2015.02.27 Friday

準備だけはOK

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんばんは。
ココ数日、連続して湘南方面への取材が続いたものですから
その合間を見てQED JAPANに。


3月1日(日曜)に筑波サーキットで開催される
三和トレーディング主催のサーキットイベント SUPER BATTLE of MINI 第 1 戦
参戦するための準備にお邪魔してきました。

ずっとQEDで預かってもらっている我がロータス69。
ケン鈴木の指導のもと、出走前のチェックをすることに。


とはいえ、サイドウェイの時も(ドライバーは別にして)調子は良かったので
今回も特に気になる部分はなし。
バッテリーを充電して、ガソリンを給油。
各ボルト類の締め付けや、ハブのガタ、ブレーキまわりのチェック。
さらにオイルや水の確認などなど、各部を点検。

前回ビビって起こし気味にしすぎたシートの位置を再度調整し直して
基本的に準備完了。
本来ならこのシーズンオフの間にマーキングに手を入れたりなんて
考えていましたが、結局何もしないままだったね(笑)。
というか、ここ数日ロケが続いたせいで花粉症が酷くなって戦意喪失であります。


いやー相変わらずカッコいいな69(自画自賛)。
あとはいつものようにトラックに積み込んで筑波を目指すのみです。


QEDでは1日に参戦を予定している他のフォーミュラたちの準備で大忙し。
うーん、なんかシーズンスタートって感じでいいなぁ。

ただ唯一にして最大の問題は
日曜の天気予報が頑固なまでに雨ってことなんだよね。
またウエットレースかぁ。
もうこうなったら開き直って雨を極めるしかないな(苦笑)。

ではでは。



2015.02.26 Thursday

今月の推薦図書

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんばんは。
今月の推薦図書の時間であります。


まず紹介するのは、ENGINE 2015年4月号(新潮社 刊)。
今回の特集は恒例のエンジン大試乗会であります。


今回のテーマは“このガイシャをホメよ!”。

1月末の大磯プリンスホテルに集められた新型輸入車36台を
25人のジャーナリストが手分けして、朝から夕方まで乗り倒し
そのインプレを簡潔にお届けするというもの。
毎度ながら、朝一番に撮影されるこのメインカットは壮観であります。


今年もまたこの名物企画に呼んでいただき、いろいろ載せていただいたのですが
今年は取材車を陸送するのを兼ねて、前日取材からお邪魔。
撮影の合間を縫って、アストン・マーティン・ラピードSやヴァンキッシュ、
フェラーリ・カリフォルニアTなんかにも乗らせていただいたりして。

いやはや、これも立派な仕事なのでありますが
端から見たら遊んでるようにしか見えないだろうな(笑)。


今回僕が担当させていただいたのは
ランボルギーニ・ウラカンLP610-4、ベントレー・コンチネンタルGTスピード
BMW M4、シトロエンDS5フォーブール・アディクト、ボルボS60ポールスター
ルノー・メガーヌRSトロフィーR、マクラーレン650Sスパイダーの7車種。

なにせ朝1発目からウラカンですからね。
なかなかハイカロリーな1日でありました。
でもこのウラカンは良かったわ。拍子抜けするほど扱いやすくて速いんだもの。
こんなの公道走らせるのは反則だよ。


あと個人的に乗ってみたかったニュル最速の市販FF
メガーヌRSトロフィーRに乗れたのも◎。
これは楽しかったね。どう楽しかったのかは本誌にて(笑)。


また今回初めてマクラーレンに乗れたのも良かった。
(ついぞMP4/12Cに乗るチャンスがなかったのだ)
あんまりにも良いもんだから、取材が終わった夕方に借り出して
「おかわり」しちゃったくらい。

なにはともあれ、詳しくは本誌をお読みください。
同じクルマを数人のテスターがそれぞれどう感じたのか? 
読み比べてみると、結構そのクルマの本質があぶり出されてくると思います。



続いてご紹介するのは、お馴染みのGENROQ 2015年4月号(三栄書房 刊)。
発表されたばかりのフェラーリ488GTBの速報も必読ですが
個人的には、ポルシェ918ハイブリッド vs マクラーレンP1 vs ケーニグゼグ・アゲーラRの
対決記事が面白かったな。写真も綺麗で素晴らしかった。


そんなGENROQ誌で担当させていただいたのが、イタリア・ボローニャのポルシェレストアラー
アウトカロッツェリアの訪問記。

ドイツのみならず、日本にもイギリスにもアメリカにもフランスにも
すごいポルシェ・スペシャリストがいっぱいいるのだから、きっとイタリアにだっている筈だ!
という勝手な予測のもと紹介されて出かけてきたのですが
ココはなかなか……いや、かなりスゴかった。

個人的にガラッパチでべらんめぇ調(イタリア語だけど)のここの主人
ティツィアーノ・セラッティーニの雰囲気が好きだったなぁ。
最初は怪訝そうな顔されたけど、途中からかなり打ち解けて色んなモノ見せてもらえたし。

ぜひご一読を。


あと、イタリアの若手ジャーナリスト&ヒストリアンである
マッシモ・デルボのお宅を訪ねたレポートも。

奥様の手料理(美味かった!)をご馳走になりつつ、同業者として
色々意見交換をさせてもらったのですが、色々参考になったり勇気づけられたり
有意義なひとときを過ごさせていただきました。グラッチェ・ミッレ!


そして国内では、この初夏に大阪港にオープンを予定している
G-LION MUSEUMにもお邪魔してきたりしました。

あれ? 今月は妙に忙しかったんだけどな。
記事として出るのはこれだけだっけ??
ま、いいか。ではでは。




2015.02.24 Tuesday

多賀さんと大久保さんのレス・レストン

 


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こんにちは。
土曜に開催された「第8回ゴールドスタードライバーKWチャレンジ」の続きです。


今回このイベントに初参加された内のお一人、多賀弘明さん。
ゴールドスター・ドライバーズ・クラブ・オブ・ジャパンの会長であり
1963年の第1回日本グランプリ C-VIクラスウィナーでもあります。


ということで、愛車はもちろん第1回日本GPを制したトヨペット・クラウン(RS40)。
へぇー、RS40クラウンのスロットカーボディなんてあるんですか?
と思ったら、なんと完全スクラッチなのだそう(驚)! これはスゴい。


ゴールドスタードライバーKWチャレンジでは昨年から参加するドライバーは皆
レーシングスーツを着用……というレギュレーションが施行されたのですが
それに合わせて多賀さんが着ていらっしゃったのは、年代モノの
レス・レストンのダンロップ・レーシングスーツ。

(浮谷東次郎 速すぎた男のドキュメント 岩崎呉夫 著/三木書房 刊)

その素晴らしい保存状態(しかも御年80歳の今でも当時の体型をキープ!)に
驚いたのはもちろんですが、実はこのスーツ、
1964年9月に生沢徹、式場壮吉、浮谷東次郎、三保敬太郎らとともに
イギリスに渡りジム・ラッセル・レーシングスクールに参加した時に
ロンドンのレス・レストンで購入したものだそう!
(※この写真で皆さんが着てるのは違うスーツですね)


皆さんでこのお店に行ったのですね!
羨ましいなぁ。


続いてご紹介するのは、こちらも今回初参加の大久保力さん。
ゴールドスター・ドライバーズ・クラブ・オブ・ジャパンの副会長であります。

「最初は風邪引いて休んじゃおうかと思ったけど、やってみたら面白い。ハマるね」
と、初体験のスロットカーを楽しまれていた様子。


今回、大久保さんのために用意されていたのは、
スバル・ワークスのエースとして参加した1964年の第2回日本グランプリで
見事T−1クラス優勝を飾ったスバル360。

しなしながら高重心、SWB、ナロートレッドのスバルの操縦は難しく
決勝ではエルヴァ・マクラーレン(!)にスイッチとなりました。


そんな大久保さんが会場に持ち込んだのが、当時モノのレス・レストンのGPヘルメット。
センターを外したグリーンのストライプが入るお馴染みのカラーリングですね。
その由来を大久保さんに伺ったところ……
「当時、向こうのドライバーでセンターにストライプを入れてるのがいたから
 じゃあ俺はズラそうと……。それで決めただけだよ」とのこと。

でも今見ると、家紋付きのヘルメットってなかなかエキゾチックでいいですね。
海外なんかでウケそうなデザインです。


で、大久保さんに許可をいただいてヘルメットの裏側も拝見。
当時のヘルメットってインナーもちゃんと内張りが付いていてオシャレですよね。
しかもご覧のような素晴らしいコンディション。

なんでも第2回日本GPの後、ブリヂストン・タイヤのテストを担当することに
なったときにブリヂストンから支給されたモノなのだそう。

多賀さん、大久保さん、本当に良い物を見せていただきありがとうございました。
こういうお宝に出会えるのも、ゴールドスタードライバーKWチャレンジの楽しみだったりします。

ではでは。



2015.02.23 Monday

第8回ゴールドスタードライバーKWチャレンジ その1

 

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こんにちは。
土曜は新横浜のBANPROで開催された
MFC SLOT NEXT主催のスロットカーレース
「第8回ゴールドスタードライバーKWチャレンジ」にお邪魔してきました。

photo:Hideki Arai

往年のレジェンドレーサー自らコントローラーを握り
1/24スケールのスロットカーで迫真のレースを繰り広げることでお馴染みのこのイベント。

今年は、メインスポンサーであるKWサスペンションでお馴染みの橋本コーポレーションに加え
さらに華やかなイベントへと成長しました。

また参加するドライバーも
大久保力さん、久保田洋史さん、桑島正美さん、鈴木亜久里さん、関谷正徳さん、
高橋晴邦さん、多賀弘明さん、館信秀さん、千代勝正さん、津々見友彦さん、寺田陽次郎さん
戸谷千代三さん、長谷見昌弘さん、鮒子田寛さん、柳田春人さん (五十音順)という
錚々たる顔ぶれが勢揃い。

さらにKWの橋本哲さん、実況も担当した高橋二朗さんもドライバーとして加わり
過去最高の盛り上がりをみせたのでありました。


昨年までは70年代の2リッター2座席GCマシーンで争われていたこのイベントですが
参加されるレーサーの皆さんの層が厚くなったのを受け、60年代のツーリングカーから
90年代のCカーが混走するというスタイルに変更となりました。


レースの方は予選タイムに沿って、メンバーをA組、B組に分け
それぞれが1ヒート:3分のレースを6回(6レーン全部を走行することになります)走り
その合計周回数で順位を競うというルール。


※クリックすると拡大します

……で、いざレースが始まってみると皆さんこのような表情。
初参加の大久保さんや多賀さん、そして現役組の千代選手もかなりハマられた様子でした(笑)。

そんな和気あいあいとした雰囲気の一方で
MFCのメンバーの皆さんに頼んでセッティングを変えてもらったり、
勝手にスポンジを加工してガーニーフラップを付けたりと
(長谷見さん&柳田さん。それを見ていた館さんも参加!)
少しでもライバルに差をつけようという水面下(?)の駆け引きも加熱。

そういうレーサー魂(または負けず嫌いともいう)を間近で見ることができるのも、
このイベントの見所であります。


そこで気になる今年のレース結果ですが
優勝を果たしたのは、正攻法で走り続け合計周回数100周を記録した
ミスター・ル・マン、寺田陽次郎さん!

2位入賞は、昨年のウィナーである高橋晴邦さん。
そして3位入賞は、日本人初のル・マン・ウィナーである関谷正徳さんでした。

こうして見ると、上位3名はいずれもル・マンで活躍したレジェンドレーサーばかり。
耐久レースを勝ち抜く精神力の強さが、スロットにも生かされたということでしょうか。


一方ゲスト参加者は

桂伸一/飯田裕子 組  福士克二/原富治雄 組
山口正己/山田善照 組  宮坂宏/藤原よしお 組

の4組に分かれて団体戦を開催。
一人当たり1ヒート:5分(!)のレースを2回行い、
2人の合計周回数の多さで順位を競ったのですが……。

photo:Tearumi Endo

はい。予告どおり空気を読まず、
宮坂/藤原 組がブッチギリで優勝を飾らせていただきました(笑)。

昔からずっとスロットをやっていた(なんと80~90年代のムーンクラフトにはバンプロ製の
スロットコースまであったらしい)宮坂さんとのコンビなうえ、
プロ・スロットレーサーの桂さんに重い、重いハンディキャップが課せられていたため
どうひっくり返っても勝ってしまうような状況ではありましたが、勝ちは勝ちです(キッパリ)。

ただ、この空気を読まない走りっぷりへのペナルティとして、来年からは
GCカーではなくツーリングカーに車両変更されることが決定されました(涙)。


また閉会式では、60年代に三井メタルーブSPLなどで活躍された
片桐昌夫さんの来シーズンからの参戦も発表されるなど
ますます盛り上がりそうな勢いのゴールドスタードライバーKWチャレンジ。

次回は会場で見つけた様々なネタをお届けしたいと思います。

参加されたレジェンドの皆さん、MFC、BANPROをはじめとするスタッフの皆さん
そして大勢駆けつけてくださったギャラリーの皆さん、本当におつかれさまでした!

ではでは。






2015.02.19 Thursday

土曜日は第8回ゴールドスタードライバーKWチャレンジ!

 


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こんにちは。
さてさて、来る2月21日(土曜日)は
横浜にあるBANPROで往年のレジェンドドライバーの皆さんによる
恒例の1/24スケール・スロットカーレース
「第8回ゴールドスタードライバーKWチャレンジ」が開催されます!


詳しくは主宰であるMFC SLOT NEXTさんのHPをご覧いただきたいのですが
今年は大久保力、片桐昌夫、久保田洋史、桑島正美、従野孝司、鈴木亜久里、砂子義一
関谷正徳、高橋晴邦、多賀弘明、館信秀、津々見友彦、寺田陽次郎
戸谷千代三、長谷見昌弘、鮒子田寛、柳田春人(五十音順 敬称略)という
錚々たる面々が参戦!

さらにゲストチームも橋本哲、J SPORTS、桂伸一、桑島賢一、原富治雄
福士克二、宮坂宏、山口正己、山田善照、飯田裕子、千代勝正
と、これまた豪華な顔ぶれが勢揃い。
しかも今回の司会は高橋二朗さん! 

そしてなぜかまた今年もワタクシ、藤原もこの中に混じってちゃっかり参加。
いやー、えらいこっちゃ……。


これまでは1970年代の2座席GCカーによって競われていたこのレースですが
今年からそれぞれのドライバーに所縁のあるマシーンが採用されるとのこと。
亜久里さんのMCSや関谷さんのトヨタ92CVは良いとしても、
大久保さんのスバル360や多賀さんのクラウン、砂子さんのR380は大変そうだなぁ。


気になる開催日時は
2月21日 土曜日 11:00〜17:00
開催場所:BANPRO  神奈川県横浜市港北区新羽町412-2
http://www.banproject.com/

見学はもちろん無料!
これだけのレジェンドドライバーに逢えるチャンスなんて中々ありませんからね。
是非遊びにいらしてください。


今回の僕の愛機は昨年につづき、漆原ローラT290だそう。
スピン厳禁、クラッシュ厳禁であります。はい。

ではでは。





2015.02.17 Tuesday

PLANEX CARS 目黒に行って来た!

 


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こんにちは。
昨日は都内で打ち合わせがあったのでミニに乗ってお出かけ。
ちょうど目黒通りを通ったついでにお邪魔したのが


いやー、行きたい行きたいと思いつつ随分経ってしまった。
駐車場が工事中だったので、特別にショールームに停めさせてもらったのだけれど
なんかこうして見るとウチのミニ太も立派に見えるな(笑)。


今回突然お邪魔した(スイマセン)最大の目的はコレ。
一時期FBでも話題になった、新東洋モノの1977年式ジャガーXJ6C。
Jaguariaの後藤さんに、かつてスイングジャーナル社が所有していた
 由緒ある個体だということを教えていただきました)
これが見たかったのですよ!


早速ドアを開けさせてもらって内装をチェック。
あらー、ラジオが変わっている以外、ステアリングも何もオリジナルだわ。
それに丁寧に扱われたクルマらしく、あちこちが綺麗。


シートもこのとおり。クッションも抜けてないし、革も綺麗。
助手席のヘッドレストの中身が抜けてそうだけど、そんなの大した問題じゃないな。


おおー天井も綺麗だ。


なんでもクルマ自体の調子はすっごく良くて、まったく不安なしに普通に乗れるのだそう。
聞くところによると、かなりお金と手間ヒマをかけて整備された個体みたい。
ビッカビカにレストアされているんじゃなくて、長年丁寧に扱われて大事にされていた
という雰囲気が伝わる、そこはかとないヤレ具合がなんとも素敵。


なんてったって、新東洋モータースのディーラー車で“品川33"ってのがオシャレだなぁ。


トランクルームもこんな感じ。


またシルバーの車体にバイナルトップってのが良いよねぇ。
このXJ6Cとロータス69の組み合わせは最強でしょ。
これはきっとモテルわ(笑)。

コレ、マジで惚れました。このまま売れて欲しくないなぁ……。
そーゆーわけにはいかないよねー。


そんなPLANEX CARSで、もう1台気になったのがコレ。
ポールスミス・ミニのオートマ。な、なんと88万円。
いくら走行が9万kmオーバーとはいえ、クルマはしっかりしてるし
相場を考えると安すぎるかも。


このクルマ、内装も綺麗なんだよなー。シートもヤレてないし。
よく見ると、ナビが付いてたり、ブレーキペダルが変わってたりするけど……。


ちゃんとナビ基部の灰皿やオリジナルのブレーキペダルラバーが残ってた。良心的(笑)。


気になるエンジンルームも綺麗。ロッカーカバーがシトラスグリーンに塗られてるのは
ポールスミスの特徴ですよね。あとプラグコードもシトラスグリーンなんだけど
1本だけ黒に変わってた。ま、この値段で重箱の隅突つくのもヤボね。


だって、リアのラゲッジルームも綺麗だし、純正のツールケース
(ジーンズ地っぽいヤツね)も残ってるし。いいじゃない。いいじゃない。


というわけで、なんか暫く来ないうちに、かなりディープなヒストリックの在庫が増えて
海外のクラシックカー・ディーラーのような雰囲気になってたPLANEX CARS。
なんだかんだ言って、結構長居してしまいました。

え? 手間のフェンダーミラーのついたクルマとか
奥に見えるPの字のクルマが気になるって?? じゃあそれはまた次回。
なんかちょっとの寄り道のはずだったのに、
随分モータープレス・ネタが出来てしまった(笑)。

ではでは。


2015.02.16 Monday

今年のGoodwood 73rd Members' Meeting はスゴそうだ!

 


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こんにちは。
すでにFBの方では決意表明? をさせていただきましたが
来月3月21〜22日かけて行われる
Goodwood 73rd Members' Meeting に行って参ります!!

photo:Kozo Fujiwara

グッドウッド“第3のイベント”として昨年から始まったメンバーズ・ミーティングは
1949年8月から1966年7月までグッドウッドで開催されていた会員限定の
レースイベント、メンバーズ・ミーティングを復刻させたもの。

その最大の特徴は、参加者のみならず、観客までもグッドウッドの会員
(今年は若干緩くなったようですが)でなければ入れないというクローズドイベントだということ。
(プレス申請も受け付けていないのだっ!)
また開催されるカテゴリーも、戦前のGPカーから写真のような
70年代〜80年代のツーリングカーレース、グループC、F1まで
比較的新しい年式のクルマにも門戸が解放されているのが特色といえます。

昨年コウゾウさんから写真を見せてもらった時に
「うわー、面白そうだなー。行きたいなー」と思っていたものの
昨今の為替情勢を考えると二の足を踏んでいたのも事実。

photo:Charlie Wooding, Robb Faloon & Christoph Widmer /F3 HISTORIC

確かに今回初めて開催される、60年代の1リッターF3によるレースには
ものすごく惹かれる(笑)ものの、果たしてそんな個人的興味だけで
航空チケットを奮発して出かけていっていいものか? 非常に悩んでいたわけです。

しかし、そんな時に救世主? が現れました。

©2015 The Goodwood Estate Company Limited. 

な、なんと、今回初の試みとしてナロー911のワンメイクレース(!)が
開催されるという情報を聞きつけたのであります。
しかも参加資格は、1967年以前のショートホイールベースの2リッターのみ。

これはもう何があっても行くしかないでしょう!!
というわけで、あっさりグッドウッド行きを決定した次第であります。
無論弾丸ツアーですが、なにか?

©2015 The Goodwood Estate Company Limited. 

さらに今回はマクラーレンF1 GTRのワンメイクハイスピードラン
(なんでも15台のF1 GTRが集まるらしい……)も開催。

photo:Kozo Fujiwara

昨年も評判だったグループCのデモラン(今年からルマンカーではなく、グループCに
統一された模様)では、グッドウッドから招待を受けた我らがKatsu久保田の
日産R90CKもエントリー!!


ちなみに久保田さんは70年代のインダクションポッド付きF1(渋いっ!)がテーマとなった
F1のデモラン(昨年のテーマはターボF1でした)にも招待を受け
ロータス72Eでエントリーしているのだそう。
さすがモナコ・ヒストリック・ウィナー! 

しかしそんな浮かれ気分に水を差すのが、1ポンド=182.9円(本日現在)という為替の壁……。


おかげで当初3月1日に予定していたコチラの今季開幕戦の予定は
いまだ白紙であります。遊んでる場合じゃないもんな。
あ、でもこれも仕事とまったく関係ないっつーわけではないんだけどな。なんて。

ではでは。




2015.02.12 Thursday

林みのるさんとカルロ・キティ

 


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こんにちは。

先週、米原にある童夢本社にお邪魔
(そこでの成果はそのうちにご報告させていただきます)してきたのですが
その際に、童夢特別顧問である林みのるさんから
「藤原君、こんなのあるんだけどいる?」
と言われていただいて来たのがこの写真たち。


な、なんと1960年代から70年代にかけてアウトデルタが手がけた
レーシングマシーンたちの広報写真。
それだけでもスゴいのですが、林さんにこれらの写真を贈ったのは
あのカルロ・キティ博士(つまり童夢であのフラット12を搭載した
スーパースポーツを作っていた当時のお話ですね)。

林さんいわく「キティが “俺が作ったフラット12の写真を見せてやる” と言って持って来たのに、
肝心のエンジンの写真が一枚もなかった(笑)」シロモノだそうですが
何はともあれ、キティが林さんにプレゼントした写真である……というヒストリーだけで卒倒。

林さんありがとうございます。家宝にします。


とにかくTZシリーズから、ティーポ33、アルファロメオF1まで
山ほど(ちょっと誇張あり)の写真を頂いたのですが
1970年代のアルファ・ロメオ自製F1の写真だけを取り上げてみても、とても興味深い。

これは1978年に秘かに実走テストを繰り返していたティーポ177プロト。
フロントノーズにオイルクーラーのついた比較的初期の仕様。
コックピットに収まっているのは、ヴィットリオ・ブランビラですね。

確かこのモデルには、当時ブラバム・アルファに乗っていたニキ・ラウダも
テストで乗ってますよね。散々な評価だったらしいけど(笑)。


ちなみにこの写真の裏にはこのような鉛筆書きのメモが残されていたのですが
これってもしかしてキティの直筆だったりするのでしょうか?

でも1977ってのは、1978の間違いだと思うなあ。どうだろ、キティさん?


こちらは1979年のベルギーGPでデビューを果たした実戦仕様に近い状態の177。
(裏のメモには撮影は1978年とありますが……)
ドライブしているのは日本でもお馴染みブルーノ・ジャコメッリ。

この年はベルギーのあとでフランスGP、イタリアGPにも出走するものの
大した成果を挙げられずに終わっています。


こちらは79年のイタリアGPに出場したときの177。
新設計のウイングカー179がジャコメリに与えられ、旧型の177は
トリコロール・カラーに彩られ、ナンバー2格のブランビラに託されたのでした。

この時ブランビラは予選22位からのスタートで12位フィニッシュ。
たった3回しか出走しなかった177のベストリザルトを残しています。
現車は確か、いまでもムゼオに保管されているはずですよね?


そしてコチラがV12の"1260”ユニットを搭載したウイングカーの179。
(リアカウルの仕上げが汚いっ!)
登場まもなくバロッコでブルーノの手によりテストされている珍しい1枚です。


そういえば昨年、モデナにブルーノ・ジャコメリを訪ねたときに
大事に保管してあった179のステアリングを見せてもらいました。

その際ブルーノさんに177や179の印象を聞いたのですが
「とにかくマシーンが重過ぎた。なにをやっても曲がらないんだから。
    デビュー戦でドライブしたマクラーレンM23とは天と地ほどの差があったよ。
 とにかく酷いシロモノだった」
って言ってたっけ。
一方182は自身の結果こそ伴わなかったものの、ドライブしやすいマシーンだったそう。


こちらはブルーノさんのガレージにあった、巨大なパネル。
彼のドライブしたF1&F2の履歴がまとめてありました。

そういえばブルーノさん、今個人で所有してるティーポ182を
レストアしてるって言ってたな。
そろそろ完成したんじゃないだろうか? また逢いにいきたいなー。

ではでは。



2015.02.09 Monday

THE LONDON CLASSIC CAR SHOW 2015

 

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こんにちは。
先週は週のほとんどを関西方面にいたりして
なかなかアップすることができないでおりました。
その成果は追々ご報告するとして、今日のネタは
英国特派員のコウゾウさんが送って来てくれたコチラのイベント。

© 2015 The London Classic Car Show

先月の8日から11日にかけて、英国ロンドンの
EXCEL LONDON(エクセル展覧会センター)を舞台に開催された
THE LONDON CLASSIC CAR SHOWであります。

これまでも似たような催しが開催されていた……という話ですが
THE LONDON CLASSIC CAR SHOW というタイトルで開催されるのは今回が初めて。
英国の展示型イベントとしては、例年この時期(今回は同じ週末だった!)に
バーミンガムで開催される“オートスポーツ・インターナショナル”や
2月にコヴェントリーで行われる“レースレトロ”有名ですが
あちらがモータースポーツを基本テーマに掲げているのに対し
こちらはあくまでクラシックが中心。

photo:Kozo Fujiwara

主催者側としては、フランスの”レトロ・モビル”や
ドイツの“エッセン・テクノクラシカ”のような、展示型イベントに育てていきたい
と思っているみたい。

出展者は基本的に英国の有名クラシックカー・ディーラーがほとんどでありました。
(ちなみに奥のex-エリオ・デ・アンジェリスのロータス87/3も売り物ですよ)

photo:Kozo Fujiwara

おお? このコーティナのコンバーティブルは??
と思ったら、これは1962年に作られたコンセプトカー
フォード・サクソン・コーティナのレプリカなんだそう。


© 2015 The London Classic Car Show

で、このイベントの特徴のひとつが、“グランドアベニュー” と名付けられた
会場中央の特設コースで行われるデモラン!
屋内でロータス101を走らせるなんて、なんて獰猛な。
でもこういうの好き(笑)。

photo:Kozo Fujiwara

また会場では、いくつかの特別展も併催。
これはその中でも最も注目を集めていたエイドリアン・ニューイの企画展
“ NEW YEAR'S HONOUR”

レイトンハウス・マーチ、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルといった
お馴染みの彼の作品群はもちろん……。



若かりし頃にデザインしたマーチ83Gや、インディカーのマーチ86Cも展示。

photo:Kozo Fujiwara

さらにグッドウッド・リバイバルでもお馴染みの
フォードGT40(C/N:1010)や、ロータス・エラン、ジャガーSS100など
彼のプライベート・コレクションも展示。

photo:Kozo Fujiwara

そんな彼のコレクションに最近加わったのがコレ。
ex-グラハム・ヒルのロータス49B(C/N:49B-R8)。
これって確か去年のグッドウッドFOSの時のボナムスに出品されていた1台ですよね。

どうやらこれからレストアが始まるみたい。
それにしても、SS100にエランにGT40にライトウェイトEに49Bに……
って、グルメな人ですねぇ。

photo:Kozo Fujiwara

コウゾウさんいわく、「このショーでとにかく目についたのは911」
どのショップのブースにも、必ず1台といっていいほど、沢山の911が展示されていたそうな。
あと多かったのが12気筒フェラーリと、アストン・マーティン。
いまのヒストリックカー市場で人気のクルマたちですね。

photo:Kozo Fujiwara

そして昨年の100周年以来、ジワジワと人気が高まっているマセラティ。
よく見ると、「マセラティ・クラシケ」って書いてあるんだけど
マセラティもそういう事業を始めたんですかね?
みんなお金のなる木には敏感だなー。

photo:Kozo Fujiwara

あ、そうそう。今年はシトロエンDS生誕60周年でしたね。
ちょっと前に生誕50周年イベントの記事を作った気がしますが
時が経つのは早いものです……はぁ。


photo:Kozo Fujiwara

老舗 MOTOR SPORT 誌のブースには、歴代F1マシンがズラリ。
手前のロータス25は、モータープレスでもお馴染みのニックさんの愛機。
今年も秋のリバイバルでこの25が走る姿を拝みたいなー!

ではでは。



2015.02.04 Wednesday

BENTLEY FLYING SPUR V8

 


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こんにちは。

先週は(僕にしては珍しく)新車ウィーク。
月曜からENGINE誌(新潮社 刊)の恒例企画 "輸入車大試乗会” のお手伝い&取材で
ありとあらゆるクルマをドライブさせていただきました。

僕が担当したクルマについては、ぜひ今月26日に発売される4月号を
ご覧頂きたいのですが、新型車であろうと、ヒストリックカーであろうと
良いクルマに乗ると、気分まで ↑↑↑ になって、精神衛生的にも大変よろしい。

変なダイエットや運動するくらいなら
毎日楽しいクルマに乗るほうが(我々の場合)、きっと健康にもいいのでは?
と思うほど。


そんな濃ゆい数日を過ごしたうえに、30日(木曜)朝から試乗させていただいたのが
このベントレー・フライングスパー V8。

昨年3月のジュネーブショーで発表されたモデルでありますが
これまで様々な媒体に載った記事を読んだり、編集していたこともあって
すっかり乗った気になっておりましたが(苦笑)今回が初試乗。

そういえば前回フライングスパーに乗ったのは、
現行モデルが導入された直後の2013年のことでありました。
月日が過ぎるのが速過ぎます。


さてこの新しいV8モデル。
ノーズバッヂが赤ベースになっていたり、グリルがグロスブラックに彩られていたり
マフラーエンドが“8の字”になっていたりする以外、基本的な見た目はW12と同じ。

じゃあ乗るとどーなのよ。V8はやっぱちょっと味わいがW12より落ちるんじゃないの??
と思いがちだけど、これが実はそうじゃない(コンチGTの時もそうだったもんね)。


確かにW12のような圧倒的な存在感こそないものの
507psの4リッターV8ツインターボの実力は十分以上。
グワーーーっという鬼のような(笑)加速感こそ、W12に譲るものの
その分、全体的なふるまいはとてもジェントルで優しい。

どういう状況でもスムーズに加速していくし、
サウンドチューニングも程良い感じ。

前日にW12のコンチネンタルGTスピードに試乗して
「近代ベントレーはW12に限る!」なんて思っていたのに
V8もすごく良いじゃないか! 困った。


個人的にベントレーのステアリングフィールって非常に好み(ステアリングに張られた
レザーの触感も大いに影響していると思います)で
いつも最初にステアリングを切っただけで幸せな気分に浸れるのですが(誇張なし)
このクルマの味付けがまた見事。

鼻先の軽いV8の恩恵は明らかで
街中をゆらゆらと走っているだけでも、クルマの動きが軽やかなのを実感できる!

そう、“軽い”のではなく、”軽やか”なんです。

これがホントーに気持ちいい。
きっと、デビューから地道に改良が重ねられ
フライングスパー自体が熟成されているということもあると思いますが
こういう微妙な感触の表現力は、さすがベントレーですね。参りました。


うー、なんかとりとめのない話になってしまいましたが
とにかくこのフライングスパーV8のお点前は見事なものでした。

無論基本的なお値段が違うので(W12:2415万円/ V8:1945万円)
両車を比較して悩まれるという方は少ないのかもしれませんが
そういう値段的な要素抜きに、単純に自動車として並べられてW12、V8のどちらを選ぶ
と聞かれたら(そういうシチュエーションは一生ないと思いますが)
たぶん3日徹夜しても結論がでないと思います(笑)。

たぶん、ボクスターGTSとケイマンGTSで悩んだときのように
フライングスパーもV8とW12を両方買って、気分によって乗り分けるっていうのが
正解なんでしょうね。そんな毎日を送れたら、一生健康でいられる気がします。
どうぞ宜しくお願いします(←なにが?)。

ではでは。



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