2014.05.29 Thursday

Bruno Giacomelli !!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
今日も朝からカロリーの高い取材をこなし
次の目的地へ移動する途中でちょっと寄り道。


こんな方に出会って参りました。
この人懐っこい、丸顔は……そう、あの天才ドライバー、ブルーノ・ジャコメリ!
78年のJAF鈴鹿グランプリでの衝撃的なポールタイム。
さらに高橋国光/岡田英樹と組んだクレーマー・ポルシェでの活躍や
レイトンハウス・ポルシェでの活躍で日本とも縁の深いレジェンド・ドライバーのひとりです。

そんなジャコメリさんのブレシア郊外のお宅にお邪魔して、
奥様(籍はずっと入れていないそうですが)の手料理をご馳走になったのですが、
妙にブルーノさんとウマが合い、ホントに色んなお話を聞かせてもらいました。


子供の頃の想い出、レーサーを志した時の想い出
そしてマーチ・ワークスに抜擢されたときや、アルファロメオ・ワークス時代の
エピソードなどなど、ブルーノさんの口から飛び出すのは、目からウロコの話ばかり。

さらにさらに、広いジャコメリ邸を案内していただき
「ヨシオ、ヨシオ! これは……」と
彼の書斎やガレージにある、すんごいコレクションの数々を見せていただきました。


上の写真で彼が持っていたのは、
生まれて初めてミラノ駅の傍で買ったというヘルメット。
ベル・スター・ワン。ちなみにテクノ・フォーミュラ・フォード(!)で
デビューを飾ったときから、マクラーレンM23でF1デビューを飾ったときまで
このヘルメット1個で過ごしたのだそう。

そこでこのヘルメットカラーの由来は? と聞いたのですが
実は当時用意された純正色のうち、目立つからという理由でオレンジを選んだから……
という証言が! ただオレンジだけではつまらないから
その周りに白いダイヤモンドを散りばめたのだとか。
(そのモチーフになったのは、グラハム・ヒルのヘルメットなんだって!)


書斎には、彼が1976年のモナコF3で優勝したときの
マーチ763/ノバトヨタのステアリングとシャシープレートなんてお宝も。
さらにさらに、いっぱーーーーーいあったのですが
それはまたいずれご紹介しましょうね。ええ。


というか、テクノFFでフォーミュラ・デビューする前に
彼が最初にドライブしたフォーミュラカーは
レーシングスクールで乗ったロータス51FFだったって知ってました?

なんかそれだけで親近感倍増(笑)。
ブルーノさんありがとうございました。

「ぜひ、クニサンとヒデキには宜しく伝えてくれ! あとホシノにもね!」
とはブルーノさん。

いやー今日も濃かったわ。ではでは。



2014.05.28 Wednesday

Casa Lambretta

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
朝から非常に濃い取材を1本こなしたあと
次の取材まで時間が空いてしまったので、予定になかった場所へお邪魔することに。


それがココ。ミラノ郊外、カーサ・ランブレッタの中にある
世界で最大規模の私設スクーター博物館、スクーター・ミュージアムです。

すでにVINTAGE LIFE誌などで紹介されているので、
ご存知の方も多いかもしれませんが、不肖フジワラ久々に腰を抜かしました。

中でも圧巻なのは、地元ランブレッタのコレクション。
見渡す限りランブレッタの海です。


なんと1953年のワークスマシーン、ランブレッタ125(現存は1台だけ!)の姿も。
緻密なVツイン・エンジン、シャフトドライブなど
非常に意欲的な構造となっていたものの、結果は残せなかった悲運の1台。
もちろん見るのは初めて。これだけで興奮できます。
もう写真撮りまくりです。


さらにランブレッタだけでなく、世界中のスクーターも展示。
日本のスクーターもこの博物館の中では一大勢力。
こんな子までいます!


そしてきっと世界中のランブレッタ・オーナーがヨダレを垂らしそうなパーツの山も拝見。
ホント、ここスゴい。ランブレッタ愛をひしひしと感じます。


そんなカーサ・ランブレッタで失神しかけたのがコレ。
イノチェンティ版のADO16というだけでも珍しいのに、このルーフに注目。
いやー、こんなクルマがあったなんて初めて知りました。
しかもノンレストアの完全オリジナル車だとか。
いったいこれが何なのか? うーーーーースゴく書きたい!
でも秘密(笑)。

ではでは。


2014.05.27 Tuesday

GTV TURBO DELTA!

 

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こんにちは。
いや、こんばんは。
ヴィラデステも無事終わり、GENROQ誌の取材ウィークが続いてます。
もう胸焼けするほど濃ゆい、濃ゆい1日が終わりましたが
なんとまだ4日も続くそうです(ケップ)。

その全貌をご紹介するのはできませんが
氷山の一角をチラリ。


このクルマ知ってますか?
アルフェッタはアルフェッタでもタダのアルフェッタじゃない。
サイドのレインボーストライプに注目!


アルフェッタGTV TURBO DELTAといいます。
タ、ターボ!?

これでもれっきとしたカタログモデル。でも現存は僅か。
いやーお恥ずかしながら、その存在を初めて知りました。

でもね、このクルマなんかもうホントに氷山の一角。
ホント、濃かった。でも来てよかった。僕が純血のアルフィスタなら失神してたね。


さらに午後にはこんな方が登場!
おおっ!

最高です。グラッチェ・ミーレッ!

ではでは。


2014.05.25 Sunday

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2014 その1

 

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極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
ついにやって来ましたイタリア!
そして見て来ましたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ。


いやー。実はヴィラ・デステと、ヴィラ・エルヴァ、2つの会場があるとか
初めて知ることが山ほどありますが、さすが世界屈指のコンクール・デレガンスだけあって
その中身は想像以上に濃いです。


僕にこのコンクールを教えてくれた張本人であり
その昔、カー・マガジン時代に編集担当として10年近くお付き合いさせていただいた
イタリア・ヒストリックカー界の重鎮、エルヴィオ・デガネッロ御大とも
今回初めて会うことができました。

「おーーーヨシオ、ヨシオーーー!」
と、まるで長い付き合いの友人のように出迎えてくれたエルヴィオおじさん。
終日テレビの撮影で喋りっぱなし(!)。お元気そうでなにより。
僕が、日本のレース史、自動車史を世に残さなくては
と思うきっかけを作ってくれた大恩人であります。


今回は我らが、野口祐子お姐さまと一緒なのでありますが
お陰で本当にいろんなイタリアの重鎮の皆さんに遭遇。

こちらは長年ピニンファリーナに在籍し、ディーノをはじめ
数多くの作品を世に送り出してきたデザイナー、アルド・ブロバローネさん。
なんとずーーーっとブロバローネさんの解説(+想い出話)を聞きながら
出展車のパレードを見るという、贅沢なひとときを過ごさせていただきました。
グラーチェ、グラーチェッ!


会場にいる僕たちも、こんな投票用紙に記入して
審査に参加できるのですね。何に投票したのかはナイショ。


ということで、明日はヴィラ・エルヴァの方に行ってきます。
もうホントにここには書けない色々な良いこと、スゴいことがあった1日でしたが
これらの詳細は、6月26日発売のGENROQ誌(三栄書房 刊)にて。

まーとにかくコッチは暑いわ。
ではでは。



2014.05.22 Thursday

CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2014に行ってきます!

 

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こんにちは。
さて、明日から今月いっぱいの予定でイタリアへ行って参ります。
その最初の目的地はココ。

©BMW AG.

イタリア有数、いやヨーロッパ有数のリゾート地として知られる
コモ湖畔で開催されるコンクール、CONCORSO D'ELEGANZA VILLA D'ESTE 2014。
これまで、何度となく記事にはしているものの、現場を訪れるのはこれが初めて。

……というか、嬉し恥ずかしイタリア上陸もこれが初。
なんというか前回のモナコといい、今年は初物尽くしでございます。

©BMW AG.

個人的には10年来のお付き合いである、イタリア・ジャーナリスト界の重鎮
エルヴィオ・デガネッロ御大に会うのを非常に楽しみにしております。
あ、そうそう。最近GENROQ誌で活躍中のマッシモ・デルボにも会う予定。


©BMW AG.

今回はフリーランスではなく、すべてGENROQ誌の特派員としてのお仕事のため
その全貌を逐一このモータープレスでご報告することはできませんが
折りをみて現地から、なにかしらの生存報告をさせていただければと思っております。

このヴィラデステの他にも、色々と取材させて頂く予定なのでありますが
それらの成果は6月発売以降のGENROQ誌をお楽しみに! と言うことで。

ではでは!



2014.05.20 Tuesday

2014春 Festival of SIDEWAY TROPHY

 

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こんにちは。
昨日に引き続き、日曜に袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで開催された
2014春 Festival of SIDEWAY TROPHYの模様をお届けしましょう。


今から約10年前。英国グッドウッド・リバイバルに倣い、順位だけを競うのではなく
ヒストリック・レースを楽しむのに相応しい雰囲気をもったイベントを……
というテーマを掲げてはじまったサイドウェイ・トロフィー。
2012年の秋に独立したレースイベントとして開催されるようになってから
今回で4回目となりますが、回を重ねる毎にその空気感が濃密になってきている気がします。


今回ももちろん、モーターサイクル・レースとの共催。
パドックに2輪、4輪が並ぶ姿はとっても好き。毎回バイク乗りたくなります(笑)。


今回思ったのは、4輪勢以上に2輪のエントラントの皆さんが、
ウェアや小物に力を入れていたこと。特にこのTeam Tachibanaの皆さんの
オリジナルツナギと、オリジナルロゴのセンス、大好き。
個人的なベスト・ドレッサー賞でありました。


レースの方も、250cc以下のモデルで争われるヴィンテージ・トゥーリスト・トロフィー、
英国製ビッグシングルのバイクを対象としたマンクス・トロフィーともに
多くのエントラントが集合。前回試行されたグリッドでの押し掛けスタート方式が
今回から本格的に採用されるなど、演出も素晴らしかったです。


ヴィンテージ・バイクのレース見に行きたい! と常々思っているものの
なかなか行く機会のない僕にとって、年に2回マンクス・サウンドを体中で浴びることが
できるサイドウェイは、非常に貴著な機会。秋も楽しみにしてます!


一方4輪レースの方は、恒例の60sサルーンによるTINTOP CUPと
60sスポーツカーによるEVERGREENの2レースを開催。
今回、筑波でレースがあったためにヒストリック・フォーミュラの姿が無かったのに加え
各地のイベントの影響もあって、エントリーが若干少なかったのはちょっと残念。


でもね。レース自体の内容、各ドライバーのスキル、マナーはこれまで行われた
イベントの中で最もレベルが高かったんです。これは素晴らしいこと。
こうした積み重ねが、クラブマンレースを続けていくうえで一番大切なことだと思います。


例えばTINTOP、EVERGREENの各スプリントに加え、サルーン&スポーツカー混走の
40分くらいのセミ耐久レースとかあると面白いかもしれないですね。
いずれにしろ、もっともっと盛り上がって欲しいです。

ちなみに秋のサイドウェイには、往時のヒストリックカーレース・マニアには
懐かしい、あのクルマ(まだナイショ)が復活を計画してるらしいですよ。




あと、サイドウェイ名物グリッドガールも、初夏らしい爽やかな出で立ちで
可愛らしかったですね。表彰台での彼女たちのハグ(!)を楽しみにされてる
エントラントがいるとか、いないとか。

僕も出たいなり。

ではでは。



2014.05.19 Monday

Team Ikuzawa Festivai of SIDEWAY TROPHYの結果は?

 
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こんにちは。
えー20日までに10P分の納品があるんですが
昨日、袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された
2014春Festivai of SIDEWAY TROPHYの模様をお届けしましょう。


今回のサイドウェイの話題は、なんといってもEVER GREEN CUP
(1969年までに生産されたプロダクション・スポーツカーのスプリントレース)へ
約1年ぶりに復帰したTeam Ikuzawaでしょう。


前回はレース前のテスト走行中に、虎の子のエンジンがブローしてDNSとなっただけに
今回の気合いの入りようはかなりのもの。ここ1ヶ月ほど各方面から極秘テストの
目撃情報が寄せられていましたが、なんと今回袖ヶ浦には金曜日からサーキット入り。
2日間にわたってテストを実施していたんだとか!


また、前回話題を呼んだコスチュームもさらに進化。
奥様の日登美さんには、セクシーなCA風の衣装を新調するなど
生沢さんのサイドウェイに懸ける意気込みはハンパではありません。


午前に行われたプラクティスでは、あっさり22秒台を記録して
すぐに引き上げてしまった生沢911。クルマの仕上がり具合はいいようです。


今回20台のエントリーで行われた予選。
いつものようにトップでコースインした生沢さんは2周目に1分22秒072を記録。
これ以上のタイムアップは望めないとして、わずか5周で予選を切り上げます。
そして2位関口26Rに0.5秒の差をつけポール獲得。
まるで67年の日本グランプリを彷彿とさせる余裕の展開であります。


そして迎えた決勝。おそらく日本レース史上、最高齢のポールポジション獲得となった
生沢911は見事な反応を見せ、クリーンにスタート。素晴らしい加速をみせた
関口26Rが1コーナーのインを伺いますが、見事に抑えきって
トップのままオープニングラップを飾ります。


「スタートで前に出られれば大丈夫。タイヤが温まるまで抑えて走る作戦だった」
という生沢さん。直後に関口26Rを従えての走行を続けますが、
3周目の第3コーナー付近で突如失速。そのままグリーンへとクルマを乗り入れリタイアと
なってしまいました。


レースはその後独走する関口26Rの後を、船越エラン、坂本エラン、阿見ヴィクセンが
追走する展開に。途中船越エランをかわして坂本エランが2位に進出するものの
ファイナルラップで逆転され、1位:関口26R、2位:船越エラン、3位:坂本エラン
というオーダーに。

関口さんはこれで秋のサイドウェイに続く2連勝! おめでとうございます!!


レース後、トランスポーターとともにピットに戻って来た生沢さん。
「突然、なんの前触れも無くエンジンがとまった」

その後調べてみたら、デスビのトラブルだったことが判明。
「あんなにテストしてたのにね。どーしてこのタイミングで出るかねぇ
 レースってこれだから分からない!」
とこの笑顔。でも相当悔しそうでした(笑)。


今回は会場に沢山の生沢ファンの皆さんが来場されていたこともあって
レース後はこのような大サイン大会、大記念撮影大会に。

来るべくTeam Ikuzawa のリベンジ・レースは
11月30日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催される
秋のFestival of SIDEWAY TROPHYということになりそうです。

その時は、秘蔵の2リッター・エンジン投入ですか? 生沢さん!

ではでは。



2014.05.16 Friday

日曜は袖ヶ浦でSIDEWAY TROPHY

 

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こんにちは。
そーいえば、今度の日曜18日は袖ヶ浦フォレストレースウェイで
Festival of SIDEWAY TROPHYでした。


いやー、もうそんな季節なのですね。
どうも18日はエラン・ツーリングがあったり、筑波でバトル・オブ・ミニが
あったりと、あちこちでイベントだらけのようですが
な〜んにもイベントがないよりは良いことです。ハイ。


うーん、楽しみだなぁ。
だけど18日までに片付けなきゃイケナイもろもろの案件が終わるんだろうか?
確かエコスカーズの金子さんに場内放送で喋れ! といわれてた気もするんだけど。


そういえば、こちらのティームの面々は既に袖ヶ浦入りしてテストに精を出しているとか。
むむっ(カビラ風に)……。

ではでは。



2014.05.15 Thursday

モナコで12年ぶりの再会

 

Motor Press(モータープレス)
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こんにちは。
モナコの続きです。

僕がモナコ入りしたのは現地時間木曜の午後。
レーススケジュールは金曜からのスタートですが、車輛搬入は水曜日となっているので
僕がパドックを訪れたときは、各陣営準備におおわらわ、という状況でした。


そこでまずはClassic Team Lotus のピットにご挨拶。
久保田さんのロータス72E/6の横に止まっていたのは、1967年のオランダGPで
ジム・クラークがコスワースDFVに記念すべきデビューウィンをもたらした
ロータス49/R2そのもの!

おおー良い物見た! と思いきや、せっせとフロントホイールを磨いていた
メカニックが振り返ると……。

おおおおおーーーーーーーーー、ニックさんじゃありませんか!


ニックさん……といっても、このモータープレスでお馴染み
ロータス25のオーナーであり、CTLのエースのひとりでもあるニック・フェネルさんではなく、
こちらの方のお名前はニック・アダムスさん。

ニックさんの本業はロータス・エンジニアリングのエンジニアで
エリーゼS2の開発主査を務めたほか、あの2イレブンの生みの親でもあるという
ホントにかなりスゴい人。


僕がニックさんと逢ったのは、今から12年前のこと。
ロータス・エランの取材のために初めて英国に行ったときに、
ヘセルのロータス本社で出会ったのが最初でした。

そんなニックさんは、5歳の時にお父さんに連れてってもらったブランズハッチで
クラークの乗るコーティナの走りに刺激を受け、大人になったらロータスに行く!
という決意を固めてロータス入りしたという生粋のロータス人。

ご自身でも、学生の頃に買ったエランS4とエラン・レーシングを
持っているというエンスージァストでもありました。
しかもなんと驚くことに、カー・マガジン誌と Bowさんの大ファン。
ということで、わざわざ忙しい時間を空けて我々の到着を待っていてくださり
ヘセルのあちこちを案内してくれたうえに、ご自宅のガレージまで取材させていただいたのです。
(これは当時の掲載誌。カー・マガジン288号 ネコ・パブリッシング刊)


以来、何度かメールのやり取りはしていたのだけれど
全く逢う機会がなく、12年もの月日が流れてしまったのでありました。

普段から、様々な機会にClassic Team Lotus のヘルパーとしても活動しているニックさん。
今回は久保田さんの72のサポートを担当してくれました。これは心強い。

photo:Kozo Fujiwara

ちなみに長年エランでレース活動をしていたニックさんは、10年ほど前にこの23Bを購入。
2011年のグッドウッド・リバイバルに出場したときの様子は、このモータープレスでも
ちょろっと紹介させていただきました。

Photo:Katsu Kubota

そうした腕と知識と経験を買われて、CTLのレースカーのテストもするというニックさん。
先日久保田さんが英国CTLを訪れたときも、モナコでダン・コリンズが乗った
ロータス21のテストをしていたらしいです。


今回の久保田さんのモナコ・ウィンの裏には、こうした人たちの
献身的な支えがあったのですね。
ゴール直後に久保田さんに駆け寄るニックさんの嬉しそうな表情と言ったら!

そう、ロータスって本来こういう人たちが集まる会社だったんですよ。
今度新しいCEOが就任して再出発することとなった新生ロータスも
いい意味でエンスージァスティックな会社になるといいなぁ。

ではでは。



2014.05.12 Monday

史上初、モナコを日本人が制した日

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


おはようございます。
モナコはいま朝の8時。

昨日は本当に特別な1日となりました。


午後3時5分。
1966年から72年までのF1マシーンによって競われるセリエEがスタートしました。


ポールポジションはもちろん、前日の予選で圧倒的な速さを見せつけた
Katsu 久保田の乗るロータス72E/6。
日本人がモナコのポールポジションにつけるのは、もちろん史上初の出来事。
もうこれだけでも夢のような光景。
本国CTLのスタッフを含め、全員に独特の緊張感が走ります。


そしてスタート。
クリーンなダッシュをみせた久保田72は、ライバルであるマイケル・ライオンズの
サーティースTS9を押さえ、オープニングラップをトップで立ち上がってきました。
その後もライオンズをしっかり抑えた久保田72。
「ヘアピンは無理をしても意味ないのでゆっくり走っていたから唯一追いつかれたけど
 他の高速コーナーでは彼が追いついてこないから、大丈夫だと思った」
とはレース後の久保田さんの弁。

その後エンジンに不調をきたしたライオンズのサーティースが後退。
代わってロバート・ホールのマトラMS120Bが追い上げてきました。


「ピットサインを見ながら、5秒のギャップになったらプッシュして
 ギャップを8秒稼いだらペースダウンすることを繰り返した」
というように、冷静なレース展開をした久保田72。

後半ホールのマトラに代わって、このクラスをずっと連覇している強豪
ダンカン・デイトンのブラバムBT33が、ものすごい追い上げをみせて攻めて来ましたが
17周目にホームストレートで起こったクラッシュによりレース終了。

見事に、日本人として初めてモナコGPを制するという快挙を成し遂げたのです!


そしてロイヤルボックスでの表彰式。
初めてモナコを見に来たときに「いつかこのポディウムに日の丸を揚げたい!」
として始まった久保田さんのヒストリックF1挑戦は、素晴らしい形で成就しました。

さすがにモナコの空に君が代が流れた瞬間は、ボロボロと涙が出ました。
それは僕ら日本人だけでなく、苦楽を共にしてきたCTLのメンバーも一緒。
本当にすばらしい表彰式でした。


久保田さん、本当におめでとうございました!!
男の子の夢を叶えた瞬間に立ち会えて、幸せです。

そして天国の西田さん見てましたか?
やりましたよ、ついに!!

ではでは。



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