2012.04.27 Friday

幻のイタリアの虫、ロンバルドを知っていますか?

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



さて、明日からゴールデンウィークですね!
各地で色んなイベントが予定されていると思いますが
今日はそんな行楽のお供に最適? な1 冊のご紹介。


26日に発売になったGENROQ 6月号(三栄書房 刊)の巻頭特集は
ついに日本の路上も走り始めたマクラーレンMP4-12C!
清水和夫さん監修によるDVDも付いてくる超豪華版。
(マクラーレン本社のショールームなどお宝画像満載です)

そんなGENROQの名物コーナー
写真家 花岡弘明先生の連載、Gallery of Vintageのお題は……


1955年型 フィアット・ロンバルド1100スポルト。
シチリアのメカニック、ヴィート・ロンバルドが作り上げた
世界にたった1台しか存在しない、超カルトなイタリアの虫です。

数年前に日本に上陸して以来、各地のイベントでその姿を見た方は多いと思いますが
なにせワンオフのレーシングカーなだけに、その素性はほとんど語られてきませんでした。

写真提供:Elvio Deganello

そこで我らがイタリアの友、エルヴィオ・デガネッロおじさんと
野口祐子さんの全面協力を得て、知られざる資料の掘り起こしに成功。
川上完さんが、日本初、そして世界的にも珍しいロンバルドの軌跡を書き上げました。
必見です!

写真提供:Elvio Deganello

ここに掲載したのは、その捜索の過程で発掘されたロンバルドの1955年当時の写真。
(誌面構成の都合掲載できなかったので、敢えてここで公開します)
なんとその傍らに写っているのは、伝説のレーサー、ピエロ・タルフィ。
このタルフィとロンバルドの物語については、どうぞ本誌を御覧ください!


そんなロンバルド捜索劇に尽力してくださった、ミラノの野口祐子さんからは
さる2月にイタリア〜スイス〜オーストリーのアルプスを舞台に開催された
極寒のヒストリックラリー、コッパ・デッレ・アルピのレポートが!

このイベント、なんでも1921年から25年にかけて開催されていた
同名のラリーのリバイバルイベントなのだそうですが、
マイナス20度という過酷な環境で行われるレースは、想像を絶する世界だそうです。


そんな中で見つけた珍しい1台。
トリノのモンヴィーゾというカロッツェリアが手がけた
1949年式のフィアット1100Bステラ・アルピーナというカブリオレ。

こんな珍しいクルマだろうが、高価なベントレー3リッターだろうが
幌すら付かないバルケッタだろうが、おかまいなく走ってしまうのが
彼の地の人々のスゴいところ。


さらに、この素晴らしいヴィジュアルの
フェラーリ250GTO 3527GTのレストアのレポートや
以前このモータープレスでも紹介した、悲劇のライトウェイトE"リンドナークーペ”
のレストア記事、さらにムッソリーニが愛人クラレッタに贈ったアルファ6C2500、
英国特派員コウゾウさんの英国イベント報告など、
モータープレス読者の皆さんにもご満足いただける
濃ゆい内容になっております。

ぜひ書店で!
ではでは。



2012.04.26 Thursday

ロータス・エラン26/0017のその後……

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



年明けにこのモータープレスで話題になった

「LOTUS LEGEND 」(DAVID HODGES著)より

この0017に取り付けられていたモールディングプレートを所有する
英国人ブライアン・グッディソンさんから、もし日本にこのクルマが存在するのなら、
ぜひオリジナルの場所に戻したい……
こんな申し出が、英国のエラン・アノラックである
ネルソン夫妻を通じて届けられたのでした。(2012年1月6日既報


それから間もなく、26/0017が岡崎のロータス・スペシャリスト
ACマインズのお客さんである本田建蔵さんの所有であることが判明。
同社のメカニックである板倉さんの仲介で、
モールディングプレートが、さる4月13日にあるべき場所に戻りました。

ブライアンさんからは、無事にオーナーの元にプレートが渡ったことについて、
喜びの声とともに、皆さまの多大なサポートのおかげで願いが叶ったと、
情報をお寄せくださった方々に心から感謝しているとのメッセージが届きました。
 
さらに、

「I'm glad to know the Bourne plate is back in its correct place .
 A small piece of history is restored. 」

とのコメントが。
一方、受け取った本田さんは、

「この話を初めて聞いた時はとても驚き、信じられない思いでした。 
 モールディングプレートを手にした時は、大変興奮し、
 改めてこの車の貴重さを実感しました。
 これからもオーナーとして大切に乗り、後世に引き継いでいきたいと思います。 
 協力していただいた多くの方々感謝いたします」

とその喜びを語っていました。


この写真は、ささやかな贈呈式のひとこま。

ブライアンさんの代理人として本田さんにプレートを届けたネルソンさんも、

「ブライアンの長年の熱意がやっと通じて、ホッとしました。
 素敵なオーナーさんのところへ届けられたことを、とても嬉しく思っております。
 携わってくださった全ての方に感謝です!」

と喜びの声を寄せてくれました。


すでにブライアンさんは、この感動的な話を
英国と南アフリカのロータスのネットサイトに投稿し、
ロータス・アノラックスの間でホットな話題になっている様子です。

見る人によっては、たった1枚のヘンテツも無いメタルのプレート
かもしれませんが、ロータス・エラン史という観点からみると
これは本当に素晴らしい出来事だと思います。
ブライアンさんの英断と皆さんのサポートで、
1台の歴史的なエランがアイデンティティを取り戻せたのですから。



こうした貴重な情報を寄せていただいた
ブライアンさん、ネルソンさん、本田さん、板倉さんありがとうございました。
なんか、エラン50周年のメモリアルイヤーに相応しい話題でしたね。

ではでは。

※写真提供:ネルソン文

2012.04.25 Wednesday

22a COPPA DI KOUMI~第22回コッパ・ディ小海 その2

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



おはようございます。
続きをやるやる! といって早1週間が過ぎてしまいました(すんません……)。
さる14〜15日に開催されたコッパ ディ 小海の続きです。

今回の小海もなかなか個性的な面々(ちょっと英国勢が少なかったかなー)が
集まっておりましたが、その中でも個人的にすっごく気になったのがコレ。


1957年型のポルシェ356A カブリオレ。
356は356でも、このカルマン製のハードトップに弱いんです。
しかもこのウグイス色とシルバーという2トーンがステキ。

フェンダーに付けられたミラーの位置もバランスしててカッコイイ。


ほら、このライン。たまらんですよね(笑)。

カルマン製のハードトップといえば、
1961年と62年にカブリオレにハードトップを溶接してクーペに仕立てた
カルマンクーペが少量生産されていますよね。

それはそれで好きなんですが、
個人的にはボディとルーフが同色のクーペよりも
カブリオレ+ハードトップの2トーンの方が、より好みなんですよ。
そういう意味でこの個体はドンピシャ。久しぶりにスゴく刺さりました。


そして昨年は、バリモンのデ・トマゾ・ヴァレルンガで出ていらした鈴木さんが
今年持ち込まれた1953年式の356プリAが、また良かった!

確かプリAって52年から10個の穴開きホイール+ハブキャップになるんですよね。
その前は、ツルンとした形状のスティールホイールだったと思うんですが
この細かなモールドの入ったホイールはそのどちらとも違うんですよね。
初めて見ました。きっと鈴木さんのことだから、すっごく貴重な逸品なのだと思うのですが。
(ちゃんと聞いておけばよかった……)

そしてこのクルマも色がステキ。


ほら、リアに水滴が付いた様がなんかセクシィーなんですよ。



そして、ポルシェと因縁浅からぬこんなクルマの姿も。1959年式のルノー4CV。
エントリーされたのは、大田区の悶絶イタフラショップとして
カーマガ時代に取材でお世話になったアウトレーヴの浅岡さん。
お二人でボーダーシャツで決めて注目を集めていらっしゃいました。

結構、小海には何回も取材できているけど、4CVってあんまり見た記憶がないんですよね。
それも却って新鮮でありました。フランスの大衆車は良いなぁ。


フランスの大衆車といえば、
1950年型のパナール・ディナ85Xの姿も久しぶりに拝んできました。
(残念ながら土曜日は出走していませんでしたが……)

ジャン・アルベルト・グレゴワールの設計で1948年のパリサロンで
お披露目された小型車なんですが
アルミ製のラダーフレームに、軽量のアルミボディを載せたFWDという
なかなか先進的な中身をもつクルマなんですよね。
ルノーとはまた違った魅力で実によろし。

ということで今日はこの辺りでオシマイ。
コッパ ディ 小海で見つけたクルマたちに関しては
これからも不定期で、つらつらご紹介していければな、と思っておりまする。

ではでは。






2012.04.23 Monday

Team Ikuzawa 活動報告@LSCR走行会

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



ココ数日、話が前後入り乱れて申し訳ありませんが
今日は先週木曜日に筑波サーキットで開催されたLSCR走行会の話題。


すでに皆さんのブログなどでその模様が紹介されていましたが
この日は昨年秋に引き続き、Team Ikuzawaの911レーシングのテストが行われました。

御覧のように、いつの間にやら生沢さんのレーシングスーツには
往年のスポンサーのワッペンが縫い付けられ、67年の日本GPを彷彿とさせる姿に。


そして今回のトピックのひとつが、ティームのチーフエンジニアとして
あの宮坂宏さんが加入されたこと!
宮坂さんといえば、優勝請負人として1980〜90年代の日本の各カテゴリーで
活躍されたエンジニアとして有名ですが、元をたどれば
ノバ・エンジニアリング時代に生沢さんのメカを担当された経歴の持ち主。

またチーフメカニックは前回同様、元i&iの加藤洋さん(加藤さんも元ノバです)と
まるで、往年のi&i復活といった陣容。

さらにメカとして参加のヴィンテージバイク&カーのスペシャルショップ
K.R.S.j代表の金澤紀生さんは、英国時代に生沢さんのプライベートカー
(ミニカ・ダンガンとか、PAOとか!)のメンテを一手に引き受けていた張本人。

……となると、場違いなのはボクだけだったりします(笑)。


さて、昨年の筑波テストではオイルフィラーキャップの不具合などの処理に追われ
実質シェイクダウン的なことしかできませんでしたが、
今回は準備万端。これまでのデータを元にトライ&エラーを
繰り返しながらセッティングを詰めていくのが目的。

ということで、ピット裏の装備も走行会とはいえ抜かりはありません。


クルマの方は、各部の軽量化やバランス取りなどをさらに詰めた上で
宮坂さんのデータ解析をもとに、サスペンションをリセッティング。
車高がさらに下がったのがお分かりになりますでしょうか?


そしていよいよテスト開始。
数周走ってはピットイン。そして宮坂さん、加藤さんと
「タイトコーナーは○○だけど、最終コーナーは○○」とか
「リアのサスペンションが△△……」などと
フィーリングの確認をしながら調整を行い、データを取っていきます。

そういえば、レーシングスーツだけでなく
生沢さんのヘルメットもFIA2000対応のアライGR-5WPに新調されてましたね。


コースが比較的混んでいた(つまりは大盛況だったということですが)こともあって
当初は18〜16秒くらいのペースで様子を伺っていた生沢さんも
周回を進める毎に次第にペースアップ。

前回のベストタイムである12秒8を早々に更新し、
安定したラップを刻んでいきます。


途中、タイヤをアドバン・ネオバからダンロップのディレッツァZ IIに変更
(JCCAのPクラス参戦を想定してますので)して比較テストを行ったり……。


車高の調整や、タイヤの内圧の調整などを行いながら
フィーリングの差を確認したり……とヒストリックカーのテストというよりは
富士グランチャンのテストをしているかのような錯覚にとらわれるほど。


まるでGCの様……とはいえ、途中でこのようなサイン大会まであったりして
終始和やかなムードでテストは進んでいきます。


結局この日のベストタイムは1分10秒7。
(ちなみにTeam Ikuzawaでは、雰囲気に拘って
 タイム計測もP-LAPなどは使わず、すべてストップウォッチによる
 手動計測だったりします)

事前に色々セッティングを練ってきた宮坂さんとしては
「10秒は切りたかった!」とのことでしたが
タイムアタックをしたわけではないので、生沢さんもそのフィールには満足。
ティームとしても、確認したかった項目をすべて
クリアできたということで無事にテスト終了。
もちろん、機械的なトラブルはまったくありませんでした。

こうして得られた細かなデータは
この宮坂ファイルに記録され、クルマのディベロップに生かされます。


ということで、Team Ikuzawaに関しては
また動きがあり次第、このモータープレスでご報告していく予定です。

ではでは。



2012.04.21 Saturday

40年ぶりのラインダンス!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



昨日のこと、ESSO RACING TEAMマネージャーであった尾崎郁夫さんの呼びかけで
約40年ぶりに当時のメンバーが集まり、ESSO RACING TEAMの同窓会が開催されました。

これまでこのモータープレスで不定期連載してきましたが(更新なくてスイマセン)、
ESSO RACING TEAMは、1972年に東京 青山にあったレーシングクォータリーを母体に
ESSOのフルスポンサードを得て、FL500&FJ1300に参戦したプライベートティーム。

それは大企業がプライベーターを全面支援する
レーシングティームの先駆けでもありました。

そんなESSO RACING TEAMの物語を調べようというきっかけになったのがこの1枚の写真。


1973年8月12日に開催された鈴鹿グレート20ドライバーズレースの後
鈴鹿サーキットのレストラン前でティーム全員で撮影されたラインダンスの写真。
撮影をされたのは、当時オフィシャルカメラマンを務めていらした

現在、猪口さんは東日本大震災のルポをされているため、残念ながら
参加できなかったのですが、せっかく約40年ぶりに再会したのだから……と
撮影されたのがこの写真!


約40年ぶりのESSO RACING TEAMの面々によるラインダンスです!

では今回のメンバー(敬称略:肩書きは当時)を左からご紹介しましょう。

解良喜久雄(RQCエンジニア)、由良拓也(デザイナー)、尾崎郁夫(RQCマネージャー)、
嶋田豊(ESSO宣伝課長)、高橋晴邦(ドライバー)、高津信子(ESSO宣伝課)、
鮒子田寛(ドライバー)、西尾直毅(ESSO宣伝課) 、宮坂宏(RQCメカニック)、
佐藤義人(RQCメカニック)、田中功(ESSOイノベーション)

どうです? ものすごい豪華なメンバーでしょう!
まだ皆さん20歳代から30歳代前半だった頃に、本気でF1に行ってやろう!!
世界に飛び出してやろう!! としていたわけですから
(そしてそれぞれのアプローチでそれを実現されたわけですから)
改めて情熱的で面白い物語だったと実感した次第。



2時間あまりの同窓会でありましたが、40年ぶりに掘り起こされる話
40年ぶりに明かされる秘話! など、タイムスリップするかのような
楽しい時間を過ごせました。皆さんありがとうございました。

それにしても1972年に生まれたレーシングティームの話を
1972年に生まれたボクが、ひょんなことから取材してきた……というのも
何とも不思議な縁だな……と(笑)。


そして、ESSO RAING TEAMには欠かせないキーマンのひとりである
由良さんが持参したファイルの中に収められていたものは!

この続きはまた来週!!

ではでは。




2012.04.20 Friday

LSCR筑波走行会

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



おはようございます。
ここ数日、アップをサボっておりました。
すいません(って別に謝るほどのものではありませんが)。

本来ならここでコッパ ディ 小海の続きをご紹介といきたいところですが
今日はタイムリー? に昨日の出来事を。


昨日は1日、筑波サーキットで行われた
LSCR(LIGHTWEIGHT SPORTS CAR REGISTER)さんの走行会にお邪魔してきました。
天気も暑からず、心配された雨も降らずという絶好のコンディション。

今回もバラエティに富んだ顔ぶれが揃っておりました。


モータープレスのコメント欄でもお馴染み、
我が師匠、HTCCのS6CRさんは、もちろんS600クーペレーシングで参加。

個人的にノーマルの華奢な感じって愛おしくて好きなのですが
こうしてレーシングモディファイしてもカッコイイんだな。これが。


で、テールゲートを見て発見(自分が写り込んでますが……)
さすがS6CRさん、ちゃんとステッカー処理でテールゲートにエンブレムを入れてらっしゃる。

おおーこの位置ですね。この位置。しかと記録(笑)。

ちなみに我が家のエスロク君にも秘密兵器? を手に入れたので
週末、空いた時間を見計らって、シコシコ作業に勤しもうかと……。


そしてこれまたお馴染みHTCCの重鎮、MalloryさんのS800レーシング。
(お、奥にはエスロクレーサーさんのお姿も)
そういえば、先日手に入れた本で知ったのですが、このレーシングのシャシーって
あの吉田匠さんの伝説のS800クーペレーシングのシャシーだったんですね!
知らなかった……。

その前で何やら楽しそうに覗き込んでいるのは
元i&iのチーフメカ加藤洋さんと、
これまたレーシングエンジニアとして有名な宮坂宏さん。

この二人がいるということは、もしかして……(と、意味深につづく)?


こちらは、最近フォーミュラ病が蔓延しているともっぱらの噂のTeam QED Japan。
今回はNさんのローラでテストに明け暮れておりました。

なんでもモータープレスのコメント欄でお馴染みの某氏も最近葉巻を
手に入れられたのだとか……。いいなぁ。いいなぁ。


そんな筑波で個人的にピコーンと刺さったのがコレ。
MINIクラブマンにヒッチつけてトレーラー引っ張るなんてカッコイイ!
いいなぁ。これ理想的だなぁ……と載せるクルマも無いのに感動したのでした(笑)。

そして今日もこれから、すっごい一大イベントが控えております。
その模様はまた次回にて。ニンニン。


2012.04.16 Monday

22a COPPA DI KOUMI~第22回コッパ・ディ小海 その1

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



こんにちは。
この週末は、JCCAの富士があったり、マロニエランがあったり
カフェ・ド・ジュリアがあったり、フォーミュラニッポン&F3の開幕戦があったり
海の向こうではF1中国GPやインディのロングビーチ戦があったりと
実に盛りだくさん(盛りだくさんすぎるともいう)でございました。

そんな中、ボクが土曜日に向かったのはコチラ。


今回で22回目を迎える日本屈指のレゴラリタ・ラリーイベント、コッパ・ディ小海。
例年4月の第二週に行われている老舗イベントですが、
昨年は震災の影響で9月に延期(その模様はコチラ)になったりしましたね。

で、今年はまたいつもどおりの日程……となったのですが
なんと初日は朝から冷たい雨、雨、雨。


しかも先述したように、各地でイベントが重なったこともあって参加台数は
ちょっぴり少ない約60台。それでもこのイベントの“顔”ともいえる
イタリアン・ピッコロレーサーたちや、戦前のオープンホイールなど
珠玉のクルマたちが集まっておりました(その紹介はまた後日)。

※小さな写真はクリックすると拡大します。


そんな小海の今回のスペシャルゲストは、
日本のレジェンド・ラリースト、篠塚建次郎さん。
その経歴は、もはやご説明するまでもありませんね。

そんな篠塚さんは今回、先導の0号車となった
フェラーリ・カリフォルニアをドライブ。
ぜひ来年は、コルト1100F-SSのラリー仕様などで走っていただきたい!
と個人的には思ってみたり(笑)。


さて、生憎の天気の影響をモロに受けたのはバルケッタ組の皆さん。
カッパを着込んだり、傘を差したり、ヘルメットを被ったり、帽子を目深に被ったり。
きっと薄いドライビンググローブじゃあ、指がカジカんで大変だったと思います。
じゃあ、クーペやサルーンならOKかというと、あまりの寒さに
どのクルマもウインドーというウインドーが曇りまくって、
それはそれで大変そうでありました……。



初日のコースは、小海から佐久市、小諸市を抜けて松代ロイヤルホテルで折り返し、
再び小海に戻ってくると言う約223kmの設定。

しかしながら、スタート直後から小海リエックスの裏山では
雨が雪へと変わりはじめ、夕方を迎えるころには本降りに。
そこで急遽コースが一部キャンセルされるなどのハプニングがありました。

ちなみに昨日は快晴だったそうですから、そこで十分に
ウップンは晴らせたのではないでしょうか(笑)。


さて、そんな初日の終盤。
本部にフィアット850スパイダーでエントリーしていた
女性デュオ、岡部/大西組のリタイアの報が。

なんでもゴール直前に異音を感じ、すぐさまチェックしてみたら
ウォーターポンプが逝ってしまっていたのだとか。
……ということで、オフィシャルカーに乗って無念のゴールとなったのですが
愛車の微妙な変化を感じ取って、無理をさせなかったという見識の高さに拍手。
(個人的にゴール寸前だからと、ついつい無理をおしてイタイ目にあったことがあります)

ということで、今日はこれでオシマイ。
いやぁ、とにかく寒かったですね。はい。
皆さんお疲れさまでした。

ではでは。


2012.04.14 Saturday

ル・マンに向けて順調そうですよ!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



昨日の朝、今年の童夢ティームのル・マン監督である
鮒子田寛さんから、童夢&ペスカロロ・ティームの
プレスリリースが送られて参りました。

©DOME CO.,LTD

そのプレスリリースのタイトルには

DOME AND PESCAROLO TEAM VERY SATISFIED 
WITH THE DOME S102.5 AFTER THREE DAYS OF TESTING

の文字がデカデカと。

童夢のオフィシャルHPでは、鈴木英紀さんによる
今年のル・マンへのテストや開発の詳細が随時レポートされていますので
その様子は知っていたのですが、どうやら開発テストは順調に進んでいる様子。
だって、VERY SATISFIED だもの。

©DOME CO.,LTD

さらにHPを見ると、スペイン・ナバーラ・サーキットでのテスト風景には
ニコラス・ミナシアン(2010年のグッドウッドでプジョー203ドライブしてましたね!)
荒聖治 両ドライバーと談笑する、
鮒子田さんとアンリ・ペスカロロ御大の姿も写っていたり。

いやぁ、これだけでも豪華な陣容ですな。

©DOME CO.,LTD

ナバーラのあと、スペインのアラゴンに移動したティームは
そこでもう一人のドライバーであるセバスチャン・ブルディと合流。
じっくりとテストを重ね、好感触を得たとのこと。

なかなか日本ではル・マンがF1のように話題にならないのが悲しいところですが
今年のル・マンは伝え聞く情報の限りでは、非常に面白そうですよね。
昔のように地上波で中継してくれたら良いのになぁ。
今年もアウディのライブ中継に頼るしかないのかなぁ?

いずれにしろ、童夢S102.5の実戦デビューは
ル・マンの前哨戦となる5月5日のスパ。今から楽しみです。

少なくとも、10月のWEC in JAPANは見に行かないとな。
……というわけで、これからコッパ ディ 小海に行ってきます!!

ではでは。


2012.04.13 Friday

桜吹雪とベントレー・コンチネンタルGTC

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



今週はアップできないかも〜? といいつつ
実は毎日アップしているオレ。
ということは、どっかにそのしわ寄せが来ているという証拠でも
あるのですが、気づかなかったことにしょう。見なかったことにしよう。


閑話休題。
昨日はお昼から、永田町のザ・キャピトル・ホテル東急へ。
ベントレー モーターズ ジャパンさんからのお誘いで、
2012年モデルのベントレーに試乗して参りました。

昨年の春にも、フルモデルチェンジを果たした
コンチネンタルGTに試乗させていただいてますし、
夏には鮒子田さん、見崎さんとともに、GTとミュルザンヌに
試乗させていただいているのですが、
コンバーティブルモデルである新しいGTCをドライブするのは今回が初めて。
しかも露出する媒体もないのに呼んでいただけるなんて嬉しい限り。しくしく。


今回ドライブしたのは、Hallmarkというグレーメタリックが渋いGTCで、
Naim for Bentleyのプレミアムオーディオやら、ペイント仕上げの
21インチツーピースアロイやら、高価なオプションてんこ盛りの1台。


さて、今回の試乗車。
この写真を見てお気づきのように、RHDのUK & EU仕様なのです、これが。

確か、昨年乗った白いGTの広報車もRHDで驚いた
(ベントレーの広報車ってLHDが多いのです)記憶がありますが
個人的にはRHDの方がしっくり来る気がするのですよ。

昨日は絶好のGTC日和という感じでしたが
都内をソロソロRHDで乗っていると、意外にも1943mmという車幅が
あまり気にならずストレスフリーでドライブできるんですよね。

ま、巷では新しいV8ユニットを搭載したコンチネンタルGT & GTCが
話題ですが、個人的にはこのW12の雰囲気、捨て難いなぁと改めて実感した次第。

ほら、エコだなんだって風潮も確かに分かりますが
どーせガソリンを燃やすのに変わりがないのなら、
幸せに爆発させた方が、良いと思うのですよ。
そういう意味でも、このW12は理想的な内燃機関のひとつ。

アクセラレーターに軽く足を乗せただけで、
フフフンと自然に笑みが出て、
なんか豊かになるクルマなんて、そうあるもんじゃありませんぜ。


いやぁ、締め切りで殺伐としたなか、
楽しいひとときを過ごさせていただきました。

でも、試乗会場にあったバーキンスペシャルのミニカーについつい
目がいってしまうのは、悲しい性でもあります。

ではでは。

2012.04.12 Thursday

HONDA RA300 = LOLA T90 ??

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記



いま発売中のレーシングオン(三栄書房 刊)。
第一期ホンダF1特集というのは、編集部の皆さんから聞いていたので
ずっと楽しみにしておりましたが、なかなか読む機会が無く
(この前本屋に行って買っておいたのに!)、ようやく時間を見つけて読んだ次第。


個人的には、ずんぐりしたRA273と空冷のRA302が非常に好みだったりするのですが
沢山あった記事の中で個人的に興味をひかれたのは……。

© Honda Motor Co., Ltd.

1967年のモンザで優勝したRA300のお話。
重過ぎて戦闘力に乏しかったRA273の代わりとして、
インディカーのローラT90をベースにわずか6週間で作られたという
エピソードはあまりにも有名ですが、本書では当時ローラの技術陣の中にいた
トニー・サウスゲートが、その顛末を回想しております。

© Ford Motor Company

その詳細は、直接お読みいただきたいのですが、
個人的に気になっていたのは、RA300のベースがT90という件。

ローラT90といえば、1966年のインディ500でグラハム・ヒルがドライブして
優勝を飾ったことでも有名なマシーン。
同年に富士で開催された日本インディでもヒルや
ジャッキー・スチュワートがドライブし、スチュワートが優勝した
日本にも馴染みの深い(というか因縁深い)1台であります。

で、このT90の後半部をブッた切って、フレーム追加してホンダのV12を載せた
という話が昔から流れておりますが、ずーーと個人的に疑問だったのは
このT90のリアにV12を積んでも、どうもRA300には見えない事。なぜ?

© Ford Motor Company

……と調べているうちに、1967年にリバーサイドで開催された
Rex Mays 300に出場したスチュワートのローラの写真を見て納得。

このコックピット周りのカウルこそ、RA300そのもの!!

でもこのクルマ、いろんな資料を見ていると、ローラT92と書かれていたり
T90 Mk2と書かれていたり、呼称がマチマチなのですよ。

実はどちらも正解で、このT92(もしくはT90 Mk2)なるクルマは
T90をベースに、コックピット周囲やリアのカウルをモディファイした
アップデート版で、中身自体は66年のT90とほとんど変わっていないそうなんですね。

なるほど。ホンダがローラにシャシーの依頼をしたのは
1967年のことですから、当然67年型のシャシーを使う訳ですよ。

あースッキリした。仕事しよ(笑)。
ではでは。

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