2013.08.30 Friday

LOTUS 26R/1/50 ex-Team Lotus

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
最近RMオークションの回し者みたいになってますが(笑)
今後9月8日から9日にかけてSt. James’s コンクールデレガンスと並行して
開催されるロンドン・オークションの話題を。

今回は、オールド・メルセデス関係やアウトデルタ方面などでも
かなり注目の個体が出品されるので、チェック済みの方も多いかと思いますが
個人的にどーしても、どーしても気になる1台があります。

photo:Neil Fraser ©2013 Courtesy of RM Auctions

はい。それがコレ。
Lot ナンバー232 1964年型ロータス26Rです。
ほう、フェイズ2の26Rね……どうせ高いこと言うんでしょ? と
素通りしそうになったのですが、ノーズに書かれた“HJH 171C"という
レジスターナンバーに見覚えが……。

Jim Clark Life at Team Lotus photographs by Peter Darley (Coterie Press 刊)

そう、実はこの『Jim Clark Life at Team Lotus』にも載っている26Rそのもの。
ということは……元ティーム・ロータスのワークスカーということですか!

photo:Neil Fraser ©2013 Courtesy of RM Auctions

この個体のシャシーナンバーは26R/1/50。
いわゆるフェイズ1と呼ばれる、初期の26Rの最後に作られた1台で
ティーム・ロータスの手で、フェイズ2開発のテストベッドにされたと言われています。

ということは、このシャシーナンバーは26Rのフェイズ1の50号車……を
意味しているのでしょうか? ただ通説では26Rフェイズ1は
45台(あの浮谷号のシャシーナンバーは26R/27)生産されたって言われてますよね。

う〜ん。まぁ当時のロータスの場合、
この程度のミステリーで驚いちゃイケナイんですが(笑)
RMオークション側では当時ティームで働いていたGerry Moronyの証言を得たりと
色々裏は取っているとのことで、間違いはないみたい。

ちなみにこの26R/1/50 “HJH 171C"は、
オーストラリア人のレイ・パーソンズのドライブでティーム・ロータスから出場。
1965年6月7日にクリスタルパレルで行われた
インターナショナル・カーレース・ミーティング(リザルト不明)のほか
1965年8月30日にブランズハッチで行われたRedex Trophyでは
総合2位(クラス1位)入賞を果たしたヒストリー(先に紹介した写真)
を持っていますが、残念ながらその他の詳細は不明。
おそらく64〜65年の間に数レース出場しているだけだと思われます。

いずれにしろ、当時ワークス格として活動していたイアン・ウォーカーではなく
ティーム・ロータス本体から出場していた個体というのは、非常に珍しい。

photo:Neil Fraser ©2013 Courtesy of RM Auctions

ティーム・ロータスの手を離れたあと、この26R/1/50が辿った経緯は不明ですが
1985年にレストア(RMではrebuiltという表記になってるのが気になりますが)され
現在の姿に。前オーナーはこれでトゥール・オートやル・マン・クラシックなどの
ヒストリックイベントにも出場していたそうで、インテリアは随分モダナイズされてます。

photo:Neil Fraser ©2013 Courtesy of RM Auctions

エンジンはオーバーホールしたてという、コスワースMk15。
オリジナルのBRMヘッドをもつコスワースMk15も付いてくる! とは書いてありますが
今載ってるエンジンもスペアのエンジンもエンジンナンバーは分からず。
無論、本気で買う気がある人には教えてくれると思います(笑)。

photo:Neil Fraser ©2013 Courtesy of RM Auctions

さて、気になる予想落札価格ですが、
14万ポンド〜18万ポンドだとか。
1ポンド=152円(高っ!)で計算すると2100万〜2700万円くらいってところでしょうか?

このクルマの歴史的価値を思うと、そんなにベラぼうに高い値段じゃないかも。
ほら、グッドウッド・リバイバルにも出られるし。

うわー気になる、気になる。

ではでは。



2013.08.28 Wednesday

突然ですが、またグッドウッドに行ってきます。

 

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極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
2010年に初めて行って以来、
毎年のように、行きたい、行きたいと言いつつも
行けずに、もはや狼少年状態となっている
グッドウッド・リバイバル・ミーティングですが
唐突ながら今年、行くことに決めました。

photo:Kozo Fujiwara(B-Rev)

確かに7月にFOSに行って来たばかりではありますが、
なんてったって、今から50年前にワールドタイトルを
獲得したジム・クラークが今年のメインテーマですからね。
例え銀行口座の残高が悲惨な状態になっても行かざるを得ないでしょう(笑)。

ほら、来年確実に行けるとは限らないし。
ちょっとスケジュールのやりくりがキツイけれど
10年以内にチチェスターカップに出たい(今でも諦めてませんぜ)という
願望を叶えるためにも、下見は重要ですから。ねぇ。

photo:Kozo Fujiwara(B-Rev)

あと、60年代の1.5リッターF1で競われるグローバー・トロフィーで
目下、同じ25で2連覇を飾っているアンディさん(左)が勝つのか?
それとも我らがニックさん(右)が初優勝を飾るのか?
Classic Team Lotus の同門対決も見物ですしね。

photo:Kozo Fujiwara(B-Rev)

それに今年のセント・メリーズ・トロフィーは60年代のサルーンレースだし。
僕が2010年に行ったときは1950年代のサルーンだったんですよね。
今回はジャガー・マーク2やロータス・コーティナのバトルが
見られるのではないだろうか? ちょっと楽しみ。

よぉーーしっ、仕事がんばっちゃぞー。

ではでは。


2013.08.27 Tuesday

価値を超えた価値あるクルマ

 

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極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
昨日アップした時点でまだ本が届いていなかったので
ご紹介が遅れましたが、昨日発売のENGINE誌(新潮社 刊)の巻頭特集
「価値を超えた価値あるクルマ」
でも、ちょろっと原稿を書かせていただきました。


編集部からのリクエストは、いま販売されている新車の中で
将来的に価値の変わらないクルマを1台挙げよ……というものでしたが
難しいお題でしたねぇ。悩みに悩んだ挙げ句、何を選んだのかは……
どうぞ本誌をご覧下さい。

あ、そうそう。ENGINEでも巻頭のコラムで
グッドウッドFOSの記事を書かせていただきました。こちらも是非。

©2013 Courtesy of RM Auctions

確かに「価値を超えた価値あるクルマ」って話になると
新車よりもヒストリックカーの方が選びやすいのは、選びやすいんだけど
ここ数年の一部のヒストリックカーの高騰ぶりはちょっと異常ですよね。

例えば、先日モンテレーで行われたRMオークションに出品された
1967年式のフェラーリ275GTB/4 N.A.R.T.スパイダー(C/N:10709)なんて
2750万ドルですよ。桁間違えてるのかと思ったもの。
2億、3億ならまだしも、27億円はヤリ過ぎでしょう。
(いったい、いくらRMオークションに手数料払うのよ)

©2013 Courtesy of RM Auctions

そして我らが愛しの1964年型フェラーリ250GT/Lルッソ(5537GT)も
138万6000ドル。ルッソが1億円越えだなんて……。
ちなみにもう1台のルッソ(5471 GT)は92万4000ドルでした。
まぁ、せいぜいそのくらいが妥当な金額ですよねぇ、そう思いませんか?

©2013 Courtesy of RM Auctions

そんな高値安定傾向はなにもフェラーリばかりじゃなくて
この1960年式アストン・マーティンDB4GT(C/N:DB4/GT/0141/L)だって
220万ドル。2億円越えですよ。
ほんの15年くらい前まで5000万円とか言ってて、
高けぇ〜って思っていたのに。

©2013 Courtesy of RM Auctions

そういえば、このモータープレスでもご紹介した
ex-Group44の1ジャガーXJ-S Trans-Amレーサーは、15万4000ドルでした。
なんか高いのか、安いのか、高低差あり過ぎて耳がキーンとなります。

©2013 Courtesy of RM Auctions

ちなみに個人的に目を付けていた(笑)
1970年型のポルシェ911S(2.2Lですね)は、12万ドル。
いやいや、いくらマッチングナンバーとはいえ約1200万円って……(絶句)。

確かに旧いクルマたちの価値が評価されるのは良い事ではあるんですが
あんまりバブルみたいになっちゃうと、その反動もちょっと怖いですよね。

© Bonhams 2001-2013

オークションといえば、僕が訪れた今年のグッドウッドFOSの会場で
開催されたBonhamsのオークションで、ex-ファン・マニュエル・ファンジオの
メルセデス・ベンツW196(C/N:196-010)が、1960万1500ポンド
(約30億円ですぜ!)で落札されて話題になりましたね。


史上最高額での落札とあって、FOSの会場も異様な興奮に包まれていたのですが
それに関してコメントを求められたサー・スターリング・モスは
「意外だった。私の予想より全然低かった。フェラーリやブガッティなどに比べると
 まだメルセデスの評価が低すぎる」とバッサリ斬って、
インタビュアーが絶句する一幕も。

やっぱモスはカッコいいーわ、と思った瞬間でした。

ではでは。



2013.08.26 Monday

今月のROSSOとGENROQは必読!

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


おはようございます。
今日26日といえば、各自動車雑誌の発売日でありますが
ぜひ皆さんにお読みいただきたいのが、この2冊。



まずは最近童夢ブームに湧くROSSO誌(ネコ・パブリッシング 刊)
表紙のラ・フェラーリはともかく……
注目していただきたいのは、
16ページにわたって掲載されている前代未聞のジオット・キャスピタ大特集です!

このモータープレスでも、ちょろっとご紹介してきましたが
4月から進めていた取材が、ようやく形になりました(涙)。

ジオット・キャスピタといえば
1989年の東京モーターショーで発表された
公道を走るグループC(もしくはF1)という
かなりブッ飛んだコンセプトのスーパースポーツですが
1号車のパワーソースに、あのスバル・モトーリモデルニV12
(フラット12ではなく、180°V12です)を搭載したことで話題になりましたね。

その後、スバルMMプロジェクトが中止となったあとは
ジャッドGV V10ユニットを搭載した2号車の2台が製作されています。
現在、米原の童夢本社に保存されているのは、2号車の方。
もちろん、細部に至るまでガッシリと取材させていただきました。


また、石川県の日本自動車博物館に保存(その経緯は本誌を)されている1号車も取材。
普段なら見る事のできない、インテリアやエンジンルームなども
ばっちりと取材してありますよ。

photo:Keigo Yamamoto

さらに、このキャスピタ・プロジェクトの生みの親である
童夢特別顧問の林みのるさんと、当時キャスピタのチーフデザイナーを務めた
クニ伊藤こと、伊藤邦久さんにもインタビュー。

おそらく、キャスピタをここまで特集したのは
当時開発過程を追って連載していたカーグラフィック誌以来のことかと。
少なくとも1号車、2号車の仔細なディテールを掲載するのは
ROSSOが世界初! のはず。

photo:DOME CO.,LTD

しかも童夢と伊藤さんのご協力で、当時の貴重なレンダリングや
クレイモデル、開発途中の写真も掲載。

まさに完全保存版です。一家に一冊どうぞ。




そして、もうひとつオススメなのがGENROQ誌(三栄書房 刊)
今回もヴィンテージモノの編集を担当させていただいたのですが……。


白眉は、世界一美しいメルセデスSSKとして
1993年のペブルビーチでグランプリを、2007年のヴィラ・デステで
BMWグループ・トロフィーを獲得したことでも有名な
メルセデス・ベンツSSK "コンテ・トロッシ”の特集。

実はこのクルマのストーリーを仔細に解き明かした記述は
これまで存在しなかったのですが、GENROQ特約ライターで
イタリアの新進気鋭のジャーナリストでもある、マッシモ・デルボが
長期間にわたる調査を経て、GENROQのために書き下ろし。
相原俊樹さんの素晴らしい翻訳とともにお届けします。

このコンテ・トロッシのオーナーであるラルフ・ローレン公認のこの記事、
これを買うだけでも今月のGENROQを買う価値は十分にあります!



さらに僕がこのまえ出かけてきた、グッドウッドFOSのレポートや……

7月にロンドンで開催されたアストン・マーティン100周年イベントも収録。
もちろん、最新のスーパースポーツの記事も大充実。

以上、エンスー必読の2誌のご紹介でした。

ではでは。




2013.08.23 Friday

生沢さんとホンダS800

 

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こんにちは。
さて突然ですが、皆さんはこの本をご覧になったことがありますか?


英国MOTOR SPORT誌 1968年3月号です。
いまから45年前(!)のこの本の話題は、3台のポルシェ908が
1-2-3フィニッシュを飾ったデイトナ24時間レースのこと。

モノクロ基調の雑誌ではありますが、珍しいカラー写真も多く収録されていて
けっこう読み応えがあります。

しかし、注目すべきはソコではありません。


巻末の個人売買のコーナー。
いやー、下欄のMOTORWAY SPORTS CARS LTDの広告に載っている
クルマたちが中々……ということではなく
こんな、ともすると見落としがちなページにスゴい記事が載っているのを
ご存知でしょうか??



それがこれ!
なんとHONDA UKのカコミ広告で、67年ニュルブルクリンク500kmウィナーの
ホンダS800 ex-生沢車が売りに出されているのです!

値段こそ書いてありませんが、100bhp(!)のスペアエンジンを含む
沢山のスペアパーツとともに売りに出されているではありませんか!
(読めば読むほどワクワクしますな)

まぁ当時はティーム・ロータスもワークスのタイプ40や62なんかを
雑誌の売買欄に載っけて売ろうとしたりしてますからね。
生沢さんのS800がこうして売りに出されていても、特別珍しい話ではないのですが
このあと、どーなったのか? は非常に気になります。


© Honda Motor Co., Ltd.

さて、なぜこんな話をするのか? というと
実は昨日、71歳になりたてホヤホヤの生沢さんに久しぶりにお会いして来たからなのでした。

その目的はただひとつ。
そう、10月13〜14日にツインリンクもてぎで開催される
『HONDA SPORTS 50th Anniversary』のトークショーの打ち合わせに行ってきたのです。

無論、その全貌が明らかになるのはトークショー本番までのお楽しみ
ではありますが、そこで生沢さんからお預かりしてきた膨大な写真、
そしてエピソードの数々は卒倒モノ。

生沢ファン、ホンダ・エス・ファンは当然として
ホンダ・ファン(2輪を含む)&日本モータースポーツ史ファンには
必見(たぶん本邦初公開多数アリ)のすんごい内容ばかり。

50年におよぶ日本のモータースポーツの歴史を知る貴重な機会です。




ということで『HONDA SPORTS 50th Anniversary』は要注目。
ホンダツインカムクラブのHPにも載っています!


ではでは。



2013.08.21 Wednesday

Happy Birthday Tetsu!

 

Motor Press(モータープレス)
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こんにちは。
こんなタイトルをつけるのは、なんかおこがましい気がしますが
今日は生沢徹さんの71回目の誕生日であります。


おめでとうございます!
今から50年前の1963年に行われた第1回日本グランプリに出場して
未だにサーキットを走り続けていらっしゃるのは
生沢さんと津々見さんくらいかもしれません。
そういう意味でも、何時の日か日本を代表するレジェンドとして
グッドウッド(FOSもリバイバルも両方!)を走っていただきたいな
と思うのは、僕だけではありますまい。

おそらく、11月に行われるFestival of Sideway Trophyにも
911で出場されるかと思いますが
その前に、10月14日の『HONDA SPORTS 50th Anniversary』での
トークショーなんかもありました。
そういう意味では、今年生沢さんの勇姿を見る機会は結構多いかもしれませんね。

ちなみに、フェイスブックを覗いていたら
今日8月21日は由良拓也さんのお誕生日でもあるんですね。
おめでとうございます!


やっぱ生沢さんと由良さんといえば、ホワイトブル……もそうですが
このGRD S74ですよねー。
いま写真を整理していて気づいたんですが、このGRDを展示した
もてぎのイベントって、2008年だったのですね。
いやぁ、年が流れるのは早いものです。


ではでは。


2013.08.20 Tuesday

世界一マニアックなヨーロッパ

 
Motor Press(モータープレス)
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こんばんは。
まずはこの写真をご覧ください。


サーキットを走るロータス・ヨーロッパ・スペシャル。
一見、ただの古い写真にしか見えませんが、コックピットをよぉーっく見てください。

そう、なんとドライブしているのは、あのロニー・ピーターソン。
実はこれ、1973年のイギリス・グランプリ
(あのスタートで多重事故のあったレースですね)
の前に、スポンサーやメディアなど関係者を集めて
シルバーストーン・サーキットで行われた" JPS DAY" というイベントのヒトコマ。

確かにフロントフードにJohn Player Special のスペシャルマーキングが
施されているのが分かりますね。

いやぁ意外ですがロニーとヨーロッパの接点って他に知らないかも。
そういえば、ジム・クラークにはエラン、ヨッヘン・リントにはエラン+2が
宛てがわれて、彼らがサーキットへの移動に使っていたと言う話は聞いた事がありますが
ロニーは何に乗ってたんでしょうか? 普段もヨーロッパに乗ってたのかなぁ?

そんな知る人ぞ知る(?)、世界一マニアックなロータス・ヨーロッパが……
明日、8月21日にPLANEX COLLECTIONから
発売されるのだそうです。なんてマニアックな。

しかも、タダでさえ少ない当時の写真をかき集め、徹底的に分析し
ロニーの服装まで完全再現して、そのフィギュアも載せているという
病的な徹底ぶり……。なんかもう、この世でモデル化されていない車輛を
見つける事の方が難しくなってきましたね。

ということで、商品の詳細はPLANEX COLLECTIONのHPまで。

AUTHENTIC LOTUS ELAN & PLUS 2 1962-1974より

いやぁ、こうなると残すはヨッヘン・リントが乗った
ロータス・エランS4スプリント・プロトタイプしかないな。

この濃紺と黄色(?)に塗られたスプリント、好きなんですよ。
一時期、本気でかつての愛車を全塗装するならこの色だな! と思ってたくらい。
(だけど、微妙にディテールが異なるのよね。左ハンドルだし)

嗚呼、エラン欲しいなぁ。

ではでは。




2013.08.19 Monday

引き続き、エスロク君

 

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こんにちは。
別に夏休みでもないのに、無断欠席してスイマセン。
完璧な締め切り地獄にハマっておりました。
ああ、グッドウッド・リバイバルに行きたい……。


そんな折、原稿の書けない悶々とした時間帯に
いつものような感じでポチっとクリックして届いた物体がコレ。

えへへ。分かる人には分かりますよね。
でも、いざ探してみようとネットを徘徊すると
こんな何の変哲もないパーツなのに、結構高いんですよ。


横から見るとこんな風にテーバー状になってる。

たまたま安いのを見つけたので買いましたが
なかなかコレに1万円以上を払うのは勇気が要ります。


で、一体何のパーツかというと、
微妙にラウンドしているS600のグリルに付いているウインカーレンズを
正体に装着するための土台みたいなパーツなのですね。
我がエスロク君でずーーーっと欠品していたパーツなのでありました。

うーん、いかにも日本車っぽいパーツだな。


うへー暑い。

さすがにこの暑さではまったく乗ってあげる気になりません
(もはやガレージも物置みたいになってますな)が、
こうして意外にも、地道にエスロク君は進展していたのでありました。

ではでは。



2013.08.08 Thursday

BELL STAR CLASSIC

 

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こんにちは。
モータープレスの更新が不定期になってきたということは
……はい、バタバタし始めた証拠ですね。
今月もがんばります。

さてそんな折、こんなモノが届きました。


うぉぉぉぉーーー!


なのでありますっ。このモータープレスをご覧の皆さんの中には
さる6月上旬に、僕が発売されたばかりのBELL 500-TX CLASSIC を買ったのを
覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。

実はあの後、ヘルメットのサイズが合っていない
(自分では調べたつもりだったんですがね、大きかったのです)ことが判明して
輸入元のYFCさんに交換をお願いしたのですが……
そこで気が変わって、無理を言ってフルフェイスのスター・クラシックに
注文変更させていただいたのでありました(多謝)。

その時に、国内在庫がなかったので、到着に2〜3ヶ月掛かるかも
と言われていたのですが、思いのほか早く来ましたね。


往時のベル・スターをモチーフに、
最新の安全基準に対応してカーボン/ケブラー/グラスファイバーを使った
軽量シェルで造られたこのヘルメット。

オプションでHansのポストクリップも装着できるようになっているのですが
僕はクラシカルなオリジナルシェイプをチョイス。
ちなみにサイズはM。お値段は税込み6万6150円。


無論、最新のSNELL SA2010規格に対応。
これでJAF戦はもちろん、海外のヒストリックカーレースにも
(形式上は)参戦できますね。

ちなみに、このスター・クラシックにSA2010対応版が出たのは今年になってから。
(それ以前のSA2005対応のヘルメットも、当面は使用できます)
ネットを見ていると、たまにスター・クラシックが安価で販売されていて
おおーっ! と思ったりもしますが、SA2005仕様だったりしますので、ご確認を。


さっき被ってみたのですが、サイズはジャストで一安心。
バイザーも好みの位置で固定できるようになっているので
(オリジナルのスターはこれができないの!)、使い勝手も大丈夫でしょう。

このバイザー、オリジナルのスターにも流用できるのかなぁ?


……ということで、我が家のBELL STAR コレクションが勢揃い。
左から、STAR 1、STAR 3、そしてSTAR CLASSICです。

こうして見ると、オリジナルのスターは、開口部が結構広かったんですね。
ま、今のモデルが狭いのは安全上仕方のないことかと思いますが
雰囲気はかなり良い。
なにせ、最近の4輪用ヘルメットは空力デバイスの付いたものばかりで
こういうシンプルな形状のモノがないんですよね。そういう意味でも貴重。


で、スター1と比較。
開口部以外、帽体のシェイプといい、シールドの形状といい
スター・クラシックは実によく出来てると思います。



念のため(?)、スター3とも比較。
……あんま変わんないか。

当初は、これらヴィンテージBELLをレストアして使おうか? と思っていたのですが
安全上、とっても危険なのはもちろん、オリジナルのインナーを交換してしまったり
するのがとっても勿体なくて、諦めた次第。
やっぱ、身を守るものですからね。こればかりは最新型が最適。
ヴィンテージのスターは、コレクションとして保存しておきましょう。


そういえば、先日のグッドウッドFOSで、ネルソン・ピケが
スター・クラシックを使用していることをお伝えしましたが
ピケの他にも、エマーソン・フィッティパルディもスター・クラシックを使ってました。
あれ? いつかSHCCジムカーナに出た桑島正美さんも使っていませんでしたっけ??


そうそう。スター・クラシックと言えば
今秋に世界で公開、来年には日本でも公開予定の映画『RUSH』の中でも
小道具として使われておりました。

これは、マーチ761に乗りロニー・ピーターソン役で撮影に参加した
CTL Japanの久保田さんが使ったヘルメット。
ヒサシといい、裾のスカートといい、マーキングといい、良く出来ているなぁ。

僕も、このスター・クラシックに色を塗りたいんだけどな。
どーいうカラーリングにするか、しばし悩むことにしましょう。

……あ、その前にこれ被って乗るマシーンがありまへんがな。

ではでは。


2013.08.06 Tuesday

日本自動車博物館であのクルマを発見!

 

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NO NUKE !

こんにちは。
日本自動車博物館探訪記のつづきです。


国産旧車&ヤングタイマー系のコレクションの豊富さは
昨日もお伝えしました(その1/100も紹介しきれていませんが)が、
一方で外国車のコレクションも相当なモノ。

正面玄関に飾られているような
ランチア・ラムダ、ロールス・ロイス・シルバーレイス、
ベルリエ(あ、これは超マイナーか!)といったキラびやかな
クルマたちはもちろんんですが、それよりもスゴいのは大衆車、実用車のコレクション。


歴代ビートルをはじめとした、VWコレクションなんてのは序の口。



サーブ96、インプ、ジュリア、シムカ・ラリー、フォード・タウナスが
居並ぶこのエリアあたりから、カルト度はドンドン増していきます。


ほら、カデットBですよ。
こんなのドイツでしか見たことなかったな。
そして、この列の奥にスゴい(?)1台があったのですが
それはまた後で。


全体の収蔵車数を思うと、フランス車の割合は少ないのですが
1931年に現れた4気筒の小型車、ルノー・モナキャトルなんてクルマまである。
いやぁ、某ワールドカーガイドでその存在は知っていましたが
姿カタチを見るのはこれが初めて(そーゆークルマが多いんです、ココ)。
すっごく勉強になる。


さらにはこんなクルマも。
1960年代を代表するフィアットの中型車、1500。
この隣りには、その後継たる124(もちろんベルリーナの方ね)も
展示されていましたが、こういう変哲もない(でも自動車史を語る上で重要な)
モデルが揃っているというのはすごく重要。コンディションも良いし。


一方、奥からマセラティ・クアトロポルテI、
デ・トマゾ・ロンシャン、マセラティ・インディと、これまたカルトなクルマたちが。
ただ、ロンシャンとインディのカラーリングはもうちょっと
(まさか純正色じゃないですよね)何とかならなかったのか。


で、個人的に驚いたのが、英国車コレクションの豊富さ。
「ローバーの街」と題された、ローバー・コレクションはおそらく
国内最大のものだと思いますが、それ以外にも注目のクルマが続々。

例えばこれは戦前を代表するフォードの大衆車、モデルC。
いわゆるフォード・テンと呼ばれるモデルですね。
なぜにこのテンに注目したのかというと……


実はこのロータス・マーク2に搭載されているエンジンが
テン用のSVユニット(デビュー当初はフォード・エイトのエンジンでしたが)
なのですね。


そしてこちらはオースティンA40デヴォン(オースティン・コレクションも必見)。
1947年から生産された、A40の4ドアサルーンなのですが……。


昨年のグッドウッド・リバイバルで開催された
“SETTRINGTON CUP"で使用されたペダルカー、オースティンJ40
(最近某オークションで見ましたが、ドンドン値段が上がってる!)
のモチーフとなったのが、このA40デヴォンなのですよ。

いやー、これはスゴい。ディープ!
と喜ぶのはまだ早い。実はさきほどご紹介したオペル・カデットBが
展示されていた列の奥に、すごい1台を発見したのです。



それがコレ!
ヴォグゾール・ヴィクターFBサルーン。


そう、先日QED JAPANの鈴木さんからタレコミのあった
ロータス・エランS2/S3のテールレンズの元ネタのクルマなのです!
鈴木さんから送っていただいたのは、エステート(これまたレア)の
写真でしたが、日本自動車博物館にあるのはサルーン。

おそらく日本に現存するのは、これ1台ではなかろうか?
ただ展示場所の都合で、肝心のリアビューを拝む事はできませんが
(この展示方法と、照明の暗さはここのネックのひとつではあります)
エラン・マニアであれば、一生に一度は拝観に行くべきでしょう。

日本自動車博物館、恐るべし。

ではでは。




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