2018.10.23 Tuesday

La Festa Mille Miglia 2018

 

 

 

Motor Press(モータープレス)
極個人的な自動車偏愛日記

 


こんばんは。

なんかまだ遠くで耳鳴りしてる気もするし

お尻も腰も痛いし、腕はパンパンだし、身体中がミシミシ、ガタガタ言ってますが

実はこの19日から22日まで、La Festa Mille Miglia に参加してまいりました。

 

 

 

先月末くらいかな? ラフェスタ・ミッレミリアのオフィシャルHPに名前が出てからというもの

各方面から「同姓同名?」「本当に出るの?」「このドライバーってもしかして……」と

様々な問い合わせ(もしくは冷やかし)をいただいておりましたが

な、なんと光栄なことに世界で行われているポルシェ70周年記念プログラムの一環として

このイベントのためだけにポルシェ・ミュージアムから空輸された1956年型の550A 1500RSスパイダーに

ポルシェジャパンの七五三木敏幸社長のコドライバーとして参加させていただくことになったのでした。

 

 

 

で、イベント当日にヒルトン東京お台場の地下駐車場でご対面。

いやぁ、やばいな。ビカビカじゃん。これで4日間1400km近く走るの??

ものすごい責任重大。この時点で既にじわじわプレッシャーに押しつぶされそうになってます。

 

 

 

しかもボディサイドにはしっかりと僕の名前が……。

うわぁ、たまんない。この部分だけパネル切り取って飾りたい(笑)。

 

 

 

前日の夜、ポルシェ・ミュージアムのマネージャーのアレキサンダー・クラインさんから

「いいかい、550は純レーシングカーだからね。扱いのセオリーをしっかり覚えて気をつけて乗ってほしい。

 あとまだレストアが完成したばかりで、テストはしてるけど未だ長距離は走ったことがないんだ」

と言われていたのでさらにドキドキ。

 

っていうか、そもそもラフェスタ・ミッレミリアに出るのは初めてだし、こういうレギュラリティランの

取材には何十回と出かけているけど、取材の時にはPC競技をパスして先回りするのがほとんどで

まともに競技として出るのは人生初。しかもドライバーは七五三木社長だし、これ、万が一なんかあったら

完全に世界から抹殺されるな……(笑)。

 

 

これまで550スパイダーって何度も接する機会があったし、大昔にちょっとだけ運転させてもらったこともあるけど

じっくりと腰を据えて付き合うのは無論、これが初めて。改めてみると美しいクルマだよね。

 

 

 

唯一問題があるとすれば、レーシングカーゆえ車内が狭いこと。無論シートバックにスペースなんて

存在しないので、携行する荷物はミニマム。とはいえ、ルートブックやファイルは必要だし

寒いからウエアはいるし、ヘルメットも必須。だってウインドスクリーンこれしかないからね。

当然、幌もないので雨対策もマスト。というわけで、コンデジ以外のカメラを持ってくのは早々に断念。

 

え? 福島入ったら雨なの?? しかも寒い??? 10度以下??? どーすんのよ。

 

 

ちなみに今回、ポルシェ・ミュージアムからは他に3台の356が参加。

この1955年式356プリA1500スピードスター

パティスリー・サダハル・アオキ・パリのシェフ・パティシエであり、自身も356Bオーナーである

青木定治さんと、パリ帰りのフリーライター南陽一浩さん組。

 

ちなみにこのクルマ、スピードスターの生みの親でもあるマックス・ホフマンに納車された

記念すべき第1号車だったりしたんですよ。気づきました??

 

 

 

もう1台は1956年式の356A 1600S クーペ。

実はこれは、7月にスイスで行われたポルシェ・クラシックのワークショップに行った時に

運転させてもらった個体そのもの。ナンバーズマッチングのものすごく良い個体。

 

こちらのクルーは、ミュージアムのアレキサンダーさん(写真に写ってるのがそう)と

ドイツ人ジャーナリストのローランド・ローウィッシュさん組。

 

 

 

最後の1台が1963年式の356B 1600スーパー90。

これも先日、スイスで乗せてもらった個体。もー完璧、完調で、

毎日足に使えるほど乗りやすい1台なんですよ、これが。

 

ポルシェ・ミュージアムのアヒム・ステヤスカル館長と、

ドイツ人ジャーナリストのミハエル・シュローダーさんのコンビで出場。

 

そのほか、ドイツから動画クルーは来てるわ、PRチームやメカたちも来てるわの大所帯。

しかもこの模様は後日、ウェブやクリストフォーラスなどでバッチリ世界配信させるほか

ポルシェ・ミュージアムでも公開されるのだそうな。

 

あーーーー。もっとプレッシャー。

 

 

 

でもね……確かにありえないほどの土砂降りに見舞われたり、エキゾーストノート以外何も聞こえなかったり、

あまりの寒さにメチャクチャトイレ行きたくなったり、腰やお尻が尋常じゃない痛みに見舞われたり

まー、とにかく色々あった4日間だったのですが、いざ目の前にこんな風景が広がって

そこを気持ちよ〜く走れたりすると、ぜ〜んぶ吹っ飛んじゃうくらい楽しいんだよねー。

 

途中何回か七五三木社長に交代してもらって、思いっきり550スパイダーを堪能できたんだけど

1956年(550のデビュー自体は1953年だもんね)の時点でこの完成度のミッドシップ・レーシングカーを

作れちゃったポルシェの技術力ってすごいわ、と改めて思い知らされましたね。

 

 

 

走ってる間は会話すらままならない状況だったけど、車内は終始この表情ですからね。

どんだけ楽しかったかわかるでしょ??

 

そーいえば、七五三木社長は550どころか、クラシック・ポルシェに本気で乗るのは初めて

っておっしゃってたけど、スイスイ乗りこなして思いっきりハマってました(笑)。良いこと、良いこと。ウシシ。

 

 

 

あとね。今回参加していたもう1台の荒木一実さん、辻本淳哉さん組の550 RSスパイダーが

な、なんとミュージアムカーのシャシーナンバーと連番だったことが判明!

 

デリバリーから62年ぶりに同じタイミングで作られたシスターカーが奇跡の再会を果たすなんて

さすがのアヒム館長も、アレキサンダーさんも驚いてたな。

 

 

 

メカニックのマーカスさんに「ブレイブマン」といわれたり、「雨の藤原」と言われたりしたことなど

その道中にあったいろんなこと、感じた様々なことについては、このあと色々な媒体で書かせていただければ

と思っておりますが、超貴重なミュージアムカーを4日間しっかりと走らせて、無事にミュージアムに戻すという

重要なミッションは無事に終了。

 

ちゃんと走るのが精一杯でとても競技どころではなかったけど、ちゃんと完走できたし

(個人的にここ何年かヘタながら69君に乗ってきた経験を活かせたのもよかった)

本当に本当に得難い経験をさせていただきました。

 

今回の素晴らしいプロジェクトに参加させていただいた、ポルシェジャパン、ポルシェミュージアムの皆さん

そしてラフェスタ・ミッレミリアの事務局、スタッフの皆さん、沿道で応援してくださった皆さん

いろいろ声をかけてくれたり、写真を送っていただいたりした皆さん、ありがとうございました。

 

ではでは。

 

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