2012.01.31 Tuesday

JCCA ニューイヤーミーティング 2012 その2

 
Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



はい。今日もJCCAニューイヤーミーティングの続きです。


このままいくと、この世から完全に抹殺されてしまいそうなサーブ。
膨大な収蔵量(実はまだ行った事が無い)を誇る本社ミュージアムのコレクションが
売却されるというニュースがありましたが、なんとかトロールハッタン市が購入することで
決着したようですね。はぁ、なにより。

で、NYMに展示されていたのは、珍しい1971年型サーブ99。
のちの900シリーズの礎になった記念碑的存在なのですが、この個体は当時
スウェーデン大使館員が持ち込んだといわれている本国仕様の1台。超貴重品です。
しかもこのエンジン、トライアンフの1.7リッター直4SOHCだって知ってました??


続いてご紹介するのは、川越のBEN AUTOが持ち込んだ、
1965年式のトライアンフTR4。なんとこれまたユナイテッドが輸入したディーラー車!
しかもサリートップ付き。ボディのコンディションもしっかりしていて330万円。


これには結構グラグラしちゃった。ステアリングもオリジナル(というか全体的に
すごくオリジナリティが高かった!)だし、サリートップだし。
馬場社長によると、結構手間をかけて仕上げた1台なんだそうな。
なんといってもリジッドのTR4っていうのが個人的にはサイコー! お買い得。


さらに大阪のシンプルオートが持ち込んだ、1968年型のBMW2000ti Lux。
な、なんとワンオーナーのディーラー車なんだそうで、内装なんて
ヤレもヘタリも破れもないすんばらしいコンディション。
これで188万円なんだそう。安くないですか? と吉田社長に詰め寄って? みましたが。
これ買う人はきっと幸せ。大事にこのままの状態を保って欲しいなぁ。


あと、コンクールの出展車(とはいいつつ、パンフとクルマが違いましたが!)だった
カロッツェリア・マチオ・ヤジマの1963年式フィアット600。実はこれも良車。
ビッカビカではないのだけれど、腐ったり錆びたりしていないし、
オリジナリティの高さも素晴らしい。さらに内装はトリムもシートもオリジナルで
これまた致命的なダメージがないんですよね。


エンジンもオリジンでブルンと一発始動。600って意外とストレスなく
フツーに乗れてしまう魔法の小型車ですからね。ちなみにこれは179万円。
これ、きっとピカピカにレストアしてしまうと、一緒に味もなくなってしまいそうなので
このまま磨き倒して大事に乗っていただきたい。そうだったらきっとステキ。


あ、そうそうこんな大物も。
これはご存知、エスの殿堂ガレージイワサさんにあった、ロータス41のカウルとその型。
どちらもFOR SALEなんだそうな。すげぇ。

ちなみにイワサさんちには、エス絡みの色んなパーツ(といっても僕が行った時には
すでにほとんどのモノが売れてしまってましたが……)がありましたが
いやぁ目の毒だった(笑)。


また個人的にOT Automotive Serviceの戸井さんが持ち込んだサービスカー、
1965年式のシトロエン2CV AZUもラブリーな1台でしたね。
そもそも日本ではこの時代の2CVのフルゴネットは珍しい!  のですが
それをショップのサービスカーにしているのだなんて、素敵な。


ちなみにこのクルマ、英国から輸入されたものだそうで(LHDですが)、
車体のマーキングも彼の地で使われていた時のままだとか。
荷室のサイドに開いたラウンドしたウインドーにも萌えです。


これはトヨタ1600GTオーナーズクラブにあった、RT-Xのレプリカ。
RT-Xといえば、FISCOのオープニングレースだった第4回クラブマンレースで
細谷四方洋さんが優勝を飾ったマシーンですが、このカラーリングのモチーフは
誰なのでしょう? 教えてください(笑)。


いまやNYM名物のひとつでもある、Bubble Car Clubのブースにあったカルトカー。
ご存知ですか? Interって言います。
このクルマ、フランスはリヨンにある飛行機メーカーのS.N.C.A.N.が製作した
キャビンスクーターで、175ccの単気筒エンジンをスティール製のボディに搭載していました。
正しくはInter175A Berlineではないかと。
フランス製なのでインターではなく、インテルって読むのでしょうかねぇ?


で、今年を象徴する展示物をご紹介。
これは“被災ミゼットを救う会”が展示したダイハツ・ミゼット。
なんでも気仙沼で津波にのまれ、一時は廃車も考えたものの、なんとか再生しようと
決意し、その資金のために募金を募っているのだとか。

確かに今年のNYMには例年多く詰めかける東北地方からのエントラントの姿を
ほとんど見かけませんでした。まだ趣味を楽しむ……という段階にまで
復興が進んでいないとは思いますが、僕らも何かの力になれればと思う次第。
もちろん、ささやかながら募金させていただきました。


そしてこちらもお馴染み全日本ダットサン会のブース。
なんと今年のトークショーのゲストは日産モータースポーツ部門のドン、難波靖治さん!
これは最初からゆっくり聞きたかった!!


で、やっとホンダ ツイン カム クラブのブースにまで辿り着いたところで、
今日も字数がいっぱい。この続きはまた明日(涙)。ではでは〜!


2012.01.30 Monday

JCCA ニューイヤーミーティング 2012 その1

 
Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



昨日はお台場 青海臨時駐車場で、ヒストリックカー界の新春恒例行事
JCCAニューイヤーミーティングが開催されました。
(小さい写真はクリックするとポップアップします)


いやぁ、いい天気に恵まれて……というのは確かなのですが
お台場は朝から強風、というか嵐。
クラブブースの皆さんなどは、朝から設営したブースが飛ばされそうになったり
結構大変なことになったようですが。
また、朝から(6時台にはすでに!)会場周辺は参加者、見学者のクルマで
大渋滞という状態。首都高降りて会場入りするまでに1時間以上かかる有様でした。
ま、それだけ新年から盛り上がると言うのは良い事でもあるんですがね。
皆さんお疲れさまでございました。


そんなNYMの今年のコンクール・デレガンスのテーマはイタリア車!
エントリー自体は20台という、ちょっと寂しいものでありましたが、中身は粒ぞろい。
手前の1957年のデヴィン・アルファなんてカルトカーも登場。

ビル・デヴィンが生み出した自前のバードケージフレームに、
アルファをはじめMGやトライアンフ、シボレーなど様々なエンジンを載せた
デヴィン自体は、本来アメリカのコンストラクターでありますが、
エンジンはアルファなのでこれもイタリア車括りということで。はい。


そんなコンクールデレガンスの大賞に選ばれたのは、1974年式のフィアットX1/9。
オーナーの末廣達成さんが、25歳の時にどーしても欲しくて親御さんに買ってもらった!
というクルマだそうで、以来38年間、一時期の休眠時期も含めてずっと所有されて
こられたという正真正銘のワンオーナーカー。

当時のディーラーであったロイヤルモータースで購入された1台で
日本に輸入された第一便で来たものだとのこと。おそらく日本で一番旧いX1/9です。


驚くべきはそのコンディション。
内装はカーナビを後付けしている以外オリジナル。ノンレストア。
シートも変なヤレ方をしていないし、トリムに致命的な破れもなし。
さらにダッシュも割れていない。
そして安普請で知られる(特に初期の1300は)X1/9としては奇跡というべき
ボディコンディションを誇っているのも特徴。致命的な錆や腐りもないし
塗装もオリジナルペイント! こんなクルマ、イタリアにもいないのではなかろうか?

さらにロイヤルモータースの車検証入れや
オーナーズハンドブックなど備品も完備。審査員満場一致での大賞決定です。


もう1台個人的に興味をひかれたのは、大阪からお越しの弘津さんの所有する
1971年式フィアット850クーペスポルトS2。

これも当時新車で日本に入ってきたディーラー車で、
京都にあった『喫茶フィアットの看板娘だったクルマとして
彼の地では有名な個体だったそうです。

そんな初代オーナーの元で20年近く所有されてきた個体を
弘津さんは1987年に入手。以来、時に家族5人のファミリーカーとして、
ずっと大事に乗り続けてきたのだそう。ボディこそは近年塗り直されたそうですが
内装にも、ホイールにも長年の歴史が積み重ねられていて実に好印象。
ベビーカーを括り付けたいた(!)というルーフレールや、左右で異なる
スポットライトなども今や立派な歴史の一部。

ちなみにこのNYMには常連でほぼ毎年参加されていたそうですが、
昨年は長年の使用でついにダウンしてしまったエンジンのO/Hのため欠席。
改めて今回NYMに復活(もちろん大阪から自走で)したのだそうです。


こちらも気になった1台。春日井さんの1973年式アルファ・ロメオGTA 1300Jr.コルサ。
コンレロチューンのツインスパークユニット搭載車で、英国にデリバリーされ
レースをしていたのだとか。幅広のダンロップレーシングがステキ。


そしてこのモータープレスでもお馴染み、elan+2さんこと真北さんの
ジュリエッタ・スプリント・ヴェローチェ。
こちらもキャッパリーニ・チューンの魅力的な1台なのですが
この日の朝は大変だったようで……無事にお帰りになりましたか??


そんなイタリアンイヤーの記念展示は1936年型のフィアット−シアタ508MMと
1953年型フィアット・ザガート750GT Derivata MM。

508Sパリッラをベースとした508MMと、トッポリーノをベースにした
750GTザガート、どちらも素晴らしいコンディション。こういうクルマたちにも
(日本にはいっぱい現存するのだから)コンクールに出ていただきたかったですね。
あ、そうなるともっと選考が大変か……(笑)。


さて、ここからはその他の会場の話題。
今回も国内外様々なクルマたち(エントリー車だけで約300台)で溢れていたのですが
この68年式のポルシェ912(!)のコンビは注目を浴びていましたね。


こちらはコンクールの審査委員長であるジャーナリストの熊倉さんのカニ目と
同じく審査委員の阪さんのミジェットMkII。
な、なんとお二人とも極寒の中、オープンで会場入りされたんだそうです。


そしてこれまたお馴染み、B滝さんのVW1200カブリオレ。
昨年も精力的に日本中を走った歴戦の勇士であります。
東北地方のイベントにも積極的に参加されていましたが、きっとB滝さんの
登場で勇気づけられた被災地のエンスー諸氏も多いはず。
そのバイタリティ見習わなければ!! 今年も各地に出没予定だそうですよ!


こちらも注目株。なにかと話題のサーブ。一時は博物館の所蔵車流出の噂もありましたが……、
あ、もう字数制限いっぱいだ! つづきはまた明日。ではでは!
2012.01.27 Friday

GOODWOOD REVIVAL 2012 DVDなどなど……

 

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またまた先日の話。
東京 代官山に昨年末オープンした代官山蔦屋書店 T-SITEに行って参りました。


この一角に、エンスー諸氏にはお馴染みだったエンスー書店リンドバーグが
装いも新たに自動車&バイク専門書店として再オープンを果たした
リンドバーグという屋号はHPのみになっていますが)のはご存知のとおり。

そこで僕が手に入れたのがコレ。


そう、昨年9月に開催されたグッドウッド・リバイバル・ミーティングの
オフィシャルDVDであります。
御覧になってお分かりのとおり、なんと2011年バージョンは
2枚組という超豪華版。2枚合わせて192分!! というボリュームを誇ります。

そんなわけで、そのオープニングとSt.Mary's Trophyのパートをどうぞ!


どうです?
60年代のサルーンという、一番美味しいカテゴリーで開催された
今年のセント・メリーズも大盛り上がり。

しかもスゴいのは、この映像はホンの氷山の一角ということ。
今年は天候も荒れたこともあって、どのカテゴリーも結構激しいバトルの連続。
個人的には、例年に比べてちょっと当りが激しすぎるかな?
(見ていて心臓に悪いです)というキライもありますが、
単純にBGVとしても楽しめます。超オススメ。
(Eタイプ 50周年やスピットファイア戦闘機の特集もオススメ)


しかも昨年は、1.5リッターF1&タスマンカーで競われるグローバー・トロフィで
アンディ・ミドルハーストが念願の初優勝を飾りましたからね、そのシーンも必見。

そしてその余韻を引きづりながら、CTL Japan特製の1/43ロータス25を
眺めて悦に浸るのも一興。
代官山 蔦屋書店さんでも1/43 ロータス25は販売しておりますので
まだの方は是非!


閑話休題。
先月もお知らせしましたが、26日に発売されたGENROQ(三栄書房刊)でも
モータープレスの本来の業務? である編集プロダクションとしてのお仕事を
させていただております。


今月の花岡弘明先生の連載は、神谷信慶さん所有の
1937年式フレイザー・ナッシュBMW328。

BMW328といえば、英国のブリストル・カーズの礎を築いたモデルとしても有名ですよね。
そんな英独を繋いだ伝説のスポーツカーの記事を書いたのは
日本を代表するブリストル・エンスーで、ジャーナリストの大先輩でもある
"完さん”こと川上完さん。

いやぁ、この連載を担当することが決まってから、328の記事を
花岡先生の写真&完さんの原稿で読みたい! というのが個人的な願望でしたから(笑)。
もちろん手前味噌ながら、その期待を大いに上回る内容になっております。


ちなみにこの神谷さん所有のフレイザー・ナッシュは
あのエキュリーエコスの創始者であるデイヴィット・マーレーがファーストオーナーという
由緒正しい個体で、マーレーのドライブで1937年のル・マン24時間に参戦するなど
輝かしい経歴をもっております。


さらに、最初のワークスDタイプである“OKV 1"と
最初にデリバリーされたRHDのEタイプである"1VHP"の比較インプレション!
という、超豪華、超贅沢な海外記事も担当させていただきました。

いやぁしかし本国はいいなぁ。
そもそもEタイプと、Dタイプをインプレするだけでも大変なのに
それぞれがとんでもないヒストリーの持ち主なんだもの。
巻末の10台のEタイプの記事とともに必見。保存版。


さらにさらに、アルファの聖地バロッコで行われた
歴代レーシング・アルファ一気乗りの記事まで!!
最近、ヒストリックにも力を入れているGENROQ誌の真骨頂といった感じでしょうか。
ホント、仕事ながらお腹一杯にさせていただきました。週末のお供に是非!

ということで今週はこれでオシマイ。
日曜日はJCCA ニューイヤーミーティングでお会いしましょう!

ではでは。

2012.01.26 Thursday

幻のマクランサ・シェブロンのつづき

 

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先日、このモータープレスでご紹介した幻のGCマシーン、マクランサ・シェブロン。

(AUTOSPORT 1973年 4/1号より:三栄書房刊)


その話題をフェイスブック上でも公開したところ
当時マシーンをデザイン/製作された張本人である、童夢の林みのる社長から
コメントをいただきました。

『確かにこんな話はあったけれど、この記事の車は全く覚えてないな。
 「くるま村の少年たち」の鮒子田のコーナーに私の書いたコラムがあり、
   その中に、当時、考えていたポンチ絵は掲載されています。』

『くるま村の少年たち』といえば、主宰の牧野弘文さんによる
1960〜70年代の日本のモータースポーツ・シーンに
スポットを当てたHPとして、皆さんご存知かと思いますが、
ここに書かれている鮒子田寛レーシングヒストリーは
本人監修だけあって、質実共に素晴らしい内容。
おそらく僕の知る限り一番詳しい鮒子田さんに関するジャーナルでもあります。

林さん執筆による鮒子田さんとマクランサ・シェブロンに関する
サイドストーリーは、ぜひ『くるま村の少年たち』を御覧いただきたいのですが、
それに合わせ、林さんが当時考えていたという“ポンチ絵”も送ってくださいました。



Drawing:林 みのる

コレがそのスケッチ。
確かに、件のマクランサ・シェブロンに通じるデザインスケッチですが
特徴的なのは、そのリアのスパッツ部分。

ウイングのステーが立ち上がるのに並行して、
リアに向かって導かれるインテークも描かれています。


当時のオートスポーツを読むと、スパッツ付きのリアカウルを採用したのは
リアタイヤまわりの乱流を防ぐための措置とあります。
ただその場合、ブレーキやオイルクーラーの冷却効率が落ちてしまうので
インテークを設け、左側からオイルクーラー、右側からブレーキ用のダクトに導くという
手法を採っているとのこと。


確かに最初に紹介した写真をよーく見ると、まだ右サイドは未完成で
リアタイヤが収まりきれずに露出しているのがわかります。
(さすがにこれでは、いくら当時のレースでも出場はできませんよね)

鮒子田さんの回想では「お金も払わずに作ってと頼んだカウル」ということでしたが
当時の記事を読むとボディ製作期間は2週間(!)、製作費用は40〜50万円だったそう。
もちろん現在と貨幣価値は違う事を考慮しても、トップカテゴリーのマシーンの
モディファイ費用としては破格の安値だったことには間違い無さそうです。

※このあと、フェイスブックに林さんからのコメントが寄せられたので追記しておきます。

「鮒子田のコメントにもあるように、
 なにしろ、二人とも徹底的にお金が無かったから、
 ほぼタダで作ろうと言うことで、ベニアとアクリルの曲げ加工のみで、
 直接、メス型を作ろうという苦肉の策アイデアですから、
 いわば、レーシングカーのカウルをいかに安く作るかをギネス登録するような話で、
 性能を高めるなんて事は二の次でしたよ。じっさい」

林さん、ありがとうございました。

さて、一方の鮒子田さんからは、こんな貴重な画像が送られてきました。


「オンワードのポスターと言えば、こんなのもありました。
    場所は富士のガレージです。
 クリエーターとカメラマンが居ての作品ですから、
 センスとクオリティは高いものと言えますね。
 雰囲気があって気に入っています。当然ですが、私が来ている服はオンワードです」

とは、鮒子田さんのコメント。
確かに今のものと違って、当時のコマーシャルには独特の上品さがありますよね。
(環境は今よりもっと恵まれていないはずなのに)
鮒子田さん、ありがとうございます。

来る2月19日に横浜のバン・プロジェクトで開催される
鮒子田さんが操るマシーンは、残念ながらマクランサ・シェブロンではないと思いますが、
こんな当時の話を聞きに会場に来るのも(果たしてそんな時間があるかどうかは別として)
面白いかもしれません。

ではでは。



2012.01.24 Tuesday

ニューイヤーミーティングに向けて準備あれこれ……



Motor Press
(モータープレス)
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いよいよ今週末に迫った、JCCA ニューイヤーミーティング
我が家にも参加のためのパスや、クラブブースに出展するホンダ ツイン カム クラブ(HTCC)
からの案内状などが届き、雰囲気が盛り上がってきました!


今回は審査員はもとより、展示車としても参加するので
我らがエスロク君用のパスも届きました。エントリーナンバーは222番!
ゾロ目だなんて、縁起のいいこと。

併せて、今年のコンクールデレガンスのエントリーリストもいただいたのですが
これまた粒ぞろいで今から楽しみ。


ということで、お世話になっているミニ太君のお見舞い
(あ、無事に退院しました。そのレポートはまた後日)も兼ねて
お馴染みQED JAPANで懸案だったデフオイルの交換をしてもらいました。


ちょっとナメ気味のドレンを外してオイルを抜くの図。
ボルト外したら、金属片が出てきた! とか、逆にな〜んも出てこなかった!
などという不測の事態は起きませんでしたが、ちょっと汚い上に量が少なめだったかな?


寒い時期に堅いギアオイルの交換をお願いして申し訳ない
(そういえば、なぜかどの車もギアオイル系の交換をお願いするのは寒い時期の気がする)
と思いつつ、新しいオイルに変わるのは気持ちのいいもの。
鈴木さんありがとう。


ついでにチェーンケースのオイルもチェック。
こちらは左側が多めで、右側が少なめというアンバランスな状態。
そんなところを調整しつつ、昨年から気になっているハブのオイル滲みもチェック。
ん? こっちは意外と滲みなし。おおー自然治癒か(んなこたぁない)。


さらにスターターモーターの配線がむき出しなうえに取り付けも
頼り無さげだったので修理。

あとお家に帰ってからも、気になっていたチョークワイヤーの引っかかりを
直したりして、一応準備万端。
イベント前に洗車とかできたら完璧だな。

あ、そうそう。ちなみに今回のニューイヤーミーティングでの
HTCCの展示テーマは、HONDA SPORTS EXPORT だそうで
輸出用のLHDのエスが集まるのだそうです(詳細は会場でのお楽しみ)。
毎回趣向を凝らした展示でお馴染みのHTCCですから、これまた楽しみ。
僕も末席ながらクラブ員のひとりとしてお手伝いしなくちゃ。


また、以前にもお知らせしたとおり、会場のホビダスブースで
Classic Team Lotusグッズの販売も行われます。

いまそっちの準備でも大騒ぎなのですが、そんな中長らく未入荷だった
しかも2012年モデルから、ロータス72×エマーソンをモチーフとした
”JPS No.6”が、黒×金にモデルチェンジして登場(以前は黒×銀)。

これが手前味噌ながらカッコイイ。個人的にはCB製バッグの中でNo.1のデキ。
あのF3最速男 山内君にも開口一番「うわー、これ欲しいっす」といわしめた逸品です。
会場では、そんなイタリアCB社製のボストンバッグも見られるかも?

ではでは。


2012.01.23 Monday

2月19日は横浜バンプロで富士GC同走会です!

 

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先週お届けした、幻に終わった鮒子田さんの73年用GCマシーン
マクランサ・シェブロンの話題、さっそくフェイスブックの方に
童夢の林みのる社長ご本人から返答をいただいたりして!
(皆さんFBでもお会いしましょう!)盛り上がっておりますので
近々纏めた続編をお送りします。

そんなマクランサ・シェブロンの載っていたオートスポーツ73年4月1日号に
こんな記事も見つけました。


なんと、フシダ・レーサーズが1956年式と61年式の
ロールス・ロイス・シルバークラウドを輸入し、販売するという記事!
当時ロールスを輸入して、実際にご自分でも乗られていたという話は鮒子田さん
ご本人からも伺っていましたが、こんな記事にまでなっていたとは知りませんでした。

昨年、最新ベントレーの試乗記を見崎さんとともにお願いした時に
一般的なジャーナリストでは気づかない視点からベントレーを語ってくださった
鮒子田さんのバックボーンには、こういう本物の経験も加味されていたのですね。納得。

そんな鮒子田さんが名誉会長を務めるMFC SLOT NEXT主宰の田村さんから
毎年恒例の富士GC同走会の案内が届きました。以下その文面です。

※写真は昨年の様子 Photo:前田恵介

背景、新春の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 
さて、往年のGCドライバーの皆様による『富士GCスロットカーレース』も、
今年で第5回を迎えることとなりました。
 
『富士GCスロットカーレース』のグランドチャンピオンが決定する節目の大会に、
ホイルメーカーのBBSさんにサポートして頂くことになり、
“BBS GC Challenge Cup” 第5回富士GCスロットカーレースとして開催いたします。
チャンピオンを目指し、当時のレースさながら、或いは、当時を上回る
熱いバトルが繰り広げられることは間違いありません。
 
5年前にGCスロットレースをスタートし、
今回第5回のグランドチャンピオン決定戦を迎えることが出来ました。
これもひとえに皆様のご協力の賜物と感謝しております。
最後になりましたが、今大会にご後援頂きますBBSさんには心より感謝いたしております。
 
皆様のお越しをMFC一同心よりお待ちしております。
 
                           MFC主宰 田村吉幸

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ちなみに鮒子田会長からも、「今年は桑島も走ります(走らせます)」という
メールが届いているように、今年参加が予定されているメンバーは例年にも増して超豪華。

北野元、桑島正美、関谷正徳、高橋晴邦、館信秀、津々見友彦、寺田陽次郎、
戸谷千代美、永松邦臣、長谷見昌弘、鮒子田寛、見崎清志、柳田春人(五十音順)。

さらにレーサー以外に参加する業界関係者も
桂伸一、木谷真人、原冨治雄、福士克二、山口正己という豪華な顔ぶれ。
なんと恥ずかしながら、不肖フジワラも昨年に引き続き参加させていただきます。

Photo:前田恵介

しかも今年は、BBSさんの冠がついたうえに
会場も新横浜に新装なったバンプロが舞台ということで見学も可! だそうです。
(詳しくはHPを参照してください)
果たして、スロット版富士GC初代チャンピオンは誰の手に??
皆さん2月19日にお会いしましょう!


■2012年 富士GC同走会
■日時:2012年2月19日 12時より
■会場:バン・プロジェクト:横浜市港北区新羽町412-2


あ、そうそう。前述のオートスポーツにはこんな記事も載ってました。


個人売買欄に、な、なんと久保田洋史のスカイラインGT-Rが!
スポーツコーナー・チューンでエンジンO/H済。それで価格は120万円応談!!

ちなみに同じコーナーに出ているロータス・ヨーロッパS2が125万円、べルコ72Aが200万円。
果たして高いか? 安いか??


さらに、1972年の活躍を記念して高原レーシングが製作したポスターの
読者プレゼントを発見! これこそが、高原さんと友達だった若かりし頃の
Bowさんが描いたという伝説のポスターなのです(僕も初めて見ました)!

いやー誰かこの読プレ当たった! 今でも持ってる!! って人いませんかね?
相当なお宝だと思うのだけれど。

ではでは。


2012.01.20 Friday

幻のマクランサ・シェブロン

 

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おはようございます。
下血したミニ太君は、QED JAPANのケン鈴木により無事に? サルベージされて
いったのですが、そんな鈴木さんの秘蔵コレクションをQEDで発見!


Get Your New Life と書かれたオンワードの販促用? ポスター。
そこに写るのはもちろん、1972年の富士GCチャンピオンである
鮒子田寛さんとシェブロンB21P!(しかも超美品!)

富士のヘアピンの立ち上がりでしょうか?
こうしてみると改めてシェブロンって格好いいですね。

デレック・ベネットの無駄のないシンプルなラインが
かえって美しく、力強く感じます。

このポスター、鮒子田さんご自身や、当時フシダ・レーサーズのマネージャーだった
尾崎さんは覚えていらっしゃるでしょうか??

そんな鮒子田さんとシェブロンと聞いて、フト思い出したのがこの記事。


AUTOSPORT 1973年4月1日号(三栄書房 刊)に載っている特集記事
「ぞくぞく出現する GC用 国産ニューマシン」のトップにデーンと掲載された
マクランサ・シェブロンの写真!

その名のとおり、現 童夢 社長の林みのるさんが鮒子田シェブロンをベースに
大改造を施したという、幻のGCマシーンであります。


近くに寄ってみるとこんな感じ。

記事を読むとフロントタイヤを200/500-13に換えたのにあわせ、
フロントサスペンションの取り付け位置を1.25mm下げ、林さんデザインの
スペシャルボディを載せたとあります。

前後タイヤが一部露出した、クサビ状のスタイルは
まさにマクランサ・クサビからの流れを連想させるもの。
また、そのボディ自体は12のブロックから構成されているそうです。

ところがこのマクランサ・シェブロンが記事に登場するのはこれ一度きり。
その後の富士のテストでも走った形跡はないし、もちろん73年のGC開幕戦にも出ていない。
果たしてどうなったのか?

ということで鮒子田さんに聞いてみました。

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ポスターは良く覚えていないけど。いい感じだね!

林みのる、デザイン・製作のマクランサシェブロンは、結局、完成しなかった。
時間切れで途中で中止したのだけど、完成していれば、
直線も速く、DFもそれなりにあるマシーンに変身していただろうね。
ま、仕方がないか。お金も払わずに作ってと言ってスタートしたのだから。

鮒子田 寛

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お金を払わずに作って!
……というのもスゴいエピソードですが(いくら旧知の仲とはいえ!)
やはりこのマクランサ・シェブロンは日の目を見る事はなかったのですね。
(でも一度で良いから走って欲しかった!)

いやぁ、こうなると林さんに取材したくなりますねぇ!

ともあれ世界中のシェブロン・アノラックが聞いたら驚く話でしょう(笑)。

ではでは。






2012.01.19 Thursday

下血したミニ太君 つづき

 

Motor Press(モータープレス)
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こんにちは。
昨日はサボりのモータープレスです(苦笑)。

さて、関東地方はずっと晴天がつづいて乾燥していますね。
理由は簡単。
僕がずっと洗車していないからです(笑)。


さて、先日下血したミニ太君の続報。
一応ガレージに仕舞い込まれた(お陰でスバゾールが入れない!)ミニ太の下には
立派なオイル溜まり。恐る恐るディップスティックを抜いてみると……
やはりオイルはほとんど抜けきったみたい(泣)。


グリルを外してみると、フロント側のエンジンブロックはオイルまみれ。
というか、エンジンコンパートメントの中も結構オイルまみれ。
オイルフィルターが破裂した? 

いずれにしろ、今日のどこかでQEDのケン鈴木にサルベージされる予定です。


こっちもオイル漏れブラザーズ。
嗚呼……

つづく?





2012.01.17 Tuesday

今日は勝手にお休みのつもりでいたら……

 

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極個人的な自動車偏愛日記


うーん、今日は朝からバタバタしてるし
ネタもないし、モータープレスお休み! と思っていたら
自宅にいる奥さんから入電。


近所のスーパーの駐車場で、ミニ太が大量下血したらしい。
で、恐る恐る帰ってきたとか。


ちゃんと写真を撮って送って来るのがエラい? けれど
雨も降ってないのに水たまりかよ? ってくらいに漏れてたらしい。
こうしてネタを提供してくれるのも内助の功って言うのか?

ふえ〜ん(号泣)。

つづく??


2012.01.16 Monday

R.I.P. Gianpiero Moretti

 

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極個人的な自動車偏愛日記


おはようございます。
ミラノ在住のジャーナリスト、野口祐子さんから
今年一発目に届いたメールは、悲しいお知らせでした。

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1月14日(土) ミラノの病院で
ジャンピエロ・モレッティさんが亡くなられました。享年72歳。

MOMOの創始者、そしてドライバーとしても数々の栄光を手に入れました。
日本での大活躍は皆さんの目にも焼きついていることでしょう。

90年代初頭、彼がドライヴァーとして大活躍している頃、
ある日本の雑誌のインタビューでのこと、
「健康の秘訣は?」という質問に彼の答えは
「勿論、毎日のセックスに決まっているじゃないか」
とギラギラしてちょっと色ッぽい目で見つめられ、
若かりし日の私は、余りにも率直な答えにビックリし、
どう訳して良いかドキマギしたのを今でも鮮明に覚えています。
凄いなぁ……イタリア男性は……と思いました。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。


野口祐子

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ここ1年ほど、祐子さんと連絡を取る中でモレッティさんの健康状態が
あまり良くない……という話は聞いていたのですが

モレッティさんといえば、祐子さんの文章にもあるとおり
1966年に自ら立ち上げたステアリング・ブランドMOMOの創始者として有名ですが
やはり我々には、1970年の富士インター200マイルにフェラーリ512Sを
持ち込んだオーナー/ドライバーとしての姿の方が印象的かもしれません。

日本のレース100選 053 '70 富士インター200マイルより(三栄書房 刊)

その後も生粋のプライベーターとしてスポーツカーレースに参戦し、
1998年にはフェラーリ333SP(懐かしい!)を駆って
デイトナ24時間と、シーブリング12時間で優勝。
それを花道に現役を引退したモレッティさんですが、
個人的にもMOMOのステアリングには憧れ(いまでも何本か持ってます)ただけに
そのまだ若い死(70歳代前半ですもんね)は残念でなりません。

ご冥福をお祈りします。

ではでは。


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