2015.03.27 Friday

今月の推薦図書

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
恒例、「今月の推薦図書」のお時間であります。


今月も様々な媒体でお仕事をさせていただきました(多謝)。
ということで、早速1冊ずつご紹介していきましょう。

まずはENGINE 2015年5月号(新潮社 刊)
その第2特集となる「エンジョイ! オープンカー・ライフ!!」という特集で
いくつかの企画を担当させていただきました。


今回、色々な皆さんに特にお世話になったのが、特集内で展開されている
オーナー・インタビューの記事。

あの元トヨタ・モータースポーツ部長で、TMGの副社長も務めていらした
松井誠さんのご自宅にお邪魔し、愛車である新旧コペンのお話を伺ったのですが
大部分は松井さんもお好きな英国車の話と、88年のグループCカー
トヨタ88C-Vのために松井さんが設計された3.2リッターV8ターボ、
R32Vユニットの開発秘話など、かなり脱線した方面の話で盛り上がってしまいました。
(無論、まったく原稿には反映されませんでしたが楽しかったです!)

さらにM100エラン一筋のカー・デザイナー、中尾博さんや
エラン+2S/130乗りで、元M100エラン乗りでもある金澤さん
(そういえば松井さんも元エランS4乗りなので、みんなロータス繋がりだ!)
にも、面白いお話を伺うことができ、個人的にもとても楽しめた取材でした。

是非御一読を。


そしてGENROQ 2015年5月号(三栄書房 刊)。
今回はこの夏に南アフリカで音速越えの世界速度記録に挑む
レコードブレーカー”ブラッドハウンド SSC"の記事の編集をお手伝いしただけでしたが
今年のジュネーブ・ショーの詳報から、ケイマンGT4のインプレなど
相変わらず情報が盛りだくさん。こちらも必見。


また、すでに各BMWディーラーなどで配布されていると思いますが
モーターファン別冊 特別編 BMW X Driveのすべて(三栄書房 刊)で
BMWのAWDシステムの歴史に関する記事を担当させていただきました。

そうそう。BMWといえば、昨日新しい2シリーズ・カブリオレに乗ったんですが
これがサイズ的にもちょうどで良かったんだよなぁ。
4人乗りオープンをお探しの貴兄にオススメです。


最後にご紹介するのは、VINTAGE LIFE Vol.13(ネコ・パブリッシング 刊)。
ここで昨年の11月に開催された、フェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィーの
記事を書かせていただきました。


いやー、サイドウェイ楽しかったなー。なんて思っていたら
5月17日に袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで行われる
「2015春 FESTIVAL of SIDEWAY TROPHY」の申し込みが始まっているのですよね!
(生沢さんは、いの一番に申し込みを済まされているそうですが)

今回は2輪に新クラスが設立されたりと、今まで以上にパワーアップしている様子。
無論、我がヒストリック・フォーミュラ・クラスも用意されているのですが
な、なんと同日に筑波で行われるSuper Battle of MiniにTEAM QEDの面々が
出場してしまうために、69君のサポートがないのですよ……。
どーしよー。
もち元NEKOヒーリーは出場しますよ。

ではでは。



2015.03.25 Wednesday

Goodwood 73rd Members' Meeting Part2

 
Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


おはようございます。
無事、Goodwood 73rd Members' Meeting から帰ってきました。


昨年からはじまったこのイベント
6月のフェスティバル・オブ・スピードにも出て来るような
比較的新しい車輛が、9月のリバイバル・ミーティングの雰囲気の中で走る
(無論、戦前から60sカンナム・カーまで、いつもの顔ぶれも勢揃い)
というお得感満載のイベントでありました。

確かにリバイバルのような「作り物」の類いがない
(飛行機や、バイクもなし)はありませんが、だからといって寂しいという感じはなし。
むしろメンバー限定でお客さんの数も絞られているし、
パドックがコンパクト(といっても広いのだけれど)に纏められていたので
見る側にとっては、余裕をもって楽しめたのでありました。

ちなみにこのショットが今回のベストかな??


今回のテーマのひとつだった、70sインダクションポッド付きF1のデモラン。
当初はペースカー先導なんていわれてましたが、蓋を開けてみれば
全開走行OK! ということで、これがまた迫力満点。
昨年のモナコ・ヒストリックで見た顔ぶれも多かったですが
グッドウッドを走る姿はまた格別。このあたりの詳細も追ってご報告します!


とにかくリバイバルで見る、ヴィンテージたちと
ネオ・クラシックたちとの競演は新鮮。
リバイバルよりも万人ウケする内容でしたね。
あと、お花が咲いてて華やかなグッドウッド・サーキットも◎。
でも今年は氷のような強風が吹いてて寒かったなぁ.
さすがの英国人も寒さのあまりコスプレがおろそかになってたもの……。


ということで、この73rdメンバーズ・ミーティングの模様は
4月末発売のGENROQ誌(三栄書房)や、ENGINE誌(新潮社)で公開。
もちろんこのモータープレスでも、色々な小ネタをご紹介して行く予定です。

というわけで、今から取材に行ってきます。
ではでは!


2015.03.22 Sunday

Goodwood 73rd Members' Meeting Part1

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
Goodwood 73rd Members' Meeting の初日が終わりました。

いやぁ朝は綺麗に晴れていて、寒いながらも心地いい気候だったのですが
午後になって一転。どす黒い雲に覆われたうえ、刺すような風が吹いて
ホント、死ぬかと思いました。グッドウッド、甘くないぜ。

そんな初日のダイジェストです。


まず今回のメンバーズミーティングで目に止まったのが日本車の躍進。
ついにトヨタTS010の個人所有車までが現れました。すげぇ。
あと日産R90CKが2台、トヨタ87Cが1台揃うなど壮観。


ジェリー・マーシャル・トロフィーには2台のRX-7。


70sインダクションポッドF1のハイスピード・デモランには
グループCに引き続き、Katsu 久保田が登場。


このF1クラスのパドックには、未完成で不動ながらもマキF101が登場!
現存するプレゼン仕様とも、シチズン仕様とも違う、第3のマキ。
その詳細はまた後日。


さらに1リッターF3の“デレック・ベル・カップ”には、TETSU IKUZAWAの姿が!?


いやはやこのF3クラス。マジでよかったです。
どーよかったかは、また後日(笑)。


そしてナローSWB911のワンメイクもスゴかった。
これはポルシェGBからのエントリー。
カラーもステキですが、ドライバーはなんとリチャード・アトウッド!
さらに皆さんのウェアに注目!


そうそう。個人的に今回刺さった1台です。
ポルシェGB、こんなセーフティーカーを提供するなんて、洒落てるなー。


しかもなんとワタクシ、オフィシャルカーのタルガ4Sの助手席に乗って
コースを1周する! という幸運にも恵まれました。
もう最高です。一歩一歩、チチェスターカップ参戦に近づいてる気がします(ウソ)。

ではでは。


2015.03.19 Thursday

Goodwood 73rd Members' Meetingに行ってきます!

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
予定どおり、明日から英国Goodwood 73rd Members' Meetingに行ってきます!

photo:Kozo Fujiwara

寒そうだけれど、お天気もなんとか良さそうだし
1000cc F3のレースや、ナロー911SWBのワンメイクレースなど
楽しみにしていたカテゴリーを楽しめるんじゃないかと。


photo:Kozo Fujiwara

一応現場の模様は、このモータープレスをはじめ
フェイスブックでもお届けしたいなと思っております。
でもできなかったらゴメンナサイ(笑)。

photo:Kozo Fujiwara

あと、70〜80sツーリングカーのジェリー・マーシャル・トロフィーは
できればパドックで色々覗いてきたいと思います。気になる気になる。

photo:Kozo Fujiwara

また今回は、グループCのデモランと、70sF1のデモランに日本から久保田さんが参戦。
リバイバルではありえない光景ですからね。
グッドウッド・サーキットを走るグループC&F1の姿も楽しみなり。

photo:Kozo Fujiwara

なにはともあれ、仕事を片付けて荷造りしないと……。
去年のリバイバルみたいにカメラの予備バッテリー忘れたら
洒落になんないからなー。

あ、ちなみにイベント終わったらすぐ帰国しますので……。

ではでは。


2015.03.16 Monday

エラン+2の日

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
この週末は取材やら、原稿書きやらで
あーーっと言う間に過ぎて行ってしまったのですが……。


今月取材でお世話になった金澤さんの所有する72年式のエラン+2S/130
(このクルマは取材対象ではなかったのだけれど)と久々に対面。
実はこのクルマ、カー・マガジン280号の4シーター・ロータス特集など
色々な場面でお世話になった1台。
日本に生息する+2の中でも指折りの
オリジナリティが高くコンディションもいいクルマなのです。

隣りにある加藤さんのエランS3 SEクーペ(これまた良いクルマなのだ)と
比較したりして、+2いいよなー、クーペいいよなーと煩悩まみれになりました(笑)。


そしてその帰り道。
タイタン遣いの真北さんのお宅に寄って、ボクスバール君と+2を入れ替え(!)。
実は真北さんがタイタンのカウルを運ぶのにトラヴィックを使いたいということだったので
一時的に+2と交換(なんて贅沢な)して、+2に乗って帰宅したのでありました。

いやー、ここんとこ無性にエラン+2が気になっていたところだったんですよねー。
念ずれば叶うものだなぁ。このまま交換しっぱなしでもいいなぁ(笑)。


真北さんの+2は、1967年12月12日出荷という極初期型
(シャシーナンバー1の出荷は67年の9月)。
トグルスイッチ(後期はロッカースイッチ)のついたインパネもクラシカル。
しかもクーラー付きなので、日常的にも使えるという1台。いいじゃん!


エランに比べホイールベースが301mm延長されていることもあって、室内は広々。
後期型に比べるとシートの背面が薄い(乗り心地的にはこれでも十分ですが)ので
リアシートのレッグスペースが広いのも◎。
さすがに大人には辛いものの、小学生だったらこのリアシートでも十分です。
もちろん車検証上も4人乗りだし。

その昔はコーリン・チャップマンやロン・ヒックマンなどロータス首脳陣はもちろん
ヨッヘン・リントもアシで乗っていた+2ですからね。
69フォーミュラ・フォードとの相性が悪いわけがない! 
いいぞ、いいぞ! うーん、夢が膨らむなぁ。


エランよりもスペース的に余裕があるエンジンルーム。
お陰でクーラーユニットも難なく収まってます。

このクルマ、エンジンもナンバーマッチングなのですが
ヘッドがビッグバルブ・ヘッドに交換されている模様。
(彼の地では130仕様へのモディファイは定番みたい。フォグランプも付いてるし)
アイドリングも水温も安定してるし、扱いやすい。
実用性もバッチリ。増々良いなぁ。


エラン+2ってボディが大きく、重量も重い分、
エランに比べると動きが総じてマイルドなんですが、今となってはこれがまた良いんです。
昔はダイレクトでキビキビしたエランの方が好みなんて思ってましたが
なんかこの歳になると、むしろこっちの味付けの方が惹かれるかも。

あとロング&ワイドになったエレガントなボディも素敵。
こういうクルマでしれっとパドックに乗り付けてみたい!

また、今回久々に公道で乗ってみて思ったのは、このくらいの車格
(といっても全長4270mm、全幅1683mmですが)があった方が怖くないということ。
ミニやエランやS600みたいな小さいクルマだと、
妙に寄せられたり、詰められたりして怖い思いをする
(相手からみるとそんな気はないのでしょうが)ことが多いのですよ。
そういう意味でも良いかも。


となると、やっぱシミュレーションせねばなりますまい!
ということで、ガレージ(シャッター付きの方)の荷物をかきだして
+2を入れてみる。おおー! 結構いい感じ。
今のクルマに比べたら、全幅も狭いのでかなり余裕があります。


が、しかし。全長が長いのでかなり壁ギリギリまで詰めないと
シャッターが閉まらないことが発覚。
(シャッターの分、車庫長が短くなってるのね)
まぁ、クルマが軽いので手で押しながら入れてあげればいいのだけれど、結構気を遣うなぁ。
これなら全長が10cm近く短いナロー911/912の方が現実感があるな(意味不明)。

いずれにしろ、この俄かオーナー体験でエラン+2の魅力を再認識。
血の気の多い若いときには、ちょっと物足りないかもしれないけど
子供も乗れるし、ロングツーリングや街乗りに使うには、こっちの方がいいかもな。
(まさに+2設計陣の思いどおり!)

真北さん、ありがとうございました。
いつでも交換をお申し付けください(笑)。

ではでは。


2015.03.13 Friday

1971 SCCA National Championship

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
最近、寝る前にこんな動画ばかり見ているからかもしれませんが……。


一生懸命筑波を69で走っているのに、トップの20秒落ちで
周りから白い目で見られるという夢をみました。

うーん、ある意味睡眠学習なのか……なんか逆効果のような気もするけど……。
我ながらずいぶんと、こじらせてますね(涙)。

閑話休題。
昨日、たまたま見つけた1970年の北米SCCAシリーズの
Formula Super Vee と Formula Fordのカラー動画をご紹介しましたが
その同じシリーズと思しき、1971年の北米SCCAシリーズのダイジェスト映像を発見しました。


どうですか! まさにSCCAのCプロダクションクラスで
ジョン・モートンのBRE(Brock Racing Enterprises)240Zが猛威を奮っている時ですもんね。
ボブ・シャープのインタビューなんかも入ってるし、かなり貴重な映像かと。
あと個人的には当時のフォーミュラBレースの過激さや
フォーミュラ・スーパーVeeのレースが面白そうで新鮮でしたね。

© Nissan Motor Company


先日お亡くなりになられた、ミスターKこと片山豊さんに

哀悼の意を表して。



ではでは。




2015.03.12 Thursday

1970 SCCA Formula Super Vee & Formula Ford

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
皆さん原稿を書く手は進んでいますか?
なに? そうですか。絶好調ですか。それは何よりです。

ということで、手抜きで申し訳ありませんが
今日は1本の動画をご紹介。
1970年の北米SCCAシリーズのFormula Super Vee と Formula Ford の
模様を収めた貴重なカラー映像です。


当時アメリカでは1600cc ケントのフォーミュラ・フォードと
1600cc フラット4のフォーミュラ・スーパーVeeが一緒に走っていたんですかね?
よく見ると、テクノやロータス、カードウェルなんかに混じって
見慣れない変わった形のシャシーも沢山走っていて面白いですね。

いずれにしろアメリカのローカルレースってなんか朗らかな感じがして好きだなぁ。
カラーリングやマーキングなんかも参考になる!

ではでは。



2015.03.10 Tuesday

BRIDGESTONE RA-100

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
ご無沙汰しております。


以前、このモータープレスでもご紹介しましたが
我らが「モータープレス・コレクションホール(笑)」には
大久保力さんから譲っていただいた、
1964年発表のブリヂストンの初期のレーシングタイヤ、R-1が保存されております。

ブリヂストンのHPを見ると、ラウンドショルダーがこのR-1で
スクエアショルダーのものをR−2と呼ぶのだそうで、いずれもトヨタとの
共同開発(!)で生まれたものだそうです。

そしたら先日、岡山在住のエンスージァストである
赤堀昭一さんから、こんな貴重な資料(コピー)が送られてきました。


そう、1969年発表のブリヂストンのレーシングタイヤ、RA-100のカタログであります。
なんでも岡山市内の老舗のタイヤショップが閉店する折に
好きな物が、有れば、持って帰ってもいい」といわれ
一日かけて、いろいろ探している中で出てきたものなのだそう。
いやー、これは初めて見ました。大発見!


なんかすごく時代を感じさせるグラフィックですが、ムチャクチャカッコいい。
ブリヂストン・レーシングのロゴマーク(初めて見ました)も素敵です。


このRA-100最大の特徴は、ブリヂストンのレーシングタイヤとして
初めて、ドライ用、ウエット用の2種類のトレッドパターンを用意したこと。
で、こちらがドライ用。
当時の典型的なレーシングタイヤのトレッドパターンですね。

カタログを読んで行くと、このRA-100では
タイヤに掛かる力をタイヤコードだけでなく、コード層内にあるゴムにも分担させる
コンベックス・モールディング法を採用。
さらにトレッドゴムには新配合ゴム H・Pラバーを採用! などと書かれてます。


そしてこちらがウエット用。
なかなか当時の国産レーシングタイヤの資料って少ないのですが
このウエット用のRA-100の写真は初めてみました。これは貴重!


中面にはユーザー向けのタイヤの基礎知識のコーナーも。
そこに出て来るのは、当時ブリヂストンがスポンサーをしていた
タキ・レーシングチームのポルシェ・カレラ10とローラT70MkIII。

カレラ10が上陸直後の真っ白いカラーリングのままなのに注目。



さらにはサイズ適合表も。
軽自動車用の5.00/7.00-10から
F3用(!)の6.00/10.00-13まで、結構幅広いサイズが用意されていたのですね。
たださすがに現物で残ってるのは少ないだろうなぁ。


そしてカタログの最後には
滝 進太郎さん、長谷見昌弘さん、酒井正さんという
タキ・レーシングチームを代表する3人がコメントを寄せています。

この辺りにも当時のブリヂストンとタキ・レーシングチームとの
親密な関係が伺えますね。

赤堀さん、貴重な資料を送っていただき、本当にありがとうございました。

ではでは。


2015.03.06 Friday

LOTUS 69 7169/10FF/XF3

 


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
実はロータス69を手に入れてから
英国Classic Team Lotusの総帥、クライブ・チャップマンと
何度か69の素性に関するやり取りを続けていたのですが
やっと判明したのでご報告しておきます。


当時このクルマを製造したロータス・コンポーネンツのシャシーカードによると
このクルマの素性は以下のとおり。

■LOTUS 69 Formula Ford
Model: 7169/10FF/XF3
Chassis : AM13
Engine No.: 71-E-224
Gearbox No.: LC-413
Customer: R.J.GINN
Date:1971年3月2日
Colour:White


無論、現在付いているエンジンやギアボックスはナンバーマッチングではありませんが
(クルマの性格を考えると、ある意味当然のことであります)
シャシーの素性が確認できたのはなによりの朗報。

早速、R.J.GINN(彼がドライバーなのか、オーナーなのかは不明)を
検索してみたものの、いまのところ手がかりなし。
今後はこの辺りを調べていくと面白そうですね。


ということで、この7169/10FF/XF3が何処に送られ、何処で開催された
フォーミュラ・フォードのレースに出場していたのかは定かではありませんが
1980年代にヒストリック・レーサーのレストアラーとして有名な
ピーター・デンティが所有し、HSCCの
ヒストリック・フォーミュラ・フォード・レースに出場。

LOTUS ON THE HILLS(ROBINSHAW & BOUCKLEY 刊)

1990年代にDave Roseが購入し、ロータス・ツインカムを搭載したF3スペックにモディファイ。
Shelsley Walshのヒストリック・ヒルクライム・イベントの常連として
活躍することになります。

photo:Hiroaki Kaji

その後Dave RoseはPaul Matty Sportscarsに7169/10FF/XF3を売却。
QED JAPANの鈴木健二氏が購入し、2000年頃日本に上陸(写真は上陸直後のカット)。

Car magazine 297号(ネコ・パブリッシング 刊)

ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパンなどの
イベントに出場(2002年に僕も初めて載せてもらいました)した後
オリジナルのフォーミュラ・フォード仕様へのレストアを開始。

2014年にレストアが完成したのを受け
縁あって譲っていただいたのでありました。


いやー、こうして見ると
結構なロングストーリーですね。

なにはともあれ69を手に入れて以来、一番気にしていた案件が解決してホッとしております。
クライブありがとう!
さぁ仕事に戻ろう(笑)。

ではでは。

2015.03.02 Monday

2015 SUPER BATTLE of MINI 第 1 戦

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんばんは。
昨日は筑波サーキットで開催された
三和トレーディング主催のサーキットイベント
SUPER BATTLE of MINI 第 1 戦のフォーミュラ・クラシック・レースに
参戦してきたのでありました。


昨年から始まったこのレース。
基本的なレギュレーションはHFRと同じなのですが
年式が1972年までと設定されているので、我らが69君もエントリーできるのですね。

ただ、唯一にして最大の問題は、”曇り時々雨”という天気予報が
1週間前から頑なに変わらないこと。
もう毎日、何十回、何百回(ちょっとおおげさ)と見たけれど、雨。
というか、降水確率は日増しに上昇する始末。
嗚呼、69君は永遠にドライ路面を走ることができない運命なのだろうか……。


と嘆いていても始まらないので、「こーなったら雨でもなんでも走っちゃる!」
と、アクティオで借りた2トン・トラックに載せてサーキット入り。


で、パドックに着くや否や雨(号泣)。
しかも今回我々に指定された待機場所はピット……ではなく露天(号泣×2)。
もうテンションがダダ下がりです。


しかーっし、天が我らに味方してくれたのか、予選の時間が迫る頃には雨が止み
路面温度は冷え冷えながらも、一応ドライに(拍手!)。

ちなみに今回のフォーミュラ・クラシックには、11台のマシーンがエントリー。
うち8台がフォーミュラ・フォード。残る3台はロータス・ツインカム搭載車。


そのうち、ロータスの参加は69君を含めて4台。
こちらは遠方から参加の久保田裕介さんが駆るロータス35。
エンジンはロータスTC。


続いて三枝さんのロータス41。こちらもエンジンはロータスTC 。


3台目のロータスは、築山さんの51。エンジンは1.6リッターのケントユニット。


そして我らが69君。こうして見ると、やっぱ69のカタチってモダンね。

な〜んて言ってるうちに予選スタート。
おおー。初めてのドライ路面。
といっても、路面温度が低いのでグリップ感はあまりなし。
まずは無理をせず慎重に走り始めます。

ところが今回の予選は荒れ模様。
幸い大きなクラッシュはなかったものの、コースアウトするクルマが出るたび赤旗中断。
1~2周まわると赤旗……という状況を3度繰り返して予選終了。
結局一度もアタックすることなく(というかクルマの感触もよく掴めないまま)
終わってしまいました。
それでも5周目に記録した1分15秒528というタイムで、なんとか8番グリッドを獲得。

しかしそんな混乱の中でもポールの築山さんは
しっかり1分6秒788を記録。約9秒落ちってのは、やはりショックであります。


そして迎えた決勝。
天気もギリギリなんとか保ってドライのまま。
鬼門のスタートも意外と上手く決まって、良い感じで走り出したのですが
前方でストールしたり、スピンしたクルマがいたりして
無事にクリアはしたものの、なかなか最初の1〜2周は自分のペースが掴めず
バタバタした走りになってしまったことは反省。

その後、長久保さんのローラと、
安室さんのフォースグリーニの後ろに付いて回りながら
各コーナーで色々試しているうちにレース終了(わずか8周ですからね)。
結局予選順位と同じ8位でゴールとなったのでした。

でも今回、やっと初めて乾いた路面を走れたことで色々分かったのは大収穫。
いずれにしろ、必要以上に慎重になり過ぎていましたね(笑)。
次回はもうちょっと踏めそうな気がします。


で、気になるレース結果ですが
総合優勝はポールからスタートしたロータス51の築山さん。
2位はマーリンMk11Aの河西さん。3位はブラバムBT16 の鈴木さん。
この3人はそれぞれクラスII(フォーミュラ・フォード・クラス)の上位3名でもあります。


そしてクラスIIIの優勝は、ロータス35の久保田さん。
2位はブラバムBT21の内野さん、3位はロータス41の三枝さんでした。
皆さんおめでとうございました!

ちなみにSUPER BATTLE of MINI 第 2戦は5月17日に筑波で開催。
(サイドウェイと重なっているのだ……)
またHFRの開幕戦は4月29日に筑波で開催されます。

いやー、いよいよ本格的にシーズンが始まりますね!

ではでは。



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