるMEGA WEB フェスタにも出場!
なんとMEGA WEBフェスタでは、会場内特設コースで88Bのデモランを行います!
当日は、トヨタ7やホンダRA300、さらにマツダ787Bの走行も
予定されているとのことですから、これは見に来なくてはなりますまい。

ではでは。






2011.10.28 Friday

僕の好きなクルマーホーメットTX

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



おはようございます。明日から富士スピードウェイで開催される
JAPAN LOTUS DAY 2011のために、この週末はバタバタバタ……なので
今日は短縮版で(笑)。

しかもネタが思いつかないので
写真整理をしていたら出てきた英国特派員のコウゾウさんによる
写真をぱちり。


今年のドニントン・リバイバルを走るホーメットTX!
1968年の1シーズンだけ走ったガスタービン・プロトであります。

確かコイズかなんかのオークションで売りに出されていたのに
しばらく売れなかった個体ですよね、これ。
搭載しているエンジンは、プラット&ホイットニーのヘリコプター用の
ガスタービンだそうで、いったいどういうフィールなのか気になりますよね。

ただ聞くところによると、ヘリコプター用だけあって
耐久性がバツグンで、ヒストリックレースを走るくらいじゃあ
オーバーホールする必要はほとんどないそうな。
確かに、なるほどって話です。

ということで今日はこれまで。
明日富士の29番ピットでお会いしましょう!

ではでは。



2011.10.27 Thursday

あのコーリン・チャップマンの愛用品が復活!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



我らがClassic Team Lotus Japanは、今週末の土曜日に
富士スピードウェイで開催されるJAPAN LOTUS DAY 2011の準備で
てんてこ舞いだったりするのですが、
そのイベントに合わせるかのように、英国からすんごいモノが届きました。

ジャーン!
……と言われてもピンとこない方も多いかもしれません。
この帽子の商品名は、その名も “Colin Chapman Cap"
そう、ロータスF1が優勝するたびにコーリン・チャップマンが空高く
飛ばしていた、あの帽子(キャスケットって言った方がいいかな?)の復刻品なのです!



まだピンとこない方のために
故ジャビー・クロンバックが遺した名著、
ほら、まさにこの帽子でしょ!


まだ英国本国でも発売されたばかりのこの帽子、
実はチャップマン家にずっと保存されていたモノホンを忠実に再現したものなんだとか。

特筆すべきは、この手のレプリカものにありがちなアレンジ
(例えば脇にCTLのロゴが入っていたり)されることなく、
まんま復刻を試みていること。

ちなみにこのコーデュロイ地の帽子をチャップマンが愛用するのは
1972年にJPSがスポンサーになってから。
ということは、このゴールドのインナーはJPSカラーを意識してのものなんでしょうね。
そしてよく見るとお分かりの通り、中央にはACBCのロゴマークが刺繍されています。


チャップマンがこの帽子を生涯にわたって使い続けたのは有名な話ですが
どうもチャップマン専用! というものではなかったようなのですよね。


その証拠として、“Lotus 78 & 79 The Ground-Effect Cars"(John Tipler著 CROWOOD刊)
を見ると、76のテスト風景を写した写真の中で、ピーター・ウォーも同じタイプの
帽子を被っている! つまりウォー・ファンにも必須のアイテムということです(笑)。

そんな、コーリン・チャップマン・キャプはS/M/L/XLの
各サイズが揃ってお値段は6980円!
(※27日朝アナウンスした価格が間違っておりました。お詫びして訂正いたします)

しかも、土曜のJAPAN LOTUS DAYの会場で
どこよりも早く先行発売をすることが決定いたしました!!
別に手前味噌で言うわけでもなく、なかなかデキもいいですし
女の子がさらりと被っても可愛いデザインに仕上がっているのもミソ。

クリスマスプレゼントなんかにも良いかもですよ?
(もち、僕も1つお買い上げ、チーン)

てなわけで、アタクシも当日は終日29番ピットの前で売り子をしている予定。
CTL Japan所有の88Bはデモランするし、78と97Tは展示されるしと、
ロータスマニアなら絶対に来て損はしない内容になっております。

ぜひ富士スピードウェイでお会いしましょう!
ではでは。




2011.10.26 Wednesday

袖ヶ浦土産のお宝たち

 

Motor Press(モータープレス)
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こんにちは。
日曜のHTCC(HONDA TWIN CAM CLUB) 35周年袖ヶ浦ミーティングですが
実は会場で数々のお宝をゲット? して参りました(笑)。

まず最初(!)がこれ。


HTCC事務局Sさん改め、タマさんから譲って(正確にはお預かりしたという方が正しい)
いただいた、クーペ用のルームミラー!!  うぉぉぉぉぉー!


実はエスロク君についているのは、英国車などに使われているような
汎用品のルームミラー。ま、これはこれで悪くないのだけれど
メッキ地なので外からも良く目立つ。それにダッシュ生えのルームミラーは
クーペにとってひとつのハイライトであるし。
(個人的にもコックピットの眺めの中では好きなポイント。なんかレーシーで)

© Honda Motor Co., Ltd.

確かに当時の広報写真を見てみてもお分かりのとおり、アイボリーっぽい色の
ミラーがちょこんと生えてるのです。
(あと、エスロククーペの赤って本来はこの渋い赤ですよね!)

……しかしながらレアパーツゆえ、なかなか市場に出てこない。
某ヤフオクに最近ユーズド物が出てたけど、確か1万7000円くらいしたのではなかろうか?


今回タマさんからいただいたのは、ご自身が以前乗られていた
エスハチのクーペに付いていたものなんだとか。
実はチェーンからリジッドに変わる際に、ミラーの材質がスティールから樹脂に
変わっていたりする(ディテールも一部違うみたいですね)とのことなのですが
いやはや、そんなことは関係ありません! 非常に嬉しい。
早速後で付けてみよう。タマさんありがとうございます。


裏をみたら、こんな刻印が。
こういうのひとつひとつにウンチクがあるんでしょうねぇ。
もっともっと勉強せねば。

そしてそして……


静岡の伊東にあるエス専門店、GARAGE COUPEの萩原さんから
譲っていただいたドレンボルト。
実は、うちのエスロク君のチェーンケースのボルトがナメておりまして、
その状況をHTCC杉田会長から聞いた萩原さんが、
袖ヶ浦に持ってきてくださったのでした。うるうる(涙)。ありがとうございます。

さらにさらに……

Jim Clark Life at Team Lotus (Peter Darley/Coterie Press 刊)より

いつもお世話になっているHTCCのアーカイブ的存在である鈴木先生から
譲っていただいた、レスレストンのレーシングスーツに付いている
ダンロップのワッペンのレプリカ(なんとマニアックな!)

なんでも、スーツによって微妙にロゴが異なったりするとのことですが
(手作業の刺繍故らしい)、確かに当時の写真を見ると
リントの胸にもこのロゴが輝いてる。

レーシングスーツを新調したときに(もう僕のは規格外なのだ)
付けさせていただこう! ありがとうございました。


さて、そんな一方で我がエスロク君はやっと名義変更が終了。
(これでナンバー隠さずにすみます)
ちょっと前まで3桁のナンバーって抵抗感があった気もしましたが
もはや慣れちゃいましたね。はい。
以後よろしくお願いします。

© Honda Motor Co., Ltd.

あと、最近はこんな写真を見つけ出してはひとりニヤニヤしています(笑)。
(後ろに写る356のカルマンクーペも魅力的ですが)
小林彰太郎さんは、この現場をエスロクに乗って見に行ってらっしゃるんですもんね。
改めてすごいなぁ……

ではでは。



2011.10.25 Tuesday

オーバーテイカーズが、レアなヴィンテージウェアを大放出!?

 

Motor Press(モータープレス)
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今日も日曜のHTCC35周年袖ヶ浦ミーティングの模様を
お届けしよう……としてネットを見ていたら、スゴいもんを見つけてしまった。

しかも灯台下暗し。
見つけた先は、お馴染みモータリングウェア“Overtakers"
オンラインショップである“Horizon Blue"

ここ2週間ほどバタバタしててチェックしていなかった隙に
オーナー中村優秘蔵ヴィンテージウェアが大放出されているではありませんかっ!
なんでも10年来コツコツとコレクションしてきたモノを放出するのだとか。

例えば……
(スイマセン、写真はHPより勝手に拝借)



どうですかこのラインナップ!(しかもホンの一部でっせ!)
大体70年代から80年代にかけて作られたヴィンテージの数々で
いまや探そうとしても、なかなか探せないレアものばかり。
しかもどれもコンディションが良い!

実際、勿体なくて着れないかもしれないけれど
このまま飾っておいてもカッコいいかも。


個人的には、このDUNLOP RACING VINTAGE HATに刺さりましたね。
どうも70年代後半のモノらしいのですが、この感じいいなぁ……と。

いやぁイカンものを見てしまった。
でもホント勿体なくて……。
あ、これらのTシャツは保存用にして普段はOvertakersのTシャツを着ればいいのか!

いずれにしろ、気になる方はココをチェック!

うーん悩ましい……。





2011.10.24 Monday

HONDA TWIN CAM CLUB 35th ANNIVERSARY!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



昨日は千葉県・袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで開催された
ホンダ ツイン カム クラブ(HTCC)の創立35周年記念ミーティングに
行って参りました。
心配されたお天気も、走行会がはじまる頃には回復。
おかげでこんな奇麗な写真が撮れました。


この日のベストショット(自画自賛)。
濡れた路面と、柔らかい日差しがなんとも美しかったりして。

今回はエスRクラス(レース仕様)、エスNクラス(ナンバー付き)
エス以外のクルマたちの3クラスに分かれた走行会。
興奮のあまり、ちゃんと数えるのを忘れてしまいましたが
30台近いエスが集まったのではなかろうか? とにかく壮観な眺めでありました。


我らがエスロク君も無事川崎から自走でアクアラインを渡って参加。
大ベテランの皆さんの中に混ぜていただきました。
いやぁ、左ハブのオイル漏れで一時はリタイアか? なんて思っておりましたが……


あまりの不甲斐なさを見かねたHTCC事務局Sさんと、杉田会長の計らいにより
イベント前に会長宅で現状のチェックをしていただいたのでした。
(ありがとうございます!)


ドラムブレーキの中をチェックしてみると、心配されたホイルシリンダーからの
オイル漏れは無さそうで、まずは一安心。
さらにデフオイルをみてみると、汚れてはいるものの
量自体が極端に減っていることもなさそうだったので
なんとか、自走で袖ヶ浦に行くくらいなら大丈夫だろう! という
判断がくだされたのでありました。


おかげさまで、無理せずにゆっくり走っている限りでは、
オイル漏れの症状は出ていません。
でもさすがにそのまま放置しておくわけにもいかないので
落ち着いたらちゃんと直そう。


さて。話をもどして35周年イベント。
記念行事ということで、走行会はタイム計測なし。
各自のペースで走りを楽しむ! ということに主眼がおかれていました。


ということもあって、パドックの雰囲気も和気あいあいとしたもの。
しかも袖ヶ浦のコースが、エスにとってもマッチ。

コース自体の雰囲気もイギリスの田舎のサーキットみたいで
相変わらず良いですしね。エスの雰囲気とも合ってます。

そして皆さん上手い。まー言い訳はいっぱいあるのだけれど(笑)
まだまだ僕は人車一体には程遠いなぁ。


……ということで、赤旗が出る事もなく、クラッシュもなく
あーーーっと言う間に無事に走行は終了。

お昼までの空いた時間に、S先生のS500とツーショットを撮ってみたり(笑)。


そして、もうすぐフォレストレースウェイにオープンする
予定のレストランをお借りしてのランチパーティー!

なんとサプライズゲストとして
このサーキットのオーナーであり、元レーシングドライバーでもある
中村正三郎さんと、お馴染み小林彰太郎さんが登場!

中村さんによる、MG TDスペシャルのお話とか
小林さんのS600ヨーロッパ紀行の秘話とか、初めて聞く話もあって
とーーっても濃い時間を過ごせました。

ちなみにこのお二人といえば、元CGテストカーのヨーロッパS1改
"ナカムラスペシャル”繋がりでもあるんですよね!

さらにクラブの皆さんのお宝も飛び出したりして
お二人のお話は非常に盛り上がったのでした。


いやぁ、何はともあれ丸っと1日楽しませていただきました。
参加された皆さん、おつかれさまでした。
そして、素晴らしいホスピタリティを提供してくださったHTCC事務局の皆さん!
いろいろ大変だったと思いますが、本当にありがとうございました。

ではでは!




2011.10.21 Friday

レジェンドたちとの熱い夜!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



ご報告が遅くなりましたが
さる18日、東京東麻布で“見崎君を送り出す会”なる会が催されました。
実は、あの見崎清志さんが新事業を立ち上げ、マレーシアで第二の人生を
スタートさせることになったのです。

この会の幹事を務められたのは高橋晴邦さん。
そしてこの呼びかけに応じて集まったのは以下の方々。



上段左から、元トヨタ・モータースポーツ部部長の松井誠さん、
お馴染み鮒子田寛さん、元TMSCR社長の高橋利昭さん、そしてカメラマンの原 富治雄さん。
中段は、高橋晴邦さん、見崎清志さん、館信秀さん
(↑このお三方は説明するまでもないでしょう!!)。
そして下段に移って津々見友彦さん、柳田春人さん、
(↑このお二人も説明するまでもないでしょう!!)
ワシマイヤー顧問で元トムスの山田喜照さん、
さらにTRD-USAの生みの親であり、元ロッドベンダース! でもある小平基さん
といった超豪華な顔ぶれ。
この他にもカメラマンの中尾省吾さんも駆けつけてくださいました。

柳田さんは、先日GT500のタイトルを獲得した
真孝選手の祝勝会そっちのけ(!)で駆けつけていただいたのだとか!

「こんな面々が集まるのは、ひとえに見崎さんの人柄」
というのが、集まった皆さんの共通認識でしたが、それにしても
トヨタ・ワークスの絆の深さ、同じサーキットで鎬を削った仲間同士の絆の深さを
感じさせる、本当に良い会でございました。

いやぁ、なぜこんなスゴい面々に混じって僕ごときが参加できたのかは
今もって謎ではありますが(笑)、お陰さまで当時の皆さんの裏話
(やっぱ書けない話の方が多かった気がする……)を聞く事ができました。


さらに二次会には、なんとあの桑島正美さんも合流!
このサプライズゲストの登場に、会場はさらに盛り上がり、
平日だと言うのに、皆さん午前様での帰宅となったのでした……。

この時に皆さんに伺った話や、鮒子田さんから課せられた宿題(!)は
追ってこのモータープレスでご報告していければと思っております。

ちなみに、この夜は生沢さん×911の復活劇に対抗して
桑島さん×240Zで参戦しよう! なんて話が盛り上がっていましたが、果たして……?

さらに11月11日〜13日に富士スピードウェイで開催される
JAF GRAND PRIX内で行われるレジェンドカップ(今年はCR-Zのワンメイク)では
見崎さん、津々見さん、鮒子田さんも走られるそうですから
往年のレースファンには見逃せない話題が続きそうな予感。

さて、アタクシはこの週末23日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催される
HTCC(ホンダ ツイン カム クラブ)35周年イベントに行って参ります。
天気が心配だなぁ……。この模様はまた来週!

ではでは。







2011.10.20 Thursday

野口祐子 From Italy―ALFA BLUE TEAM Part3

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


ここ数日、コメント欄のお返事もままならない状態が続いてまして
本当にすいません。皆さんありがとうございます。
ということで、昨日の続き。野口祐子さんによる
ALFA BLUE TEAMのお話です。

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皆さんは、ARESEのミュージアムはご存知かと思いますが、
その地下に沢山のALFAが隠されているのは知っていましたか? 
隠されると言うか、放置されていると言うか……。
プロトや、開発車やら、ALFAの歴史において、とも重要な車が沢山あるのです! 
今や皆に、時代に、忘れ去らてしまった車たち。
これからこの車達の行方はどうなるか分からない。
今はここにあるけれど、数年後には誰かの家を訪ね、ALFAはありますか? 
と探し歩かなければならないことになるかも知れない……。

そんなことになる前に、きちんとこの車達を写真に撮って、語ろう!
とGippoとパスクアーレは行動に移した。

そしてこんなことも言っていた。
「車には、“語る車。語らない車。語れない車”がある。
ミュージアムの車達は、常にスポットライトが当てられ、語る車達である。
そして、自分の前で多くの人が批判や批評を繰り返す。
そんな言葉にも聞き慣れている。
ところが、地下に置かれた車達は“語らない車、語れない車”。
誰も来てくれない、常にヴェールに包まれ、存在すらも知られていない……。
この本は、そんな車達、語れない車達に語って貰っている。
 
写真に撮られた車は綺麗ではない。埃にまみれ、輝きが無い。
でもどうだろうか。私はこの車達に畏敬の念を感じる。
堂々と人生を生きているような気がする。
人には出会わなかったけれど、
自分の歴史を大事にひっそりと自分の中で守り続けているような気がしてならない。
こういう車が居たからこそ、名車は生まれたのである。
 

会場でこんな声もあった。
ALFAにとって何よりも重要なのはエンジンだ! 
車同様沢山のエンジンが語られず……放置されている。
是非、ヴェールに覆われているエンジン達に語ってもらいたい! と。

残念ながら、ALFA BLUE TEAMは今のところ、一般公開はされていない。
どうぞこの本を手に入れて、隠れたALFAの底力を味わってください。
心がキュンとします。
サイトから購入出来るそうです。


“alfavelate (Gippo Salvetti著 FUCINA EDITORE刊)

この本を作るにあたっての撮影時にとてもお世話になった、
ARESEのALFAのメカニック、アレッサンドロさんとグイドさん。
 
 アレッサンドロとグイド、彼らなしでは撮影はできなかった……。

 それでは最後に、ALFA BLUE TEAM(残念ながら一般公開されていませんが)



では!
text & photo:野口祐子(Yuko Noguchi)






2011.10.19 Wednesday

野口祐子 From Italy―ALFA BLUE TEAM Part2

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


ここ数日、コメント欄のお返事もままならない状態が続いてまして
本当にすいません。皆さんありがとうございます。
ということで、昨日の続き。野口祐子さんによる
ALFA BLUE TEAMのお話です。

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このALFA BLUE TEAM、現在会員29人。何処からの援助もなく、
ABTだけでクラブを維持している。でもその会員になるにはなかなか難しそうだ。
会員全員の承諾が必要なのはもちろん、なによりも真のアルフィスタでなくてはならない。先ずは木曜日の集まり、イヴェントなどに参加してもらい、
真のアルフィスタかどうか試される。
さらに4〜5年共に行動し会員一致の上、入会許可がでるらしい。

毎週木曜日、ゲストを呼んでの講習会。20時30分に鈴が鳴り講習会が始まる。
ある時はデザイナー、ある時はエンジニア、ドライバー、開発責任者、
常に車の歴史に関わったゲストが招待され会員のために話をしてくれる。
そして質疑応答。勿論アーカイブ、図書室なるものがある。
ここで自動車文化の勉強というわけだ。

ALFA BLUE TEAMの図書室

女人禁制! 男だけの方が、自由な気持ちでいろいろなことを語れるというのだ。
女性が居ると気を使って、どうも楽な気分になれない……そう。
(皆さんも、そう思います?)
 
さて、今回の出版パーティー。
9時半スタートということで、ミラノを8時半スタート。
家から約25キロ。夜、陽が暮れてからの田舎道は大変である。
今でこそ、日本は道路の街燈は消されているが、
ここイタリアは田舎町になると殆ど街燈が無い。


不安な中、ナヴィに住所を入れ、道なりに走って行く。
途中、ブルーのアルファ2000ベルリーナを見つけた!
これは絶対ABTに向かっている、と思い直ぐ後ろについた。
が、スイスイとスケートをしているように車の間をすり抜けて
ドンドン前に行ってしまった。流石アルフィスタ、運転もなかなかである!

私はと言えば、トヨタに乗って暗い暗い田舎道を走り続けた。
車中の音楽は、酒と涙と男と女!
 
ナビのゴール地点付近では、次々と往年のALFA様が集まって来た。
そんな車達とは一緒に並べられないので、トヨタ車は自ら門の外から遠く離れた
道端に置き、私は一人で暗い道をトポトポと歩いて会場に向かった。
(余談、イタリアではトヨタ車はFIATグループ、アウディグループの会社に行く時、
   いつも外に出されてしまうのです……)
 
 
何となく靄がかかった門付近。マフィアの会議が開かれている……秘密の場所、
そんな印象を受ける、夜の田舎の風景。
 

そしてABT!
いつ来ても感激する。古い車に囲まれ、何となく昔の車の匂いが伝わっている。
そんな空間での出版記念パーティー!
 
 

車と共に、何処からともなく、ぞくぞくと人が入って来る。
この会場にも感動するが、壇上に座って本のエピソードを語ってくれた
関係者の言葉にさらに感動。“ALFAVELATA”の意味は、
ヴェールで覆われたALFAとでも言いましょうか……。

alfavelate (Gippo Salvetti著 FUCINA 刊)より

ある時、GippoがALFAに勤めている友人、
パスクアーレと話している時に、ALFA6の話題になった。
ALFA6は聖パオロ2世がミラノを訪れた時に乗られた車。
あの車はバチカンにまだあるのだろうか? とGippoが聞いたところ、
何言ってるんだ、その車はここの地下に置いてあるよ! と答えたパスクアーレ。
 
 
行ってみようっということになり、地下に行くと……
なんと、ここには沢山の貴重な車が眠っているではないか!
それからパスクアーレ氏と車の調査を始める。すると……バロッコ、
その他の倉庫にそれこそ、見たことも無いALFAが何台か放置されていた……と言う。
勿論地下室にもヴェールに覆われて眠っている。

彼曰く、ALFAは幾度もの危機に見舞われた。
その度に、ALFAの人が必死にこの車達を守ろうとして、
いろいろなところに分散していたのだろうっと。
やはり、ALFA魂はあったのだ!と感激していた。
(ただ管理がずさん。でもそのお陰で貴重な車が残ったとも言えるだろう
   勿論、知らない間に売られてしまった車もあるそうだ)

(つづく)
2011.10.18 Tuesday

野口祐子 From Italy―ALFA BLUE TEAM Part1

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



あー、モータープレスを更新する時間がないぃぃぃぃ〜と
思っていたら、ミラノの女神、野口祐子さんからすっごいレポートが届きました。
早速お届けです。

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お久しぶりです!
今回はアルフィスタの方へ。
 
10月に入って、ある本の出版記念パーティーの招待状が届きました。


そのタイトルは “alfavelate (Gippo Salvetti著 FUCINA 刊)
パーティーの会場は、ALFA BLUE TEAM。 
 
 皆さん、この” ALFA BLUE TEAM ”をご存知ですか?(以下ABT)
 ABTを知っている人はかなりのアルファ通。
 今までは本当に知る人ぞ知る……だったのですが、
去年のALFA100周年に大々的なイヴェントを開催し、
一般の人にもABTの名前は知られるようになりました。


代表はGippo Salvetti氏。
彼は、体の中にALFA印の血が流れているような人です。
ALFAのために命をかけていると言っても過言ではないのでは……。
 
たとえば、いま噂のALFAのミュージュアムの行方。
彼は、なんとFIATグループのマルキオンネに直接嘆願書を書きました。
そして、QUATTRORUOTEというイタリアで一番古い自動車雑誌、
その他、新聞にもアルフィスタの叫びを書きました。

彼ALFAの話を始めると、真剣な眼差しになり、目が充血してきます。
車関係の仕事をしているわけでもなく、お金に困っていることでもなく、
あくまでも純粋にALFA ROMEOと向き合っているのです。 
これで何となく、Gippo氏の人となりが分かって頂けたかと思います。

 

ABTは戦後のALFA ROMEOを所有しているプライベートミュージアム。
一方、現在は閉まってしまいましたが、
ARESEのALFAミュージアムはアルファ誕生からの歴史を背負っている
オフィシャルのミュージアム(果て、本当に再開するのでしょうか? 
まさか……FIATグループに押されて、売りに出されてしまうのでは……?)。

ARESEはトップが代わる度に存続の恐れがやって来ます。
しかし、ABTに限っては、Gippo氏が居る限り絶対そんなことはありません!
 彼の2人の息子も立派にALFA印の血が体の中を駆け巡っています。 
ALFA本体がグラグラ、グズグズしても、ABTがある限り、
ALFAの神髄は守られる……と私は思っています。

 前置きが長くなりました(どうもGippo氏の話になると、私の体にも
ALFA印が入ってしまうようで、目が充血してしまいます)。

Gippo Salvetti――1952年ミラノ生まれ。 
1972年、ALFA ROMEOを愛するGippo、弟のStefano、
その他3人の友人によってALFA BLUE TEAMを結成。
彼は、8歳の時に父親が所有していたジュリエッタ・ベルリーナに
恋をしてしまったという。それ以降、ALFAオンリーの人物なのです。

 さて、ALFA BLUE TEAMと聞いて、何故ALFAにブルーなの? 
と疑問を持たれる方が多いでしょう。 それは1950−60−70年代、
世界を制覇する勢いだったイタリアのブリッジ(トランプ競技)に由来します。
そのイタリア代表のティームの名が“BLUE TEAM”。 

Gippo氏の父親であるAlessandro氏が、ティーム代表を務めた70年代、
3つの世界チャンピオンを獲得したこともああって、
Salvetti兄弟は世界で名を馳せたこの“BLUE TEAM”をALFA愛好家のクラブに付け、
ALFA BLUE TEAMと命名したのでした。

1970年代の終わりに、戦後のALFA ROMEO20台でスタートしたクラブは、
徐々に仲間が増え30台に。そして1992年、ALFA BLUE TEAMの本拠地を
鋳造所を改造して作られた現在の場所に移転。
ここにあるALFA ROMEOは全て会員が保有しているもので、
今では戦後のALFA ROMEOの生産車が200台以上置かれている
。特にGippo氏が集めているのはALFA ROMEOの商業車。
ジェラート販売ALFA、消防車ALFA、霊柩車ALFA、救急車ALFA、
その他、見たことも聞いたこともないようなALFA達が集まっている。


これだけ沢山のALFAが集まっている場所は世界で唯一。
ALFAはイタリア国民の生活には欠かせない。
ALFAは戦前から数々のレースで活躍し、イタリア国民から賞讃を得た。
ALFAは常に、ちょっと頑張れば手が届く身近な憧れの車だった。 
ABTのALFA達は、やはり戦後ということで、親近感がある。
子供の頃、テレビで観た車達、親戚のかっこいい兄さんが持っていた車、
いつも家の近所に駐車してあった車e.t.c.……と、
自分の生活の中に車とのストーリーがあり、何となくホっとする。楽しくなる。

代表は、設立当時からGippo Salvettiが続位。
そしてALFA ROMEO、その他の車の文化貢献のため、
1998年、FUCINAという出版社まで作ってしまったのだ。

(つづく)
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