2014.10.30 Thursday

2014 HFR Rd.3 @JCCA TSUKUBA part2

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
引き続き日曜のJCCA エンデュランス 筑波ミーティング内で開催された
HFR(ヒストリック・フォーミュラ・レジスター)レース最終戦のレポートです。
今日は総合8位のマシーンからご紹介します!



総合8位(クラスII 5位)ロータス61 近藤基康

最近速さに磨きがかかっているロータス61の近藤さん。
予選のタイムは1分7秒907(9番グリッド)だったのですが
なんと決勝で1分5秒666という、自身のレコードも更新するファステストラップを記録!
乗りに乗りまくってますね! 素晴らしい!!


総合9位(クラスII 6位)ロータス51A  河合道郎

クラスII 6位に入賞した河合さんの51A。予選では1分8秒268を記録して10番グリッドからの
スタートでしたが、FF勢で争われたセカンドグループの激しいバトルに生き残っての
6位入賞となりました。相変わらずこのロブ・ウォーカー・カラーがステキです。


総合10位(クラスII 7位)タイタンMk4  真北貴史

終始セカンドグループでバトルを繰り広げるも、惜しくもクラスII 7位となった真北さん。
予選で11番グリッドを獲得した真北さんまでが1分8秒台を記録。
数年前のHFRを思うと、皆さん相当レベルアップされていますね。
そんな真北さんも決勝では、1分6秒982と6秒台に突入。速い!


総合11位(クラスIiI 4位)ロータス51A  伊藤喜代志

総合11位で完走の伊藤さんのロータス51A。あれ? 51ってフォーミュラ・フォードでしょ?
とお思いの方も多いかと思いますが、伊藤さんの51はエンジンが
ツインウェーバーになっているなど、FFスペックではないため
格上のクラスIII扱いになっているのです。しかしながらレース中には
1分5秒826という全体で3番目のベストラップを記録しています!


総合12位(クラスII 8位)フォースグリーニMk12  安室良平

HFR最年少のエントラントである安室さんのフォースグリーニMk12。
今回は予選16番手からジャンプアップ(決勝のタイムも予選より2秒以上アップ)して、
総合12位、クラス8位のフィニッシュとなりました。


総合13位(クラスIII 5位)ロータス41X 関口好夫

今回出場していた2台のロータス41のうちの1台、関口さんの41Xは
予選から1秒以上のタイムアップを果たすも、ポジション1つダウンの13位でフィニッシュ。
26R遣い(目下サイドウェイ2連勝中!)の関口さんの腕をもってしても
なかなか41を手懐けるのは難しいのだとか。


総合14位(クラスII 9位)ロータス51A  谷口和之

クラスIIの9位に食い込んだのは、美しい仕上がりの51Aに乗る谷口さん。
HFRには、今回初参戦だそうですが、こちらも決勝のタイムを予選から1秒縮める健闘ぶり。
よく見ると、谷口さんもベル・スター・クラシック・ユーザーなのですね。


総合15位(クラスII 10位)ロータス51A  松野 到

そしてクラスII 10位に入ったのは、いまやロータス51Aの松野さん。
約1年ぶりのHFR参戦ゆえ、本調子ではなかったとのことですが、
スムーズな走りっぷりはさすが。来年は是非!

でも、こうして見ると同じ51でも、1台1台微妙にディテールが違ってて面白いなぁ。
いずれ「51研究会」をやってみたいものです(笑)。

ということで、残る皆さんは次回に!
ではでは。


2014.10.29 Wednesday

2014 HFR Rd.3 @JCCA TSUKUBA part1

 
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極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
ちょっと遅くなりましたが
日曜のJCCA エンデュランス 筑波ミーティング内で開催された
HFR(ヒストリック・フォーミュラ・レジスター)レース、
今季最終戦の模様をご紹介します!


創設13年以上という歴史を誇るHFR。
今回は各クラスあわせて、合計24台がエントリー(うち出走は22台)!
2001年にたった4台で始まったとは思えない盛況ぶり。
いま、日本で最も熱いヒストリックカー・レースであります。


今回のポールポジションはクラスIII(F2/F-B/フォーミュラリブレ)に 
エントリーしていた服部ロータス41C。

そのあと予選2位に関谷テクノFF、3位に河西マーリンMk11Aという
2台のクラスII(フォーミュラ・フォード)勢、
クラスI(F3/FJ)の清水ロータス59F3、クラス2の山本ロータス59が続く展開。

迎えた決勝では、ポールの服部41Cが見事なスタートを決め、
後続との差をオープニングラップからグイグイと広げていきます。



一方、逃げるトップグループに対して中団以降は大混戦。
これだけの台数が出走しても大きな混乱なくレースが繰り広げられるというのも
ジェントルマンの集う、HFRの特徴ですね!


中でもフォーミュラ・フォードによって競われるクラスIIは
各車のタイムが拮抗しているということもあって、各所で接戦。
最後尾スタートとなった築山ロータス51と、鈴木ブラバムBT16の
10周近くにおよぶつば迫り合いは、クリーンなバトルで見物でした。

ということで、総合順位順に1位から参加全車をご紹介していきたいと思います!


総合1位(クラスIII 1位)ロータス41C 服部浩臣

HFRトップファイターのひとり、服部さんはオイルなど荒れたコースコンディションの中
1分2秒589のタイムを叩きだしポールポジションを獲得。
迎えた決勝レースでも、見事なスタート決め2位に38秒以上の大差をつけて優勝。
さらに1分3秒048のファステストラップを記録する完全勝利となりました。
おめでとうございます!


総合2位(クラスII 1位)テクノFF 関谷栄規

総合2位に入賞&クラスII優勝を獲得したのは、これまたクラスII上位陣のひとり、関谷さん。
予選では1分6秒253を記録して2番グリッドを獲得。
決勝でも1分6秒376という、予選に迫るベストタイムを記録して
文句無しのクラスII優勝を飾りました。

予選1へヤ、決勝1コーナーでその走りをみせていただきましたが
進入も、立ち上がりも速い! さすがです。


総合3位(クラスIII 2位)ロータス59 山本雅明

3位に入ったのは、5番グリッド(1分7秒279)から見事な追い上げをみせた
山本さんのロータス59。
リアのオイルタンクや、美しいエキパイなど、
ワークス59F3を彷彿とさせる拘りのディテールをもつ1台です。


総合4位(クラスII 2位)マーリンMk11A 河西修二

そしてクラスIIで2位、総合でも4位に入賞したのは
目下赤丸急上昇中の河西さんのマーリンMk11A。
予選でも1分6秒430という好タイムを記録して3番グリッドを獲得。
パパイヤオレンジに塗り替えられたボディカラーが素敵。



総合5位(クラスII 3位)ロータス51A 築山健治

つづいて、クラスII 3位に食い込んだのが、ロータス51Aの築山さん。
実は築山さん、予選で1分5秒734というフォーミュラフォードとしては驚異的な
タイムを記録するも、なんと赤旗無視で最後尾に降格(それはイカン)!!

しかしながら、15周のレースでここまで追い上げるフィレッシュマン仕込みの
テクニックはさすがであります。


総合6位(クラスIII 3位)ブラバムBT21 中里茂雄

クラスIIIの表彰台最後の一角を占めたのは、
ホンダRAカラーのブラバムBT21でお馴染みの中里さん。
コーナーで追いすがるフォーミュラ・フォードたちを抑えきって総合でも6位入賞。


総合7位(クラスII 4位)ブラバムBT16 鈴木健二

終始築山さんの51Aと接戦バトルを繰り広げた鈴木さんのブラバムBT16。
結局終盤の第1ヘアピンで、築山さんにインを強引? に刺されクラス4位となりました。
予選では1分9秒307で総合13位だったのですが、いつものようにスタートが
バッチリ決まっての上位入賞となりました。

記事の掲載スペースが限界なので今日はここまで!
続きはまた次回お届けします。

ではでは。

2014.10.27 Monday

2014 JCCA ENDURANCE TSUKUBA MEETING



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極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
この週末も各地で様々なイベントが催されて盛り上がったようですね!
そんな中、ワタクシは予告通り筑波サーキットで開催された
JCCA エンデュランス 筑波ミーティングに行って参りました!


そのタイトルどおり、今回の目玉はPクラス(ノーマル)、Sクラス(チューニング)の
混走によるヒストリックカー60分耐久レース。
バラエティに富んだ17台のエントリーが集まり中々壮観。


いやーなんかヒストリックの耐久っていいよなーと、改めて思ったり。
その昔、SCCJでも耐久は花形だったもんなぁ(遠い目)。


そんな中にエントリーしていた1台のスカイライン2000GT-R PGC10。
この黄色いジェットヘルはもしかして……?


そう、GT-R 52勝伝説の一員。非ワークスでありながら10勝をマークした
久保田洋史さんご本人だったのです!
やっぱ、ホンモノにホンモノが乗るって最高ですね。
そして、降りられてからのこの表情も最高です。もっともっと走ってください!


あとコチラの2台も玄人筋にウケてましたね。
コロナ・マークII 1900GSSと、チェリー・クーペX-1R。
これぞ日本のヒストリックカー・レースって感じで良い。JCCA相変わらず楽しいです。


そして個人的にお目当てのひとつだった、TSカップも大盛況。
往時もかくや、というほどにバリバリにチューニングされたマイナーツーリングのレース。
まだ見たことがない……という方は是非来年! 


主流はB310サニーですが、今回2台のKP61スターレットがその中に混じって
気を吐いていたのがまた良かったっす。
なんか昔はダセェと思っていたけれど(失礼)、今あらためて見ると
フェンダーミラーのレーシングカーって新鮮でカッコイイかも。良いモノみました。


さらにB110サニーが大挙エントリーして、70年代のTSレースを彷彿とさせるFレースも大盛況!

我らが吉田“クルリン”広樹選手のSANWA KAD ミニと、ポールを獲得した
小松原猛選手のスピードマスターFFDコミネ セリカ、
そして影山正美選手(!)の乗る東名HIROTAサニーとの三つ巴の首位争いは見応えありました。
これも必見です。


またね、このコニシファクトリー カローラ・レビンのように
当時を再現したマシンの姿が多いのもこのレースの特徴。
こういうのは、モナコでもル・マンでもグッドウッドでも見られない!

きっと海外のエンスー諸氏にもウケると思うんだよなー。
ぜひこのスタンスで大事に続けていって欲しいカテゴリーです。


またお馴染みのPレース、Sレースも開催。
こちらも白熱したバトルとなっておりました。



そして今回のHFR(ヒストリック・フォーミュラ・レジスター)は? というと
ご覧のような盛り上がり。出走はなんと22台!

気になるこちらの模様は……また次回(笑)。

ではでは。


2014.10.25 Saturday

今月はマセラティ祭り

 

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こんばんは!
いきなり宣伝ですが(笑)、
今月は今日発売のこちらの2誌でお世話になりました。



GENROQ 2014年12月号(三栄書房刊)

CITROEN C4 Picasso のすべて(三栄書房 刊)

C4ピカソ(今回は5シーターも導入されるのね。吉報)のすべてでは
いつものように、ヒストリーのページを担当。
一方のGENROQでは……


マセラティ100周年記念特集にあわせ、この5月に訪問した
イタリアのパニーニ・コレクションをレポート。


V12を積んだ250Fや、420Mエルドラド、さらにはメラク・ターボ・プロトタイプ(!)
にも萌えましたが、個人的な白眉はこのTipo63でしたね。


クルマ自体の出来、不出来はともかく、このバードケージはやはり芸術的。
しばらく眺めていても飽きなかったもんな。
たぶんTipo63自体は、ラグナセカのマセラティ・イヤーの時に走る姿を
見たような記憶があるのだけれど、なにせ随分昔のことで記憶が曖昧。
改めて、しっかり走る姿を拝みたいものです。


さらに我らがイタリアの友、マッシモ・デルボのスターリング・モスへのインタビューや
9月のグッドウッド・リバイバルで行われた250Fリユニオンの模様など
(もちろん本国での100周年イベントも!)、その内容は盛りだくさん。
ぜひ、ご一読を。


んでもって、明日は筑波でJCCAエンデュランス・ミーティング。
僕も朝から筑波にお邪魔する予定。

早く寝なくては!

ではでは。


2014.10.23 Thursday

久々にミニ太君登場

 

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こんにちは。
本当なら今週中に仕上げる予定(仕上げなければいけないともいう)の
原稿にとりかかる予定だったのですが、
奥さんから「ミニ壊れてるよ」と朝の挨拶。


聞けば、ブレーキランプとウインカーが点かないとのこと。
またヒューズボックスの接触が悪いのかなぁ? なんかウチのミニ太君(御年22歳)って
ここが鬼門なんだよなー。

と、ガレージでシコシコ接点を磨いたり、古い管ヒューズ(!)を交換してみたり。
おっ! やっぱり、ウインカー点くようになったじゃん。
あ、あれ? でもブレーキは点かない。


その後格闘すること30分。
結局、ブレーキランプだけは頑なに点く気配というか、
点こうという気合い(これ大事)が感じられないので、
スペアで取っておいたヒューズボックスに交換。

そしたら点いた(笑)。任務終了。
この交換したヒューズボックスって、そもそも調子が悪くて取り外したヤツじゃ
なかったっけ??? まー細かいことは気にしないことにしろ。


で、作業しながら、自分でも大人になったなーっと思ったのは
外した配線がどこに付いてたか分かるように、ちゃんとマーキングしようと思ったこと(当たり前だ)。

昔なら、ワーーーっと一気に外してどうにもならなくて泣いてたね。きっと。


あーよかった。よかった。
と思ったら、隣りに停めてあるボクスバル君のヘッドライトが涙目になっていました……。
今度はこれかよ(涙)。

ということで、原稿の方は順調に遅れてます。

ではでは。



2014.10.22 Wednesday

From Tetsu Ikuzawa to the my Lotus friends.

 

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こんにちは。
先週のこと「From Tetsu Ikuzawa to the my Lotus friends.」というタイトルで
送られてきた生沢さんからのメールに貼付されていた2枚の写真。

©Tetsu Ikuzawa

まずはこれ。
1969年のイギリスGPのサポートレースで行われた”I Plessey Trophy 1969”のカット。
生沢さんのロータス59ホルベイがリードするのは、Vicks Scandinavia / Squadra Robardieから
エントリーしていたロニー・ピーターソンのテクノF3ノヴァモーター!

ちなみにこのレースで優勝したのは、シェブロンB15ホルベイに乗ったアラン・ロリンソン。
とはいえ2位フィニッシュの生沢さんとは僅かコンマ4秒! という僅差だったのですね。

©Tetsu Ikuzawa

一方こちらは69年6月29日にマロリー・パークで行われたGuards 4,000 Guineas。
このレースを前に、ロータス・コンポーネンツのデザイナー
デイブ・ボードウィンが付きっきりとなってテストをし、かなり戦闘力を向上させた
ということもあり、ヒート2の予選で47秒6というコースレコードを樹立した生沢さん。
(エントラントをヒート1、ヒート2にわけ、予選&レースを行い、その上位が決勝レースに進出できる)

これはそのヒート2レース、スタート直後の写真でNo.40のピーター・ゲイドン(テクノ)や
No.23のティム・シェンケン(ワークス・ブラバム)を従えてトップで1コーナーへと
入っていく生沢59のショットですね。

このレースをシェンケンに続く2位でフィニッシュした生沢さんは
迎えた決勝レースで、ロイ・パイクのゴールドリーフ59(もちろんワークス!)を
コンマ2秒の差で抑えて優勝を飾っております。


これはその模様を伝える有名な当時の英国AUTOSPORT誌の記事。

69年というと、F3でわずか1勝に終わってしまったことに加え
サーティースとの決裂によるF5000断念とか、日本GP不出場といった事件もあり
生沢さんのレースキャリアの中でも、不調のイメージが大きいシーズンですが
(当時の本人の手記を読んでもボロボロとばかり書いてますが)

5月のMartini International Trophy(シルバーストン)でファステストラップ&決勝2位
同じく5月のXVII Greater London Trophy(クリスタルパレス)でヒート1、3位
6月のGuards 4,000 Guineas(マロリーパーク)で1位、ヒート2ポールポジション
7月のI Plessey Trophy(シルバーストーン)で優勝
8月のMCD Lombank Championship(ブランズハッチ)でポールポジション
同じく8月のKeimola F3(ケイモラ:フィンランド)で3位
さらに9月のVI Coupe Internationale de Vitesse d'Albi(アルビ:フランス)でファステストラップ&3位

と、結構スゴい成績を残しているのですよね。
ちなみにこの年のヨーロッパF3チャンピオンは、ジム・ラッセルから
ロータス59でエントリーしていたエマーソン・フィッティパルディ。

このほかに、ティム・シェンケン、ロニー・ピーターソン、レイネ・ウィッセル、
モーリス・ナン、デイブ・ウォーカー、ジェームズ・ハント、ホウデン・ギャンリー、
フランソワ・セヴェール、ジャン=ピエール・ジョッソー……といった
錚々たる面々と争っていたんだもの。

……うーん、「お前がフォーミュラに乗るなんて100年早い!」
という生沢さんからの無言のプレッシャーにしか感じられなくなってきた(笑)。

ではでは。





2014.10.20 Monday

ポルシェは左ハンドル、アウディは右ハンドル

 


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こんにちは。
今日はたったいまポルシェジャパンから送られてきた興味深いプレスリリースのお話。

そのタイトルは
「ポルシェ919ハイブリッドのステアリングホイール – 多機能なコントロールセンター」
そう、先日の富士でも走った919ハイブリッドの詳細な
ステアリングのディテールが公開されたのであります。
© 2014 Porsche Japan KK

これがその解説図。
まず目につくのは中央のディスプレイパネル。
ここには、速度、ギア、選択中のエンジンマネージメント、
リチウムイオンバッテリーの充電状態などが表示されるのだそうです。

そしてステアリング各部についた様々なボタン類(これ操作するだけでも大変だな)ですが
一番使用頻度が高いモノは、親指が届くように上部外端に沿って配置されるのだそう。

じゃあ何が一番頻度が高いのか? ……というと右端(ちょうどグリップ部分の17 番)の
青いボタンでヘッドライトフラッシャーなんだそう。
ちょっと意外(笑)。でも確かにLMGTEやLMP2との混走ですからね。なるほど。

一方左のグリップの赤いボタン(1番)は何かというと
こちらはオーバーテイク用のブーストボタンなんだそうな。
こっちの使用頻度が高いってのは、納得ですね。

さらに良くみると、無線の音量のボリュームが調節できたり、ディスプレイの照度が
調節できたり、前後のトラクションコントロールが調節できたり……
色々と興味深い装備が備わっているのがわかります。

© 2014 Porsche Japan KK

そんなステアリングの裏側も今回公開。太っ腹!
よーくみると、中央のシフトアップ&ダウンだけでなく、
上下に左右2つずつ、全部で6つのパドルが付いてるのが見えます。

ちなみに下のパドル(左右とも)はクラッチ操作用、
右上のパドルは手動でのエネルギー回生用で、左上のパドルはブースト用
(ステアリング上のボタンと同じ機能)なのだそうです。

© 2014 Porsche Japan KK

で、こちらがコックピット全体図。
これまであまり919の内部が公開されることはなかったので貴重なカットですね。

そういえば、今年のグッドウッドFOSに919こなかったからなぁ。
(当初は参加予定だったけど、ル・マンのリタイアの影響もあってキャンセルになった)
激写するチャンスがなかったのですよ。


ついでに7月のグッドウッドFOSで撮影してきた
今年のル・マン・ウィナー、アウディR18 e-tron クワトロのコックピットも。

……あれ? いま気付いたのですが、アウディは右ハンドルなのですね。


確かにル・マンの写真を見返してみたら右ハンドルだ。
(ウインドーの反射がキツくて、富士の写真を見返しても内部の様子がわからないのです)


ええーー! と思ってトヨタTS040ハイブリッドの写真を見てみると
トヨタはポルシェと同様、左ハンドル。

すいません、なぜ3大ワークスで右ハンドルと左ハンドルに分かれているのか
突っ込んだ取材はしておりませんが(苦笑)、皆さんご存知でした?
いやー知らなかった。


ということで、お詫びの印(?)に
WEC富士仕様のポルシェ919ハイブリッドの前後写真でお別れです。
やっぱ919かっこいいわ。

ではでは。


2014.10.16 Thursday

2014 WEC富士6時間耐久レース part4

 

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こんにちは。
今年のWEC富士のレポートもいよいよ最終回であります。


主役級のLMP1クラスだけでなく、LMP2クラス、LMGTEも見所たくさん。
個人的には、色々なクラスのマシーンが長時間に渡って走り続ける長距離レースって
好きなんですよ。だって、あっと言う間に終わるスプリントレースよりも
いっぱい走ってる姿が見られて、お得じゃないですか! 
あ、こういうのを貧乏性っていうんですね……。

そんな中、僕が個人的に注目してたのがこれ。


今回のLMP2ウィナーであるG-ドライブOAKレーシングのリジェJS P2ニッサン。
前回のロータスに引き続き「これなんかリジェじゃない!」だとか、
「リジェを名乗るならスポンサーはジタンだろっ!」などの感情論
(実際、名義貸しみたいなもんだしね)もあるかと思いますが、
まーいいじゃないですか(笑)。


でも、なんかル・マンで見たリジェとイメージが違うなーと思って写真を掘り返してみたら
カラーリングがまったく違う。ちなみにNo.46はOAKレーシングではなく
TDSレーシングからエントリーの1台。あんま印象ないけど(汗)。

……というか、なんかクルマの形も違わないですか?
そこで調べてみたら前回のオースティンからこのJS P2って新車になってるんですって?
でも車名はル・マンの時も、富士でもJS P2なんだよね。
良くわかりません。誰か教えてください。


ただね、そういうことよりも個人的に声を大にして叫びたいのは、
このリジェJS P2がル・マンの時と違って、ゼッケン26をつけて富士に現れたこと!
そう、ゼッケン26といえば往時のリジェのエースナンバーですからね。
是非来年はルネ・アルヌー/ジャック・ラフィーのコンビ
(ピエルカルロ・ギンザーニも可)で出場していただきたい。

そういう期待を込めて、普段あまり見られない角度からのカットを載せておきます
……と書いていて気付いたんですが、リジェってダンロップ・タイヤなんですね。
おお? と思い調べてみたら、LMP2クラスはSMPレーシングのオレカ以外
みんなダンロップ・ユーザー(あとはLMP1、GTとも全てミシュラン・ユーザー)なのでした。
へぇー。


あと来年のWEC富士には、是非ともアルピーヌA450にも遠征してきて欲しいなぁ。
あ、こっちのドライバーはジャン=ピエール・ジャブイーユ/マリー・クロード・ボーモン
のコンビでお願いします。あ、皆さん大丈夫ですか? ついてきてますか??


ほかにも、ヘアピンで同じAFコルセ(61番はアマ・ティーム)のF458イタリアを
エゲつなく突つきまくる71号車(こっちはプロ・ティーム)とか(笑)
いろいろ見所は多かったのですが、そろそろ原稿書かないとヤバそうなんで、この辺で。


おっ、そうだ大事なこと忘れてた。
WEC富士のグリッドガールって、浴衣着た(季節感云々って巷で話題になってますが:笑)
おねいさんたちなんですね! 去年もいらしたのかしら? まったく気付かなかった。不覚だ。


個人的には26番のプラカードを持ってた女の子が良かったと思います。
キャップ、報告は以上です!

ではでは。

2014.10.14 Tuesday

2014 WEC富士6時間耐久レース part3

 

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極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
日曜のWECの続きであります。


レース自体ももちろん面白かったのですが、
今回個人的にとても面白かったのは、各ティームのピット事情。


ル・マンの時もそうでしたが、ポルシェのピットウォール付近にはこんなに立派な娘さん……
じゃなくて、前線基地が建っている。ご覧のように扉は閉じられ、窓にはフィルムを
貼られているので、中で何をしているのかは伺えず。もしかしたら何もしてないかもしれない(ウソ)。


同じワークスでも、LM GTEのマンタイ・ティームの方は昔ながらの開放式。
こっちの方が親近感もてます。


で、予選のときも話題になった電光掲示板式のサインボード。
奥がトヨタ・ティーム。手前がポルシェ・ティーム。たぶんLMP2のティームとかが
使ってるものよりも表示が大きくて情報量も多そう。
ポルシェが他車との差とかいろいろ出してるのに、トヨタはラップ数だけ。
この辺りにも今回のトヨタの余裕が見て取れますな。


一方のアウディ・ティーム。こちらも前線基地は密閉型。
で、ここで注目していただきたいのはコース上にアウディR18 e-tronクワトロの2号車が
来ているのに、2号車のピットからサインボードが出ていないこと!
確かにこれだけ無線やテレメトリーが発達した今、敢えてピットボード出す必要ないもんね。
毎週毎にボードを出してたトヨタやポルシェとは対照的。


じゃあ実際にサインボードは出さないのか? というとそうでもない。
夕方になって暗くなったら、しっかり出てた。
なんて書いてあるかわからないけど、ビッチリ書いてる。
(遠くから撮ったので、小さい文字がいっぱい並んでるように見えますが……)
あとね、出し入れのスピードはワークス3強の中でアウディが一番速い(笑)。


そして今回の富士でもうひとつ気になったのは、ガソリンエンジンで争われる
LMP-1Lのクルマたち。
(といってもル・マンの時は、このレベリオン・ティームしかいなかったけど)

こうして写真で見ると、ポルシェ、トヨタ、アウディといったLMP1-Hのクルマと比べて
そんなにデザイン的に劣ってるとか、古臭く見えるとかはないんだけど
ハイブリッド勢にくらべてスピードが全然違う!

しかも甲高いトヨタV8(NA)のエグゾーストノートや、バシュ、バシュっという
7速ギアボックスのシフト音が妙に響いて、そういう音のしないLMP-1Hのクルマに
比べると、ものすごく古いレーシングカーのように感じるから不思議。

ちなみにこの12号車ってニック・ハイドフェルドとニコラ・プロストって
因縁の二人組がコンビで乗ってるのね(笑)。


そんな無風状態だったLMP-1Lクラスに前回のオースティンから参入してきたのが
このロータスT129-AER。まぁこれをロータスって認めるのかどうかという感情論(笑)は
ともかく、どんな闘いぶりを見せてくれるのか楽しみだったのですが……


上の写真を撮ったほんの10数分後、プレスルームに立ち寄ってGENROQ の
野口編集長と与太話をしていたら、モニターになにやら不穏な映像が!
あ、ロ、ロータス燃えてるじゃん!!


急いで窓に近寄ってみると、ピットロードの入り口、コントロールタワー前で
ロータスT129が盛大に炎上中。うわーえらいこっちゃ。


ピットアウトしたばかりでガソリンが結構入っていたことも災いして
かなり長い時間燃えつづけたロータス。嗚呼、せっかく完成したばかりの新車だったのに
灰になっちまったぜ……。次回は来月2日の上海だけど間に合うのかな?

……あれ? まだもうちょっとネタがありそうなので
このWECレポートはPart4に続くことになりました。

ではでは。




2014.10.13 Monday

2014 WEC富士6時間耐久レース part2

 

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こんにちは。
昨日は1日でWEC、F1、モトGPと3つの世界選手権が開催されるっていうスゴい日
(事前に調整できなかったのかよ:苦笑)でしたね。
そんな中、僕は富士スピードウェイでWEC富士6時間耐久レースの決勝を見て来ました。


なにせ昨年は土砂降りに見舞われ、スタートらしいスタートも
走行らしい走行も見られないまま終わってしまいましたからね。
さすがドライコンディションでのローリングスタートは迫力がありました。
やっぱWECはこうじゃないと!

しかしながら、オープニングラップのトヨタ、ポルシェ、アウディの
三つ巴の先陣争いはスゴかったですね。
改めて思うと、各陣営とも序盤にトヨタに主導権を握られたら
そのまま逃げ切りのトヨタ・パターンに持ち込まれるのを見越していたんでしょうな。


そのとおり、ポルシェ20号車が序盤にピットインして、トヨタ1-2を築いてからは
まるでレースシミュレーションでもしてるんじゃないの? ってくらいの横綱相撲。
まったくスキなし。

完全に今のレギュレーションでのLMP1のクルマ造りを“モノにした”って感じがありますよね。
このTS040でLMP1の新たなスタンダードを作り上げたっていうか。
是非この勢いでタイトルを獲得していただきたい!
そして来年、チャンピオンという位置でライバルを迎え撃っていただきたいと思うわけです。

ちなみに今回トヨタが富士に持ち込んだTS040ハイブリッドはル・マンと同じ
ローダウンフォース仕様でしたね。これ、ハイダウンフォース仕様と富士のラップタイム
どのくらい違うんだろう? 教えてエラい人。


一方のポルシェは、エース格の20号車がスローパンクチャーで10周目にピットイン
してしまったところで、勝負アリって感じでした(涙)。
あれがなくて、トヨタ2台の間に割って入っていたら、彼らの戦略をかき回して
波乱を呼んだことができたかも……。
後方に落とした順位を3位まで挽回する力があったんだから……ねぇ。惜しい!

でも今回富士で見て印象に残ったのは、ル・マンの時より919ハイブリッドも
ドライバーも、ティームもより“たくましく”なっているように感じられたこと。
なんか優等生的でどこか脆い危うさがあったル・マンの時と比べて
泥臭くなったというか、野武士っぽくなったというか。

あと、マーク・ウエーバーが良い意味でティームを引っ張ってるなっていうのも感じましたね。
クルマも着実に速く強くなっているし。
いずれにしろ3位入賞おめでとうございます。ル・マンの雪辱はちょっと果たせた(笑)。
これ、ハッツさんの言葉どおり、来年は期待できそうですよ。


もう1台の919、何事もなく順調だった14号車は4位。
イケイケドンドンの20号車、着実にコツコツの14号車と、キャラ付けがしっかりしていたのも
印象的でしたね。是非来年は3-4じゃなくて1−2で!

一方LMGTE Proの911RSRは、今回ちょっと良いところがなくて残念。
いやー、LMP&GTともにポルシェの1-2を期待してたんだけどなー。


そして3台ワークスの一角、王者アウディは、残念ながら今回いいとこナシ。
金曜あたりまでの流れは良かったし、土曜の予選も“三味線”弾いてるのかな? って
思っていただけに意外でした。

やっぱ今年のル・マンのような荒れたレースになると、ヨーストの老獪な戦略と
長年の経験がものをいうんでしょうが、今回みたいなスムーズなレース展開になると
TS040のポテンシャルの高さには手の打ちようがないって感じ。

しかしながら後半、919に追いついて3位争いを展開するあたりの粘り強さはさすが。
きっとこのままアウディが黙っているとも思えませんから、残る3戦も注目です。


そんな今年のWEC富士でしたが、6時間という長丁場ということもあって
コースのいろんな所に移動しながらレースを見られるってのは、スプリントとは違う
面白さがありますね(ル・マンはコースが広いし人も多いし、入場制限が多くて、
意外とコースの色んな場所で見るのは難しかったりするんだよな)。

そこで気付いたのはAコーナー(コカ・コーラ・コーナーって言うそうです)から
100Rにかけてのトヨタの速さ。確かにアウディと比べると、ポルシェもここは速く
感じられるんだけど、TS040はその動きがキレッキレなの。

しかもレース後半になっても、そのキレが全く失われていないのがスゴい。
今年のトヨタの強さを感じました。はい。


ということで今年の富士6時間、思いっきり堪能させていただきました。
できればトヨタとかがサードカーを出して、日本人クルーとかプライベーターが
ワイルドカードで参戦(レギュレーション的に出来るか知らないけど)したりすると
ちょっと世界との距離が縮まる気がして良いと思うんだけどな。

いずれにしろスポーツカーの耐久レースは面白い。
きっとテレビで見てると、途中で退屈すると思うけど、現場は飽きない(笑)。

上の写真は表彰式でシャンパンファイトをフライングする、
悪ガキ・ポルシェ・ティームの暴挙(笑)に逃げ惑う、
アンリ・ペスカローロ御大(左端)の図。

ポルシェジャパンさん、今回はお世話になりました。ありがとうございました。
その他の小ネタはPart3に続きます。

ではでは。


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