2017.12.31 Sunday

RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 part3

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんばんは。

えー、いま改めて数えてみたら2017年のモータープレスの投稿は

今回を入れてもたったの52回。

始めた当初は毎日更新! を心に誓っていたのに、まったくもって面目無い。

まぁそれだけ毎日、忙しくさせていただいた証拠でもあります。

皆様ありがとうございます。

 

ということで、まだまだ続く

『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』

今回は1960年代のレーシングスポーツ編です。

 

photo:モビリティランド

 

昨年も行われた『60's  Racing Machine』と題されたカテゴリーですが

今年は50年代、60年代、70年代のGT、ツーリングカーも混走というスタイルで開催。

 

60年代レーシングプロトタイプと一緒に走れる!というのは、エントラントのみなさんにとっても

普段ではなかなか味わえない貴重な経験だったと思いますが、

本当なら、海外のイベントのようにプロトタイプのみ、GTのみ、ツーリングカーのみと

カテゴリー分けして開催したいところ。

 

逆にいうと、それだけのエントラントを集められるようになれば、SSOEの未来は安泰ですな。

 

 

 

そんな同カテゴリーのトピックといえば、長谷見昌弘さんのドライブで日産R382が出走したこと。

おそらく現役時代にテストでもR382が鈴鹿を走ったことはないはず。

それだけでもすごいのに、一般エンスー諸氏所有のクルマたちとデモレースとはいえ

一緒にスタンディングスタートしたというのは、昨年のR380 & 54B とともに快挙というべき出来事。

こうした日産ワークスの懐の広い対応には、本当に頭が下がります。

 

 

 

また今回はニューカマーとして、ポルシェ907が登場したのもトピックのひとつ。

聞けばシャシーナンバー907-002とのことですが、そうだとすると1967年のル・マン・テストデイで

ミッターやリンゲがドライブした41号車ということになりますね!

 

 

 

こちらはex-瀧レーシングティームのローラT70 MkIIIを従えて走るGT40

(いわゆるコンティニュエーションというべき個体)。

GT40も、T70も現役時代にそれぞれ鈴鹿には出走歴がありますが、両車が同じ舞台で相見えたことはないので

これはこれで貴重なショット。しかもこのGT40をドライブしていたのは……

 

 

 

おなじみ、鮒子田寛さん。

あれ? 鮒子田さんとGT40って?? とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが

実は鮒子田さんはトヨタ・ワークス時代にここ鈴鹿で、ヤマハ所有のGT40をテストした経験の持ち主。

「ストレートだけは全開。あとはゆっくり走るよ」

なんていいながら、かなり良いペースで走行されていました! 流石です。

 

 

 

もうひとつ、個人的なトピックだったのが「チーム・マクランサ」の復活!

左から童夢40周年&林みのる引退式でお披露目されたマクランサ。

真ん中は1969年の鈴鹿500kmなどに田中慶治さんのドライブで出場したマクランサLM。

そして右に写るのは、JCCAなど国内のヒストリックカー・レースでおなじみの杉田さんのマクランサ。

 

実は林さんと田中さんのマクランサを復刻する際に、3Dスキャンのベースになったのが杉田さんの

オリジナル・マクランサだったのですね。

 

この復刻劇に協力したメンバーとオーナーが揃い踏みして記念撮影。

これで数年かけて行われた「マクランサ復刻プロジェクト」が一応の完成をみたわけです。

 

 

 

そして田中慶治オーナー自らのドライブで、48年ぶりに蘇ったマクランサLM!

当時のドライバーが当時のマシンに乗って、ゆかりのサーキットをドライブするって

なににも増していい光景だなぁ。

 

 

 

その光景をピットウォールに寄りかかって見つめるのは……

 

 

 

マクランサの製作者であり、チーム・マクランサの監督であり、

今回の復刻プロジェクトの首謀者でもある林みのるさん。

 

R382や907の姿には目もくれず、マクランサが通るときだけじっと見つめる林さん。

きっと50年前(当時はピットウォールはなかったけど)もこうして自身の作った作品の

走る姿を見つめていらっしゃったんでしょうね。

 

 

 

走行中は何も語らず、ただただじっと見つめていた林さんですが、ゴールした瞬間にこの笑顔。

このシーンを見られただけでも、鈴鹿に来た甲斐がありました。ある意味グッドウッドより感動的だったかも。

 

ということで、いろいろな出来事(!)の起きたHFRのレポートまでにはたどり着けませんでしたが

これで一応、2017年のモータープレスはおしまい。

 

少なすぎる更新の中、お付き合いいただいたみなさん、本当にありがとうございました。

そして来年も引き続きよろしくお願いします。

 

もうすぐ新年ですが、皆さんもよいお年をお迎えください!

 

ではでは。

 

 

 

 

 

2017.12.30 Saturday

年末の推薦図書

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

さてさて、2017年も残り少なくなってきましたが

今年最後の「今月の推薦図書」のお時間であります。

 

 

まずご紹介するのは、3号目を迎えた GENTLEMAN DRIVERS 03 (三栄書房 刊)。

ニコラ・ブルガリの貴重なクラシックカー・コレクションなど、今回もハイエンドな

クルマ趣味の世界を掲載しているのですが……

 

 

その中で、今年のラ・フェスタ・ミッレミリアに新たな愛機ランチア・ラムダで参戦した

堺正章さんへのインタビューとか、2017年シーズンのポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)で

史上初のオーバーオール&ジェントルマン・クラス王者に輝いた武井真司さんのインタビューとか

カナダ、アメリカ、メキシコGPのザポートレースで優勝を果たした久保田克昭さんのレポートを

書かせていただいております。

 

しかしながら、25日に発売されるや否や速攻で完売。在庫なしとのこと(驚)。

書店で見かけたら、即買いです。

 

 

また ENGINE 2018年2月号 (新潮社 刊)では、不定期連載中のPCCJのレポートで

11月末に行われたポルシェ ナイト オブ チャンピオンズ ジャパン2017の模様をご紹介。

さらにアストンマーティン・レーシングのサポートを続けるImmun' Age(イミュナージュ)の林理事長を

青山にオープンしたアストンマーティン青山ハウスでインタビュー。

 

 

 

さらに GENROQ 2018年2月号(三栄書房 刊)では、

連載中の1972年式ポルシェ911Sのレストアレポートのほか

11月に行われたRICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 のレポートを掲載!

 

 

 

 

鈴鹿サウンド・オブ・エンジンのレポートは、LE VOLANT 2017年2月号 (学研プラス 刊)でも

ご報告させていただいております。こちらもぜひ!

 

 

 

あと、いつもいつもご報告が遅くなって申し訳ありませんが

12月6日に発売済みの Tipo 343号(ネコ・パブリッシング 刊)では

ギリシア・クレタ島で試乗してきた新型ポルシェ・カイエンの試乗記を掲載していただいております。

 

 

加えて、15日に発売された モーターファン別冊 新型メルセデス・ベンツ Sクラス徹底解剖 (三栄書房 刊)でも

歴代Sクラスのヒストリーのページを担当させていただいております。

 

 

 

そして現在、モーターファンweb の方では【年末特別企画】ポルシェ クラシックの世界 と題して

今月の13日にドイツ・シュトゥットガルトで行われたポルシェ・クラシックのワークショップの模様を

4回にわけてレポート中!

 

3年前に発掘された1964年型のポルシェ901 シャシーナンバー300 057のレストア記や

ポルシェ・クラシック探訪記などをレポートしております。

 

ちなみにこの模様は、これから各媒体でも順次ご紹介させていただきたいと思っております。

 

ではでは!

 

2017.12.20 Wednesday

RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 part2

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

締め切りに追われたり、海外に高飛びしたりしているうちに

開催から1ヶ月が経とうとしておりますが

『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』の続きです。

 

 

今回のSSOEでマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンと並んで大盛況だったのが

昨年からはじまったグループCマシンによるデモンストレーション・レース。

 

去年は、海外からXJR-8、XJR-9、962CKが来日して12台という陣容でしたが

今回は国内に生息するグループCだけで12台(もしLC2が参加していたら13台だった!)!!

それって本当にすごいことだと思いませんか?

やっぱちゃんと走れる環境さえ整えば、走る台数はどんどん増えていくんですね。

ちょっと来年に期待しちゃうな(笑)。

 

 

そんな中、白眉だったのが長谷見昌弘さんのYHPと、星野一義さんのカルソニックという

2台の日産R92CPを持ち込んだ日産ワークス。もちろんドライブするのはご本人。

 

それだけでも感動なのに、なんと雨の土曜も、ドライの日曜も、2台が組んず解れつの接近戦を

展開し続け、往時のJSPCを再現するという大サービスっぷり。

こういうことをOKしてくれた日産の見識の深さに感謝。ブラボー。

 

 

そして個人的に嬉しかったのが、走り終えたあとの長谷見さん、星野さんのこの表情。

いくつになられても、何年たっても、マシンに触れているときの表情が全く変わらないってのは素敵です。

こういう光景が見られるだけで、来た甲斐があるってもんですよ。

 

 

 

そして今回はトヨタ・ワークスもTS010を擁して初参戦! V10サウンドが唸る!!

 

 

そのドライバーを務めたのは片山右京さん。

場内実況のカーグラフィック編集部早田さんも絶賛していましたが、雨でも、晴れでも、縁石使って

現役当時さながらのラインでガンガン攻めまくる右京さんの走りにも脱帽。

 

しかも日曜のでもレースでは、久保田さんのR90CKと「本気」のバトルを展開してくださって

場内も大盛り上がり。結局、ガス欠(そんなに攻めてたのよ!)になって終盤にTS010はリタイアしてしまいましたが

降りてきた右京さんは汗びっしょりでこの表情!

「トレーニングもしてないから、途中で腕が上がっちゃって」なんて仰ってましたが

グループCの現役時代を見たことがないファンにも、当時の熱気を伝えられたのではないでしょうか?

それも歴史を繋いでいくうえで、重要なパフォーマンスだと思います。

 

 

さらにマツダ・ワークスからは、昨年のル・マン優勝車につづき、JSPC仕様の787Bが登場。

個人的に55番も好きですが、スプリント用カウルをつけたJSPC仕様って大好物なんすよ。

 

 

ドライバーはもちろん「ミスター・ル・マン」寺田陽次郎さん!

ファンのために魅せて、聞かせる走りを……といつも仰っているとおり、今回もストレートで

見事なロータリー・ミュージックを披露。

 

そんな走りを見ていると忘れてしまいそうになりますが、今年、寺田さんは70歳。

そういえば星野さんも70歳。長谷見さんは72歳!

 

いやぁ〜、70歳超えてもバリバリとグループCマシンを振り回せるなんて……。

 

そこで大事なのは、ヨーロッパやアメリカでヒストリック・グループCが盛んになっているとはいえ

これだけのメーカー所有のワークスカーに本物が乗って、一斉に走るという光景を見られるのは

世界広しといえども、この鈴鹿サウンド・オブ・エンジンだけ!!!! であること。

そうなんです、R92CPと787BとTS010のバトルは、ル・マン・クラシックに行っても見られないんですよ!

 

 

また金曜日にエントラントを対象に行われたウェルカム・パーティーでは、宮城光さんを司会に

長谷見さん、星野さん、右京さん、そして途中から参加の寺田さんの4人でのトークショーも開催。

 

なんか半分くらい書けない話だった気もしますが(笑)。

 

 

 

今回のSSOEには、何台かのニューカマーがやってきたのも特徴。

まずは久保田さんがもちこんだ、ex-ノバ・エンジニアリングのフロム・エー日産R90CK。

1991年のJSPCに(当時はR91CKというネーミングでした)出場していたシャシーナンバー6で

長らく座間の記念庫に保管していた個体ですね。

 

昨年のSSOEでは展示のみでしたが、約1年にわたるレストアを終え、見事復活。

金曜がシェイクダウンという状態だったにも関わらず、ブッチギリの速さで走っちゃうあたりに

改めてレストア、メンテを担当するハナシマレーシングの凄さを感じました。

 

 

 

もう1台。こちらも本邦初お目見えの日産R86V。R86Vが走るってだけでもすごい話ですが

こういう貴重なマシンが個人エンスージャストのもとで保管されているというのもすごい話。すごく良いこと。

 

 

 

そして様々なイベントでおなじみのチャージ・マツダ767BもSSOE初お目見え。

2台のマツダ・ロータリーが居並ぶ光景にはジワっときます。

 

 

 

3月の富士50周年で、ひさびさに日本のファンの前で勇姿を披露しら国江コレクションの

童夢トムス85C-LもSSOEに初参加! 今見ても、この童夢デザインは美しい。個人的にベストCカーのひとつ。

 

 

 

またエムズバンテックからエントリーのポルシェ962C-134も今年の目玉。

なんてったって、1989年のJSPCで高橋国光/スタンリー・ディケンズ組がタイトルを獲得した

チャンピオンカーそのものですからね。美しくレストアされて良かった。

 

 

 

残念ながら日曜の決勝には姿を見せなかったものの、ロードバージョンのシュパン962LMも見参。

 

 

 

そしてモータープレスでおなじみ、上住コレクションのマーチ83G シルビア・ターボC・ニチラも

元気に走る姿をみせてくれました。

 

こうしてワークスのみならず、プライベート・コレクションでも貴重なCカーたちが

動態保存されているってのはうれしい限りです。

 

 

 

最後にご紹介するのは、同じく上住コレクションのMCSグッピー。

これも日本じゃないと絶対見られないマシンのひとつ。

 

来年あたり、誰か他にC2マシンを買って出てくれたりしないなかぁ?

そうすると、よりグループCっぽくなるんだけどなぁ(笑)。

 

ということで、グループCデモレースの模様はこれでおしまい。

SSOE 2017の続きはまた次回。

 

ではでは。

 

 

 

2017.12.04 Monday

RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017 part1

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんにちは。

すっかりご報告が遅れてしまいましたが

さる11月18日、19日の2日間、鈴鹿サーキットを舞台に

今年も『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』が開催されました。

 

 

今回の目玉は、なんといってもついに日本初上陸を果たした Masters Historic Formula One !

これまでも日本においてレーシングパレスの原田淳さんや、ヒストリックF1のパイオニアである

故 西田旬良さんが誘致活動を行ったり、個人的にもモナコやグッドウッドなどで見るたびに

なんとか日本でこういう超ド級のヒストリックカー・レースが見られないものか……と思ってきましたが

ついに、やっと、日本で見ることができるようになりました。いや、ホントにこれは凄いこと。

 

無論、このために長い間交渉を重ねてきた鈴鹿サーキットと、ロン・メイドン率いるマスターズのおかげなのですが

現役で活躍している久保田克昭さん、そしてこれまで様々な形でヒストリックF1に関わってきたオーナー、

関係者のみなさんの長年にわたるアプローチがなければ実現できなかったこと。

 

そういう意味でも、ヒストリックの世界に大事なのは継続することなんですねぇ。

 

 

今回、ヨーロッパとアメリカからやってきたのは、13台のマシンと13人のドライバー。

すでにご紹介してきたとおり、マスターズ・シリーズや、モナコ・ヒストリック、かつてのサラブレッドGPなどで

活躍している、世界でも有数のベテランばかり。

 

噂によると、今年の春にデモレースの開催が決まり、ロンさんがメンバーに「鈴鹿行きたい人!」と聞いたら

30人以上が手を挙げ、断腸の思いで現在のメンバーに絞り込んだとか!!

 

実際、来日した面々に話を聞くと、皆んなが鈴鹿に特別な想いをもっていて、走りたかった! と言ってくれるし

走ってみた感想を聞いても、コース、環境、ホスピタリティともに最高! と言ってくれる。

(彼らからすると、日本でしか見られないマシンの姿を観れたのも良かったらしい)

そんな話を聞く、僕も嬉しい(笑)。

 

 

 

もちろん、マスターズのボスのロンさんも好意的で

あとはファンの声さえあれば、日本で本場と同じFIA選手権を開催することも出来そうな気配。

今から鈴鹿サーキットにどんどん、開催熱望のメールを送りましょう(笑)。

 

この画像は、金曜の夜にエントラントを対象に行われたウェルカムパーティーの様子なんだけど

海外と日本のエントラントが一同に集まって交流する……という試みが行われたのも今回のSSOEの良かったところ。

 

ちなみにパーティー内では、長谷見さん、星野さん、右京さん、そして飛び入り参加の寺田さんによる

スペシャルトークショーが開催されたり、マスターズのゲストとして来日した

ロベルト・モレノさんのトークショーがあったりと、盛りだくさん。それもまた良かった。

 

 

 

あと海外勢にも好評だったのが、土日の昼に行われたグリッドウォーク。

マシンのまわりに無粋な柵などがない状況にもかかわらず、誰もマシンを触ったりせず

熱心に見入ったり、写真を撮ったりするマナーの良さに、マスターズの面々も感心しておりました。

 

実際、海外のイベントにいっても、あらゆる方向から間近で見たり、撮ったりできる機会って

なかなかないですからね。それだけでも十分に元がとれる気がする(笑)。

 

 

 

あわせて当日会場で受付されたグリッドキッズも好評。これも良い試み。

 

photo:モビリティランド

 

で、肝心のデモレースの方なんだけど、10台以上のDFV F1が一斉にローリングスタートする!

という光景は、やっぱり圧巻。残念ながら土曜のレース1は、雨やトラブルの影響もあって中止に

なってしまったけれど、フォーメーションに向かうシーンだけでも十分に鳥肌が立ったもんね。

 

あと、見に来たお客さんにちょっと分かりづらかったのは、会場に来ていたマスターズと他のF1の違い。

「なぜコジマやウルフやF2003GAがマスターズに出ないの?」という声を聞きましたが

マスターズに出られるのは、1966年から85年までの3リッターNAマシンのみで

FIAによって発行されるHTP(ヒストリック・テクニカル・パスポート)を取得したマシンであることと

ドライバーが国際C級以上のライセンスを持っていることが条件。

 

そういう目であたらめてみると、ブラバムBT49Cや、ウィリアムズFW08のロールバーがオリジナルの時より

高くなっていたでしょう? そうしたロールバーや消火設備、燃料タンク、フレームやモノコックのクラックテストなど

厳しい条件をパスしたうえで、マシン自体がオリジナルで履歴がしっかりした個体じゃなければいけないんですね。

 

今回は、大事な初開催ということもあり、ロンさんとしてもマスターズを熟知したベテラン勢のみでの

デモレースとしたいという意向があって、このような人選になっていたのですが

条件さえみたせば、今後は日本からのスポット参戦もOK! と言っていたので、新たな日本人ドライバーの

参戦の可能性もあるというわけなのです。

 

 

 

……ということで、1台ずつじっくりご紹介……といきたいところですが、

さすがに時間もないので、そのあたりに関してはこのあと、

様々なメディアから出てくる媒体をご覧になってください。

 

ただ、そんな中でも個人的に感動したのが、世界的なティレル・コレクターである

ジョン・ディレインさんが持ち込んだティレル001。個人的にやっぱ70年のF1好き。

去年のモナコ・ヒストリックでも見た1台だけど、鈴鹿で拝めるのは格別。

 

 

 

あと歴代ロータスF1の中でも、なぜかすれ違いばかりで見るチャンスのなかった

1983年のタイプ92に出会えたのも感激。雨の中で走るグレッグさん上手かった!

 

こんな形なのに、87とも88Bとも、91ともモノコックが同じであることを確認できたのも◎。

 

 

 

あとね、やっぱロータス76とヘスケス308Bのランデブーには萌えたね。

なんてったって、76で動態保存されているのは、これ1台だけだし

これだけでもチケット代、十分に元取れた。

 

 

 

また久保田さんと88Bの本気走り(笑)もすごかったね。

この日のために、DFVも本番用のハナシマ・チューンに載せ替えたり、ツインシャシーのダンパーを

オーバーホールしてしっかり仕上げたり……と本気モードでした。

 

 

 

そしてリシャール・ミル御大は、数あるコレクションの中からマクラーレンM23とともに登場。

春の富士に来たのとは別の個体。1年で2台もM23の走る姿を日本で見られるなんて最高だな。

来年はリシャールさん、ティレルP34を持ってきてくれないかな(笑)。

 

 

 

あとね、個人的に嬉しかったのが、モレノさんがいろんなマシンに乗って嬉々として走ってたこと。

マシンのオーナーにもいいことだし、僕らにとっても嬉しいこと。

こういうレジェンドがアドバイザー的にいるシリーズって素敵だわ。

 

 

 

そうそう。会場ではこんな出会いも。かつてマキチームのセカンドドライバーとして登録され

チームに帯同していた速見翔こと新井鐘哲さん(右)と、

1975年のオランダ、イギリスの予選に出走した鮒子田寛さん。

 

こうした日本の歴史が、ここ鈴鹿で繋がったこともすっごく意義深いことですよね。

よし、来年は鮒子田さんにも新井さんにもマキに乗ってもらおう。って僕が決めることじゃないけど。

 

他にもいっぱい書きたいことや、見せたい写真もあるけど、何はともあれF1編はこのあたりで。

ちなみに鈴鹿サーキットでは、終日LIVEでイベントの動画を配信していたんだけど

それが今もYou Tube上で見られるのを知ってましたか?_

 

それこそ、1日まるごとなので9時間以上ありますが、コツコツと見ていただくだけで

SSOEがどんなイベントがわかっていただけると思います。

 

 

SSOE 11月18日(土曜日) フル動画

 

 

SSOE 11/19(日曜日)フル動画

 

※土曜のマスターズの津川哲夫さん、日曜のマスターズ予選の金子博さん、そしてグループCでの

カーグラフィックの早田さんの愛ある解説は必聴。

 

いずれにしろ、日本でこうした”魅せる”エンターテイメントとしてのヒストリックカー・レースが

行われるようになったのは、個人的に素晴らしいことだと思います。

もちろん「自分も出たい!」という気持ちもわかりますが、然るべきクルマが然るべきシチュエーションで

走るハイエンドのイベントがあると、必ず参加型のクラブマン・イベントも盛り上がる。

海外でずっと、そうしたケースを見てきただけに、日本もやっとそういう環境が整いつつあるのかもな……

と思った次第。

 

この続きはまた後日。

ではでは。

 

 

 

 

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