2016.03.31 Thursday

50 YEARS PORSCHE 912



Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
グッドウッドからの帰り道。飛行機の中で暇だなーと
ヒースローで買った『Classic PORSCHE』誌をボケーっと読んでいたら
なにやらキラリと光る記事が!



ん? ポルシェ912の専門書が出版されたーーーーーっ?
世の中にポルシェおよび911を取り扱った本は、それこそ星の数ほど存在しますが
4気筒モデルの912にのみスポットを当てたという本は、ほとんど存在せず。
少なくとも僕自身、国内外の本屋さんで見つけた経験は皆無。

そうか、確かに2015年で912生誕50周年だったしね。
こういう本が出てもいい頃よね。しかも今某誌でちょうど原稿書いてたとこだし。
ということで、飛行機の中からずっと悶々としていた僕は帰国するなり
代官山 蔦屋書店の清野さんに速攻で連絡(笑)。

今ちょうど品切れ中ということ(このあと入荷予定だそう)だったのですが
無理を言って店頭サンプル用の1冊を譲っていただいたのでした。



それがこれ
『50 YEARS PORSCHE 912』( JURGEN LEWANDOWSKI 著 DELIUS KLASING刊)
であります。(価格は1万1000円:税抜  代官山 蔦屋書店

著者のユルゲン・レヴァンドフスキは、数年前に
『DIEWURZELN EINER LEGENDE PORSCHE 901』という
極初期のポルシェ901に特化した(!)名著を執筆したこともあるジャーナリスト。

本の内容の一部(911の誕生過程など)に関しては
901本と写真を含めてダブる部分があるものの、901本がドイツ語表記だったのに対して、
こちらは英語表記なので、901本で読み解けなかった部分を読めるという意味でも貴重。




我々がジーっとポルシェのプレスサイトを眺めていても、驚くほど912に関する
写真って少ないのですが、さすが912専門書だけあって、これまで見たことのない写真も多数。
いやぁもうここにタイムスリップしたい。




もちろん一部の912ファン、ソリチュード・マニアには有名な
1965年にソリチュード・サーキットで行われたプレス向け試乗会の
写真もしっかりと掲載されています。ああ、ここにタイムスリップしたい……。




また、知られているようで意外と知られていない、912のレース活動に関するページや
各年式ごとの仕様の変遷など、176ページに及ぶ本書の中には色々な資料が詰まっています。

でも完全な912本を目指すなら、神奈川県警で使用されていた912のパトカーまで
掲載して欲しかったなぁ、レヴァンドフスキさん。



そして、914亡き後の1975年に北米市場に向けてたった1年だけ製造された912Eも、もちろん収録。
このクルマに関してもちゃんと纏めた資料って皆無ですからね。非常に資料性高いです。



ということで、ナローSWB 911/912好きには
『DIEWURZELN EINER LEGENDE PORSCHE 901』とともに
書棚に収めておくことをお勧めします。
こういう本って、あーー! っと思った時に手に入れておかないと
意外とあっさり絶版になったりしますからね。


ではでは。

 
2016.03.30 Wednesday

Festival of SIDEWAY TROPHY 2016 エントリー開始!


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
すでにエントラントの皆さんの手元には届いているかと思いますが
来る5月22日(日曜日)に千葉県の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで開催される
『Festival of SIDEWAY TROPHY 2016春』の申し込みが始まりました!



今回用意されているのは、スポーツカーのエヴァーグリーン・カップ、
ツーリングカーのティントップ・カップ、ヒストリック・フォーミュラ・カップ、
戦前車を対象としたブルックランズ・トロフィー、スポーツ走行のRAC走行会、
2輪では、黄金期のマン島TTをモチーフとしたビッグシングルによるマンクス・トロフィー、
1969年までのレーシングモデルを対象としたヴィンテージ・トゥーリスト・トロフィー、
1969年までのナンバー付きのモデルを対象にしたスラクストン・トロフィー、
クラシックタイプのスポーツバイク走行会、カフェレーサー・トリビュートラン
そしてクラシックスタイルのサイドカーによるフェレディ・ディクソン・トロフィーの10カテゴリー。



果たして今回はどんなドラマが生まれるのか?
そして参加される皆さんも、遊びにいらっしゃる皆さんも
グッドウッド・リバイバルに行く予行練習だと思って、ぜひクラシカルな装いで
お洒落してお出かけくださいませ。



この週末はちょうどイタリアでヴィラ・デステ・コンクールデレガンスが開催されているのですが
今年は行く予定がないので、我らが69君も参戦予定!
春のイベントシーズンゆえスケジュールがタイト(モナコ・ヒストリックの翌週だしね:笑)ですが
ぜひぜひ、多くのヒストリック・フォーミュラ勢の参加をお待ちしております!!
よろしくお願いします。

※エントリーフォームはこちらからダウンロードできます。

ちなみに秋のサイドウェイ・トロフィーは11月27日(日曜日)!
鈴鹿サウンド・オブ・エンジンの翌週ですが、こちらも予定を空けておいてください。

ではでは。
 
2016.03.29 Tuesday

モーターファンフェスタin富士スピードウェイ

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
突然ですがお知らせです。
来月、伝説の自動車誌『モーターファン』が復刊するのに合わせ
4月24日に富士スピードウェイで『モーターファン フェスタin富士スピードウェイ』
というイベントが開催されます。



オーナーによるサーキットランや、テストドライブなど
様々な催しが企画されているのですが
なんとMAZDA 787Bや、マーチ83G、ヤマハOX99-11といた
貴重なレーシングカー、スポーツカーの展示も行われるとのこと。



僕の聞いたところでは、こ〜んな懐かしいマシーンも姿を見せるとか??
詳しくは公式HPにて!!

ではでは。
 
2016.03.28 Monday

今月の推薦図書



Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
今月の推薦図書のお時間です。



今月お世話になったのは……
すでに発売済みの『昭和40年男』(クレタパブリッシング)と
26日に発売された『GENROQ 2016年5月号』(三栄書房)の2誌。

昭和40年男では、巻頭特集「俺たちのカーライフ」の中で80年代国産車のインパネに関する記事を
そしてGENROQでは、連載企画となっている1972年式ポルシェ911Sのレストア記を担当。

……あれ? 今月これしか仕事してないの??
ヤバイ、遊びすぎだ。真面目に仕事します。

ではでは。

 
2016.03.26 Saturday

Tetsu Ikuzawa @ MAN of the WORLD


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
年度末ゆえか、なんかバタバタした1日でしたが
やっと落ち着きました。ふぅー。
(落ち着いている場合じゃないだろ! との声もありますが)

そんな中、昨晩遅くにまたまた生沢さんからメール。
以下その原文です

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© MAN of the WORLD

友人各位、(オマエは友人なんかじゃねーと言う方々には "知人各位" と言うことで)
この20日にオーストラリア・グランプリが行われ、
今年のモーター・スポーツ・シーズンが開幕しました。
ニューヨークのマガジン「MAN of the WORLD」の最新号で
「Tetsu Ikuzawa」が取り上げられ、シーズン開幕に合わせて発売されました。
それも表紙、カバー・ストーリーです!
他の号の表紙の顔ぶれを見て!

なんでオマエが MAN of the WORLD なんだよと言われそうですが、凄くない?
Tetsu Ikuzawa に、18ページも割いています。

http://www.manoftheworld.com/pages/magazine-man-of-the-world
http://www.manoftheworld.com/products/issue-no-15-limited-edition-tetsu-ikuzawa
http://www.manoftheworld.com/pages/stockists

しかもアタシの号、大好評で、なんと既に売り切れ間近だそうです!
見たい方は、早急に入手した方が良いです。

直接注文して、既に入手している方が居ます。
上記の出版元から直接購入出来ますが、日本では以下で購入出来ます。

 代官山 蔦屋書店
http://store.shopping.yahoo.co.jp/d-tsutayabooks/mag58721w.html

生沢 徹
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なんか最近、生沢さんの噂を聞かないなー(F3のポスターの話題はあったけど)
なんて思っていたら、こんなことになってたのですね。

ちなみにこちらがその中身の一部。


© MAN of the WORLD

あ、この写真は見たことない!
これはきっと1968年のワンショット。
くぅー、もうこれだけで買うしかないじゃないか!!


© MAN of the WORLD

これはたぶん1965年頃の深沢にあった生沢邸の様子。
なんかこういうライフスタイルを含めて、彼の地の人にも
興味深く映るんでしょうねぇ。だって僕らが半世紀後に見ても未だ新鮮だもの。

ええ、もちろん僕もTSUTAYAのHPでポチっとクリックしておきました。はい。
生沢ファンの皆さんも御大直々の指令(笑)なので是非。



そんな生沢マニアは今回のグッドウッド74thメンバーズ・ミーティングにもいました。
コクピットからサムアップしてくれたんで、てっきりマイクさんかと思って
近寄ったら、乗っていたのは代打のポール・カイトさん。
なんでもマイクさん、足怪我して乗れなかったらしいです。

昨年は下位集団をウロウロしていたこのBT21ですが、ドライバー交代の甲斐があったのか?
今回は上位集団を快走。それもまた複雑です(笑)。



なんか去年、いろんなところから反響が大きかったらしく
ボディサイドには、その出自を示すマーキングが!

なにはともあれ、遠い海の向こうの様々な世界で
生沢さんの偉業がしっかりと評価されているのは、僕らとしても嬉しい限り。

ではでは。

 
2016.03.23 Wednesday

Goodwood 74th Members' Meeting Part1

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。

ヨーロッパの方はなにやら物騒ですが、
無事にグッドウッド74thメンバーズ・ミーティングから戻ってまいりました。
フェイスブックの方には頻繁にアップしていたのですが
こっちの方のアップをするまでの気力がなくて断念。ごめんなさい。

細かな様子は、追って各媒体(お仕事待ってます!!)でご紹介させていただくとして
我がモータープレスでは、会場の雰囲気や小ネタを色々ご紹介していきたいと思います。


昨年に比べ、さらにパワーアップしていた今年のメンバーズ・ミーティングですが
その最大のトピックはなんといっても8台の917K(本当なら9台のはずだったのに!)と
6台のフェラーリ512S & 512Mを筆頭とするレーシング・プロトタイプを集めて行われた
『グループ5 スポーツ・カーズ』に尽きます!


これまで、これだけの台数の917、512、そしてローラT70が一堂に会したことって
あのル・マン・クラシックでもなかったはず!
それをさらりと集めて走らせちゃうんだから、やっぱグッドウッドの底力って半端ないっす。

個人的にはデイヴィッド・パイパー御大(御年85歳ですぜ!)が、自身の所有する
917-010を元気に走らせてくれた姿に感動。
ほかにデレック・ベルや、リチャード・アトウッドも登場して
実に華やかなプログラムになりました。


もうね、シケインを512とT70と917がダンゴになって立ち上がってくる姿は鳥肌モノ。
まさにリアル『栄光のル・マン』。
去年のレンシュポルト・リユニオンVでも十分に痺れましたが
今回は失神モノだったな。


さらに卒倒したのが、もうひとつのスペシャル・プログラムである
『グラウンド・エフェクトF1カーズ』。なんと33台ものF1マシーンが集合。
個人的に昔から好きだったフェラーリ312T5を拝めて感動。


そしてストレートを全開で走り抜けるリジェJS17マトラに号泣。
このV12サウンドはもはや世界遺産級。
しかもドライバーを務めたロブ・ホールが速いんだ。これが。


そして日本からはお馴染みのKatsu久保田が、愛機ロータス78とともに出場。
完全にライフの終わったエイヴォンながら、ボビー・ヴァンデン・ロウの駆る
マクラーレンMP4/1(これがまた超速い)を見事に抑え切っての快走は見応えありました。


そんなF1のアッセンブリー・エリアを歩いていたら、後ろから「ヨシオーッ!」との声。
振り返ると、なんとクライブ・チャップマンがロータス88Bの中から手を振ってました。
クライブが88Bに乗る(これは本国CTL所有車)のは、2012年のCTL MEETING IN FUJI 以来かも。

今回のメンバーズ・ミーティングは慌ただしくて、結局クライブに会えたのはこの時だけ。
あーこんなことなら、金曜夜のCTLのパーティに行っておけばよかったな。
(ホテルに到着するや否や爆睡して行けなかったのだ:笑)


あと今回個人的に気にいったのが、『S.F.エッジ・トロフィー』(通称:チキチキバンバン・レース)。
なんと1923年までに製造された自動車を対象としたこのクラス。
そんな時代のクルマでサーキット・レース? と思ってしまうところですが
これが凄く面白い。そしてカッコイイ!!


ほら見てくださいよコレ。1905年のイソッタ・フラスキーニ・フィアットなんだけど
この無茶苦茶なレイアウト(ほぼエンジンだもんね)が素敵すぎる!
しかも、どのコーナーでもドリフトしながら走るんですよ。ドライバーも凄腕なんだな。


しかしまぁ、今年は寒かった。去年もすごく寒かったんだけど、体感的にはそれ以上。
最高気温6度くらいしかなかったし。
ということで、メンバーズ・ミーティング名物の焚き火の周りはこの賑わい。
でも暖かいんだけど、煙いんだよね(笑)。

この続きはまた次回。
ではでは。

 
2016.03.17 Thursday

グッドウッド74thメンバーズ・ミーティングに行ってきます!

 
Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
さて予告通り終わらないもの、片付かない案件、諸々を放り出して(!)
明日からグッドウッド74thメンバーズ・ミーティングに行ってきます!


Photo:Kozo Fujiwara / Yoshio Fujiwara

7月のフェスティバル・オブ・スピード、9月のリバイバル・ミーティングとは違い
毎回色々と実験的な要素を盛り込んでくるこのイベント。
2016年のヨーロッパ・ヒストリック界のトレンドを知る上でも、じっくりバッチリ見てきたいと思います。

ちなみに今年は、レギュラーのレースプログラムに加えて、1990年代のBTCCカーのデモランのほか
28台のフォードGT40が集まるワンメイクレース(!)。さらに8台のポルシェ917、6台のフェラーリ512S & 512M、
多数のローラT70などが集まるGr.5スポーツカーのデモラン。
グラウンド・エフェクト F1のデモラン(33台も集まるらしい!)、ヤマハTZ250 & 350大集結の2輪レースなど
かなり相当濃ゆい内容。



また日本からは、久保田さんが60年代ツーリングカーで競われる”ウィットモア・カップ”(←名前がいいね!)に
新たに手に入れたex-スイス・フォード・ティームのロータス・コーティナMk1で出場。



加えて、グラウンドエフェクトF1のデモランにも78でエントリーしているのだとか。
いやはや、これは楽しみ。
この辺りの模様も、また逐一ご報告できたらいいなと思ってますよ。

ではでは。
 
2016.03.14 Monday

追憶の船橋サーキット


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
この週末は各地でいろいろなヒストリックカー・イベントが開催されて
いよいよシーズン開幕! って感じになってきましたね。
残念ながら僕はずっと引き篭り状態でしたが……。

そんな中、You Tubeでこんな動画を見つけました。
投稿者であるestuthさんのお父様が17歳の時に撮影した1967年頃の船橋サーキットの
8mmフィルムの画像。
その後継である船橋オートも今年3月で閉鎖されることとなった現在、
往時の船橋サーキットを収録した動画は、歴史的な意味でも非常に貴重だと思い、ここにご紹介します。



まずはこの画像。最初のサンビーム・アルパイン
(注:ピーター・ベラミーのサンビーム・タイガーだそうです。訂正)が走ってるモノクロの画像は
なんのレースか(もしくは走行会か?)は残念ながら確認できず
続くカラー映像は1967年の日刊スポーツジュニアチャンピオン自動車レースのアップルレースの模様でしょうか?
となると、ゼッケン10は板沢宏のスバル360ということになります。



これはその続き。
細かいことはわからないのですが、出走台数と車種から見て、
7月15〜16日に行われた第2戦の気がします。そうであればゼッケン7の
スバル360は山梨芳樹さん(!)になると思います。
その後のスタートシーンは同じく日刊スポーツジュニアチャンピオン自動車レースのドーナツレース。
ゼッケン14は2位に入った竹内重男のロータス・エラン。優勝はゼッケン15、古沢忠男のエランのはず。



この画像は……すいませんちょっと何のレース(もしくは走行会)なのかわからない。
ホンダN360がこれだけ走ってるのだから、1967年というのは間違いないと思います。

そして2分40秒くらいから始まるのは、おそらく1966年7月30~31日に開催された
日刊スポーツジュニアチャンピオン自動車レース第2戦のドーナツレース。
序盤トップを独走するゼッケン15の赤いフェアレディ1600は、あの真田睦明。
優勝はゼッケン3の石橋進のフェアレディ、山本勉のコーティナ・ロータスも映ってます。



こちらは出走メンバーからして1966年10月の第2回東京200マイル自動車レース大会と思われる画像。
ポールからスタートするゼッケン2は望月修のコルトF3A。その後塩沢勝臣のデルコン111C。
本田正一のSTPスペシャル。守屋清太郎のモスラー・ベレット。ゼッケン14 北野元の
ワークス・フェアレディ。ゼッケン10 滝進太郎 のロータス26Rと続きます。
奥の方に寺田陽次郎ホンダS600の姿も!

そして1台だけ混じってるゼッケン23のコロナは田村三夫の"TIARA"ではなかろうか。



こちらは東京200マイルの後半戦。2位に入った北野フェアレディの豪快は走りに注目です。
続いて収録されているのは、1967年5月27〜28日に開催された全日本スポーツカーレース船橋大会第2戦
スポーツマンレースの模様。ポールスタートはゼッケン91諸星太三のS600。
途中トップに立つのはコンテッサ・クーペの森川多一。彼らをかわして優勝するのは
ゼッケン66のホンダS600に乗る明珍和夫。
ちなみにこのレースには、ゼッケン28片桐昌夫(S600)も出場されています。



これも1967年5月27〜28日に開催された全日本スポーツカーレース船橋大会第2戦の模様。
前半はツーリングカードライバー・レース。優勝はゼッケン1、田中健二郎のスカイライン2000GT。
このほかNo.108砂子義一、No.82都平健二、No.58高橋利明、No.28片桐昌夫、No.7塩沢勝臣
No.64北原豪彦、No.25菅原義正、No.94寺田陽次郎、No.50米山二郎、No.81長谷見昌弘、No.62蟹江光正などなど
錚々たる顔ぶれが出場。

その後のカラー画像は、この日のメインレースであるスポーツカー・ドライバー・レースです。



トップを走るのはNo.200 酒井正のデイトナ・コブラ、
No.86北野元、No.83黒沢元治、No.84鈴木誠一、No.85高橋国光のワークス・フェアレディ2000。
No.39は宮内隆行のレーシング・エラン、No.33木倉義文のホンダS800、
No.59見崎清志、No.72高橋晴邦のトヨタS800。
N0.11安田銀治の大京チューン・ジャガーXK-E。そしてNo.20滝進太郎のロータス26R!

いやぁ、当時の船橋の動画がこれだけ残っているなんて奇跡です。
本当に素晴らしいものを見せていただきました。

ではでは。


 
2016.03.09 Wednesday

HALL OF FAME British F3 Champions


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
今朝起きると久々に生沢さんからのメールが。

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ブロガー各位

1966年から2年間在籍していたブランズハッチのティーム Motor Racing Stables のティーム・メイト、
ハリー・スティラーが、こんなポスターを創りました。
1960年代の1リッター F3時代に英国F3チャンピオン・シップに出ていたドライバー達を網羅したポスターです。
85人中、既に30人がこの世を去っています。



1ポンド 1008円、1ドル 360円。
海外へ持ち出せるお金は、わずか500ドルまで。
インターネットどころか、携帯電話は元よりFAXすらも無い、
海外との電話も一々国際電話の交換台を呼び出して繋いでもらう。
そんな時代に、この顔ぶれを相手に本当に良くやったと思います。
2年目、67年には、ティーム・メイトのハリー・スティラーを負かしていましたので、
問題無くチャンピオンになれていました。

但し、アタシは、毎シーズン、5月の日本グランプリで1年分の英国での
レース資金を稼がなければならなかったので、英国に戻ってシーズンを始められるのは、6月になってから。
もし、フル・シーズン出来ていれば……。
人生に、もしもは、ありませんけどね。

ちなみに、1964年のジャッキー・スチュアートは、初めて海外に行った時、
Oulton Park のレースで、ケン・ティレルのクーパーで出ているのを見ています。
その後も旅行中、偶然、パリの空港でも彼を見ています。

生沢

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そのハリー・スティラーさんというのがこの方。



周りも錚々たるメンバーですが、ハリー・スティラー自身も1966年、67年の英国F3チャンピオン。
その後も1970年代まで、F5000やフォーミュラ・パシフィックで活躍しますが
自身のガレージであるハリー・モーター・カーズを設立し、レーシングカーのモディファイなどに従事。
1975年にはロブ・ウォーカー・ティームのディレクターとして、ヘスケス308を改良。
アラン・ジョーンズをドライバーに迎えてF1に参戦もしています。

その彼を打ち負かしていたというのですからね。もしかしたら、もしかしたわけです。



そしてこちらが、言わずと知れた当時の生沢さん。
こうしてみると、1960年代の英国F3がいかにコンペティティブで
ものすごいメンバーを排出していたかがわかります。


TETSU IKUZAWA AT 70より

ちなみにこれは1968年のブランズハッチのグリッド。
前年までモーター・レーシング・ステーブルズからエントリーしていた生沢さんは
この年から、フランク・ウィリアムズ・レーシングに移籍。
傍に立つのは、若き日のフランク・ウィリアムズ!!


TETSU IKUZAWA AT 70より

こちらはシルバーストーンを走る生沢さんとブラバムBT21B。
後ろから迫るのは、テクノ・ワークスのフランソワ・セヴェール!!

この当時、英国F3で生沢さんが打ち立てた多くの記録は、のちに佐藤琢磨が英国F3王座に輝くまで
長い間破られることはありませんでした。

今から15年ほど前、ちょうど佐藤琢磨が英国F3で大活躍していた頃
取材でレストアラーとして有名なピーター・デンティ(彼は元GRDのメカニック)の元を訪れた時
「日本人ならテツを知ってるか? サトーは、まぁまぁ良い選手だが、これまで見てきた日本人ドライバーで
 ベストはテツだ。ナカジマ、スズキ、カタヤマ……? 全然レベルが違う。彼は本当に速かった」
と言われたのを、鮮烈に覚えています(実はそれが、その後に生沢さんの取材をしようと思うきっかけでもありました)



確かにこのマイク・パスカルさんのように、今でもテツ・イクザワを敬愛してやまない
(この完璧なコスプレっぷりを見よ!)彼の地のエンスージァストは多いですからね。

きっと今月19日からのグッドウッド74thメンバーズ・ミーティングで
パスカルさんとex-生沢号の走りを見られるはず!
その模様もまたここでお届けしたいと思います。

ではでは。


 
2016.03.07 Monday

SUPER BATTLE of MINI 2016 Rd.1


Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記


こんにちは。
昨日は、朝から筑波サーキットへ。
個人的なモータースポーツの開幕戦となるSUPER BATTLE of MINI 2016 第1戦の
FORMULA CLASSICSに参加してきました。



今回集まったのは、フォーミュラ・フォードのクラス2が7台と、F2/FBのクラス3が1台の計8台。
ちょっと寂しい台数となってしまいましたが、
河西マーリンMk11A、築山ロータス51、福永マーリンMk17、安室フォースグリーニMk12
田中フォースグリーニMk12、中山ブラバムBT16(ここまでがクラス2)、そして三枝ロータス41と
いすれも強豪揃い。また心配されていたお天気も回復して、ドライコンディションの中での開催となりました。



我が69君も、昨年秋のサイドウェイ・トロフィー以来、放りっぱなしでしたが
先週QEDに赴きメンテをし、エンジン&ギアボックスのオイルも交換して準備万端。
しかし、ドライバーの方は花粉症をごじらせ副鼻腔炎になって先週いっぱい寝込んでいたために
体調は最悪(言い訳ともいう)。終始頭の中がボケーっとしたまま出走を迎えます。



その前に、袖ヶ浦で宮坂宏さんにいただいたアドバイスをもとに、
フロントのスタビライザーを強めにセッティング。
前後の空気圧は低めの12psiに設定。果たしてどんな風に変わるのか??



迎えた予選。河西さんの後ろについてコースイン。最初はタイヤも冷え冷えでグリップしないので
温めながら慎重にラップしていきます。
ただ妙に団子状態になった3周目、ダンロップ下で前のクルマに近づきすぎて慌ててブレーキング、そしてスピン。
幸いどこにも当たらなかったものの、たぶん後続の中山さんに迷惑かけたはず(すいません)。

気を取り直して再走。今度は完全なる単独走行(笑)。
久しぶりの走行で、いまいち感覚が取り戻せないものの、落ち着きのなかったフロントのフィールも
改善された(気がする)ので、少しずつペースアップ。
そして4周目にはこれまでの自己ベストを更新する1分10秒287を記録。
よーっし頑張るそー! と臨んだ5周目の1コーナー、早めにアクセルを開けすぎて再度スピン(号泣)。

相変わらずスピン癖の治らないまま、走行を続け8周目に1分9秒502という
ベストラップを記録して当座の目標であった10秒切りを達成。
そして調子に乗った12周目、1ヘアの突っ込みでブレーキングした瞬間にリアが流れて3回目のスピン(大号泣)。
しかもエンジンストールさせたうえに、再始動にとまどりヘアピンのインにしばらく停車するという大失態。
あー、もう完全に集中力切れてるわ、これ以上走ってもダメだわとピットイン。予選終了となりました。

気になるグリッドは安室フォースグリーニに次ぐ5番手。
しかしながら、ポールの築山さんは、な、なんと1分4秒998というスーパーラップを叩きだし
ついに4秒台に突入。その差がまた5秒近くに開きました。トホホ(泣)。



そのピットに帰る道すがら、なんかエンジン音がボソボソと言ってる気がしたので
プラグをチェック。3番が多少黒いものの、極めて正常。ん? 気のせいかな??
と思ったら、なんと築山さんがマフラーが途中で抜けているのを見つけてくれました(汗)。
よく見ると、マフラー後端のステーにもクラックが。
以前エキマニが割れたのも、やっぱこの振動が原因なのかも。
抜本的な対策は後日として、スーパーメカの畔柳さんの手で応急修理。
築山さん、工具、針金を貸していただいた河西さん、畔柳さんありがとうございました。



いよいよ決勝。なんだかんだドタバタしたけれど、一応10秒切りはしたので
今日の体調(そしてメンタル)を考えてあまり無理はしないように…‥と心に誓って出発。



そしてスタート!気張りすぎてホイールスピンが多すぎたものの、
なんとか安室さんの後を追って……と思ったら、予告通り三枝41のツインカム・パワーに
ブチ抜かれ、ポジションを1つ落として1コーナーへ。

すると立ち上がりで安室フォースグリーニがスピン! あわわ、あわわと避けているうちに
先頭集団の3台は見えなくなり、三枝さんは遥か先。そしてバックミラーには中山さんのブラバムが大きく映ってる。
でも、予選でのスピンのトラウマが抜けきらず、1周目はかなり慎重に走行。
2周目からペースを上げるも、ダンロップ下と最終コーナーはなんか怖くてビビり気味。

それでもなんとか三枝さんの後ろ姿が近づいてきて、抜けないものか? と頑張るものの
バックストレートとホームストレートでバビーンと引き離されるパワーを見せつけられ意気消沈。
6周目くらいから集中力も体力も尽きて、ヘロヘロ。
結局、そのまま総合5位、クラス4位でのゴールとなりました。

しかもレース中のベストは1分10秒472……。
ファステストを出した築山さんは1分5秒246。うーん、中々うまくいきませんなぁ。



レースの方は、1周目に築山ロータスの牙城を切り崩した河西さんが
築山さん、福永さんとの接戦(2位の築山さんとの差は0.226秒!!)を制して見事優勝。
この3台の緊張感のあるバトルは、会場に来た皆さんにも満足いただけたのでは??



そしてクラス3は三枝さん(去年のクラス3チャンピオンでもあります)の優勝。
できればクラス3も、もう何台かエントリー増えると楽しいですよね。
でもそうすると、また僕のポジションが下がるだけか……。



というわけで、なんか不完全燃焼気味ではありましたが
もう少しスムーズに走れば8秒台は出そうな気配がしているし、クルマも壊さずに済んだし
これで良しとすることにしましょう。

次回69君が走るのは、4月17日のJAPAN LOTUS DAY 2016。
レースはいつになるか未定だけど、ちょっと筑波か袖ヶ浦で練習したいなり。

ではでは。

 
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